韓国経済、サムスン電子、半導体の好況で株主配当はうなぎ上りで株価は199万ウォンと200万ウォンに迫る

韓国経済、サムスン電子、半導体の好況で株主配当はうなぎ上りで株価は199万ウォンと200万ウォンに迫る

記事要約;韓国の政治問題に突っ込むのも疲れたので今回は純粋な経済の話題である。サムスン電子の株価は来週には200万に到達しそうな勢いで上昇している。まずはチャートを見て欲しい。

これはサムスン電子の5日間の動き。200万ウォンに達成したら取り上げようと思っていたがぎりぎり届かなかった。でも、圧倒的に強い動きでおかげでKOSPIが2080まで上昇している。まさにサムスン電子の株価上昇でKOSPIが買われているという状況である。さて、一体どうしてここまで株価が上昇しているかなのだが理由はいくつかある。その理由を列記しておく。

■サムスン電子の株価が上昇した理由その1(自社株買いと配当上昇)

9兆3000億ウォン(約9000億円)規模の自社株買い

3兆8503億ウォン(約3700億円)規模の2016年期末配当を決議

普通株が2万7500ウォン(約2670円)

優先株2万7550ウォン(約2680円)(中間配当を含めた2016年の1株当たり配当金は2015年に比べて約36%増加)

■サムスン電子の株価が上昇した理由その2(200兆ウォンの売上高)

売上高200兆ウォンを達成

2016年第4四半期(連結基準)で売上53兆3300億ウォン(約5兆2000億円)、営業利益9兆2200億ウォン(約9000億円)を達成

2016年 売上201兆8700億ウォン(約19兆6000億円)、営業利益29兆2400億ウォン(約2兆8000億円)

■半導体の売上高

売上高14兆8600億ウォン(約1兆4000億円)、営業利益4兆9500億ウォン(約4800億円)

2016年 売上53兆3300億ウォン(約5兆2000億円)、営業利益9兆2200億ウォン(約9000億円)

以上がサムスン電子の2016年の売上と営業利益なわけだが、半導体がなんと200兆ウォンのうち53兆ウォンということで4分の1を稼ぎ出している。これは数年前に韓国の営業利益の7割がスマホとか述べていた事とは大きく異なっている。営業利益でいえばおよそ3割である。

つまり、今のサムスン電子はスマホが転けても十分、挽回できるソニー型の運営に移行しているといっていい。半導体の利益が3割。残り7割で家電やスマホといったものである。だから、この先、ネットでスマホだけのサムスン電子というのはもう過去のことであり、既にその情報は古い。読者様はすぐに記憶の更新をしていただきたい。しかし、こうなってくるとサムスン電子がますます大きくなってしまう。何しろサムスン電子の株価の1年で凄まじい上昇見せているからな。

これがサムスン電子の1年のチャートである。この動きを見てインチキだと思わない投資家はまずいないだろう。それだけチャートがおかしい。1年前は118万ウォンぐらいだったのが今は199万ウォンである。ほぼ1.8倍ほど上昇しているわけだ。しかも、その金額は既に韓国の現代自動車が今、14万2500ウォンなので、なんと「現代自動車のおよそ15倍」である。つまり、今のサムスン電子は現代自動車15個分と同等の価値ということだ。

こうなってくると韓国の大企業が軒並み潰れようがサムスン電子が健在なら韓国経済は破綻しないということになる。何しろ現代自動車は韓国の第2位の大企業である。それがサムスン電子の15分の1の規模でしかないのだ。恐ろしいことに。

しかし、この事態には管理人も驚いている。どうするんだろうな。これ。一極集中とかそんなレベルじゃないだろう。下手すれば韓国の財閥グループの株価を全てあわせてもサムスン電子に勝てないんじゃないか。韓国経済なんていう枠はサムスン電子に通じないな。もう、「サムスン経済」という名前で呼ぼうか。

もう、呆れているレベルを通り越してしまって管理人でもどうすればいいかわからない。これで200万ウォンとかいったらさらに上昇するだろうし、サムスン電子と韓国経済は分けないといけなくなるんじゃないか。サムスン電子だけ見ていれば韓国経済は絶好調とかあったが、それがこの株価になれば「真実」になってしまったからな。

ちょっとお手上げだな。ということでこれからサムスン電子を取り上げる時は「韓国経済」ではなく、「サムスン経済」とする。でないと韓国経済で金利やウォンがどうとかの理由が全く無意味だ。

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韓国経済、サムスン電子、半導体の好況で株主配当はうなぎ上りで株価は199万ウォンと200万ウォンに迫る

サムスン電子が半導体事業で四半期基準で歴代最高の業績を上げ、5年連続で売上200兆ウォン(約19兆円)を達成した。サムスン電子は配当拡大や自社株買い消却など利益の株主還元にも本格的に始動した。

サムスン電子は24日、9兆3000億ウォン(約9000億円)規模の自社株を買い全量消却し、3兆8503億ウォン(約3700億円)規模の2016年期末配当を決議した。自社株買いは、昨年の株主還元財源のうち残りの8兆5000億ウォン(約8300億円)と2015年の残りの財源である8000億ウォン(約780億円)を合わせた規模で行われる。

株主配当は、普通株が2万7500ウォン(約2670円)、優先株2万7550ウォン(約2680円)で、中間配当を含めた2016年の1株当たり配当金は2015年に比べて約36%増加した水準だ。

サムスン電子の株主配当は増え続けている。2011年に一株当たり5500ウォン(約530円)を配当した後、着々と金額を増やし、2016年は2万7500ウォンを配当する。6年で5倍に増加した。株式の3.54%を保有した李健煕(イ・ゴンヒ)会長は1371億ウォン(約133億円)、0.6%を保有したイ・ジェヨン副会長は231億ウォン(約22億円)を受け取る。

株主価値の向上効果により配当同様な株主還元効果がある自社株消却を大規模に実行するのは、外国人株主など投資家をなだめるためのものだ。昨年、米国のエリオット系列のヘッジファンドが現金30兆ウォン(約2兆9000億円)の配当などを要求する公開書簡を送ってきたことに対応し、サムスン電子は2016・2017年の余剰現金の50%を株主還元に活用すると明らかにしている。

IBK投資証券のイ・スンウ研究員は「サムスン電子の売上は2012年に200兆ウォンに達した後は増えていない。配当の代わりに投資を通じて成長するのがサムスンの方式と言っていたが、これ以上売上が伸びないので失望した国外の株主たちが強力に株主還元要求に乗り出した」と説明した。サムスン電子は2012年、証券会社を相手に2020年には売上400兆ウォン(約38兆円)を達成すると話したことがある。

しかし、この日サムスン電子は半導体事業の好調を通じて売上高200兆ウォンをぎりぎりで達成した2016年経営実績を発表した。しており、年間では売上201兆8700億ウォン(約19兆6000億円)、営業利益29兆2400億ウォン(約2兆8000億円)を記録した。

サムスン電子は第4四半期に高性能・大容量製品の供給拡大によるメモリー実績成長により、半導体事業で売上高14兆8600億ウォン(約1兆4000億円)、営業利益4兆9500億ウォン(約4800億円)を達成したと発表した。2016年第4四半期(連結基準)で売上53兆3300億ウォン(約5兆2000億円)、営業利益9兆2200億ウォン(約9000億円)を達成半導体では史上最高の四半期業績で、ギャラクシーノート7の生産中止事態を半導体が挽回したかたちだ。

昨年はアルファ碁がイ・セドル9段に勝ち、人工知能やビッグデータなどが産業界の話題となり、関連投資が増加し半導体需要が大幅に増えた。イ・スンウ研究員は「世界景気が下落し、半導体が下落サイクルに入ったが、2016年下半期から不思議なほど予想を上回る好実績が出た」と話した。ギャラクシーノート7のリコールと生産中止に揺れたサムスン電子が「アルファ碁効果」を充分享受したということだ。

しかし、サムスン電子は半導体事業の追加投資を躊躇しているという。昨年の施設投資も計画した27兆ウォン(約2兆6000億円)に及ばない25兆5000億ウォン(約2兆4800億円)を執行するに止まった。サムスン証券のファン・ミンソン研究員は「ギャラクシーノート7の発火問題など、全社的な危機意識を背景にDRAMでシェアを失っても2016年に設備投資を増やさずに収益性を上げていると判断される」と話した。

 一方、ギャラクシーノート7の発火問題を起こしたバッテリーを供給したサムスンSDIは昨年、2015年より31.3%減少した5兆2008億ウォン(約5000億円)の売上を上げたと集計された。営業損失は9263億ウォン(約900億円)で、前年(598億ウォン)より15.5倍も増加した。

イ・ワン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2017-01-24 20:08
http://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/780058.html 訳M.C(2077字)

韓国経済、サムスン電子、半導体の好況で株主配当はうなぎ上りで株価は199万ウォンと200万ウォンに迫る」への3件のフィードバック

  1.  サムスンは、本当にこれ程の利益を出せているのでしょうかね。
    配当金を増やし、株価をつり上げ、好調を装っているだけ、という気がしなくもない。
    子会社に負債を押し付けて利益を水増しとか、なにかしらの粉飾決算をしていそうだなと、つい疑いの目で見てしまうのは私だけでしょうか。

    1. コメントありがとうございます。

      サムスン電子が粉飾決算してようが、してまいがそれはたいした問題じゃないです。むしろ、それが表に出ない限りは判断材料にはなりませんから。

      問題はサムスン電子の株価が上がれば上がるほど韓国が滅亡に近づいていることなんですよね。何で株価があがって滅亡なのかというとサムスン電子の株価=KOSPIとなることで、サムスン電子へのはめ込みがそのままダイレクトに韓国経済を震撼させてしまう。サムスン電子が転けたら他の韓国企業の株価も投げ売りされるぐらい。サムスン電子がもうKOSPIと同じような価値として認識されてしまえば、韓国経済はサムスンの動向1つでいかようにもなってきます。一企業の動向が国家や市場を動かすことはかなり危険です。しかも、サムスン電子は国営企業じゃないですしね。

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