韓国経済、〔そろそろ為替介入か〕尋常でないウォン高…外為当局がバランスを取らねば
記事要約:昨日、韓国のウォンが1060ぐらいなったことをコラム形式で紹介したわけだが、あれから1日経過して、今のウォン市場はどうなのか。
管理人は1050ウォンが防衛ラインだと見ていたのだが、どうやらその前に1060で我慢できなかったらしい。一昨日、1061ウォンまであがって、昨日と今日と急激に下げている。今は1067ウォンである。微調整介入だとは思うのだが、ウォンの適正範囲が実に狭いことがよくわかるだろう。でも、半導体は好調でKOSPIも高い。ウォン高の圧力はこの程度で済まないと思われる。
>中小企業の経営環境悪化要因として、最低賃金引き上げ、労働時間短縮に続き、為替相場が追加された。大企業は利益を減らしウォン高に耐えられるだろうが限界中小企業の苦痛はさらに大きくなるほかはない。
ウォンの適正レートが1100~1150の間だと管理人は述べているわけだが、1060でウォン高過ぎるということで中小企業は苦しいようだ。しかも、最低賃金引き上げがいきなり200円だったか。労働時間も短縮された。
>もちろんウォン高のおかげで良い点もある。海外に行った韓国国民がより良い待遇を受けられ、輸入物価を下げ家計の消費と企業の投資を増やす効果がある。ウォン高は輸出大企業には大変だが、内需を育てるという点で韓国政府が追求する所得主導成長と軌道を同じくする側面もある。
ウォン高で海外に行くのは良いが、日本には来ないでくれ。ウォン高の良い点が書いてあるが、もう一つ指摘すると、庶民が安い輸入品を食べられるということ。腹が減っては戦はできぬ。何するにしても食料確保は大事だ。ウォン高になって、海外ブランドとか借金して買うのだが韓国人だが。賢い主婦や主夫はウォン高のうちに米とか、日持ちがいい食料を蓄えていることだろう。でも、韓国では内需は育たない。IMFにあれだけ指摘されても輸出依存国家だからな。
>だが韓国政府は為替相場効果に頼って経済成績表を良くさせたい誘惑を警戒しなければならない。為替相場をいじったことで起きた過去の政策の失敗はひとつやふたつではない。
オバマ元大統領はなんとか許してくれたが、トランプ大統領はそこまで甘くないだろう。為替介入なんてしたら、韓国が為替操作国に指定されるかもしれない。でも、ウォン高の圧力はかなり強いと思うので微調整介入だけではどこまでレートを下げることができるのか。実に楽しみだ。
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韓国経済、〔そろそろ為替介入か〕尋常でないウォン高…外為当局がバランスを取らねば
昨年高止まりしたウォンが新年も上昇基調を続けている。ついにきのう金東ヨン(キム・ドンヨン)経済副首相が「(為替相場の)急激な傾きには断固として対処するだろう」と口先介入をした。
ウォン高は経常収支黒字が続いている上に韓国経済の全体的な成績表が悪くないためだ。北朝鮮の核とミサイル挑発で引き起こされた地政学的リスクもやはり最近沈静化している。外国為替当局も市場介入を自制する雰囲気だ。ともすると米国の為替相場操作国指定や韓米自由貿易協定(FTA)改定交渉で言葉尻を捕えられかねないためだ。
だがウォン高の速度がとても速い感がある。この1年間に対ドルでウォンの価値は13.8%も上がった。これに対し日本企業はアベノミクスのおかげで円安を楽しんでいる。米国も特にこれを問題にしていない。最も懸念されるのは輸出競争力低下だ。すでに法人税引き上げが予告された輸出大企業はウォン高という追加負担を抱えることになった。
中小企業の経営環境悪化要因として、最低賃金引き上げ、労働時間短縮に続き、為替相場が追加された。大企業は利益を減らしウォン高に耐えられるだろうが限界中小企業の苦痛はさらに大きくなるほかはない。
もちろんウォン高のおかげで良い点もある。海外に行った韓国国民がより良い待遇を受けられ、輸入物価を下げ家計の消費と企業の投資を増やす効果がある。ウォン高は輸出大企業には大変だが、内需を育てるという点で韓国政府が追求する所得主導成長と軌道を同じくする側面もある。
だが韓国政府は為替相場効果に頼って経済成績表を良くさせたい誘惑を警戒しなければならない。為替相場をいじったことで起きた過去の政策の失敗はひとつやふたつではない。
為替相場という価格変数は経済主導者が急騰落により混乱が起きないようにする線で管理しなければならない。外国為替当局は賢くバランスを取らなければならない。
2018年01月04日09時35分
(http://japanese.joins.com/article/152/237152.html?servcode=100)