【スペイン】カタルーニャ投票妨害に反発、30万人デモ 主要労組は大規模スト 近く独立宣言か

【スペイン】カタルーニャ投票妨害に反発、30万人デモ 主要労組は大規模スト 近く独立宣言か

記事要約;民主主義とは何か。民主主義の基本が選挙であるというのを管理人は事あるごとに述べるわけだ。1票を得るために人類は数え切れないほどの血を流した。特に欧州はそうだ。欧州は民主主義というものをいち早く生んだ地でもあるが、多くは王政を取っていたことは歴史からすぐにわかる。そこには選挙もなく、ほぼ世襲制だったわけだ。

フランス革命、名誉革命といったもので欧州に民主主義というか、王政が崩れていく運動が盛んになり、産業革命、植民地時代、世界戦争、そしてEUの誕生とダイナミックな動きの中で統一するように動いていた欧州はイギリスのEU脱退で歪み始めた。EUは存続するであろうが、投票の怖さというものを行政側が思い知ったのではないだろうか。

今回のスペイン政府が警官を動員して、投票阻止、投票しようとした人々を暴行したのはイギリスのEU脱退のようなことが起きるのを防ぎたかった。しかし、その対応は悪手だった。民主主義の基本である投票を妨害してしまえば、それは政府の独裁としか見られない。票で何かを訴える行動こそ、民主主義と何度も述べるが、スペイン政府は勘違いしてしまったのだよな。憲法違反で法律上で無効というだけで良かったのだ。

今は情報の拡散が光の速さで行われる。大手メディアが報道しなくても、SNSで実際の現場写真がどんどん出てくる。ラスベガスのホテルで大乱射事件は世界中に衝撃を与えた。本当に機関銃で撃っている音がして、逃げ惑う人々が死んでいく惨状がそこに映されていた。管理人はCNNでそれを数十回は見た。しかし、未だにそれでも怖いとしかいいようがない。

このようなグローバル化は「世界市民」を造るのではなく、まとまった地方による保守化を加速させていく結果となったのは皮肉としかいいようがない。でも、管理人はこれは予想していたんだよな。公権力が住民に暴行すればどうなるか。当然、独立機運が高まる。そして、10月3日にバルセロナで30万人の大規模なでもがあったと。

>スペイン東部カタルーニャ自治州の独立を問う住民投票で中央政府が投票を阻止するため警官隊の実力行使に踏み切った問題をめぐり、州都バルセロナで3日、約30万人が大規模な抗議デモを行った。AFP通信が伝えた。独立を支持する主要労組も州内全域で大規模ストを実施。労組は警官の実力行使を「自由と人権の重大な侵害」と批判し、反発を強めている。

スペイン政府が混乱して完全に対応を見誤った。カタルーニャ州住民がこっちに貢献されてないなら独立結果を見て話しあうとすればよかった。しかし、先に手を出してしまえば交渉の余地はない。怒り狂う住民。他の地域にも賛同者が出てくるだろう。

>州政府は投票後、「48時間以内」の独立宣言を行う方針を撤回しておらず、4日にも州議会で採択が行われるとの見方が強い。中央政府は憲法上の特例を使った自治権の停止や自治州幹部の逮捕をちらつかせてこうした動きをけん制。対立激化が懸念される中、プチデモン自治州政府首相は2日、当事者間の調整には限界があるとして「国外の第三者の仲介が必要だ」と指摘した。

いい加減、スペイン政府は学べよ。今の時代、情報の拡散が光の速さでしていくのだから、強制的な執行ではますます相手が怒るということを。自治権の停止、自治州幹部の逮捕などやればさらに激化するだろうに。極めて愚かである。これが国の選択だとしたら、他の国へも独立が波及するだろうな。

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【スペイン】カタルーニャ投票妨害に反発、30万人デモ 主要労組は大規模スト 近く独立宣言か

【10月4日 時事通信社】スペイン東部カタルーニャ自治州の独立を問う住民投票で中央政府が投票を阻止するため警官隊の実力行使に踏み切った問題をめぐり、州都バルセロナで3日、約30万人が大規模な抗議デモを行った。AFP通信が伝えた。独立を支持する主要労組も州内全域で大規模ストを実施。労組は警官の実力行使を「自由と人権の重大な侵害」と批判し、反発を強めている。

独立住民投票は1日に実施。自治州政府によると、賛成票は90%に達し、住民と警官隊の衝突で800人超が負傷した。3日のデモ現場となった市中心部では警察当局のヘリが上空を飛び交う中、参加者が笛を鳴らしながら「通りはわれわれのものだ。弾圧する勢力は出ていけ」と訴えた。

バルセロナ中心部のホテルでは3日、従業員が宿泊客にストについて「きょうはバスや列車の運行が通常の4分の1しか保証されない」と説明。主要な食料市場や港もほぼ休業状態に陥った。航空会社は利用者に対し、空港では搭乗手続きに普段よりも時間がかかる恐れがあるとして、時間に十分な余裕を持って行動するよう呼び掛けた。

州政府は投票後、「48時間以内」の独立宣言を行う方針を撤回しておらず、4日にも州議会で採択が行われるとの見方が強い。中央政府は憲法上の特例を使った自治権の停止や自治州幹部の逮捕をちらつかせてこうした動きをけん制。対立激化が懸念される中、プチデモン自治州政府首相は2日、当事者間の調整には限界があるとして「国外の第三者の仲介が必要だ」と指摘した。

(http://www.afpbb.com/articles/-/3145410?act=all)

【スペイン】カタルーニャ投票妨害に反発、30万人デモ 主要労組は大規模スト 近く独立宣言か」への4件のフィードバック

  1. 管理人様にまるっと同意です。スペイン中央政府の傲慢が、事態を悪化させたとしか言いようが無い。今回の投票率は、たったの42%だった。カタルーニャの民意を反映していないと中央は批判してますが、それは賛成反対問わずに中央警察が投票を妨害していたからであって、どの口が言ってるとカタルンは非難囂々。

    キングの演説も、投票は違法だ、スペインの経済悪化と混乱を招いたと一方的にカタルーニャを責める内容で、中央警察の暴力については一切触れなかった事も、カタルーニャの人々の怒りを買ってます。バルセロナ単体でも70万人がストで街道に溢れていて、空港以外の交通機関がかなり麻痺しているみたいです。

    それにしても、いつもこういう結果を見て思い出すのは「北風と太陽」という物語です。権力振りかざして火に油を注いで自爆する。
    メディアや自国政府、有名人達や他国トップ達の内政干渉が国民の反発を生んで保守化を加速させ、英国EU離脱&トランプ大統領という結果を生み出したように。

  2. 英国もスコットランドの独立問題を抱えていますね。メイ首相は、この事件を他山の石とすることが出来るでしょうか。

    1. 酔って候様の仰る通り、英国も対岸の火事ではありません。

      スペイン中央政府、カタルーニャ州ともにEU加盟希望なので、コソボのように独立を叫んでもスペインの事だからとEUは傍観を決め込み、NATOによる72時間の空爆も起きてません。
      ただ、イギリスはEU離脱を選択したので、EUがスコットランドや北アイルランドの独立を助長して嫌がらせをする可能性は高いですね。

      今週、保守党大会があったのですが、外務大臣のボレスジョンソン氏、締めのメイ首相のスピーチが頭を抱える出来でした。このままでいくと、他山の石に出来るどころか首相と党を労働党に譲るという未来がまっているかもしれません。

      1. コメントありがとうございます。

        それCNNで見てましたよ。メイ首相になぜか近づけたんですよね。あれ、警備どうなってるんでしょうね。

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