韓国経済、〔韓国THAAD配備〕THAAD報復でMERSの時より観光赤字が拡大=韓国

韓国経済、〔韓国THAAD配備〕THAAD報復でMERSの時より観光赤字が拡大=韓国

記事要約:先日の中韓首脳会談で文在寅大統領が中国の習近平国家主席に経済報復措置を止めて欲しいと述べたが、韓国がTHAAD配備する限りは無理だと拒否された。それによって輸出や株価が好調のはずの韓国経済がピンチという。韓国の中国依存は25%ほど。THAAD配備での損失額が上半期だけで8000億円以上。管理人は1兆~2兆円ぐらいに膨れあがるのではないか。だいたい、ドルで直すと100億ドル~200億ドル。

2016年の韓国の貿易統計を調べてみると、貿易額は9015億ドル。輸出は4955億ドル、輸入が4061億ドル。貿易黒字は894億ドルということになる。その中で中国との貿易額は2100億ドルぐらい。中国が韓国の輸出の4分の1を占める。また、韓国は中国から21.4%ほど輸入している。

今年の貿易黒字は2016年より、サムスン電子などのDRAMや有機ELテレビなどが好調なので100億ドルは拡大するとみている。ギリギリ1000億ドル届けばいいかと。ただ、輸入も増えるはずなのでその分で差し引きが多くなるかもしれない。

つまり、今の段階で200億ドル減れば、韓国が今年1000億ドル稼げたとして2割は減るということになる。なら800億ドルの黒字は残るので大丈夫という見方はできなくもない。しかし、管理人は経済報復措置がさらに露骨に増加していけば最終的には中国への輸出は2000億ドルのうち3割は減少するとみている。でも、中国から輸入はおそらく一気には減らないだろう。

つまり、今は中国への輸出が大きくてだいたい250億ドルほど貿易黒字なわけだが、これがTHAAD配備によって逆転して貿易赤字に陥るのではないかと。お得意様だった中国の輸出は滞り、中国からの輸入がどんどん増えていく。こうなってくると本当に経済危機の原因となる。ここに興味深い資料がある。ジェトロのHPで見れる内容だが少し紹介しよう。

■THAAD配備が韓国経済危機を誘発する

管理人は文在寅大統領がすぐにTHAAD配備を撤回すると考えていたので、上のような事態(韓国の貿易赤字)になることはあまり想定はしていない。何しろ、中国との貿易推移を見れば、2004年に対米貿易額を上回って増加し続けていることから、完全に「中国側」だった。2000年に入って中国の覇権が取り沙汰される中、韓国は米国より中国を選んだ。それはもう明博元政権からずっと継承してきたことが数字でわかるだろう。

このグラフを見て韓国がTHAAD配備を撤回するのは必須なのはもう言うまでもないだろう。アメリカの2倍ぐらいの差があるわけだ。だから、管理人は文在寅政権で韓国のTHAAD配備は中止になっていくというシナリオを想定していたわけだ。しかし、現実はTHAAD配備を確約してしまった。なんでこういつも最悪の選択肢を韓国が選ぶかは理解できない。

このサイトは嫌韓サイトとかたまに言われているが、根拠のない経済分析をしたことは一度も無い。だから、2017年4月に韓国経済破綻が囁かれたり、他にも色々危機をネットや他サイトで述べていたが全てそれはないと否定してきた。実際、管理人の読み通り危機は起きなかった。

韓国経済の立場から述べると、そのTHAAD配備は新たな「韓国経済危機」を誘発する。長々と説明してきたが、それだけ貿易依存25%というのは大きいものだ。しかも、貿易だけではない。今、韓国の投資家で多いのは中国人投資家である。逆に欧州は引き上げているからな。当然、THAAD配備で貿易以外にも投資も引き上げられる。ただでさえ、アメリカとの金利差もなくなりつつある韓国において、中国人投資家がされば、韓国への投資は一気に減少するだろう。

だから観光赤字が韓国MERS時より拡大とか、そんなささいな話ではないのだ。真実を知れば韓国人は中国人に土下座してひれ伏すしかない現状だということ。むしろ、管理人からすると中国は新政権になってTHAAD配備を中止にするだろうと考えていたのではないか。しかし、文在寅大統領は無理矢理、配備を遅らせても中止にはしなかった。

今後どうするかは知らないが、韓国経済的には中国の経済報復措置はそのうち韓国人から容認できないレベルに達する。その時、慌ててTHAAD配備を中止にしてもおそらく中国の国民感情は「遅い」として経済報復措置が取りやめになったとしても、個人的な理由から報復を続けていく中国人がたくさん現れることが想定される。そうなった場合、韓国はもうどうしようもなくなる。

因みにトランプ大統領が強かなのは、アメリカの貿易赤字を減らすために米韓FTAを見直しを合意させたあげく、THAAD配備を確約させたことだろう。飴なんて何一つもらえなかった。安倍総理は戦闘機を安く売ってもらえるようになったんだよな。これが明確な違いなんだろうな。ただ、「デッドライン」がどの時期かはまだ検討段階である。

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〔北朝鮮、韓国、朝鮮半島有事〕のまとめ

韓国経済、〔韓国THAAD配備〕THAAD報復でMERSの時より観光赤字が拡大=韓国

観光収支の赤字幅が大きくなっている。韓国銀行は5月観光収支が11億7890万ドル(約1億1691万円)の赤字を記録したと8日、発表した。MERS(中東呼吸器症候群)事態で外国人観光客が急減した2015年7月(11億2600万ドル)以降22カ月で最大値となった。観光収支の赤字は今年3月から3カ月連続で10億ドルを超えた。観光収支外国人が国内旅行をしながら費用から韓国人の海外旅行経費を抜いた金額を意味する。

高高度防衛ミサイル(THAAD)体系の配備をめぐる韓中対立が拡大し、中国観光客(遊客)は減った一方、韓国人の海外旅行が急増したのが観光収支に悪影響を及ぼした。韓国観光公社によると、5月に韓国を訪れた外国人観光客は97万7889人で、昨年同期より34.5%減った。遊客は同期間64.1%減少した70万5884人にとどまった。遊客が減り、旅行収入は減少した。

5月の旅行収入は9億1820万ドルで、昨年同月(17億1140万ドル)の半分水準だ。一方で、韓国人の海外旅行は日々増加している。5月に海外旅行に出た国民は200万3834人で、昨年同月より21%増加した。5月初めの飛び石連休(1~9日)を活用した海外旅行が急増した結果だ。

専門家らは下半期における観光収支の赤字幅がより大きくなるものと懸念している。アイ・エム投資証券のイ・ジョンウ・リサーチセンター長は「最近、文在寅(ムン・ジェイン)大統領と習近平国家主席が首脳会談を開いたが、THAADをめぐる異見を解消できず短期間に遊客が増えることは難しいだろう」と見通した。さらに、下半期には旅行シーズンである夏期休暇、秋夕(チュソク、中秋)などが相次ぎ、観光収支の赤字規模は増えるほかはない。延世(ヨンセ)大経済学部のソン・テユン教授は「観光収支の悪化で景気が打撃を受けないように民間投資と消費を増やす追加補正予算の編成など内需活性化対策が必要」と話した。

(http://japanese.joins.com/article/067/231067.html?servcode=300&sectcode=300)

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