韓国経済、大企業の工場稼働率、デッドラインの80%割れ

韓国経済、大企業の工場稼働率、デッドラインの80%割れ

記事要約:今回の記事は読者様から教えてもらったのだが、韓国の大企業の工場稼働率が80%を割れているという。デッドラインとか書いてあるが、在庫がたくさんあれば製品を製造するわけにはいかないので、売れ行きが悪い製品の工場の稼働利率は落ちるわけだ。

そして、それがサムスンディスプレイの早期退職者募集のニュースに繋がる。つまり、今、ディスプレイでは採算が取れないのだ。LGディスプレイもそうだが、中国がどんどん安いディスプレイを製造するので、韓国は太刀打ち出来ない状況へと追い込まれている。薄利多売しても、中国に通貨安、為替操作にかなうはずがないので。だから、今回の記事もやはり、ディスプレイが関係してくる。

> サムスン系列の半導体・ディスプレー産業向け設備メーカー、セメスの今年上半期の工場稼働率は33%にとどまった。前年同期(95%)と比較すると、62ポイントも低下した。同社は韓国で最大手の半導体設備メーカーだが、今年上半期は営業損益が450億ウォン(約39億7000万円)の赤字に転落した。業界は「主要顧客のサムスン電子、SKハイニックスなどによる新規設備投資が滞り、大きな打撃を受けている」と分析した。 

半導体特需が終わり、需要が元に戻ってしまうと、当然、投資は減っていく。儲かるうちはもっと利益を出そうと投資するが、実際、どんな商品だって永遠に需要が高いまま維持することなんてほとんどない。半導体だってサムスン電子やSKハイニックスだけが生産しているわけではない。だから、その下請けメーカーは大企業が生産を新規設備投資が減れば途端に事業がピンチとなるわけだ。

> 全国の主な産業団地の稼働率は最近3年間で急激に低下し、60-70%にとどまっている。こうした中、韓国500大企業のうち製造業143社の稼働率は過去1年間で2ポイント以上低下し、80%以下に転落した。全国経済人連合会(全経連)のペ・サングン専務は「これまで製造業の稼働率低下は主に中小企業で見られたが、最近は半導体市況の悪化、輸出低迷などの影響で大企業の稼働率まで低下している。今後米中貿易戦争などが本格化すれば、韓国大企業の生産減少が長期的な流れになりそうだ」と述べた。韓国経済は将来が不安な「新R&D(リセッション&デフレーション)恐怖時代」に差し掛かっているとの分析も聞かれる。 

管理人が朝に解説したとおり、リセッション&デフレーションはデフレスパイラルということになる。早速,解説したことが役に立ったな。リンクを張っておこう。

https://kankokukeizai.kill.jp/wordpress/2019/09/%e9%9f%93%e5%9b%bd%e7%b5%8c%e6%b8%88%e3%80%81%e3%80%90%e3%83%87%e3%83%95%e3%83%ac%e3%82%b9%e3%83%91%e3%82%a4%e3%83%a9%e3%83%ab%e3%80%91%e9%9f%93%e5%9b%bd%e3%81%ae%e6%b6%88%e8%b2%bb%e8%80%85%e7%89%a9/

今,韓国企業はインフレからデフレにさしかかっている。中にはなんで、デフレ?スタグフレーションではないの?と思うかもしれないが、重要なことは確かに最低賃金引き上げで、所得が増えて便乗値上げが韓国内で色々と起きた。冷麺やパスタ、サンドイッチの価格などが急上昇していた。けれども、ある程度の値段が上昇して購入するにしても、それ以上の値上げをすれば売れなくなるわけだ。売れなくなればどうするか。商品の値段を下げて売ることになる。そして、これはデフレの傾向になるわけだ。デフレでわかりやすいのは商品の値段が下がること。

だから、来年の最低賃金は3%ぐらいしか上昇しない。つまり、最低賃金10000ウォンの公約は無理に等しいと。ウォン安によって輸入価格は上昇するが、韓国だって全て輸入品でまかなっているわけではないので、インフレというのは今までの韓国の話ということになる。これからはデフレに突入していくと。

まあ、韓国経済の問題点は輸出依存から抜け出せてないこと。だから、中国が台頭すれば、韓国は苦しくなるなんて誰でもわかっていたことだ。なら、韓国はこれから何で食べていくのか。正直に言おう。何もないのだ。金融で食べていく力もない。観光で食べていく力もない。まして、内需は雀の涙。韓国は海外に物を売る貿易しかないわけだ。

だから、米中貿易戦争では、お得意様の中国と米国がやりあっているので、その2つの経済が停滞すれば韓国が先に滅びていくわけだ。

> CEOスコアのパク・チュグン代表は「昨年主要企業が積極的な設備投資を通じ、生産能力を拡大したが、実績が伴わずに工場稼働率が大幅に低下した。景気を見通すことができる大企業の工場稼働率が心理的な安定ラインの80%以下に低下したことで、下半期の経済状況はさらに悪いと見込まれる」と指摘した。 

儲かるからと風呂敷を広げすぎて、綺麗に畳めないと。しかも、韓国経済は下半期は回復するといいながら、さらに悪くなることが見込まれると。うん。これは予想通りだ。8月の輸出が9ヶ月連続で減少しているのを見れば、いきなり持ち直すはずなんてないものな。ウォン安になれば輸出は有利になるので、そこそこ恩恵は受けられるかもしれないが。そして、こんな経済状況なのに日本にまで喧嘩を売ったからな。もう、死ぬまで殴り続けるのでさっさと滅びれば良いんじゃないか。

> 中央大経済学科の朴完奎(パク・ワンギュ)教授は「国内の政治、外交的な状況がいずれも不安で、企業は生産活動を縮小し、投資もためらっている。企業が新規投資をためらえば、雇用問題も解決せず、雇用が減少すれば消費も減り、経済の活力まで低下する悪循環に陥る」と述べた。

  結局、経済成長において投資というのは必要不可欠。だから、管理人は毎月の設備投資については取り上げているわけだが、今回の設備投資は政府ドーピングで高そうだと予想しているが、民間企業は駄目そうだな。

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韓国経済、大企業の工場稼働率、デッドラインの80%割れ

サムスン系列の半導体・ディスプレー産業向け設備メーカー、セメスの今年上半期の工場稼働率は33%にとどまった。前年同期(95%)と比較すると、62ポイントも低下した。同社は韓国で最大手の半導体設備メーカーだが、今年上半期は営業損益が450億ウォン(約39億7000万円)の赤字に転落した。業界は「主要顧客のサムスン電子、SKハイニックスなどによる新規設備投資が滞り、大きな打撃を受けている」と分析した。 

 全国の主な産業団地の稼働率は最近3年間で急激に低下し、60-70%にとどまっている。こうした中、韓国500大企業のうち製造業143社の稼働率は過去1年間で2ポイント以上低下し、80%以下に転落した。全国経済人連合会(全経連)のペ・サングン専務は「これまで製造業の稼働率低下は主に中小企業で見られたが、最近は半導体市況の悪化、輸出低迷などの影響で大企業の稼働率まで低下している。今後米中貿易戦争などが本格化すれば、韓国大企業の生産減少が長期的な流れになりそうだ」と述べた。韓国経済は将来が不安な「新R&D(リセッション&デフレーション)恐怖時代」に差し掛かっているとの分析も聞かれる。 

■大企業の工場稼働率まで70%台に 

 企業評価サイトCEOスコアは4日、国内の売上高上位500社のうち、半期報告書を提出し、かつ稼働率を公表した製造業143社の上半期の稼働率を集計した結果、78.8%だったと発表した。前年(80.97%)を2.17ポイント下回る数字だ。 

 CEOスコアのパク・チュグン代表は「昨年主要企業が積極的な設備投資を通じ、生産能力を拡大したが、実績が伴わずに工場稼働率が大幅に低下した。景気を見通すことができる大企業の工場稼働率が心理的な安定ラインの80%以下に低下したことで、下半期の経済状況はさらに悪いと見込まれる」と指摘した。 

 世界の半導体市場で「スーパー好景気」が終わりを告げ、IT、電機・電子業種の稼働率は昨年上半期の87.54%から今年上半期は78.68%へと8.86ポイントも低下した。 

 石油化学、鉄鋼など韓国の主力業種の大半も不振だったことが分かった。石油化学(3.84ポイント低下)、鉄鋼(2.6ポイント低下)、食品・飲料(0.74ポイント低下)など軒並み稼働率が低下した。稼働率が上昇したのは、製薬(2.94ポイント上昇)、建築資材(1.17ポイント上昇)、生活用品(0.81ポイント上昇)、自動車とその部品(0.07ポイント上昇)、造船・機械・設備(0.07ポイント上昇)などにとどまった。 

■M&Aに関心示さない大企業 

 将来が不安な大企業は合併・買収(M&A)市場でも冷遇されている。巨額を投じても、コストだけがかかり、収益が上がらない「勝者の呪い」に陥りかねないからだ。配送用ボックスを生産するテリム包装が売りに出されると、急成長するオンライン流通が追い風となって成長性があると考えた多くの企業が関心を示した。しかし、先月の本入札には韓国製紙最大手のハンソル製紙は参加しなかった。新大洋製紙と亜細亜製紙など予備入札に参加した製紙メーカーも入札を見送った。売却価格の高さが主因だが、段ボール事業が景気に敏感である店も買収をためらう要因だったとされる。本入札に参加しているのは中国の安徽山鷹紙業、世界的なプライベート・エクイティーファンドのTPG、韓国の衣料メーカー、世亜商易などにとどまっている。 

 生活家電レンタル業界首位の熊津コーウェイの買収案件も反応は冷ややかだ。7月末の予備入札に参加した国内の大企業はSKネットワークスだけだった。今月3日に締め切られたアシアナ航空の予備入札にも有力候補だったSK、ハンファ、CJ、新世界、GSなどが参加しなかった。当初有力候補と目されていた10大グループの役員は「序盤には検討していたが、さまざまなリスクを理由にすぐに断念した。現在のような国内の経営環境はさらに悪化に備えなければならず、国内で売りに出た企業に果敢に飛び付く大企業は見つからないのではないか」と述べた。中央大経済学科の朴完奎(パク・ワンギュ)教授は「国内の政治、外交的な状況がいずれも不安で、企業は生産活動を縮小し、投資もためらっている。企業が新規投資をためらえば、雇用問題も解決せず、雇用が減少すれば消費も減り、経済の活力まで低下する悪循環に陥る」と述べた。 

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/09/05/2019090580018.html

韓国経済、大企業の工場稼働率、デッドラインの80%割れ」への7件のフィードバック

  1. 日本が民主党時代に経験したデフレスパイラル、
    稼働率低下もこれが具体的に表れたものですよね。
    一旦これに嵌れば抜け出すことは困難。
    経済の天才はこれからどんな施策を行うのか楽しみです。

    商品やサービスが売れない
      ↓
    売れないので価格を下げる
      ↓
    企業の収益が減るので給与や手当をカット
      ↓
    収入減で消費マインドが下がり消費が減る
      ↓
    収益の減った企業は設備投資を減らし、新商品も開発しない
      ↓
    更に商品やサービスが売れなくなる
      ↓
    更に企業収益が減るので従業員を解雇し、また新規採用を減らす
      ↓
    失業者が増え、失業手当や生活保護が増加する一方で税収も減る
      ↓
    (このループを繰り返す)

    1. 普通は、(企業の収益が減るので給与や手当をカット
        ↓
      収入減で消費マインドが下がり消費が減る)
      だけど、
      我らの文大統領は、違うはず。
      企業の収益が減るが、給与や手当をカットさせてくれない。
        ↓
      見せかけの収入は、減らなくても、消費マインドが下がり消費が減る 以下上にならう。どうだろうか?

      1. 文大統領には経済常識の真逆の施策を期待します。
        そして組合には「賃下げは絶対に認めない」と徹底的な労働争議で戦って欲しいですね。

  2. 日本と協力して生き延びようと、いつものように擦り寄って来そうですね。

    日本の社会主義者どもが、韓国産業衰退に呼応するように韓国擁護の主張を始めました。立憲のコニタンが弾けてます。奴らは自分の政治利権のために日本を売る気のようです。

    今まさに日本を罵り、見くびり、嫌がらせをしている最中の国に、どうして友好関係を復活しなければならないのか全く分かりません。統一してから日本に膨大な賠償請求して、承諾しなければ宣戦布告してでも奪いに来そうな勢いです。お笑い韓国軍だけなら爆笑してますが、半島の先端に核ミサイル並べられたら面倒くさいです。それでも社会主義者どもは、日本が頑なな態度にでたからこうなったら、早く謝罪して和解するべきだというにでしょうね。バカなのかー?

    韓国は、日本を利用し尽くしてから裏切る気満々なのがミエミエですが、社会主義者ども目にはどう見えるのか、一度目玉を交換して見てみたいです。

    1. 立憲のレンポーやコニタン、テレビ出演するパネリストや有識者を見ると、日韓関係が全く上手くいかないのは、昔からこういう輩がいたからだろうなと考えてしまいます。

      韓国のムン政権は北の操り人形で、日本国内の社会主義主義者どもは中国産かソ連産のいずれか社会主義理論に染まった人間で、両者は自民党と民族主義的日本人を主敵としている点で共闘するのです。

      社会主義は一種の宗教なので、古くから○○一揆と呼ばれる反政府闘争があったように、現在はリベラル/グローバル/ダイバーシティ一揆が起きそうですね。中国、ソ連とも流血を厭わない武装社会主義ですから、万一統一朝鮮とは実現すると、日本に内戦が起きるかも知れません。韓国問題の根元が段々ハッキリしてきました。

      韓国がゴネる。国内の社会主義者が取り持ってどっちもどっち論に持ち込む。日本が譲歩して足して二で割る和解。この無限ループを、国内の社会主義者どもが積極的に回していたのです。日本を弱体化して、中国や北朝鮮と融和的な社会主義国家にしたいのです。格差や差別や国境のない世界にしたいようです。無理だし無意味ですけど。

      つまり、日本の社会主義者どもが、韓国との関係悪化を利用して、政権交代をするのででしょう。でも、一度ミンスが政権を取った時に、理想とする国にできたでしょうに、理想と現実のギャップがあり過ぎてダメダメでした。そうなると社会主義者は失敗原因を国民に転化して国民再教育とか始めるので、早めて降ろして正解でした。

      もし内戦で革命が成功すると、例えば立憲のコニタンみたいなリーダーが、あの調子で声高に国民を思想教育し始めますよ。

      こんな人達に、負ける訳にはいかないのです。

  3. しかし、韓国もサムスンも必死だね。経常収支最大黒字だとか、5G統合チップ年内量産開始とか、大丈夫ですよアピールがすごい。でも内容を読み込んでみるとあんたたち都合のいいことばっかり書いてないかい?と首をひねってしまう。一般投資家は飛びついてくれる人もいるかもしれないけど、ハゲタカさん達は虎視眈々と狙ってるんじゃないかな、一気に売り浴びせるチャンスが訪れる瞬間を… 。日本もちょっと仕返しもかねて、噂でも流してみたらいいのに。サムスングループの日本誘致計画とか。今の韓国だったら、そんなしょうもない噂で暴走して自滅しそう。

  4. 韓国に希望があるとすれば、米中貿易戦争が終るとか国外の状況が改善して、輸出が急回復…は無理ですね、日本の庇護を失いましたから!
    でも、工場の稼働率が下がって、きっと綺麗な空と空気が戻ってきますよ(笑)
    最低賃金はドーピングで引上げたが、もう限界!株価は年金資金で買支えたが、もう直に限界!ウオンはなけなしの外貨準備で買支えたが、そろそろ限界!政権支持率は嘘と反日で支えたが、日米に見放され「お前はもう死んでいる」状態!

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