韓国経済、韓国経済が浮上しない理由 不十分な金融緩和 輸出もアベノミクスで暗転 ウォンはユーロや円に対して「刷り負けている」

韓国経済、韓国経済が浮上しない理由 不十分な金融緩和 輸出もアベノミクスで暗転 ウォンはユーロや円に対して「刷り負けている」

記事要約:韓国経済が浮上しない理由を教授があげているが、管理人が述べていることとたいして変わらない。韓国政府は2008年のリーマン・ショックの後、1600ウォンでウォン安となり、危機的な状況だった。米艦通貨スワップ300億ドルでなんとか経済危機は脱したものの、その恐怖があるのだろう。ウォン安にビビって、金利を下げるぐらいしかやっていない。

つまり、朴槿恵大統領が無能且つ、ウォン安の恐怖で結局、何も出来ないままデフレが続く。そうこうしているうちに、日本の株価は2万円を超えて、民主党政権時の2.2倍となった。韓国の株価は当時と比べて5%ぐらいしか上がっていない。日本の民主党が韓国にどれだけ貢いでいたのか手に取るようにわかる。

2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)

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韓国経済、韓国経済が浮上しない理由 不十分な金融緩和 輸出もアベノミクスで暗転 ウォンはユーロや円に対して「刷り負けている」

韓国経済が浮上できない理由とは

経済成長率の低下やデフレ懸念が出ている韓国で、政策金利を初の1%台に引き下げる金融政策が決定された。さらなる追加利下げ観測も出ているが、これまでの利下げの経済への効果はどの程度だったのだろうか。

実は、韓国では思い切った金融緩和をやりにくい経済事情がある。というのは、韓国の対外債務は短期のものが多く、大胆な金融緩和で韓国の通貨ウォンが安くなると、外資が韓国から資金を引き揚げやすくなるためだ。

ちなみに、日本は対外資産が対外債務よりかなり大きく、国内総生産(GDP)比でみて6割程度の純債権国であるが、韓国は5%程度の純債権国にすぎない。

大胆な金融政策が行われていないというのは、韓国のインフレ率の動きをみればわかる。韓国はインフレ目標を実施しているが、2013年から15年までのインフレ目標は2・5~3・5%である。

ところが、12年6月以降、この目標はまったく達成されていない。15年2月のインフレ率は0・5%であり、このままでは期間中に一度も目標達成していないということになりそうだ。

この間、インフレ目標を達成できないような大きな要因は見当たらない。ということは、金融緩和が不十分だった公算が大きい。利下げをしているが、そもそも為替が安くならないように、つまり経済効果があまり出ない範囲での、言い訳程度の利下げしかしていないわけなのだ。

本来であれば、ゼロ金利政策にした後で、日米欧のように量的緩和しないと韓国経済の浮上はあり得ない。米国の量的緩和はようやく出口に向かうが、日欧はいまだに真っ最中だ。

このため、韓国が少しぐらい利下げしても、対ユーロも対円でも韓国ウォン安になっていない。韓国ウォンは、ユーロや円に対して「刷り負けている」状態だ。その結果、輸出がさっぱり伸びずに、韓国経済は低迷している。

韓国経済は輸出が伸びないと苦しい。韓国経済は輸出依存度が高いからだ。輸出額のGDP比で見ると、最近時点で45%程度になっており、世界平均の25%、日本の15%程度と比べて高い。

それでは、数年前までは、どうして韓国経済がうまく回っていたのだろうか。それは、アベノミクス以前、日銀がデフレ志向で、日本が「刷り負けていた」からだ。

日本と韓国は輸出構造が似ていて、家電、自動車が輸出の主力商品だ。商品の内容、性能も似ているので、最終的には価格競争力がものをいう。日本が金融緩和せず円高傾向だったので、韓国ウォンは相対的に円に比べて安く、その分、韓国の価格競争力に寄与した。その結果、数年前までは韓国が国際市場において有利だったのだ。

最近の円安で、日本の自動車・家電業界は復活しているが、その一方、韓国の自動車・家電は不振に陥っている。金融政策をうまくやるかどうかで、天国と地獄の差が出てしまう。もっとも、単に国内をデフレにしないように、うまく金融政策を行うだけであるので、通貨安競争でないことはいうまでもない。 (元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)

(http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20150411/dms1504111000004-n1.htm)

 

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