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謎の資金投入でウォン高!・・・真相不明・・・(韓国経済危機で知る、ヘッジファンドと日銀砲)

この『韓国経済危機』のテーマは、リアルタイムでアジアで11位といわれている韓国の経済を勉強するために私が書いているブログである。

経済学というのは、教室で簡単に再現できるものはほとんどない。だからこそ、こうしたリアルなデータを見ながら、 色々な動きを見ていくことが非常に勉強になる。そして、この4日間の動きは面白いものであった。そして、読者もこの4日間のウォンとKOSPIの動きには 驚かれたと思う。韓国経済は経済学を学んでいる方にも、面白い事例を与えてくれる。

今後の動きにも目が離せないし、明日が5日目で、次は来週の月曜日になるのだが、ウォンの動きを追いながら、経済学用語やアジア通貨危機などを紹介していく。

だが、自分だけわかるならノートに書いておけばいいので、ブログの意味がない。私のブログは中学生でも、経済学初心者でもわかる記事を目指している。だからこそ、多くの読者が見に来てくれていると思っている。今日は、『ヘッジファンド』と『日銀砲』をやっていく。

 

ヘッジファンド(hedge fund)の正確な定義は難しいが、公募によって一般から広く小口の資金を集めて大規模なファンドを形成することを目指す通常の投資信託と異なり、通常は 私募によって機関投資家や富裕層等から私的に大規模な資金を集め、金融派生商品等を活用した様々な手法で運用するファンドのことを指す。(wikiより)

 

hedgeとは、相場の変動に伴う損失を回避すること。先物(さきもの)取引で、あらかじめ値段を確定しておくなど。リスクヘッジ。ヘッジング。

 

かなり難しいが、つまり株や通貨、金融商品などを買ったり、売ったりして利益をあげることを専門にしているプロ。またプロの集団とでもいうのだろ うか。彼らは利益が出るならどこの市場にでも現れる。それで「禿」と呼ばれているのだが、おそらく禿鷹のような連中だと見られていることだと思う。

 

そして、絶対的収益の追求を目標としている。「絶対的収益の追求」とは、投資信託等の伝統的な運用形態のほとんどが、TOPIXやS&P 500等のベンチマークを上回る運用成績を目標としているのに対する言葉だそうだが、どんどん専門用語が出てきて、初心者では難しいと思われる。また、何 処かで解説したい。ポイントはここである。

 

ヘッジファンドは究極的には、不況等のいかなる環境下でもプラスの運用実績を目指すことを目標としている。

 

そして、今、韓国市場が彼らに狙われている。

 

なぜかというと、介入のタイミングが素人でもわかるぐらいの小さな市場といわれているのと、タイムズ紙が報道するほど経済危機、そして、9日、 10日の短期決済のために、ウォン安になればなるほど、韓国政府が手痛いダメージを食らうのを完全に計算して彼らは市場へと参入する。

 

ウォン安になればなるほど、ヘッジファンドは、韓国当局が介入してきて、ドルを売って、ウォン安を防ぐことを知っているためである。彼らは利益を追求するので欲しいのはウォンではない。ドルなのだ。つまり、今、韓国政府が持っている外貨準備高を狙っている。

 

恐ろしいほど用意周到で容赦しない。狙われはじめたのは、ここ最近ではないだろう。3年ぐらい前からじわじわと攻めていたであろう。韓国経済が短 期決済でなんとかしている自転車操業であることを彼らは分析で気付いていたと思われる。そして、9月、短期決済の返済のためにドルが必要な韓国市場は彼ら の恰好の餌となっている。

 

残念だが防ぐ手段はない。今の韓国経済にそれほどの力は、他国の融資がない限り、まず無理な現実がある。

 

ここで一つ面白い事例を紹介しよう。実は日本もヘッジファンドに狙われた時がある。マスコミは絶対報道しない日本銀行が放った、俗称『日銀砲』である。読売新聞の記事を引用しよう。

 

円売り・ドル買い大規模介入 脱デフレへ“大勝負”

 

投機筋を徹底排除

財務省が31日発表した5月(4月28日―5月27日の速報値)の外国為替市場への円売り・ドル買い介入額は4月に続いて2か月連続でゼロとなっ た。昨年度に32兆円を超える空前の円売り介入が行われたのに、なぜ介入がぴたりとやんだのか。巨額介入の裏側には、ヘッジファンドと呼ばれる投機筋と政 府・日本銀行の激しい攻防に加え、デフレ克服に向けた政府の強い意向があった。(黒川 茂樹、文中敬称略)

 

攻防

 

「投機筋の円買い圧力が強い。きょうの介入は1兆円を超えそうです」

1月9日朝、財務省大臣室。国際局の幹部は、財務官の溝口善兵衛が立案した介入方針を、財務相の谷垣禎一に淡々と説明した。

円相場は1ドル=105円台目前まで来ている。谷垣に迷いはなかった。ゴーサインを受けた日銀のディーリングルームから、切れ目なく10億円単位の円売り注文が出された。

「財務省はいくらドルを買ったら気が済むんだ。介入資金が底をつくぞ」

大手銀行担当者の読み通り、財務省は介入枠を使い切ったが、保有する米国債を日銀に売却して5兆円の介入資金を調達し、午後2時ごろには1度に5000億円規模の円売り注文を出した。この日の介入額は、ドル買いでは史上最大の1兆6664億円に達した。

 

発端

 

財務省幹部は「円安誘導ではなく、投機筋の動きを粉砕するためだった」と証言する。

勝負の発端は、円相場が1ドル=117円前後で落ち着いていた昨年8月。投機筋はイラク情勢の悪化などを材料に「日本政府がいくら介入しても、1ドル=100円を超す円高になる」と世界の投資家から巨額資金を集めていたのだ。

9月20日のドバイG7(先進7か国財務相・中央銀行総裁会議)の声明には「為替の柔軟性が望ましい」と日本の介入にクギを刺す表現が盛りこまれた。投機筋はさらに、円買いをしかけてきた。投機筋の思うつぼになれば、回復しかけた景気が腰折れしかねない。

 

反撃

 

財務省は大みそかも含めて年末、年始に15営業日連続で介入を続けて円高を食い止め、2月のG7での相場反転を狙った。1月22日、谷垣は日銀総 裁の福井俊彦と会談し、「デフレ克服に向け、日銀の量的緩和と政府の介入政策は整合的だ」との認識で一致し、投機筋をけん制した。2月に米ボカ・ラトンで 開かれたG7声明では、日本の強い主張で「過度の相場変動に懸念」が示された。

しかし、別の資金力のある投機筋が円高への誘導を狙って円買いを仕掛け続けた。政府・日銀は相場の基調が円安に反転した2月下旬以降も、1ド ル=110円付近になるまで連日押し下げ介入を続け、徹底的に投機筋を排除した。ほとんどの投機筋は、3月上旬に利益が得られないまま取引を手じまいせざ るを得なくなった。目的を達した財務省は、3月16日以降介入をとりやめた。

これと相前後して、米財務長官ジョン・スノーが米国で介入をけん制する発言をしたが、溝口は米財務次官のジョン・テーラーに、ほぼ毎日電話で介入 を通告していた。国際金融筋は「介入の最中には米側は中止を求めなかった。介入の目的を達したのを知った米財務省が、国内向けに発言したのでは」と解説す る。

 

真相

 

しかし、市場では、巨額介入は、円安への誘導による景気てこ入れを狙った脱デフレの“切り札”だったとの見方も根強い。現在の景気回復局面では、 政府の大規模な介入政策と、日銀による量的金融緩和が車の両輪の役割を果たしてきた。日銀は、いったん市場に放出した円を吸収しない非不胎化政策をとり、 市場に潤沢に円資金を放置し続けた。

 

日本は、介入で得たドルで米国債を大量に購入したが、これも米国の財政赤字を穴埋めし、米国経済の下支え役を果たした。東短リサーチのチーフエコノミスト、加藤出は「財政出動ができず、金融緩和も限界の中で輸出産業を支える一種の“公共事業”だった」と見ている。

量的緩和による超低金利のおかげで、財務省は市場からほぼゼロ金利で介入資金が調達できた。日本経済がまだデフレを脱却できないなか、1月22日の谷垣・福井の合意は、なお重い意味を持っている。

 

(以上、2004年6月1日、読売新聞よりhttp://www.yomiuri.co.jp/atmoney/special/47/naruhodo146.htm

 

URLにはグラフが載っているので、一度見て欲しい。この記事を読んだときとは日本銀行の恐ろしさを肌で感じ、日本という経済が世界中のヘッジファンドを恐怖に陥れるほどの圧倒的な力を持っていたことに驚愕した。そして、日本は凄いことを改めて実感した。

 

新聞が読むのは面倒だという人は、こっちを見ても良い。我々は日本を陰で支えている有能な人々をもっと知るべきである。

 

日銀上司「いいか、これから1分ごとに10億円づつ円売りドル買い介入を行う」

 日銀部下「1分ごとに10億円も?」

 日銀上司「そうだ1分ごとに淡々と売り続けるんだ。これから24時間売り続けるんだ。」

 日銀部下「24時間ですか?」

 日銀上司「そうだ。為替相場に終わりは無いんだ。もちろん交代要員も用意してあるが出来るだけ頑張ってくれ。」

 日銀部下「はー、、。でも1分間に10億円だと1日に1兆円以上の資金が必要ですが?」

 日銀上司「今、30兆円用意してある。当面はこれを使う」

 日銀部下「それを使い切ったらどうするんですか?」

 日銀上司「財務省 が保有している200兆円もの米国 債のうち、比較的短期のものを最大100兆円売って新たな介入資金を作る」

日銀部下「米国債 なんか売っちゃっていいんですか?」

 日銀上司「円売りで買ったドルで新たに米国債 を買い、国庫に返還するので問題は無い。とにかく相手が折れるまで淡々と売り続けるんだ。休んだらヘッジの思う壺だ」

 

 これを35日間続けました。

 この結果アメリカのヘッジが2000社倒産しました。

 また、行方不明になったり自殺した人も大量にいました。


 これが『日銀砲』である。これをでき るのは、世界でも日銀だけであろう。日本銀行の恐ろしさ。ヘッジファンドが餌にしようとしたら、1日1兆円ずつ使って、逆に撃退されたという。それ以来、 ヘッジファンドは日本を避けるようになったと言われている。というか・・・凄すぎだろ!!

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