韓国経済、韓国政府、わずか4年後の「ハイパーループ」始動を計画 超高速な「真空チューブ輸送」は実現するか

韓国経済、韓国政府、わずか4年後の「ハイパーループ」始動を計画 超高速な「真空チューブ輸送」は実現するか

記事要約:韓国政府が時速1200キロを出せるという「ハイパーループ」に執着しているというのが今回の記事。しかも、4年後にソウルで実用化させるという。ハイパーループについては今回の記事にあるし、以前にも解説したので省略するが、チューブの中に列車を入れてリニアモーター方式で動かすというものだった。

リニアと違って設置費にばく大なコストがかかるそうだが、それよりも時速1200キロも出せば中に乗っている人間の安全性に問題がある。

>韓国の首都ソウルから、約320km南東の釜山(プサン)まで、韓国高速鉄道(KTX)で3時間弱かかる。どう考えても速いとはいえない。それゆえ韓国政府は、イーロン・マスクが提唱している超高速輸送システム「ハイパーループ」を導入し、この2つの都市を30分で移動できるようにしたいと考えた。

そういう計画をするのは自由だ。韓国が壮大な実験台に志願するなら管理人はその経過を楽しみにしている。でも、既に技術的な問題はクリアしているようだ。それで、技術以外に障害になるのは何なのか。それは「規制」らしい。

>こうした障害を取り除くことは、このシステムを4年で立ち上げて稼働させたいと考える韓国政府にとっては大して難しくはないはずだ。政府が官僚に対して、敷設権や環境再調査などを支援するよう伝えれば済む。「政府によるこうした支援が必要です」とアルボーンは言う。

確かに国をあげてハイパーループ計画をバックアップすれば、それを実用化させるための規制には対処しやすい。韓国というのは頼りないが民間会社でやるだけとは全然違う。だが、産経新聞は技術や規制だけではない。一番の難題は利益が出るからしい。

>稼働するハイパーループに近いものを誰も実際にはデモンストレーションしていないという事実は脇に置いておくにしても、この挑戦は単に技術をうまく使い、規制の迷路を抜ければ済むものではない。コスト効率を高くすること、ましてや利益を出すことは至難の業だ。

そうだよな。夢の技術にはどうしてもばく大なコストがかかる。多くの新技術が開花しない理由は最初、何やるにしてもコストが高くなるからである。安定して量産できたら安くなるだろうが、そこまでが難しい。

>アルボーンは原価計算も済ませているが、高速鉄道や飛行機といった既存の交通手段から相当数の客を引き付けることのほうが、チューブの中にポッドを疾走させることより難しいかもしれないと語っている。

利益を出すにはたくさんの乗客に利用してもらわないといけない。だが、コンコルドがジャンボに負けた理由は運搬人数だった。運搬人数が少なくなるのはなんとなく想像できる。それにどうしても時速1200キロは怖い。そういった人の不安をどこまで解消できるか。今後の大きな課題だろうな。

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韓国経済、韓国政府、わずか4年後の「ハイパーループ」始動を計画 超高速な「真空チューブ輸送」は実現するか

韓国政府は、超高速輸送システム「ハイパーループ」の4年後の実用化を目指し、開発元の米企業と協定を結んだ。技術面よりも、規制やコストの問題が大きいというこの構想。イーロン・マスクが考案した「未来の輸送システム」は、果たして本当に実現するのか。

韓国の首都ソウルから、約320km南東の釜山(プサン)まで、韓国高速鉄道(KTX)で3時間弱かかる。どう考えても速いとはいえない。それゆえ韓国政府は、イーロン・マスクが提唱している超高速輸送システム「ハイパーループ」を導入し、この2つの都市を30分で移動できるようにしたいと考えた。

韓国政府が“ハイパーループ熱”にかかったのは2017年1月だった。このとき同政府は、ハイパーループという「真空チューブ輸送構想」の実現方法を探るにあたって、漢陽(ハニャン)大学に支援を求めた。

さらに6月20日、チューブの中を超音速に近い速度で乗客を輸送するために必要となるノウハウの一部を、Hyperloop Transportation Technologiesが提供するという協定が発表された。

初めて聞いたという人のために簡単に説明しておこう。ハイパーループとは、テスラとスペースXのCEOを務めるイーロン・マスクが2012年に提唱した長距離高速輸送システムだ。貨物や人を載せたポッドが、真空に近いチューブの中を超高速で疾走する。

空気抵抗は最小限に抑えられており、チューブ内で浮上するポッドに摩擦はほとんどない。マスクは、このシステムは時速1,120km以上で走行すると想定しており、ロサンゼルスとサンフランシスコの間をあっという間に移動できるとしている。

マスクはすでに、電気自動車の製造、ロケットの発射、地下トンネルの建設[日本語版記事]で手一杯なため、ハイパーループの実現方法の解明については他社に任せている。このアイデアを推進している企業のひとつがHyperloop Transportation Technologies(HTT)だ。

同社は4年に及ぶ取り組みで、チューブ内を真空に近い状況にする方法について、かなり素晴らしいアイデアを思いついており、現在フランスのトゥールーズでは乗客用カプセルも生産している。

同社のCEOダーク・アルボーンは、「生産の準備は整いました。最大の障害は規制です」と述べている。

こうした障害を取り除くことは、このシステムを4年で立ち上げて稼働させたいと考える韓国政府にとっては大して難しくはないはずだ。政府が官僚に対して、敷設権や環境再調査などを支援するよう伝えれば済む。「政府によるこうした支援が必要です」とアルボーンは言う。

HTTは、いくつかの政府から支持を得ている。スロヴァキアではハイパーループシステムを構築する契約を結んでおり、アブダビではプロジェクトについての検討が行われている。またロサンゼルスとサンフランシスコの中間ではテストトラックの建設が進んでいる。

HTTのフルタイム社員は30名ほどだが、作業のほとんどはスペースXや米航空宇宙局(NASA)、ボーイングなどで定職をもつ800人を超えるエンジニアに割り振られている。エンジニアたちは、時間と専門知識をストックオプションと交換し、素晴らしいものをつくり上げるチャンスを得ているのだ。

エンジニアたちの作業や、真空システムメーカーのLeybold、世界的な工業設計企業のAecom、複合材サプライヤーのCarburesなどの提携企業のおかげで、チューブの中を移動する時代は近い、とアルボーンは考えている。「もはや技術は問題ではないのです」

稼働するハイパーループに近いものを誰も実際にはデモンストレーションしていないという事実は脇に置いておくにしても、この挑戦は単に技術をうまく使い、規制の迷路を抜ければ済むものではない。コスト効率を高くすること、ましてや利益を出すことは至難の業だ。

アルボーンは原価計算も済ませているが、高速鉄道や飛行機といった既存の交通手段から相当数の客を引き付けることのほうが、チューブの中にポッドを疾走させることより難しいかもしれないと語っている。

(http://www.sankei.com/wired/news/170722/wir1707220001-n1.html)

韓国経済、韓国政府、わずか4年後の「ハイパーループ」始動を計画 超高速な「真空チューブ輸送」は実現するか」への9件のフィードバック

  1. 是非とも試験走行まではやって欲しいなぁ。お笑いエピソードを期待してしまいます。(韓国が破綻・消滅して実現しない可能性の方が高そうですけど。)

  2. この前も書きましたが、韓国と聞いて思い出されるのが養生テープでのひび割れ補修です。
    >>貨物や人を載せたポッドが、真空に近いチューブの中を超高速で疾走する。
    と記事中にありますが、速度をいかに出すかという以前に、
    KTXとは比べようもないほどの高度な密閉性・気密性が要求されることでしょう。
    『エイリアン4』のラストに、新型エイリアンが宇宙船のほんの小さな窓の穴から、
    宇宙空間に血液から内臓から全部吸い出される、かなりえげつないシーンがありましたが、
    あんなことにならないか、という懸念しかありません。

  3. 実際地球上で実現できる真空状態には限度がありますから。ましてやかなりの体積の閉空間を真空状態にするとなると、大変でしょう。
    どの程度の高度の大気密度まで下げれば良いのか分かりませんが、宇宙空間ほどにはならないと思います。狭い丈夫な部屋で作り出せる真空状態より、かなり低いものになるのではないでしょうか。

    それでも、人間がいきなりその空間に放り出されたら、大変なことになるでしょうね。
    また、ソウルとプサンを結ぶチュ-ブを一体物では作れませんから、繋ぎの部分の気密性を保てる技術も必要です。わずかな隙間でも、そこから物凄い勢いで空気が流れ込んでくるでしょう。チュ-ブの中が、突風が吹く状態になった時でも、車体は安全に走行できるのでしょうか。
    駅での乗降時にも、駅とチューブの間を密閉し一旦真空状態を解除してから客を乗り降りさせ、もう一度真空状態に戻してから出発するとなるとかなりの時間がかかりそうです。実用性、あるのでしょうか。
    発案者が自ら手がけないのも分かる気がします。

  4. ふふふ 夢を見るのは誰であろうが自由です しかし夢は破れる事の方が多いのも事実っと。 破れた時に日本がー はかんべんしてね。  (ヒラマサ五輪の書き込みのコピペ)

  5. もめる前に書いておきます。
    彼の国が、良く良くこだわる発案者については、
    ・・・誰だろう?
    とりあえず、鉄腕アトムを描いた手塚治虫氏だろうと言っておきます。

  6. >約320km南東の釜山(プサン)まで、韓国高速鉄道(KTX)で3時間弱かかる。

    この遅さを解決すべきでしょう。
    そんなことが出来ない技術レベルってあるって認識は無いようですね。

  7. 真空のはずのパイプの中で埃が舞うユーチューブの動画に大笑い。
    是非、中国に挑戦してほしいアホ技術。開発に失敗したら、担当者は死刑かな?

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