韓国経済、韓進海運問題で揺れ動く世界の海運市場

韓国経済、韓進海運問題で揺れ動く世界の海運市場

記事要約:8月31日、韓国の海運、最大手「韓進海運」が破産したことで韓国経済に大きな悪影響を与えている。それについては疑問の余地はない。しかし、韓進海運が世界の海運市場に大きな影響を与えているかのような報道はただの誇張である。前にも述べたとおり、世界7位だろうが、世の中のシェアというのは上位3つで大体決まるようになっている。そのう3つを欧州勢が独占しているので、世界の海運市場に大きな変化はない。

それよりも、むしろ、韓進海運が破綻したことによって、アジア、北米ルートの特需が舞い込んできている。当然,韓国企業は韓進海運で運んでいたコンテナを中国や日本の海運事業に依頼することになる。先に現代商船に依頼するかもしれないが、全てのコンテナを代わりに運ぶなんてことは出来る規模ではない。そのため、輸送費の値上げが自然と起きている。これは記事でも確認できる。

>海運 業界によるとアジア~米西海岸路線の40フィートコンテナ1個当たり運賃は1746ドル(約18万859円)で先週より51.4%上がった。韓進海運の主 力路線は運賃がさらに上がった。先月末に40フィートコンテナ当たり1100~1200ドルだった釜山(プサン)~ロサンゼルス路線の運賃は 1800~2000ドルで70%近く急騰した。釜山~ニューヨーク、釜山~ドバイもやはり60%上がった。

まさに特需である。今までアジア、北米ルートで大きなシェアを持っていた韓進海運が破綻したことで運賃は先週より50%以上あがったと。しかし、よく考えると何かおかしなことに気付かないだろうか?管理人は先週から韓進海運の事業内容について出ている記事を読んできたのだが、どうも「ダンピング」していた疑いがあるのだ。

また、管理人が見知らぬ経済用語を出してきたとか思うかもしれないが解説する。ダンピングとは不当廉売、投げ売り、捨て売りとか言われるものである。韓進海運は荷物を運ぶのだから、捨てる物はないだろうと思うかもしれない。しかし、「運賃」を投げ捨てシェアを拡大していたといういつもの韓国企業のやりかたに行き当たれば、どうして破産してしまったのか透けてくるわけだ。

元々赤字でシェアを獲得していたのが世界経済の不況で経営そのものが成り立たなくなった。でも、海運大手なので韓国政府が助けてくれるだろうと。そんな甘い考えがあったのだろう。いかにも韓国らしい考え方だが。

造船やDRAM,液晶テレビなどで韓国企業がやっていることを海運でもしていたとなれば、韓進海運だけがシェアを圧倒的に伸ばしていたことや,破産により運賃が劇的に上昇しているのは納得出来る。つまり、元々ダンピングで投げ売り価格で韓国企業の荷物を運んできた韓進海運が潰れたから、市場の需要と供給の法則による「適正価格」に戻りつつあるということ。それでもしばらくは高い運賃を設定できるわけだが。

>海運業界では観測が交錯する。韓国海洋水産開発院のファン・ジンフェ室長は「最近の運賃急騰は短くて半月、長くて1カ月以内に整理さ れるだろうが、中長期的に運賃は10%程度上がるだろう」と予想する。韓進海運の輸送能力やシェアを考慮すると船舶供給が減っただけに運賃は上がるほかな いということだ。これに対し韓国海洋大学のイ・ガンギ教授は、「韓進海運問題で運賃指数が一時的に上がったもの。世界の景気が改善し物流量が増加しない限 り瞬間的な効果にとどまるほかない」と主張した。

このような観測があるそうだが、ダンピングしていたのが適正価格に戻っていくだけで世界の景気に変化がないかぎりはそれほど大きな変化とはならないと。韓進海運による混乱も1ヶ月以内におさまると。もっとも、韓進海運をこのまま放置すれば韓国の海運業の信頼をさらに失うわけだが。

>世界市場を三分した海運アライアンス間の競争がさらに激化して運賃が再び暴落し、第2、第 3の韓進海運が相次ぐだろうという懸念も出 ている。ブルームバーグは2日、「韓進海運の法定管理は金融危機以降に海運会社が健全性を回復できなかったという証拠。世界の海運業界全体の打撃につなが るだろう」と報じた。海運調査会社のドリューリーマリタイムリサーチは今年世界の海運会社が50億ドルの赤字を出すだろうと予想した。

次に潰れるとしたら現代商船となるわけだが、韓国政府が2つも潰すとは思えない。何しろ,輸出ルートを他国に握られるのは死活問題だしな。それでなくても北米ルートを中国や日本に自動的に取られつつあるわけで。しかし、ここで韓国政府が公的資金を投入すればダンピングによって不当に価格を値下げをさせられていた他国の海運業が黙っていない。あれ、これ造船と似た状況じゃないのか?うん。韓国は何でもダンピングしているという証拠だな。

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韓国経済、韓進海運問題で揺れ動く世界の海運市場

世界7位の海運会社である韓進(ハンジン)海運が1日に法定管理に入り、世界の海運市場が 揺れ動いている。韓進海運の抜けた穴を狙った大手海運会社が船舶運賃引き上げを主導し市場の地図が変わっている。一部では2008年以降低迷していた海運 業況が改善されるという観測も出ている。

22日に発表された上海コンテナ運賃指数(SCFI)は763.06を記録し、先週の596.38より27.9%上昇した。SCFI は代表的な海運市況指標だ。2009年10月の運賃を1000ポイントとし、変動値を毎週1回発表する。SCFIは世界の景気低迷と減少した物流量を確保 しようとする3大海運アライアンス間の競争で今年3月には400ポイント台まで急落した。その後反騰した運賃は今回の韓進問題を契機に急騰している。海運 業界によるとアジア~米西海岸路線の40フィートコンテナ1個当たり運賃は1746ドル(約18万859円)で先週より51.4%上がった。韓進海運の主 力路線は運賃がさらに上がった。先月末に40フィートコンテナ当たり1100~1200ドルだった釜山(プサン)~ロサンゼルス路線の運賃は 1800~2000ドルで70%近く急騰した。釜山~ニューヨーク、釜山~ドバイもやはり60%上がった。

海運業界では観測が交錯する。韓国海洋水産開発院のファン・ジンフェ室長は「最近の運賃急騰は短くて半月、長くて1カ月以内に整理さ れるだろうが、中長期的に運賃は10%程度上がるだろう」と予想する。韓進海運の輸送能力やシェアを考慮すると船舶供給が減っただけに運賃は上がるほかな いということだ。これに対し韓国海洋大学のイ・ガンギ教授は、「韓進海運問題で運賃指数が一時的に上がったもの。世界の景気が改善し物流量が増加しない限 り瞬間的な効果にとどまるほかない」と主張した。

世界市場を三分した海運アライアンス間の競争がさらに激化して運賃が再び暴落し、第2、第3の韓進海運が相次ぐだろうという懸念も出 ている。ブルームバーグは2日、「韓進海運の法定管理は金融危機以降に海運会社が健全性を回復できなかったという証拠。世界の海運業界全体の打撃につなが るだろう」と報じた。海運調査会社のドリューリーマリタイムリサーチは今年世界の海運会社が50億ドルの赤字を出すだろうと予想した。

(http://japanese.joins.com/article/224/220224.html?servcode=300&sectcode=320)

韓国経済、韓進海運問題で揺れ動く世界の海運市場」への1件のフィードバック

  1. 「韓進海運問題で運賃指数が一時的に上がったもの。世界の景気が改善し物流量が増加しない限 り瞬間的な効果にとどまるほかない」と主張

    いやー 申し訳ない、、、、、

    なにが かいてあるんだろ~~。。。

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