韓国経済、韓国のお家芸だった半導体産業が中国の投資攻勢で危機的状況に 「年俸5倍、3年保証」の破格条件で人材流出

韓国経済、韓国のお家芸だった半導体産業が中国の投資攻勢で危機的状況に 「年俸5倍、3年保証」の破格条件で人材流出

記事要約:何か日本企業で起きたデジャヴを見ているようだが、これも管理人が述べていたこと。中国は韓国の主力産業全てを入手するつもりであり、その最後の砦が自動車と半導体である。格安の半導体でシェアトップだったサムスンやハイニックスなどが逆に追い詰められることになる。

もっとも、同じことの繰り返しなので資本が大きい方が勝つ。造船、鉄鋼などを見ればわかる通りだ。韓国のサムスン製は高付加価値のDRAM開発を頑張っているようだが、いつまでその優位性が保てるのか。3年保証というのがポイントだろう。3年もあれば技術が盗めると。しかし、エルピーダを潰した民主党もとい、民進党は許せないな。こうなることは予想できたのに。

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韓国経済、韓国のお家芸だった半導体産業が中国の投資攻勢で危機的状況に 「年俸5倍、3年保証」の破格条件で人材流出

かつて日本を抜き去った韓国の半導体産業が今度は抜かれる立場に追い込まれている。中国の大規模な投資攻勢にさらされているためだ。中国は投資のみならず、韓国の優秀な半導体技術者を多額の費用をかけて盛んにヘッドハンティングしている。
ヘットハンティングもかつて韓国が日本に行っていたことで、まるでデジャブをみているようだ。中韓の技術格差が年々縮まり、抜かれるのは時間の問題になりつつある。日本経済は半導体にかつての勢いはないものの、「失われた20年」を経て復活を果たした。
基礎研究力の脆弱(ぜいじゃく)さをたびたび指摘される韓国。「お家芸」となった半導体が危機にさらされる中、蘇ることができるのだろうか。

このところの中国の半導体投資の勢いはすさまじい。半導体ファウンドリー、武漢新芯集成電路(XMC)は、米半導体設計企業サイプレスと共同で240億ドル(約2兆7200億円)を投資し、湖北省武漢市にメモリー半導体工場を建設する。
中国・清華大学傘下の清華紫光集団(清華ユニグループ)も半導体工場の建設に300億ドル(約3兆4000億円)を投資することを明らかにしている。

両社はいずれもスマートフォンやパソコンに搭載されるメモリー半導体のDRAMやNAND型フラッシュメモリーの生産を主力とする。サムスン電子、SKハイニックスなど韓国企業が得意とする分野で、真っ向から激突することを意味する。

サムスン電子は昨年、半導体工場建設に当時としては過去最高の15兆6000億ウォン(約1兆5200億円)を投資すると発表したが、2社はそれを一気に上回った。

韓国・朝鮮日報は、中国勢は強大な内需市場を掌握し、体力を高めた後、海外市場でサムスン電子など韓国企業と競合する戦略と指摘する。
アップルのiPhone(アイフォーン)を受託生産する鴻海科技集団(フォックスコン)、家電大手の海爾(ハイアール)、通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)など最近数年で世界的企業に成長した中国企業を顧客として確保すれば、
市場の底辺をすぐに拡大することが可能としている。

さらに、韓国半導体業界を警戒させる事態も発生している。日本の半導体設計企業サイノキングテクノロジーが、中国安徽省合肥市政府とメモリー半導体工場を設立することで3月末に合意した。

サイノキングはかつてサムスン電子と競い合った日本の半導体メーカー、エルピーダメモリの坂本幸雄元代表が設立した企業だ。同社の中核人材のほとんどは台湾国籍という。

韓国・中央日報によると、この量産工場建設は日本(設計)・台湾(量産)・中国(資本)が力を合わせて韓国をはさみ撃ちする格好になると分析している。エルピーダはご存じの通り会社更生法を申請し、米マイクロン・テクノロジの傘下に入り社名は消滅した。
ただ、半導体業界の風雲児の異名をとった坂本氏が中国勢と手を組んだことに、韓国に対しリベンジを果たすとの見方も業界で広がる。

加えて、韓国半導体業界を震撼(しんかん)させているのが、技術者の流出だ。
朝鮮日報によると、中国企業はスカウトに多額の費用をかけており、半導体業界によれば韓国、台湾の半導体技術者を迎えるため「年俸5倍、3年保証」という破格の条件を提示しているという。

約20年前、日本の半導体業界も高額な報酬を提示され、海を渡って韓国の半導体企業に勤めた技術者が少なからずいた。結果として韓国半導体の隆盛につながり、日本の半導体は凋落の一途をたどることになった。
日本の半導体企業は週末に空港に担当者を張り付け、技術者が訪韓していないか、チェックしていた。今、韓国では訪中する技術者に眼を光らせているかもしれない。

さらに、韓国は半導体の技術人材不足という悩みに直面している。韓国の半導体産業を支える人材を多数教育し、修士・博士クラスの人材を多数輩出してきたソウル大学半導体共同研究所からの卒業生が細っているという。
同研究所は、世界の半導体メモリー市場を握るサムスン電子、SKハイニックスでは、部長・役員クラスのほとんどがこの研究所で学んだとされ、韓国半導体研究の総本山といっていいような存在だ。

人材が流出し、その人材を育てる機関が機能不全を起こすという、ダブルパンチに見舞われている格好だ。

ソウル大電気情報工学部の李宗昊(イ・ジョンホ)教授は朝鮮日報の取材に対し、「中国が世界的な企業の技術力まで確保するならば、韓国にとって大きな脅威になる。
韓国企業が技術格差を維持できなければ、少なくとも低価格市場は予想よりも早く中国に食われることになりそうだ」と話す。

かつて日本がたどった半導体縮小の道を、韓国も歩むことになるのか。産業の新陳代謝が早まる今、韓国の知恵が問われようとしている。(小熊敦郎)

(おわり)

(http://www.sankei.com/premium/news/160506/prm1605060002-n1.html)

 

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