韓国経済、韓国とインドネシア 通貨スワップを3年延長

韓国経済、韓国とインドネシア 通貨スワップを3年延長

記事要約:韓国とインドネシアが通貨スワップ協定を3年間延長した。韓国銀行とインドネシアの中央銀行が韓国ウォンとインドネシアルピアの通貨交換が延長されて、10兆7000億ウォン(1兆円)・115兆ルピアを2020年3月5日まで相互の融通できるようになった。

ルピアといって日本じゃピンとこないと思うので調べてみた。ルピアはIDRと称するらしい。これさえ、わかればドルとルピアの相場が見れる。まず、今の相場はUSD/IDR=133.801とある。

これを見る限りではインドネシアも最近は通貨安に困っているんじゃないかとおもう。リーマン・ショックから急激にあがった後、また下がりだしているのがわかる。2011年の84.28がピークでそれから2017年でおよそ1.6倍ぐらい通貨安が進んでいると。

2015年よりは少しルピア高になっているが、その通貨安の傾向は続いている。なるほど。韓国のウォンよりは通貨安といったところか。これ見ていて通貨の防衛という一点だけに絞ればインドネシアの方が先に通貨スワップ協定の交換に使うんじゃないか。

そもそも、インドネシアは韓国と軍事的な取引をしていたよな。戦闘機だ。名前何だったかな。戦闘機FA-50だ。これを16機ほどインドネシアに輸出していた。このFA-50は訓練用のジェット練習機らしいが、開発はロッキード・マーティン社なので韓国独自のものではない。フィリピンやイラクといったところにも輸出している。

さらにインドネシアは韓国の新型戦闘機KFXの開発の意見交換を2016年にしている。そして、KFXの開発には18兆ウォンほどかかるので、それを20%、インドネシアが出すことで試作機の提供や独自生産のための技術移転をするという取引もあった。そういった意味でインドネシアにとって10兆7000億ウォン規模の通貨スワップ協定は、仮に戦闘機の代金、開発資金などが払えなくなった場合などに利用できる。

米国からの技術移転によって製造された韓国のFA-50はインドネシア、フィリピンといった国は米国の古い戦闘機、例え、訓練用でもロッキード・マーティン社の戦闘機が欲しいということでそれなりに需要がある。つまり、インドネシアにとってウォンはそれなりに利用価値のある通貨ということになる。金融協力というほどインドネシアと貿易しているとは思えないが、大きな買い物をインドネシア側が色々しているので経済的な結びつきは強化されたといったところだろう。

もちろん、ローカルカレンシーであるルピアを韓国銀行が入手したところで、為替防衛には使えない。そういう意味では役に立たないが、そもそも、通貨スワップは為替防衛に使うのは本来の使用方法ではない。銀行間で一時的な外貨不足に陥ったときに使うものだ。インドネシアとしても大きな買い物をしている以上はいざとなったときに役立つだろう。

>現在、韓国の通貨スワップ協定の規模は米ドル基準で1222億ドル(約13兆9000億円)となっている。

2国間では中国と560億ドル、
アラブ首長国連邦(UAE)と54億ドル、
マレーシアと47億ドル、
オーストラリアと77億ドル、
インドネシアと100億ドルの通貨スワップ協定を結んでいる。
 
アジア地域内で経済危機発生時に資金を融通し合うチェンマイ・イニシアチブによる多国間通貨スワップ協定は384億ドルとなっている。

インドネシアはこれぐらいでいいのだが、UAEとなんていつ通貨スワップ協定の交渉をしたんだろうか。管理人のメモには書いてないんだよな。原発受注の時だろうか。この機会にメモっておこうか。でも、いくら他国と通貨スワップ協定交渉して結んできても、大きいのは中国の560億ドル規模とCMIの384億ドルである。中国は韓国のTHAAD配備の年内予定で経済報復を強めているので延長はまずないだろう。

今回のインドネシアも実質、100億ドル規模とかいいながら、通貨防衛には使えないのだから、あまり意味ないような・・・。むしろ、インドネシアと韓国はアジア通貨危機で共倒れになった記憶があるんだが・・・。まあ、喜んでいるならそれでいいんじゃないか。

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韓国経済、韓国とインドネシア 通貨スワップを3年延長

【世宗、ソウル聯合ニュース】 韓国銀行(中央銀行)とインドネシア中央銀行が韓国ウォンとインドネシアルピアの通貨交換(スワップ)協定を3年間延長した。韓国企画財政部が6日、発表した。

通貨スワップは、金融危機時に相手国に自国の通貨を預け、相手国通貨や米ドルを受け取る取り決め。今回の延長により、両国は10兆7000億ウォン(約1兆円)・115兆ルピアを、2020年3月5日まで相互に融通できる。

期限が満了しても、双方の合意により延長することも可能だ。

同部の関係者は「国際金融市場の変動性が高い時期にも貿易代金を自国の通貨で決済できるよう保障することにより、地域内の金融安定に寄与するだろう」と話した。

現在、韓国の通貨スワップ協定の規模は米ドル基準で1222億ドル(約13兆9000億円)となっている。

2国間では中国と560億ドル、
アラブ首長国連邦(UAE)と54億ドル、
マレーシアと47億ドル、
オーストラリアと77億ドル、
インドネシアと100億ドルの通貨スワップ協定を結んでいる。

アジア地域内で経済危機発生時に資金を融通し合うチェンマイ・イニシアチブによる多国間通貨スワップ協定は384億ドルとなっている。

韓銀は「インドネシア中央銀行との通貨スワップ協定により相互の貿易が促進され、金融協力が強化されるだろう」と予想した。

韓銀は今年1月にマレーシアとの通貨スワップ協定を3年間延長し、2月にはオーストラリアと協定を延長した。UAEとの協定についても延長を協議中で、中国との協定は今年10月に期限満了を迎える予定だ。

2017/03/06 16:11

(http://japanese.yonhapnews.co.kr/Politics2/2017/03/06/0900000000AJP20170306005100882.HTML)

 

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