宇宙の「重力波」を初検出 米チームが確認 アインシュタインが100年前に予言

宇宙の「重力波」を初検出 米チームが確認 アインシュタインが100年前に予言

記事要約:最初に重力の概念を提唱したのはアイザック・ニュートン。彼の万有引力法則による地球は重力という目に見えないもので支えられていることが実験で実証でされた。それから200年後、天才物理学者がアインシュタインが、相対性理論と特殊相対性理論を発表し、さらに重力が波であるという予言をした。そして、21世紀、ついに人類は重力が波と決定的な証明となる「重力波」を検出した。

どれも偉大なる功績なのは間違いない。だが、1人の偉大なる科学者が科学技術を飛躍的に向上させ、それらがまた次の世代へと受け継がれていき、我々はついに惑星の最大の法則「重力波」にまでたどり着いたことになる。もちろん、観測で見つけた米チームには惜しみない拍手と賞賛を贈りたいが、この世紀の発見にはそれを可能にした技術があってこそだ。ノーベル物理学賞を贈るなら、このチームとそれに関わった全ての技術者に贈って欲しい。

何はともあれ人類は偉大なる1歩を踏み出した。この重力波の発見が世界をどのように変えてしまうのか。とても楽しみであるな。SFの世界がもうすぐやってくるのだ。なんせ、SFでは「重力波を検出」とか良くある設定だったからなあ。

宇宙の「重力波」を初検出 米チームが確認 アインシュタインが100年前に予言

宇宙から届く「重力波」を米国の研究チームが世界で初めて検出したことが11日、関係者への取材で分かった。

アインシュタインが100年前に存在を予言しながら未確認だった現象で、新たな天文学や物理学に道を開く歴史的な発見となった。今後の検証で正しさが揺るがなければ、ノーベル賞の受賞は確実だ。

検出したのはカリフォルニア工科大とマサチューセッツ工科大などの共同研究チーム。米国の2カ所に設置した大型観測装置「LIGO」(ライゴ)の昨年9月以降のデータを解析し、重力波をキャッチしたことを確認した。

重力波は重い天体同士が合体するなど激しく動いた際、その重力の影響で周囲の空間にゆがみが生じ、さざ波のように遠くまでゆがみが伝わっていく現象。アインシュタインが1916年、一般相対性理論でその存在を示したが、地球に届く空間のゆがみは極めて微弱なため検出が難しく、物理学上の大きな課題になっていた。

チームは一辺の長さが4キロに及ぶL字形のLIGOで空間の微弱なゆがみを検出。ブラックホール同士が合体した際に発生した重力波をとらえた。信頼度は極めて高く、検出は間違いないと判断した。欧州チームも研究に協力した。

重力波の観測装置を望遠鏡として使えば、光さえのみ込んでしまうブラックホールなど、光や電波では見えない天体を直接とらえることができる。また、重力波は減衰せずに遠くまで伝わる性質があるため、はるか遠くを探ることで宇宙誕生の謎に迫れると期待されており、宇宙の研究に飛躍的な進展をもたらす。

重力波の検出は1990年代以降、日米欧が一番乗りを目指して激しく競ってきた。
米国は装置の感度を従来の数倍に高める工事を行い、昨年9月に観測を再開したばかりだった。

日本は東大宇宙線研究所が昨年11月、岐阜県飛騨市神岡町に大型観測装置「かぐら」を建設したが、米国と同水準の高感度で観測を始めるのは早くても約1年後の予定で、一歩出遅れた形となった。

(http://www.sankei.com/life/news/160211/lif1602110032-n1.html)

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