韓国経済、人民日報「中国向け宣戦布告?ハハハ」~中国とソロスとの為替戦争、ウォン被害を食い止める秘策はあるか/東亜日報社説[

韓国経済、人民日報「中国向け宣戦布告?ハハハ」~中国とソロスとの為替戦争、ウォン被害を食い止める秘策はあるか/東亜日報社説[

記事要約:結論から述べるとウォン安を食い止める秘策なんてない。中国市場、日本市場を見ればわかるだろうに。政治と経済は密接に繋がっており、空売りを仕掛けるタイミングだって、政治や経済に赤信号が灯ったときである。特にヘッジファンドは何年も前から仕込んでいるのだから、そのタイミングは多くの投資家と共有していることだろう。

韓国のような小さな市場でいくらヘッジファンドと戦おうが外貨準備高を持って行かれるだけである。通貨スワップ協定の取り次ぎをどれだけしようが、今度はそのドルを狙われるだけ。リーマン・ショック後に米韓通貨スワップで韓国は200億ドルを為替介入に使い、なんとか危機を脱出した。だが、その200億ドルはどこにいったのか。ヘッジファンドが儲けたお金だろうに。

今は中国が狙われているかもしれないが、ヘッジファンドは儲けれる市場ならどこにだって介入してくる。韓国経済にウォンの投げ売りを見せるのはこれからであって、それも遠くない時期だろう。北朝鮮の動きに合わせてくるのか。それとも、サムスン電子がもう赤字に転落する瞬間を狙い撃ちにするのか。どのようなターゲットであるにせよ。ヘッジファンドへの対抗策は政治と経済の安定以外はない。不安定だからこそつけいる隙がある。

2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)

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韓国経済、人民日報「中国向け宣戦布告?ハハハ」~中国とソロスとの為替戦争、ウォン被害を食い止める秘策はあるか/東亜日報社説[

ジョージ・ソロスとビル・アックマンなどのヘッジファンドの大物たちが軒並み、中国人民元安にかけたことで、ヘッジファンドと中国金融当局との為替相場を巡る全面戦が繰り広げられている。ソロス会長は21日、ダボスフォーラムで、「中国経済のハードランディングは避けられない」と語り、「米ドル比アジア通貨安が進んだことを目にし、昨年末、米国債を購入した」と発言したのが引き金となった。中国はかつて、為替投機で膨大な利益を上げたソロスが、今度は人民元と香港ドルを空売りしたことで、為替相場の急騰を招き、中国証券市場の混乱へと続いたとみている。

中国共産党機関紙人民日報は26日付で、「中国向け宣戦布告?ハハハ」というタイトルの社説を1面に掲載し、人民元と香港ドルへの投機的攻撃は成功できないだろうと主張した。昨日は、中国経済の司令塔の李克强首相が、「中国経済は合理的範囲内にある」と、ソロスへの攻撃に加わった。中国が3兆ドルに上る世界最大外貨保有高を動員すれば、短期的には人民元を支え、資本流出を食い止めることができるだろう。しかし、グローバル投機資本が同時にソロスに加わって、人民元を攻撃すれば、長期的戦勢は断言できない。

中国の不透明な外国為替市場や共産党政府の参加にある中央銀行、市場には勝てない政策の
非効率性が全て明らかになった。米紙ウォールストリートジャーナルは、「資本流出を統制すれば、人民元の国際通貨としての立場は危うくなるだろう」と見込んだ。英紙フィナンシャルタイムスは、「新興市場での資本流出統制はもはやタブーではない」と食い違った観戦評を出している。

ソロスと中国との一戦は、我々にも脅威となる。韓国経済は中国依存度が高く、ウォンは人民元と同じ方向に動く「代理(Proxy)通貨」だ。人民元の流出が深刻化すれば、ウォンが韓国を抜け出すスピードが速まるかもしれない。「アジア通貨安が進むだろう」というソロスの発言を、ウォンがすでにヘッジファンドの攻撃範囲内に含まれているという意味に解釈すれば恐ろしくなる。

政府が目前の為替相場にこだわって、為替保有高を使うのは近視眼的行為だ。対ドルウォン安を進めてこそ輸出がうまくいくという判断によって、外貨保有高を大幅に増やすのも、為替戦争の一面だけを見ていることだ。「通貨スワップは絶対必要だ」と世界に向け声高に叫べば、これも同様に下手な戦略だ。静かで、揺るぎなく綱渡りをする賢明さが我々には求められる。

ソース:東亜日報日本語版[社説]中国とソロスとの為替戦争、ウォン被害を食い止める秘策はあるか

(http://japanese.donga.com/List/3/all/27/521697/1)

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