韓国経済、韓国中銀 政策金利を1.25%で3カ月連続据え置き

韓国経済、韓国中銀 政策金利を1.25%で3カ月連続据え置き

記事要約:米国の利上げが差し迫る中、韓国の中央銀行は政策金利を1.25%と据え置いた。これは3ヶ月連続ということで特に変化したわけではない。しかし、韓国のような新興国では政策金利は3%台はないと投資に旨みがない。他のアジア新興国の金利を見れば韓国だけが低金利なのである。では、何故低金利なのか。

1つは経済が上手く回ってないからだ。一般的に金利というものは景気動向によって上げたり、下げたりする。景気が上向いて加熱しそうになれば金利を上げてそれを一時冷やす。逆に景気が悪いと金利を下げて企業が資金繰りを楽にさせる。政策金利は銀行の融資における基準の金利にも影響するので、銀行融資ならこの金利に近い数字で支援してもらえるわけだ。しかし、韓国の場合は1257兆ウォンという家計負債があるために事情が異なる。

金利を上げようとすれば、家計負債の利子が増加するので借金返済には困ることになる。なら、低金利がいいかといえば、今度は逆にお金を借りまくって借金を増やす。韓国人は馬鹿なのか?と読者様から突っ込みがはいりそうだが、よく考えて欲しい。

日本人は世界1の貯蓄率を誇る。金融資産の1600兆円はほとんど預金である。日本はそういった意味で負債に対するなんだろうか。危険認識は高い。

しかし、韓国人にとって借金なんてものは日常的なもの。あらゆる韓国企業が借金しまくって自転車操業しているわけだ。それは別に企業だけではなく、庶民一般もそう。見栄の文化もあり、とにかく無駄な出費でクレジットカードなどを使い借金を増やす。そうして借金は膨れあがり1200兆ウォンを超えたわけだ。まあ、実際は不動産投資なんていう金融関連商品に手を出したりして、これから韓国版サププライムローンが猛威をふるうことになる。

この韓国版サププライムローンの名前をご存じだろうか。その名も「ゆとりローン」だ。素晴らしいネーミングだと思う。これがどのようなものかを紹介しよう。

このゆとりローンというのは日本でも似たような商品があったのだが、用は不動産を購入するときには最初は利子だけで返済していれば良いのだが、ある時期から元本+利子を返済することになる。こうなってくると返済が倍増するので一気にそれが家計負債へと響いてくる。

これによって1203兆ウォンの借金からわずか半年で54兆ウォンほど増えた。54兆ウォンは日本円で5兆一千億円である。半年で5兆円も借金が増えている時点で異常事態だ。だから。金利を上げるなんてことはできないわけだ。

では、下げるかというと最初に説明したとおり、新興国で金利1%とかになれば投資はますます遠のいていく。しかも、景気は良くないのでむしろ下げざる得ないという現実。普通は米国が利上げするなら金利をあげないといけないんだが。どっちにしろ詰んでいる。韓国経済を見る上で政策金利の数値は重要なので頭の片隅に留めて置いて欲しい。

大体、管理人の説明だと、金利が上がろうが、下がろうが、どっちも借金が増えるじゃないかと思うかも知れないが、実際、増えているのだからどうしようもない。

なんていうかあれなんだ。日本はキャッシュで現金を借りて500万円まで借りれるとあっても普通は限度額まで借りるようなことはしない。しかし、韓国人は限度額まで借りておいて、さらに金融緩和で借りれるようになれば、また借りるのだ。なぜなら、金を借りても徳政令がそのうちあるからだ。借金で首が回らなくなっても政府が何とかする.減額するから大丈夫だろうという謎の楽観論が存在する。実際、徳政令もたまに行われるのでその期待は強ち間違っていない。

しかし、増え続ける家計負債が全てウォンで返せるとは限らないんだよな。

韓国経済危機の軌跡(過去のメルマガ無料公開(1回~174回)

人気ブログランキング の応援(1日1回クリック)をお願いする

【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)は9日、月例の金融通貨委員会を開き、政策金利を年1.25%に据え置いた。6月に過去最低水準の1.50%から1.25%へと引き下げてから3カ月連続の据え置きとなった。

増加し続ける家計債務(個人負債)に対する懸念や、米国の利上げの可能性を踏まえたとみられる。

カード使用額を合わせた家計債務は今年上半期に54兆ウォン(5兆100億円)増加し、6月末現在で1257兆3000億ウォンに達している。

米国の利上げの可能性も韓銀の政策金利引き下げを難しくしている。

米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長が利上げの可能性を強く示唆するなど、米国の追加利上げ観測が高まっている。

米国の経済指標によって利上げの予想時期は変わってくるが、FRBが年内に少なくとも1回の利上げを行うとの見方が広まっている。

米国の利上げが実施されれば、外国人投資家が資金を韓国から引き揚げる可能性が高まるため、韓銀は政策金利の引き下げに慎重にならざるを得ない。

韓銀は6月に市場の予想に反し政策金利の引き下げに踏み切った。

さらに、政府が景気てこ入れ策として補正予算を組んだだけに、韓銀は当面の間は金利を据え置いて景気の流れを見極めるという見方が大勢だ。

(http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/09/09/2016090901660.html)

 

 

 

韓国経済、韓国中銀 政策金利を1.25%で3カ月連続据え置き」への3件のフィードバック

  1. いやー 管理人様に突っ込みを入れたくないのだが、、、
    これだ~、、、
    家計負債が全てウォンで返せるとは限らないんだ ????
    長くなるから 続編でけっこうです なんとかお願い /(m。m)\
    もしかして サムライ の キムチか?
    目にしたことある、、、
    書きたいこと 気になって書けない。。。

    1. コメントありがとうございます。

      これについてはいくつかあります。説明すると長くなりますが、簡潔述べるとこうなります。

      家計負債が1257兆ウォンまで膨れて増加中ということはそのうち借金ができなくなってきます。すると消費が減ります。消費が減れば景気が悪くなるので経済はますますたちいかなくなる。なら、どうするか。1つの方法として韓国政府がウォンを刷って立て替えます。いわゆるこれが徳政令ですね。しかし、ウォンを大量に刷れば、ウォンの価値が暴落します。暴落したウォンで借金を全て返すようなことは実質不可能となるのはジンバブエを見れば答えが出てきます。結局、そのうち債権者はウォンではなく米ドルを求めるようになります。これがウォンで全てを返せるとは限らないということです。

      因みに日本の借金なら円を刷って全て返せるんですけどね。十分、まだまだ円高ですから。

      1. そうそう 返答ありがとうございます、

        思い出しました、何年か前読んだ、韓国って家賃が日本とちがうんですよね、
        今変わり始めてるんだ~、
        ゆとりローン この切り替え時期の集中している時が やばいんだ、、、
        わかるわかる、
        こりゃ 楽しみだな~、
        でもこれ見た人  なんじゃこりゃ? ですよね。。。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です