韓国経済、曲がり角の韓国自動車産業、生産台数でインドに抜かれ世界6位に後退=対中輸出もSUV輸出急減、現地生産増加で初の赤字に

韓国経済、曲がり角の韓国自動車産業、生産台数でインドに抜かれ世界6位に後退=対中輸出もSUV輸出急減、現地生産増加で初の赤字に

記事要約:韓国経済を支えてきた主要産業が次々と中国に侵食されていく中、いよいよ、韓国の最後の砦である自動車産業に赤信号が点灯した。昨年から、管理人はDRAM市場を中国が狙っていると指摘してきたわけだが、まだ自動車については技術差があると睨んでいた。

確かに中国と韓国の自動車技術ではまだ韓国の方が技術的に高いだろう。中国が電気自動車を製造できるわけでもない。ただ、問題は中国だけが韓国のライバルではないことだ。すでにインドが韓国を抜いて後ろからはメキシコが迫っている。しかも、自動車の最先端技術は自動操縦の車の開発まで進んでいる。

先日、自動車のモーターショー「パリモーターショー2016」が開催されたのだが、ドイツや日本の企業は次々と新技術による新車を披露した。せっかくなのでEVを紹介しようか。

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三菱日自動車はEV航続距離120km、総航続距離1200km以上を目指すPHEVコンセプトカーを発表した。この先、赤信号が灯った韓国の自動車産業を取り上げて頻度が増えていくわけだが、そうなってくると少しずつ車の専門用語を知る必要が出てくる。EVはわかるとおもうが、一応、電気自動車のことをさす。では、PHEVとは何なのか。これは三菱自動車独自に開発した「プラグインハイブリッドEVシステム」のこと。

このプラグインハイブリッドEVシステムを簡単に説明する状況に合わせて3つの走行に切り替わる。例えば住宅地や街中では駆動用バッテリーの電力により走行する「EV走行モード」となる。つまり、それほどスピード出さないときはバッテリー消費を抑える制御である。

次に、加速が必要な場合はエンジンが自動的に始動して発電を開始し、モーターとバッテリーに電力を供給する「シリーズ走行モード」となる。最後に高速道路などの高速走行が可能なときは。「パラレル走行モード」となる。

また、電気自動車の性能を見る時に大事なのはEV航続距離と総航続距離の二つ。これの違いはわかるだろうか。電気自動車のエンジンには最近、何かと話題のリチウムイオンバッテリーが使われている。サムスン電子のギャラクシーノート7の時にバッテリーの充電について少し触れたが、リチウムイオンバッテリーは使用していると容量が低下していく。

極端な話になると最後にはほとんど使えなくわけだ。そして、リチウムイオンバッテリーは充電する必要がある。だから、EV航続距離は1回ので充電で走れる最大の距離。総航続距離というのはリチウムイオンバッテリーとガソリンを使いながら走れる最大距離といったところだ。

今回の三菱日自動車はEV航続距離120km、総航続距離1200kmということになる。まあ、でも今の三菱自動車は信用には欠ける。さらに、すでにテスラが航続距離500kmのEV電池を発表している。テスラはEV技術ではわりと最先端を駆け抜けている。例えば、2017年発売予定のテスラ最初の普及型電気自動車「モデル3」の走行距離は346kmらしい。

電気自動車については管理人は主にリチウムイオンバッテリーなどのこの先、大規模容量電池の開発競争に着目しているので、わりと好きな分野だったりする。では、韓国の現代自動車のEV性能はどれぐらいなのか。

一応、今、現代自動車で出てきている「アイオニック」が開発している中で最高クラスだと思うが、1回の充電時の走行距離191kmらしい。韓国政府の認証なのでどれだけ信憑性があるかは知らない。また、韓国GMの「ボルト」の321kmと、わりと韓国勢も頑張っている。

今、自動車次世代開発競争が盛んなので、EV、PHEV、自動運転、HVなど、これらの技術革新が凄まじい。メーカーがこの先、どのコンセプトを重視し、ユーザーがどれを選ぶかで市場が形成されていくわけだが、わりと電気自動車の技術開発は素人でもわかりやすいだろう。1回で走れる距離、最大で走れる距離といったものを参考にすればいいだけである。それを可能にするには大規模なリチウムイオンバッテリーの開発が不可欠なわけだ。そういった意味で技術の発展が身近に感じられて面白いかと。

もっとも、取り上げるほどの自動車を韓国企業が開発できればの話だ。このように韓国企業は次世代技術では中国、インド、メキシコといった国と比較しても技術差はまだまだある。だから、次世代技術ですぐに抜かれることはないと思うが、世界の主流はまだハイブリッドですらない。ガソリン車である。

ここで抜かれて赤字を出していけば次世代の自動車開発の資金が底をつく。そうなってくると韓国の自動車産業は追い上げてきた企業に技術をまるごと買われて退場といったことにもなりかねない。そんな最中に現代自動車は車の生産ラインをストップさせてストライキの真っ最中である。いやあ、自らが勝手に減産してくれるとか。現代自動車は余裕だよな。

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韓国経済、曲がり角の韓国自動車産業、生産台数でインドに抜かれ世界6位に後退=対中輸出もSUV輸出急減、現地生産増加で初の赤字に

2016年10月1日、今年前半の国別自動車生産台数で、韓国は初めてインドに抜かれ世界6位に後退した。中国への輸出でもスポーツ用多目的車(SUV)の急減や現地生産の増加が重なり、赤字に転落した。米国市場で一時、日本を脅かす存在だった韓国の自動車産業は曲がり角に立たされている。

朝鮮日報などがこのほど伝えた韓国自動車産業協会の集計によると、今年1~7月の累積生産台数は中国が1279万1461台とトップで、2位米国(708万3661台)、3位日本(530万1366台)、4位ドイツ(362万8086台)の順。6位の韓国は国内の生産台数が255万1937台で、5位のインドの生産台数(257万5311台)より2万3374台少なかった。韓国の生産台数がインドを下回った今回が初めてだった。

韓国は2000年代初めまで米国、日本、ドイツ、フランスに次ぐ生産台数5位だったが、02年からは中国に抜かれ6位に転落。その後、性能やと品質アップに伴うブランドイメージの向上で輸出が大幅に増加したため、05年にフランスを抜き5位圏内に再浮上し、昨年まで11年間、5位の座を守ってきた。

このままでは韓国は通年でも12年ぶりに自動車生産上位5位から陥落するが、インドだけではなく、メキシコやブラジルなどの追い上げも急ピッチだ。ハンギョレ新聞は「毎年10%内外の成長をして、中南米最大の自動車生産基地に浮上したメキシコは昨年350万台の完成車を生産し世界7位の自動車生産国になった。20年までに生産台数を500万台に増やす計画であり、停滞状態にある韓国の自動車生産台数を超える可能性が高い」と危機感を深めている。

さらに、ハンギョレ新聞がさきごろ報じた産業研究院の報告書によると、今年1~5月の中国との完成車貿易収支は175万ドルの赤字を記録した。中国との貿易で完成車部門が赤字となったのは、1992年の国交樹立で貿易が本格化して以来初めてという。

5月までの対中国完成車輸出は2679万ドルで、昨年同期より94.8%も減少。その一方で、価格競争力を武器にした中国企業は小型バスと小型トラックを中心に、昨年同期より9.9%増加の2854万ドル分の車を韓国に輸出した。

大きな理由は、SUVの輸出急減。現代自動車「マックスクルーズ」の対中国輸出は、昨年6月までの2306台から今年は40台にまで激減した。中国企業は昨年から韓国車の50~60%の価格でSUV市場を集中攻略している。

中国の高い自動車関税(22.5%)などを理由に現地生産が増加した点も作用した。韓国メーカーの中国販売完成車のうち、現地生産車の比率は15年に97.1%まで高まった。

こうした中、「労働貴族」の批判もある現代自動車の労働組合は9月26日、会社側に賃上げなどを求め12年ぶりの全面ストライキに突入、生産がストップした。韓国政府は「現代と関連がある数多くの中小企業の被害が雪だるま式に増えている」などと憂慮している。(編集/日向)

(http://www.recordchina.co.jp/a151806.html)

 

韓国経済、曲がり角の韓国自動車産業、生産台数でインドに抜かれ世界6位に後退=対中輸出もSUV輸出急減、現地生産増加で初の赤字に」への6件のフィードバック

  1. 「総航続距離というのはそのリチウムイオンバッテリーで生涯に走れる距離」って
    10回しか充電できなくなりますよ。EV航続距離は1回充電してバッテリーだけで走行できる距離。総航続距離は発電しながら、給油しないで走行できる距離ではないですか?

    1. コメントありがとうございます。

      ああ、確かにそうですね。どこで間違えたんだろう。朝に書いてて頭回ってなかったかな。

      訂正しておきます。

  2. 個人的には、EVと並行して水素自動車が普及して欲しいと思っておりますw
    10数年前のモーターショーでマツダがRX-8のロータリーエンジンそのままに
    「ガソリンと水素のハイブリッドの試乗車」を出していたので相当期待していたのですがねぇw
    どうなっちゃったんだろ?ww

  3. 韓国、もう終わりなんですかねぇ?
    この頃「韓国」が話題になることも少なくなって・・・。
    今日のお題でも「韓国」と関係ない事で盛り上がり(笑)。

    このまま消えていき、最貧国に逆戻りするまで放置。

    1. コメントありがとうございます。

      中国企業の怖いところは中国政府のバックアップによる他社の買収ですからね。技術を盗まれるのは管理体制の問題もありますが、会社の買収で技術やノウハウごと買い取られてしまえば、技術差なんてものはすぐになくなってしまいますので。これは資本の関係上は韓国企業にはあまりできないやり方なんです。だから、EVでの技術差だって、中国がテスラでも買収するならそれで差は縮まるどころか追い抜かれるという。もっとも、さすがにテスラ買収までは難しいと思いますが。

      後、韓国はまだ終わりじゃないですよ。というより2020年までもってもらわないと管理人の予想が外れてしまいます。まあ、外れても、残念だったで終わるわけですが。まだまだ余力は残しているので。

  4. 上から下まで読んだけど、どーもピンとこない、俺はガソリンエンジン派なんだな、
    電気 嫌いなんだ。

    そーいえば、新車のエンジンぶん回したら エンジン破裂したの どこのメ~カー
    だったかな?。。。
     

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