気ままにシヴィライゼーション6攻略その2:シヴィライゼーション6のテーマ曲「Sogno di Volare (“The Dream of Flight”)」の歌詞に込められたレオナルド・ダ・ビンチの思い

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「空を飛ぶ喜びを一度でも味わったものは、地上に戻っても、眼差しを空に向けたままにしてしまう。かって自分がいたあの空に、いずれは戻りたいと願うのだ」

前回はシヴィライゼーション6がどんなゲームかを紹介した。前回で次の予定は購入方法の予定だったのだが、管理人はこのテーマ曲に隠された思いを速く知って欲しくなったので先に紹介したい。

この動画をとりあえず視聴してほしい。これは昨日のシヴィライゼーション6のOPでも流れていたメインテーマ曲「Sogno di Volare (“The Dream of Flight”)」である。そして、日本人にはほとんど読み取れないイタリア語だったりする。そして、どうしてこの詞がイタリア語なのか。そこに込められた意味を紹介する。それはこの曲がレオナルド・ダ・ビンチの詞が元に作曲、作詞されているからだ。

レオナルド・ダ・ビンチを日本人で知らない人は極少数だと思うが、ルネサンス期の芸術・自然科学の万能的な先覚者である。まさに天才の名を欲しいままにして、解剖学・土木工学など広い分野にわたる業績がある。

彼の業績は膨大な数の手稿・スケッチ・素描が現在にも残されているのでそれを見れば確認できる。しかも、ダヴィンチの才能は科学や技術だけではなく、特に絵画・建築・彫刻においてすぐれた作品を多数残した。ルーブル美術館の至宝であるモナリザはあまりにも有名な作品だろう。

彼がいなければモナリザや最後の晩餐はこの世に産まれていなかった。文化の素晴らしさを我々に残してくれた天才芸術家である。だが、そんな万能の天才というありふれた才能を欲しいままにした彼でも成し遂げられない夢があった。それが「空を飛ぶこと」である。

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レオナルド・ダ・ビンチが飛行機の設計図を描いていたことをあまり知られていない。だが、このような格言が残されている.管理人はこの格言をシヴィライゼーション6のプレイ中で聞いた時にテーマ曲、それにOPの意味をようやく理解した。

「ひとたび空を飛ぶことの味をしめたら、常に上を向いて歩くようになるだろう。自分の居場所は空だ、あの空に戻りたいと常に思うようになるのだ」

天才であった彼でこそ、自分が設計した飛行機の設計図では空を飛べなかった。チュチュリ山から自分が設計した飛行機が空を飛ぶことを夢見て彼は詞に残した。そして、人力飛行機が実現するには米国の発明家。ウィルバー=ライト(Wilbur Wright[1867~1912]、オービル=ライト(Orville Wright[1871~1948])の兄弟まで待たなければならなかった。レオナルド・ダ・ビンチは1452~1519の人物であるので、それが300年以上という長い月日を得て人類は人力で空を飛ぶ手段を得たのだ。

Sogno di Volare (“The Dream of Flight”)はレオナルド・ダ・ビンチが果たせなかった夢をテーマにしたものだった。それは技術は受け継がれていくシヴィライゼーション6のゲーム性においてもっとも相応しいと感じた。そして、我々人類はライト兄弟から数百年後、宇宙に飛び出て月にまでたどり着いた。そこにあるのはレオナルド・ダ・ビンチ、いや、空を飛びたいと願った人類の夢をさらに発展させて、人間の知的探究心を紡いでいく旅路の中継地点である。

宇宙に飛び出てもそこにあったのは広大な星の海。我々人類は自分たちで最も近い月に到達したに過ぎないのだ。火星だって宇宙の広さからすれば近距離交易、家から歩いて行けるスーパーの距離と何ら変わらない。でも、そこに到達したことに大きな意義がある。人類はどこまで行けるのか。

例え、管理人の世代が死んでも宇宙を目指す探求は人類が生存している限りは終わらない。宇宙に大航海時代が訪れる時代なんていつになるかわからない。それでも、人はそこにたどり着きたいと強く希求する。そう、レオナルド・ダ・ビンチが空を飛びたいと願ったように。

さて、管理人は是非とも、日本語訳がどんな感じなのかそれから色々調べたのだが、ニコニコ動画でこの曲を上げていた人の翻訳していたのが素晴らしかったのでこれを紹介したいと思う。ワードプレスだと直接埋め込めなくてリンクを張ることぐらいしかできないのだがご了承いただきたい。できればyoutubeにあげていただけるとこのまま紹介するのだが。そして、キャンペーンホール2016の壮大な演奏と素晴らしい歌声を噛みしめて欲しい。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm29879229

一度でも空飛ぶ喜びを味わったのなら、お前は必ず思う筈だ

眼差し大空に向け、あの場所こそ自分の故郷なのだと

一度でも空飛ぶ喜びを知ったのなら、必ず戻りたいと思う筈だ

その眼は天を仰ぎ見、大空こそが自分の故郷なのだと

大いなる鳥は陽に向かい、初めて空に身を投げ

巨大なチェチェリ山の頂から跳び立ちぬ

そは世界を驚嘆と名声で満たす

一度でも空を飛ぶ喜びを味わったのなら、お前は必ず思う筈だ

眼差しを大空に向け、あの場所こそ自分の故郷なのだと

人は自身の創造力によって解き放たれん

鳥の如く、大空に向かって・・・・・・

世界は驚嘆と名声で満たされる

一度でも空飛ぶ喜びを知ったのなら、必ず戻りたいと思う筈だ

その眼は天を仰ぎ見、大空こそ自分の故郷なのだと

栄光あれ!

栄光あれ!

■その他、シヴィライゼーション6攻略

気ままにシヴィライゼーション6攻略その2:シヴィライゼーション6のテーマ曲「Sogno di Volare (“The Dream of Flight”)」の歌詞に込められたレオナルド・ダ・ビンチの思い」への3件のフィードバック

    1. コメントありがとうございます。

      ああ、そうなんですか。ムービー見ているとライト兄弟だと思ったのですが、あれはライト兄弟じゃないんですか。人力飛行機は自転車で漕ぐものと漕がないものがありますよね。管理人は琵琶湖の水を飲んでいるので鳥人間コンテストを見に行ったことがあります。細かいことまでわからないのですが、ムービーは人力飛行機なのかな。でも、その後は戦闘機に移るから動力飛行機の方が歴史的には先な気もします。

      1. ムービーのあれはおそらくライト兄弟だと思われます。
        ・・・ライト兄弟は白人だった筈ですが。

        それはともかく、ライトフライヤーはエンジンの付いた動力飛行機で、ムービーの飛行機もエンジンが乗っています。

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