ウォン安でも「韓国産」が売れないのはなぜなのか?A「日本製品が円安で価格競争力を強化したから!」

韓国メディアの記事を毎日、読みあさっている管理人は、多くの韓国メディアが楽観論に支配されており、韓国政府の言うことを真に受けて韓国経済危機が対外要因が原因であると述べることが多い。言うわゆるなんでも他人のせいだ。コロナガー、ウクライナガー、ロシアガー、中国がー、アメリカガ。

確かに韓国貿易は他国の影響を最も受けやすい構造だ。エネルギー・原材料価格の高騰。中国、米国、EUなどの貿易主要国の景気が落ち込めば韓国輸出が減るのも当然だ。だから、韓国政府の言い分は他国の景気が良ければ韓国経済は好調のはずと。しかし、ジンボルトは何度も指摘している。韓国産が売れないだけと。

現在のウォン安・株安・債券安などは韓国に問題があると投資家が見ているために起きている。特に輸出がである。政府の言う韓国経済が盤石ならここまで酷い有様になってないのだ。

ただ、その中でも、韓国経済新聞など経済を扱うメディアはそれなりに現状を正確に分析しているといった印象だ。そして、今回の記事はジンボルトの分析を補完する内容である。記事の要点を整理しよう。

韓国産が売れない理由

1.ウォン値が下がれば世界市場で価格競争力が良くなり輸出に役立つと考えてきたが誤算だった。

2.輸出不振は私たちの内部ではなく外部から生じる問題と解釈されているかもしれない

3.しかし、隣の国の日本の輸出を見ると、ゆったりとした話で聞こえる。類例のない好況に時間が経つにつれて急増する。

4.中国景気鈍化で韓国輸出不振が避けられないというが、日本の大衆輸出好調なのはどうしてか。

以上の4つだ。順番に見ていこう。

まず、1だがウォン安になれば価格競争力が良くなり輸出有利。これは一般の経済知識からして当たり前だ。経済の教科書にも確実に書いてある。実際、1997年のアジア通貨危機、リーマンショック後も、ウォン安で韓国は輸出を伸ばして、早い時期に回復したと吹聴している。

実際、リーマン時に米韓通貨スワップの300億ドルがなければ、デフォルトしていたと言われてるが、韓国経済の立て直しにウォン安が有利に働いた指摘は間違いではない。それはジンボルトはずっと見てきたことで確信がある。しかし、リーマンの時と最大に違うことがある。それは何かわかるだろうか。ドル高一強なのだ。さらにいえば、日本はリーマン時から空前の円高になったのだ。民主党政権時代に円高で苦しんだ日本人も多いだろう。

今回の場合、どうして1446ウォンまで落ちたのに韓国輸出が伸びないのか。答えは簡単だ。日本が円安だからだ。アメリカの利上げが本格化するまえの3月頃、日本の円は110円ぐらいだった。それが今は146円まで下がった。つまり、110円から30%以上も下がっているわけだ。

実際、ウォンは3月初め1200を超えて、ジンボルトはウォンニャス速報を始めたぐらいだ。そこから考えても1200→1440なら、なんと20%しか落ちてないのだ。

通貨安の価格競争力を単純に考えたら、日本は30%有利となり、韓国は20%有利ということになる。つまり、日本が10%有利なので、韓国輸出はこの時点で、日本と競合している分野では勝てないのだ。なぜなら、日本は30%引き。韓国は20%引きしかできないのだから。そして、価格が似たようなものになれば品質が良い日本製を選ぶなんて世界の常識だ。

もう一度、輸出状況を見ておこうか。

10月上旬に輸出減少税転換をめぐってグローバル景気鈍化の信号弾と解釈する。10月上旬、品目別輸出を見ても乗用車(5.4%)、船舶(76.4%)から増えただけで半導体は20.6%も減少し、石油製品(-21.3%)、鉄鋼製品(-36.1%)、無線通信機器( -21%)、家電製品(-29.9%)など主力品目の大部分が20%以上の減少傾向を見せた。いずれもグローバル需要に敏感な品目だ。

このように韓国の10月上旬の輸出は主力の半導体も大きく減少して、他もダメ。自動車が唯一の輸出増だった。それについては第4回辺りで詳しく特集したのでそちらを参考にして欲しい。重要なのは韓国産が売れないのはグローバルの景気が鈍化しただけではないてことだ。

そして、それに韓国人の記者が気づいた。それが2と3になる。韓国は輸出不振。グローバル景気が悪化したから。なら、日本だって当然、輸出は減っていて大惨事だろう。しかし、実際に調べてみると・・・。あれ?日本の輸出が好調だとばれてしまう。

しかし、隣の国の日本の輸出を見ると、ゆったりとした話で聞こえる。類例のない好況に時間が経つにつれて急増する。自動車、石油化学、電子、鉄鋼など主要製造業が根幹であり、自国貨幣価値が急落するなど類似点が多いが輸出は正反対だ。

おいおい、韓国とは正反対じゃないか。まさに韓国政府やメディアが1番先に指摘しなければいけないのはこれなんだよな。既にジンボルトは何度も指摘したが、円安で日本の輸出競争力が強まれば韓国産を自然と駆逐していく。そして、価格を下げても、今度は中国産があるので、気がつけば中国産にも韓国製は駆逐されていく。

これは例を挙げれば簡単だ。ウェイトトレーニングを思い出して欲しい。今まで日本は100キロのバーベルを背負って輸出していたのに、それが70キロのバーベルを背負って輸出が可能になった。韓国が20キロ減らせても勝てるわけないと。正確に違うが日本製が3割引セールを毎日やっているようなものだからな。日本の輸出状況を確認しておく。

8月の輸出を見ると、品目別に自動車が39.3%増え、鉱物性燃料(石油化学)は172%も急増した。我々にクリティカルを与えた対中国輸出の場合、8月に13.5%増加した。3ヶ月連続増加傾向だった。8月、日本産自動車の中国輸出は55%も増えた。音響・映像機器(テレビ、ディスプレイなど)は341%急増した。

このように韓国産とは違い、日本の輸出は好調。中国の景気鈍化といいながら、日本製の輸出は増加している。しかも、自動車の輸出も55%も伸びている。一方、韓国は中国が景気鈍化したから輸出が減って8月は対中貿易赤字だよな。一体、この差は何なのか。次に答えが出てくる。

中国景気鈍化で韓国輸出不振が避けられないというが、日本の大衆輸出好調税は何か。この頃になれば、韓国の輸出産業の根本的な競争力に問題が生じたのではないかをチェックしなければならない。「韓国産」製品が売れていない。

まあ、ジンボルトがずっと前から何度も指摘しているが、韓国産が売れてないのだ。そして、売れない原因は韓国製の品質ということだ。結局、似たような値段なら日本製が買われる。付加価値の高い高級品でも日本製が買われる。メイドインジャパンは円安で復活ということだ。

最後はジンボルトの所感だが、そこまで日本の円安を危惧していない。ただ、通貨の急激な動きは企業が対応出来ないので、円安になるにしても時間をかけてゆっくりが望ましいてことだ。だから、日銀砲で介入してヘッジファンドを牽制するのは有効な手段だ。その威力は2度も見ただろう。さすがにヘッジファンドも150円以下にして、もう一度、大損はしたくないはずだ。

あと、円安になれば日本企業が日本に戻ってくる。それで、ジンボルトのマーケット調査だと、近くのスーパーで3月頃は98円で買えていたチリ産の鮭が、今は128円まで上がっている。このように輸入品の値段は2割ほど上がっている。だが、国産の果物や野菜はそこまで上がってないはずだ。この機会に国産野菜を使い始めた飲食店も増えているんじゃないか。

そして、アメリカ次第ではあるが、来年になれば自然と円高になっていくだろう。何しろ、日本産が売れないわけじゃないからな。日本への旅行でもインバウンド需要が今は凄いだろう。中国人の爆買いはないそうだが。

懸念が現実に現れた。輸出物語だ。関税庁が発表した10月上旬(1~10日)、韓国の輸出額は117億9700万ドルで、昨年同期より20.2%急減した。この期間の操業日数は5日で昨年より0.5日減った。操業日数を考慮した日平均輸出額は12.2%減少した。

ウォン値が下がれば世界市場で価格競争力が良くなり輸出に役立つと考えてきた。誤算だった。兆しはすでに現れた。前年同期比輸出増加率が今年に入って急速に鈍化してきた。年初だけでも毎月20%前後の増加傾向を見せると、6月に1桁に落ち、その後不振を免れない。結局10月にマイナスに戻り、輸出産業に警告音を出している。

10月上旬に輸出減少税転換をめぐってグローバル景気鈍化の信号弾と解釈する。10月上旬、品目別輸出を見ても乗用車(5.4%)、船舶(76.4%)から増えただけで半導体は20.6%も減少し、石油製品(-21.3%)、鉄鋼製品(-36.1%)、無線通信機器( -21%)、家電製品(-29.9%)など主力品目の大部分が20%以上の減少傾向を見せた。いずれもグローバル需要に敏感な品目だ。

中国経済不振も取り上げられる。対中国輸出が23.4%も減少した。月別では大衆輸出が6月以降4ヶ月連続減っている。輸出不振は私たちの内部ではなく外部から生じる問題と解釈されるかもしれません。

しかし、隣の国の日本の輸出を見ると、ゆったりとした話で聞こえる。類例のない好況に時間が経つにつれて急増する。自動車、石油化学、電子、鉄鋼など主要製造業が根幹であり、自国貨幣価値が急落するなど類似点が多いが輸出は正反対だ。

日本の輸出は2月の2桁の増加傾向に上がった後、毎月着実に12~19%台の増加率を続けてきた。特に8月の輸出は22.1%増え、最も最近発表された数値である9月上中旬分(1~20日)は26.4%急増した。

8月の輸出を見ると、品目別に自動車が39.3%増え、鉱物性燃料(石油化学)は172%も急増した。我々にクリティカルを与えた対中国輸出の場合、8月に13.5%増加した。3ヶ月連続増加傾向だった。8月、日本産自動車の中国輸出は55%も増えた。音響・映像機器(テレビ、ディスプレイなど)は341%急増した。

中国景気鈍化で韓国輸出不振が避けられないというが、日本の大衆輸出好調税は何か。この頃になれば、韓国の輸出産業の根本的な競争力に問題が生じたのではないかをチェックしなければならない。「韓国産」製品が売れていない。

https://www.mk.co.kr/economy/view/2022/910353

ウォン安でも「韓国産」が売れないのはなぜなのか?A「日本製品が円安で価格競争力を強化したから!」」への5件のフィードバック

  1. 自分は昔から技術等には国民性が大きく係わっていると信じている。いくら金を掛けても克服できないところが技術にはある、、と。かってアメリカに強要され、日本は無念にも半導体技術を韓国に手渡したが、それはデジタルの組み立て部分の技術で、所謂チンパージーでも出来る部分であったと、、。しかし半導体の基幹の技術、詰まり基礎素材や工作機械については多分其れも手渡せとアメリカに言われたのだろうが、此の技術を真似することは半島のチンパージーには遂に出来なかった。昔日産にいた頃、日本の小型車の攻勢に押され焦ったアメリカが資本を投じて小型車の「サターン」を開発した。此れを恐れた日産が早速購入、解体したところ「玩具みたい」の評価であり会社全体が安心したことがある。技術には金を掛けても克服出来ない所がある、と当時思った。デジタル技術は設計図で直ぐに盗めるが設計図で表せないアナログ技術は中々盗めないと思う。

    1. クライスラーが「日本車キラー」として鳴り物入りで出したのはNEONでは?私もテレビで解剖を見ました。ボディの端が折り返しただけという「安かろう悪かろう」な自動車でした。アメリカが日本からこれを言われる時代が来たんだなぁと感慨深げでした。サターンはボディパネルがFRPで凹んでも元に戻るどの売りでしたが、デザインが「これじゃないフェアレディZ」でアメリカ人は車にデザインを求めないんだと改めて実感しました。

      1. 戦時中、零戦の猛威に驚いたアメリカ軍は各航空機製造会社に新型機の製造を求め、各社から「零戦キラー」と名うつ新型機が出されたと昔戦記で読んだことがあります。アメリカは「、、、キラー」が好きなのでしょうか?今は「ロシアキラー」とか「中国キラー」なる新兵器を出して欲しい。

    1. いやいや、韓国の女は円が高くなって、此方は安く買えるとホクホクしても、ウォンでなく円で払ってクレー!と来ますからね。高い通貨の方で払わされるので同じです、、と言うのが日本の女に相手にされず、結果、韓国の女に走った惨めな若い頃の自分の体験です。

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