イラン戦争の停戦協議は2回目の日程調整となっているが、それよりも気になるのが日経平均株価やコスピが過去最高値を更新しているてことだ。
まあ、これもAIや半胴体の関連株が急上昇しているためだとおもうが、問題はそこじゃないよな。戦争の終結期待はあるかもしれないが、双方の隔たりは何一つ埋まってない。
米国はイランに濃縮ウランを全て引き渡せ、ホルムズ海峡封鎖を解けと述べているし、イランは核開発させろ。ホルムズ海峡で通行料徴収を認めろ。賠償金払え。イスラエルにレバノンを攻撃させるなといった感じで、協議は全くの平行線だ。
どう見ても双方の妥協するには相当の時間がかかりそうな気もするのだが、証券市場は既にイラン戦争は過去のものだと織り込み始めた。これは不思議な話なんだが、戦争の状態になれてきている。ホルムズ海峡封鎖されても代替ルートで原油確保できるので、最初の一ヶ月はその調達で奔走していたが、徐々に落ち着きを取り戻している。
例えば、日本ではナフサ不足でTOTOが新規受注を停止したのだが、昨日だったか。旭化成がこんな発表をしている。記事を引用しよう。
日本全体で6月中旬から下旬までナフサ調達にめど=旭化成社長 | ロイター
清水律子 2026年4月15日午前 11:38
[東京 15日 ロイター] – 旭化成の工藤幸四郎社長は15日の経営説明会で、ナフサの調達について「日本全体で6月中旬から6月末くらいまではめどが立ったと考えている」と述べた。三菱ケミカルも出資する三菱ケミカル旭化成エチレン(AMEC)についても「6月中旬くらいまでは稼働にめどが立った」とした。
同社は、ナフサを熱分解してエチレンなどの基礎石油化学品を製造するナフサクラッカーと川下にある住宅を手掛けている。
工藤社長は2月の米イスラエルによるイラン攻撃以降「官民挙げてナフサの調達にまい進してきた」とし、「これまで川中の皆さんに決して迷惑をかけてはいけないという使命感の中でナフサの調達に走ってきた」と説明した。
工藤社長は「ナフサの調達が最も重要」と強調し、調達先の多角化を進める考えを示した。ただ、中東問題の長期化懸念もあり、ナフサの価格も高騰している点に触れ「調達を確認すると同時に、価格がどのように変動していくかというようなことも考えるべきタイミングに来てる」と指摘。「必要な場合は値上げもお願いしている状況」とした。
一方、川下にあたる住宅事業では「今の段階で影響があるとはつかんでいない」とした。
ニュースは以上。
このように日本全体で6月末ぐらいまでは目処が立ったと。つまり、プラスチック製品がなくなることはない。サランラップの値上げなどはあるが、全くもって消えるわけではない。日本政府を必死にナフサ不足はどうするのか。
マスメディアが必死に煽って、ヤフコメでも節約を呼びかけるべきだとかお花畑連中のコメントをたくさん見かけたが、結局は原油供給も来年の初めまで目処が立っており、ナフサについても6月末ではいけると。もちろん、その後、中東以外のルートでの輸入を増やすだろうし、足りなくなることはない。
そして、日本は石油備蓄が250日から最初あったので、ほとんどダメージを受けずに今までイラン戦争の中でも生活しきた。株価も最初は下がったが、停戦合意で気がつけば6万円目前まできてるのだから、投資家からすれば、イラン戦争?まだやってるの?今はAIや半導体の投資の時代だよ。そんな感じである。
このように見ていけば、もはや、戦争ムードなんて綺麗さっぱり消えている。原油価格は90ドルで推移しているが、そもそも原油価格ですら投機筋の動きなのだから、終戦すれば元に戻る以上に下がる可能性が高い。なぜなら、この間にも中東依存が急速に減少して、貿易の多角化となっている。
そりゃそうだろう。普通に考えて調達するときに1ヶ月や3ヶ月と短期契約より、半年や一年、さらに長期といった感じになるほうが相手は嬉しいだろう。日本は中東依存から抜けて色々なところから原油調達に動いてる。もちろん、これは日本だけじゃない。今まで中東依存していたアジアの国は必死に調達先を探していた。
すると原油の安定供給で中東以外のルートは増えれば、当然、原油不足に陥って原油価格高騰というお決まりの動きがなりにくくなる。
つまり、戦争が起きたときやホルムズ海峡封鎖という大規模な経済イベントはもう市場は織り込んでしまっていて、既に企業の業績や経済動向などを重視するようになっている。
結局、このまま行けば日本はたいしたダメージを受けずに一人勝ち状態となる。それが日経平均株価6万円目前の真相だ。なぜなら、株価とは半年後の景気を左右するといわれている。もっとも、コスピも6200まであがってるので、半導体一強の韓国もなんとかなると投資家は見ているのか。
これがこちらが日経平均株価が上がっている楽観的な見方である。経済を扱うので日経平均株価が過去最高値を更新するのは歓迎すべきことであって、こちらはヤフコメに出てくるアホなエコノミストと違うので市場の反応を追っている。
彼らは不安を煽っているのに日経平均株価は過去最高を更新しました?今、どんな気持ちですか。ここ1ヶ月、ヤフコメのコメンテーターのコメントとお花畑連中のコメントを色々と取り上げてきたが、実際、どれも外れなんだよな。
イラン戦争始まってから、こちらの動画を連続で見ていけば、最初、そんなこと言ってたの?と驚くと思うぞ。そのうちまとめた動画でも造れたらいいのだが、さすがに時間はないか。
こちらは朝と夜の動画2本作成していて、言うなれば仕事量が2倍になったわけだ。でも、記録は大事だと思うんだよ。イラン戦争がどのように始まって、どのような結末を迎えたのか。一日一日リアルタイムで追ってきたからこそ、到達する結論というものがある。
もちろん、イラン戦争はまだ終わってない。しかし、投資家からすれば既にリスクは織り込み済みであるということ。
では、ネットの突っ込みを見ておくか。
石川智久認
日本総合研究所 調査部長/チーフエコノミスト
1.停戦合意が少しづつでも進むのではないかという期待感から買われています。またAI等への根強い期待も株価上昇材料です。一方で、期待先行で上昇している面もあります。毎日トランプ大統領が様々なコメントを出すたびに市場の期待は大きく変わるなか、当面は、利益が出れば売り、下がったところでは買うといった、値動きが荒い展開が予想されます。不透明感が払しょくされないなかでは、一方的に上昇するとも考えにくい状況です。
2.まあ相場や株価なんてこんなもの。上がったり下がったり、イラン情勢が落ち着かない中で上がる要素など普通に考えたらないのに、でも株価は史上最高値レベルまで上がってくる。 株価に理由なんてないですよ。誰かが上げたり下げたりして金儲けのネタにしてるだけ。 その程度に思っていることが大切です。そう思ってただひたすら長期に持ち続けることが大切ですね。
3.終値ベースで過去最高だった2026年2月27日のドル円為替相場は、1ドル155円台後半から156円台前半でした。 ですから今の為替レート158.8円から考えるとドルベースでは若干低くなりますね。 昨日の経済ニュースでは海外の機関投資家の幹部が、中東情勢によっては今後も乱高下はあるだろうが、停戦が決まってから投資したのでは乗り遅れる、日本の企業は技術力など強みがありまだ伸びしろがある的な事を言っていました。 しかし個人的には、海外の投資家が日本のホルムズ海峡依存による産業構成をどこまで把握しているのか疑問に思います。彼らは最も動きが速い投資家ですから、売るときは真っ先に売ると思います。
4.投資は下落しても動じないメンタルと長い目でみれる余裕が必要。 昨年4月のトランプ相場や選挙後の高市相場、今回のイラン相場で一喜一憂している様な方は投資に向いていない。 そもそも、株価が正確に予想出来るなら誰も苦労はしないだろう。 儲けようと考えない方が儲かるというのが株式投資だと思う。
5.日経平均が最高値超えた=市場は上げ方向に舵を切ることに決めた、ということ。 最高値超えるか押し戻されるかは今後の動きに対して非常に大きな分岐点だった。 イラン問題が不透明だけど、もうそれがどう決着しようが最高値超えた時点でそこは株価に織り込んだということ。 理屈じゃなくて、市場がそう決めたんなら大局的には今後も上げに動いていくんだろう。 おそらく先月の大幅下落で売り方向にベットした個人投資家が大量にいるだろうけど、みんな養分になっちゃったね。
6.今回の上昇も結局は米国や中東情勢頼みという印象が強く、日本の実力で上がっているとは言いにくいのが正直なところです。こうした外部要因でここまで大きく動くというのは、裏を返せばそれだけ相場が不安定だということでもあると思います。 株価だけ見れば好調に見えますが、国内では賃金や消費が大きく伸びている実感は乏しく、多くの人にとっては恩恵が感じにくい状況ではないでしょうか。 このまま外部環境に左右され続けるのか、それとも国内の成長で支えられる相場に変わっていくのか。今回の動きは、その違いを改めて考えさせられるものだと思います。
7.この情勢にも関わらず、日経平均は3連騰中で史上最高値を更新し、6万円を窺う勢いです。また、Nasdaqは11連騰で史上最長、S&Pも最高値更新と、米国市場も絶好調です。 東証の取引主体の7割は外国人。世界のマネーは、イラン戦争の終息を織り込んだということだろうと思います。 戦争終結後も原油高、円安、人件費増などによる物価高はしばらく続くでしょう。インフレ=キャッシュ減価ですから、インフレヘッジとしても株式投資の動きも持続すると思います。
8.高値更新していても、持ち株は上がらず、日経平均の妙ですね・・・ 上がったり下がったり、マイナスが解消しなかったり、数字だけ見てると憂鬱になることもありますが・・・ 配当金を長期に渡って受け取ることを狙ったり、数年経ってから上がってくれればいいという感覚で持ち続けるしかないかなあと。
9.石油の危機は来月くらいからボディーブローのように効いてくると思いますけどね。 建築業界では、入荷困難になったり、想定をかなり上回る値上げ祭りの話ばかりで、現場の停滞も有り得ると専らの噂が上がっていますし、建設価格が上がり、工事がストップしたり、中止するところも出てくるでしょう。 特に塗料・防水材・プラスチック製品(配管やユニットバス等の住宅設備)は現時点でも影響し始めていますからね。 その時に、物価高で株価が上がるか、経済の停滞で株価が下がるかの話になってくるでしょうね。
10.日経平均が最高値超えた=市場は上げ方向に舵を切ることに決めた、ということ。 最高値超えるか押し戻されるかは今後の動きに対して非常に大きな分岐点だった。 イラン問題が不透明だけど、もうそれがどう決着しようが最高値超えた時点でそこは株価に織り込んだということ。 理屈じゃなくて、市場がそう決めたんなら大局的には今後も上げに動いていくんだろう。 おそらく先月の大幅下落で売り方向にベットした個人投資家が大量にいるだろうけど、みんな養分になっちゃったね。
以上の10個だ。
このように日経平均株価が過去最高値を更新して、今でも、59640円まで上がっているのだが、戦争前より上がってる時点でもうよくわからないという。