IMF「韓国、中国、ベトナム経済はウクライナ戦争の直撃弾を受けるだろう」-来年の韓国の成長率は0%と予測!【動画】

今日は2022年10月31日。つまり、月末だ。明日から11月に入るのだが、今回はIMFが予測した韓国経済に関するニュースを特集する。

1つ目は韓国、中国、ベトナム経済がウクライナ戦争の直撃弾を受けるというもの。もう1つは来年の韓国の輸出成長率が0%と予測したこと。

では、記事の要点を整理していく。

■記事の要点

1.IMFは新冷戦の影響で世界がブロック経済に転換する場合、韓国、中国、ベトナムの経済が直撃弾を受けると警告。

2.今年のアジア経済の成長率の見通しを4.0%

3.IMFは今年3月、国連でウクライナを侵攻したロシアへの非難決議案に賛成した国家が、今後、ロシアとの貿易が途絶える場合を想定してGDP損失を推定

4.ロシアとの貿易を途絶えれば、世界のGDPは1.2%減少し、アジアのGDPは1.5%の損失が発生

5.IMFは、「アジアは世界の主要製品の生産地であり、原材料消費国である。輸出が減って原材料のコストが増加する二重苦を経験することになる」とし、「特に韓国、ベトナム、中国への打撃が大きくなる」と指摘

6.韓国、ベトナム、タイの主要輸出国である中国経済の鈍化もアジア経済を脅かす要素

以上の6つだ。順場に見ていこう。

今年の2月に始まったロシアとウクライナ戦争は確実に世界をブロック経済へ移行する道標を造った。つまり、日本や欧米と中露の新冷戦である。ロシア経済がこのまま疲弊していけば中国に取り込まれることが確実だ。なぜなら、世界の人民元の使用率が5位に浮上した。つまり、ロシアが中国との貿易を増大させたことは明確である。

その反対にウクライナ戦争に反対する欧米や日本の企業はロシアから撤退している。そこに米中対立もあり、確実に世界はブロック経済に移行しようとしている。中国がロシアを取り込めるかはまだわからないが、ウクライナ戦争は世界秩序を崩壊させた。今は仲間をできるだけ集めて、そこの共通ルールに従って生きていくしかないのだ。

日本人は民主主義を謳歌して平和を愛する国民性である。それは欧米との価値観とも一致している。中国やロシアが独裁国家なのは見ての通りだ。そして、ロシアは戦争に勝つためなら学生だろうが、まともな軍事訓練もさせずに戦場に送り出すような国だった。

もちろん、ロシア兵のモラルも決して高いとはいえない。まあ、この戦争に大義名分などない侵略戦争だからな。ロシア兵だって本当は同じ民族同士でやりたくないだろうに。でも、指導者が命令したら戦わないと行けないのが軍人なのだ。

この流れは止められないが、その直撃団を受ける国に、中国やベトナム以外に、当然のように韓国が含まれる。まあ、韓国さんはある意味で世界の中心だからな。米中対立、ウクライナ戦争、米利上げ、原油価格高騰など、世界的なイベントに大きく影響を受ける。

次に2だが、今年のアジアの成長率は4%だと。これは前回よりも0.9%下方修正した。まあ、アメリカの利上げやウクライナ戦争によって世界中がインフレしている。各国は政策金利を引きあげて対応しているが、当然、景気は鈍化する。4%でも高い方じゃないか。

次に3と4だが、これについてはその通りだと。欧米がロシアから手を引けば引くほどアジアの成長率は下がるだろう。でも、世界的に見れば1.2%程度の減少で済むのか。

5はその通りだ。影響を受けるから通貨安にもなりやすいと。そして、6の中国経済の鈍化もそうだと。ここにも韓国さんがいる。さすが、ある意味、世界の中心だな。アジアのバランサーだな。ええ?意味が違うって。気のせいだ。

それで、追加のソースでもう一つ韓国経済についてIMFが述べたことを取り上げておく。

IMFのクリシュナ・クリシュナ・スリニバーサン・アジア太平洋局長は25日、韓国銀行で「グローバル経済と韓国」をテーマに記者懇談会を開き、「来年度の韓国輸出は低迷すると予想される」としたうえで、このように話した。スリニバーサン氏は、今年は3%台後半の韓国の輸出成長率は、来年度は0%に迫るだろうと見込んだ。

https://www.donga.com/jp/List/article/all/20221026/3724636/1

来年、韓国の輸出成長率は0%に迫る。むしろ、マイナスと言われなかった分だけましなのか。まあ、何にせよ。2022年より、2023年は酷くなると。さらに、IMFは来年度の韓国の経済成長率の予測値を2.0%で、従来より0.9%ポイント下方修正してきた。

良かったじゃないか。来年は2%成長だぞ。ジンボルトは間違いなく2%以下になると思われる。そもそも、輸出成長率が0%台なら、どうやって成長するつもりなんだ。後は物価の見通しについて。

スリニバーサン氏「前月比消費者物価の上昇率は下がる傾向が出てきており、物価は今年にピークに達し、徐々に2024年頃は目標水準に戻るだろう」

と述べている。今年はもう3%の金利。年末に3.25%か、もしく3.5%にもなれば物価上昇もピークになる予測はあってそうだ。

国際通貨基金(IMF)は、「新冷戦」の影響で世界的な自由貿易がブロック経済に転換する場合、韓国、中国、ベトナムの経済が直撃弾を受けると警告した。IMFは、今年のアジア経済の成長率の見通しを4月の見通しより0.9ポイント減の4.0%と提示した。

IMFは28日(現地時間)、報告書「アジア太平洋地域経済見通し」を公開し、地政学的対立が「世界の工場」の役割を果たすアジアの国内総生産(GDP)に損失を与えていると指摘した。IMFは今年3月、国連でウクライナを侵攻したロシアへの非難決議案に賛成した国家が、今後、ロシアとの貿易が途絶える場合を想定してGDP損失を推定した。当時、韓国をはじめ多くの西洋および親西洋諸国は決議案に賛成し、ベラルーシや中国など35ヵ国は棄権または反対した。

報告書によると、ロシアと親西洋諸国の間のエネルギー及び先端技術分野の貿易が途絶えれば、世界のGDPは1.2%減少し、アジアのGDPは1.5%の損失が発生することが分かった。非関税障壁を含む全体的な貿易デカップリング(分断)が発生すると、アジアのGDPは3.3%の損失を被る見通しだ。一方、世界平均GDPの損失は1.5%水準だった。

IMFは、「アジアは世界の主要製品の生産地であり、原材料消費国である。輸出が減って原材料のコストが増加する二重苦を経験することになる」とし、「特に韓国、ベトナム、中国への打撃が大きくなる」と指摘した。

IMFは同日、地政学的な不確実性に対する標準偏差が1ずつ増えるたびに、世界的に今後3年間の投資が2.5%減少し、GDPは0.4%減少するという研究結果も発表した。新冷戦がそれだけ世界経済に与える影響が大きいということだ。IMFは、地政学的不確実性に対する標準偏差1の大きさは、2018年3月~6月に米国が中国に課した関税レベルの衝撃だと説明した。

IMFは、「貿易が引き続きアジア国家の成長エンジンになるには、貿易制限の撤回に向けた国際協力が必要だ」とし、「これを通じて政策の不確実性を減らし、開放的で安定的な貿易が促進される」と明らかにした。

韓国、ベトナム、タイの主要輸出国である中国経済の鈍化もアジア経済を脅かす要素として挙げられた。これに先立ちIMFは、今年の中国経済の成長率を4月の見通し比1.2ポイント下方調整し、3.2%と推定した。これは1977年の中国開放以降、新型コロナウイルス感染拡大の時期を除いて最も低い。

IMFのアジア太平洋局長のクリシュナ・スリニバーサン氏は、「中国共産党大会が終わり、(中国が)政策対応に乗り出すことを望むが、不動産部門(リスク)に対する迅速な解決策は見当たらない」と指摘した。

https://www.donga.com/jp/east/article/all/20221029/3731944/1

IMF「韓国、中国、ベトナム経済はウクライナ戦争の直撃弾を受けるだろう」-来年の韓国の成長率は0%と予測!【動画】」への5件のフィードバック

  1. lM Fが何か言ってると、
    1から6まで読んだ、では7番目に何が来るんだ、
    俺には「だからロ中と仲良くしろ」としか見えない、

    最近買い物行くと物が高くなったせいか客が少ない、日本人が防衛に入ったんだな、
    生活苦だ、でも俺はそれでもロ中と仲良くは出来ない。。。

    1. ロシア、中国と仲良くして彼らを図に乗らせ、将来派遣主義国の拡張を許せば北海道はロシアが、沖縄は中国が取る事になる。そうなれば今の物価高処の騒ぎでなくなる。自分は既に日本も半分は戦争状態に入っていると思っている。そんなかで自分の生活だけを考えるのは間違っていると思う。

    1. 赤組の最終思想は世界の暴力革命による世界の赤化です。これは昔全学連が暴れている頃、彼らが叫んでいたことです。ロシアのウクライナ進行、中国の台湾もその一環であり、例え此れが成功したとしてもそこで終るわけではないのです。次は日本です。

  2. >輸出成長率が0%台なら、どうやって(2%)成長するつもりなんだ

    まあコレ(予想通りだったとしても)ただの基底効果ですよね。錯視と言った方が近い。今年韓国はコロナでズタボロだったんで、内需の反動を織り込んでいるのでしょう(あるとは言ってない)。

    実際、(日本と違って)強制貯蓄状態にある訳でなし、金利が上がって家計可処分所得も企業投資もガッタガタ、輸出も半導体を中心にお先真っ暗。不動産もアップアップで、貸し渋りに貸し剥がしが始まっている状態。来年成長出来るかどうかというより、爆弾が炸裂しなければ御の字と言ったところでしょうか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です