韓国経済、韓豪通貨スワップ拡大に韓国ネット「日本(日韓通貨スワップ協定)とではなくて正解」「よくやった。一緒に歩もう」

韓国経済、韓豪通貨スワップ拡大に韓国ネット「日本(日韓通貨スワップ協定)とではなくて正解」「よくやった。一緒に歩もう」

記事要約:昨日、韓国がオーストラリアとの通貨スワップ協定を3年間延長して規模を2倍(8600億円:100億ドル規模:)にできたことがわかったわけだが、それに関しての韓国ネットの反応が今回の主題。9兆ウォンとオーストラリアの100億豪ドルの交換である。

韓国人が通貨スワップ協定を何も理解していないことがよくわかる記事なのだが問題はそこだけではないのだ。オーストラリアの貿易トップ3はこうなっている。

■貿易トップ3(2015年、外務省:http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/australia/data.html)

1位:中国(23.2%)

2位:米国(10.5%)

3位:日本(9.7%)

輸出 3,166億豪ドル (1)中国28.8% (2)日本13.4% (3)米国7.0%

輸入 3,527億豪ドル (1)中国18.2% (2)米国13.6% (3)日本6.4%

オーストラリアの貿易総額は6693億豪ドル。そして、韓国と同レベルの中国依存国家である。この時点で韓国人がオーストラリアの経済を理解してないことがわかるわけだが、まず、中国経済が現在は衰退している状況なので2017年は中国への輸出が減る。輸出が減れば当然、通貨の価値は下がるので韓国と同じ通貨安に見舞われる。しかも、オーストラリアの主要貿易は鉄鉱石(15.5%)、石炭(11.7%)、個人旅行サービス(5.9%)となっている。

鉄鉱石といえば、中国の供給が多すぎて、2016年は鉄鉱石の価格が暴落していたわけだが、最近になって価格が回復してきている。

(https://jp.investing.com/commodities/iron-ore-62-cfr-futures)

2016年は40まで下がったが今は80まで上がっている。これは世界的な景気回復傾向が見られるので鉄鉱石の需要が増加しているわけだ。同様に原油価格も上がってきている。オーストラリアにとっては悪くない展開だろう。では、基本情報をさらに進めて現在の豪ドルレートを見ておこう。

これがUSD/AUDの5年間チャート。通貨の価値が2015年の6月ぐらいまで高かったがその後一気に暴落している。しかし、最近はトランプ大統領のドル安発言で豪ドルも上昇しているのが確認できる。鉄鉱石の価格と共に暴落している豪ドルはわりと関連しているのが読み取れるだろう。

先ほど述べた通り、オーストラリアの貿易は中国依存なので中国経済が転けたらそのまま通貨安に見舞われる。ただ、韓国と違い、オーストラリアには豊富な資源がある。なので、韓国よりも経済は安定していると思われる。

そもそも、オーストラリアには貿易だけではなく観光資源もあるし、通貨安となれば観光客も増えるだろう。韓国とオーストラリアのどっちに旅行したいか聞いたら、9割はオーストラリアと答えるだろうしな。主要貿易の鉄鉱石の価格が回復して、経済的にわりと安定しているのでオーストラリアが経済危機に見舞われる可能性は韓国よりは低い。中国依存を除けばそれほど心配することはないだろう。

ということでオーストラリアはわりと優等生だったことが調べてわかった。韓国が100億豪ドル規模のスワップ協定を拡大出来たのは朗報だろう。ただ、何度も述べるように通貨スワップは為替介入には普通は使用しない。緊急用に外貨が不足したときに使うのが本来の用途である。また、銀行の安定を図るにも一役買っている。だから、管理人は規模よりも、オーストラリアが延長に応じたことが重要だと思う。

>今回の通貨スワップ協定の延長について、チェ・ジヨン国際金融課長は「不確実性が増している状況で、(通貨スワップの拡大を通じて)ドルへの依存度を下げようという認識で一致した」と説明した。

この程度の規模でドルへの依存度が下がるとは思えないが、ウォンよりは流通している通貨だから、韓国にとっては良かったんじゃないか。それでも、1.9%で5位の決済通貨だが。中国の元とたいした違いはない。

>「そうだ、(通貨スワップ協定再開協議を中断した)日本とではなく、オーストラリアとやろう」

韓国がオーストラリアと通貨スワップ協定を結ぶのは自由だが、そんなに韓国とオーストラリアって貿易しているのか。あまりきかないなあ。

>「われわれが共に歩むべきなのはアングロサクソン(米国、英国、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド)だけだ」

ええ?これはよくわからないな。米国、英国には通貨スワップ協定は拒否された。オーストラリアは交渉に応じたが、カナダとニュージーランドも通貨スワップ協定交渉を拒否したんじゃないのか。確か結ばれてはいないはずだ。

ポンドもドルの通貨スワップ協定もないのにアングロサクソンと共に歩むってなんだろうな。

>「こういうことは隣国とだと自国の利益ばかり考えて一方的になったり重要な時期に活用できなかったりする。遠い国々と協定を結んだ方が長く続く」などと湧き上がった。

通貨スワップは本来、使う物ではない。いわば保険みたいなものだが、韓国では使用するものらしい。でも、韓国人が歓迎しているならそれでいいんじゃないか。日本に絡んでこなければ好きなようにやれば良い。交渉してくれる国があるならな。もっとも、基軸通貨のドルや円、ポンド、ユーロなどハードカレンシーでもないローカルカレンシーといくら通貨スワップ協定を結ぼうがたいした効果はない。

なぜなら、借金の返済で必要なのはアメリカドルだからな。他の通貨で返済なんて拒否されるだけだ。

さて、韓国のお正月も終わり、ウォンウォッチを再開していく。トランプ大統領のドル安発言でウォンが1143ウォンまで上昇した。ただ、韓国の適正レートは1100~1150。1100以上はウォン高。1150以下はウォン安というのが一応の目安となる。つまり、今は適正レートに入っているので1100~1150で動こうがそれほど問題にはならない。

韓国経済の初心者に必見!ウォンとは何か?チャートと看取る面白さ

 

韓国経済、韓豪通貨スワップ拡大に韓国ネット「日本(日韓通貨スワップ協定)とではなくて正解」「よくやった。一緒に歩もう」

韓国とオーストラリアは8日、通貨交換(スワップ)協定を2020年2月まで延長することで合意した。

韓国企画財政部(省に相当)は、韓国銀行(中央銀行)とオーストラリア準備銀行(同)が同日、韓国ウォンとオーストラリア・ドルの融通枠を従来規模の2倍となる100億オーストラリア・ドル(約8600億円)に拡大し、期限も20年2月7日まで延長したと発表した。

延長契約は同日から即時適用され、期限満了時に両国が合意すれば再延長が可能となる。

14年2月に両国は、50億オーストラリア・ドル(現在のレートで4300億円)、期間3年の通貨スワップ協定を初めて締結。昨年10月には韓国銀行と企画財政部が同協定の拡大延長を目指して検討を進めていた。

米国のトランプ新大統領誕生を機に世界的に不確実性が増していることから、両国の通貨スワップはより一層必要性が高まるとみられている。

今回の通貨スワップ協定の延長について、チェ・ジヨン国際金融課長は「不確実性が増している状況で、(通貨スワップの拡大を通じて)ドルへの依存度を下げようという認識で一致した」と説明した。

オーストラリア・ドルは、国際金融市場で取引量5位の国際通貨で、世界各国の外貨保有高のうちオーストラリア・ドルの占める割合は1.9%で6位となっている。

今回の通貨スワップ協定の延長について、韓国のネットユーザーたちは「そうだ、(通貨スワップ協定再開協議を中断した)日本とではなく、オーストラリアとやろう」「われわれが共に歩むべきなのはアングロサクソン(米国、英国、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド)だけだ」「よくやった。一緒に歩もう」「こういうことは隣国とだと自国の利益ばかり考えて一方的になったり重要な時期に活用できなかったりする。遠い国々と協定を結んだ方が長く続く」などと湧き上がった。

(http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/02/08/2017020803345.html)

 

 

 

韓国経済、韓豪通貨スワップ拡大に韓国ネット「日本(日韓通貨スワップ協定)とではなくて正解」「よくやった。一緒に歩もう」」への4件のフィードバック

  1. 前のウォンウォッチの時は、ジンボルトさんの実況が面白くて^^
    あの時は日本もアメリカもスワップしてたとはいえ、上手く自転車漕いでましたね。当時の官僚が生き残っているのかわからないけど、商品券でどうやって乗り切るのか楽しみですね。

    1. コメントありがとうございます。

      あの当時はジェットコースター通貨でしたからね。2chでも看取るスレが盛り上がっていて楽しかった。明博政権はなんだかんだで延命策に優れていましたからね。

  2. ドルスワップが一番必要な理由は、韓国債がドル建てだからじゃないの?

  3. 一番のニーズは為替介入資金では?
    それだとリンギットや豪ドルをいくら増やしても意味が無い。
    米国が為替介入用のドルスワップに応じるわけもない。
    甘ちゃんの「日本ガー」が通用しなくなったら終了だな。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です