韓国経済、FRBが追加利上げ決定(0.25%) 保有資産の縮小「今年開始」と初の言及 米国

韓国経済、FRBが追加利上げ決定(0.25%) 保有資産の縮小「今年開始」と初の言及 米国

記事要約:昨日、今日と大きな事件が立て続けに起こり、経済ニュースが埋もれがちなのだが、アメリカのFRB(連邦準備銀行)が追加利上げを決定した。利上げ率は0.25%となり、これでアメリカの政策金利のフェデラルファンド(FF)金利は1%~1.25%となった。

>追加利上げは3月以来で今年2回目。2017年の利上げ見通しは昨年12月に示した「年3回」を維持した。

思ったより利上げするのは速かった気もするが、これで今年の利上げは残り1回ということになる。これが0.25%なら、1.5%ぐらいが2017年末のFF金利ということ。

なぜ、アメリカの金利が韓国経済に重要かを述べておくと、アメリカのような先進国が景気が後退して金利を下げれば、金利が高い新興国に投資が集まりやすくなる。これを「ドルキャリー」というのだが、つまり、低金利での米国でお金を借りて、金利の高い新興国の株式や為替、原産国の原油などに投資すれば金利差分もうけがでるというわけだ。

しかし、金利が上昇すれば今度はドルキャリーの巻き戻しが始まる。米国と新興国の高い金利差が縮小すれば投資に魅力がなくなるために、新興国から投資が引き上げられやすくなる。韓国は新興国なので米国との金利差というものが重要になる。

ただいま、韓国の基準金利は1.25%。これは10ヶ月ほど据え置きだったと思う。つまり、米国の利上げで金利差がなくなりつつある。むしろ、このまま韓国が金利をあげないと逆転することすら出てくる。なら、韓国も金利を上げれば良いじゃないかと思うかもしれない。でも、韓国は金利を上げられない理由がある。それは1359兆ウォンを超える家計債務である。

金利が上がれば家計債務が増加する。迂闊に上げるのは逆効果になりかねない。そもそも、韓国経済の輸出は回復してきているが、原油価格の上昇がこれ以上、見込めない以上は勢いはそのうち止まる。ここで金利を上げれば企業の債務も増加する。

融資の金利も上がるので韓国企業には厳しいことになる。なら、泣く泣く据え置きということになると予想できる。でも、金利差がほとんどない以上は、外国人投資家が韓国に投資する魅力は半減だからな。

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韓国経済、FRBが追加利上げ決定(0.25%) 保有資産の縮小「今年開始」と初の言及 米国

【NQNニューヨーク=松本清一郎】米連邦準備理事会(FRB)は14日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利のフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を1.00~1.25%に0.25%引き上げることを決めた。

追加利上げは3月以来で今年2回目。2017年の利上げ見通しは昨年12月に示した「年3回」を維持した。

焦点のFRBの保有資産の縮小は、年内に開始する方針を声明に盛り込んだ。資産縮小について声明で言及したのは初めて。

失業率が約10年ぶりの水準に低下するなど労働需給は逼迫している。企業の設備投資も堅調だとして、金融緩和の引き締め方向への調整が適切だと判断した。

今後の利上げペースを予想する上で市場が注目するFOMC参加者によるFF金利の見通し(中央値)は17年末が1.375%、18年末が2.125%で前回3月と同じだった。

1回の利上げ幅を0.25%とすると年内はあと1回、18年は3回の利上げをする見通しを示したことになる。

FRBが過去の量的緩和で買い入れた米国債などを減らす資産縮小については「経済が予想通り進展するなら、今年の開始を見込んでいる」との表現を盛り込んだ。

配信 2017/6/15 3:15

(http://www.nikkei.com/article/DGXLASFL14HL7_U7A610C1000000/)

韓国経済、FRBが追加利上げ決定(0.25%) 保有資産の縮小「今年開始」と初の言及 米国」への2件のフィードバック

  1. 金利上げが出来ないのは家庭&企業負債だけ?
    自国債もあるんじゃないの?
    米ドル建てだから、利上げ分余計にドルを流出させることになるんじゃない?

    格付け不明のジャンク債ですでにドルを溶かしてるって噂もあるしww
    手持ちドルがなくてスワップ焦ってる説もあるしねw
    利上げしたら、ダブルでデフォルトまっしぐらじゃない?ww

    1. コメントありがとうございます。

      確かに米ドル建てなら、利上げされると余計にドルを流出させますね。実際、外貨準備高は信用できませんしね。蓋を開けたらまったくゼロであっても意外ではないですね。

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