2011年、韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)が通算100回を迎えました。

管理人がこのブログの情報を元に、毎週、様々な角度から韓国経済の最新情報と市場予想を分析していくのが、この「2011年、韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)」である。

この度、日曜日で通算100回目を迎えたのでブログでの宣伝を兼ねていったいどんな記事を書いているのか少しだけ載せてみようと思う。普段ブログでは書かないような詳細な経済分析もしているので購読していただけると幸いである。購読料は毎月304円。1ヶ月に4回記事を配信している。では、少し過去の記事を振り返る。2013年7月の記事タイトルである。

2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)

96回「478兆円規模。シャドーバンクが中国経済を第二のリーマン・ショックへと導くのか」
97回「日韓通貨スワップ協定延長なしが決定。中韓通貨スワップは三年間延長するが実質役立たず!?」
98回「9月、世界銀行とIMFが韓国銀行へのストレステストを実地。賄賂責めで危機を回避する!?」
99回「サムスン電子が営業利益8500億円と過去最高を更新…しかし、株価は2013年6月以降は20%低下」

タイトルからわかるとおり、7月辺りに注目された記事が中心となっている。では、96回の内容を見ていく。

>前回、中国の話題に触れたときで銀行間市場のオーバーナイトの金利が30%を一時的に超 えたことを伸べた。銀行同士での貸し借りができない。中国政府が資金供給をしたという記事もあった。他にもなぜかATMから預金を引き出せなく、システム トラブルと片付けていた銀行もあった。

そういった銀行がシャードバンクからお金を借りていても何ら不思議はない。しかも、株価暴落は資金供給がされても収まらずに上海総合株価は今週2000を割った。

このような状態から、今年の経済成長率が7.5%を維持できるわけもない。しかも、貿易統計で4倍、さらに他の統計では10倍といった水増しとは思えない 数値が確認された。もはや、中国の真のGDPは日本以下、いやドイツ以下だと述べても、それほど間違っているとは思えなくなってきた。

これの問題は日本の国債より酷い。なぜなら、利子によって天文学的な単位で増えて行くからだ。経済に天文という単語が出てきて驚いたと思う。

だが、実際に シャドーバンクで借りた利子がわずか数パーセントに済むとか誰も思わない。少なくとも年利10%以上だろう。

この規模での借金が年利10%で増加するな ら、天文学的な数字で増加といっても強ち間違いではない。478兆円規模でのシャドーバンクでの利子を唯一返すことができる方法は中国が偽りでも7.5%以上の高成長をするしかないのだ。低成長では利子の高さで飲まれてしまう。<

これが96回の一部であるが、中国のシャドーバンクについての解説である。次に97回を見ていく。

>少し長い記事になるのだが、中韓通貨スワップ協定の現状が期待以下だということがわか る。3600億元あっても7800万元しか使っていない。使った銀行もわずか。管理人も最初は中国との貿易が拡大すれば、通貨スワップでの貿易決済資金と してどんどん使うと思っていた。

ところが、蓋を開ければ1億元にすら達していない。まさに「こけおどし」である。これは中国市場の金利の問題が関連していると思われるのだが、中国経済を特集したとき、シャドーバンクが拡大した経緯に市場金利が浸透していないことを述べた。

つまり、通貨スワップを利用する金利が安定していなく急騰したりしているわけだ。極端に言えば中国政府の気分次第で元のレートや金利が変化するので、韓国銀行としてリスクを考えれば危なくて使えないとの認識だ。

そのため、二国間のス ワップ金利を安定させるシステムを構築する必要があるわけだが、規模の拡大は検討されても、そういったシステム関連での動きはない。結論を述べれば、中韓通貨スワップは金額こそ大きいが、今のままではほとんど「絵に描いた餅状態」ということになる。<

これが97回の一部だが、中韓通貨スワップは実態はほとんど意味がないことを指摘して問題点を明らかにした。次は98回である。

>例えば、リーマン・ショックみたいな金融危機が起きたと想定してストレステストを行う。ある銀行の自己資本比率は3%まで落ちた。別の銀行は4%だった。この時、4%以上の銀行は合格で、3%以下の銀行は不合格となる基準だった。これぐらいわかりやすいなら苦労はしないのだが、言いたいことはその判断基準をどこまで厳しくするかでも合否の判断が異なってくる。
もし、このような判断基準が公開されたらわかりやすいが、それで銀行の危機対処能力が低いことを露呈する。

つまり、起きてもいないリスクが考慮されて、銀行の未来の自己資本比率の低下を招くことになる。不合格になった銀行にお金を預けたいと問われたら、多くの預金者はNOとこたえるだろう。

このような理由から、合格、不合格の審査基準を事前に公開するのは難しいわけだ。だが、そうなればストレステストの目的と整合性が取れない。銀行に将来の資本増強を促すのが目的なら、合格、不合格の二択で決めてしまうことへは違和感を覚えるわけだ。といっても、数値で決めてもあまり変わらないかもしれない。

何かの判断基準による合否はその影響を未来に及ぼす。極端な可能性でいえば、金融危機が5年後に起こるとは限らないのだ。当然、起こらないとも限らない。このように銀行のストレステストを有効的に活用するのは難しい。今後の課題といえる。<

98回はストレステストについての基本的な説明から、ストレステストにおける現状と課題について指摘している。では、最後は99回である。

>サムスン電子は2013年4~6月期決算によると、売上高は前年同期比20.7%増の57兆4600億ウォ ン(約5兆1100億円)、営業利益は47.5%増の9兆5300億ウォン(約8500億円)となり、いずれも四半期ベースで過去最高を記録したという。

この決算の好調理由はスマホ販売が好調だという。これだけ見ればとても株価が上がる好材料なのだが、当日の株価はむしろ下がっている。そして、サムスンの三ヶ月の株価を見ていくと興味深いことがわかる。メルマガではグラフが載せられないのでロイターのリンクを張っておく。

http://jp.reuters.com/investing/quotes/chart?symbol=005930.KS

チャートを見ると6月の1,553,000ウォンをピークに軒並み下がり続けている。株価なので多少上下に変動があるとしても、営業利益が公開された後、現在の株価は1,303,000ウォンであり、これは前日より、-12,000ウォン 下がっている。

つまり、過去最高を記録した営業利益でも投資家にとってあまり好材料に働いていないことがわかる。三ヶ月で20%も下がったわけだが、これ はソニー1社の時価総額分に等しいほど。この原因となったのが主力品がスマホ販売しかないことが上げられる。

しかも、この営業利益が過去最高でも、市場予測より低いということで、サムスンのスマホ販売が伸び悩んでいるということを露呈してしまった。また、もう一つ重要なのがサムスンの営業利益の7割が携帯端末事業ということ。<

これが99回の内容である。このように毎週、様々な切り口から韓国経済の現状と最新情報がわかるメルマガとなっている。

速報性でいえば、ブログの方が毎日更新するので早いわけだが、関連情報のまとめ読みが出来るのはメルマガのいいところである。ストレステストのような専門的な内容も含まれる時もあるが、なるべくわかりやすく解説している。

以上。このような感じで毎週、韓国経済の情報をまとめているので、興味がある人は購読して見て欲しい。1ヶ月は無料で試し読みするにはもってこいだと思われる。

2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)

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