ここからは韓国経済の話題だ。
韓国という多方面から危機が現在も深刻化していくので、日々、取り上げる内容は違いはあるにせよ。確実に言えることは「悪化」しているてことだ。改善されてるなら、それでいいんだが、実際、何一つ改善しないのが韓国の実態である。
今回は銀行圏の貸出金額と延滞率が毎年増加していること。
記事を引用しよう。
銀行圏の貸出金額と延滞率が毎年増加している中で、中低信用者の延滞率が全体対比5倍急増したことが分かった。
29日、国会の康民国(カン·ミングク)議員室で金融監督院(金監院)から提出を受けた資料によると、今年3月末基準の国内銀行の融資金額は2504兆1000億ウォンで、融資件数は2430万5000件だった。
貸出規模を年度別に見れば、2020年末1895兆3000億ウォンから2021年末2051兆4000億ウォン、2022年末2160兆2000億ウォン、2023年末2259兆4000億ウォン、2024年末2384兆3000億ウォン、2025年末2480兆7000億ウォン、2026年3月末2504兆1000億ウォンで貸出件数は2024年以後小幅減少したが貸出金額はむしろ増加している。
問題は増加する貸出規模と比例して延滞も増加しているということだ。
実際、2021年末の延滞率は0.21%(4兆4000億ウォン)だったが、2022年末0.25%(5兆4000億ウォン)、2023年末0.38%(8兆6000億ウォン)、2024年末0.44%(10兆6000億ウォン)、2025年末0.50%(12兆4000億ウォン)、2026年3月末0.56%(14兆ウォン)と毎年急増している。 これは当該年度の発生延滞規模でもその増加幅を確認することができる。
2021年0.14%(2兆8000億ウォン)、2022年0.20%(4兆2000億ウォン)、2023年0.31%(7兆1000億ウォン)、2024年0.35%(8兆4000億ウォン)、2025年0.37%(9兆1000億ウォン)と毎年増加傾向にある。
2026年3月末の延滞件数基準の銀行別貸出延滞規模は、シティバンクが8.39%(貸出5万2000件/延滞4400件)で最も延滞率が高かった。 その後を済州(チェジュ)銀行2.92%(貸し出し11万5900件/延滞3400件)、全北(チョンブク)銀行2.83%(貸し出し69万6700件/延滞1万9800件)などの順だ。
延滞金額基準でもシティバンク延滞率が2.42%(貸出4兆3000億ウォン/延滞1000億ウォン)で最も高かった。 その後を全北(チョンブク)銀行が1.65%(貸し出し19兆ウォン/延滞3100億ウォン)、済州(チェジュ)銀行が1.46%(貸し出し6兆4000億ウォン/延滞900億ウォン)などの順だ。
さらに深刻なのは、中低信用者の貸出延滞規模の増加傾向がさらに急だということだ。
貸出件数基準年度別の中低信用者延滞規模を見れば、2021年末1.43%から2022年末1.90%、2023年末2.24%、2024年末2.43%、2025年末2.47%、2026年3月末2.57%と毎年増加している。
貸出金額基準でも2021年1.29%から2022年末1.67%、2023年末1.95%、2024年末2.06%、2025年末2.35%、2026年3月末2.41%で中低信用者の貸出延滞規模は毎年増加している。
2026年3月末の延滞件数基準で、銀行別の中低信用者向け融資の延滞規模は、シティバンクが14.69%で最も高かった。 その次に釜山銀行7.86%、済州銀行6.29%などの順だ。
延滞金額基準では釜山銀行が10.28%で最も高かった。 その後をシティバンク9.16%、済州(チェジュ)銀行6.88%などの順だ。
これと関連してカン·ミングク議員は「今年3ヶ月間だけで貸出延滞が5兆1000億ウォン発生し、特に中低信用者に対する貸出延滞率の場合、全体延滞率に比べて5倍程度高く発生しており、銀行健全性悪化だけでなく全体金融圏に拡散する恐れがある」と指摘した。
彼は続けて「中東戦争悪化など対内外不確実性が加重される状況で金融当局は金融貸出延滞率管理をさらに細かく監督し、中低信用者貸出延滞など脆弱部門に対する負担を軽減するための債務調整制度活性化および償還負担緩和方案を用意しなければならない」と強調した。
家計貸出金利、1カ月ぶりに反発···「1年ぶりに一番高い」
韓国銀行によると、今年3月中の預金銀行の住宅ローン加重平均金利(新規取り扱い額基準)は年4.34%で前月より0.02%ポイント高かった。 6ヵ月連続で上昇し、2023年11月(4.48%)以来最高を記録した。
全体家計貸出金利も4.51%で0.06%ポイント上がった。 1年ぶりに最も高い数値だ。
家計貸出金利は1月まで4ヶ月連続で上がったが、先月0.05%下落した後、1ヶ月ぶりに再び反騰した。 このうち、一般信用貸出金利(5.57%)は前月比0.04%ポイント上昇し、3ヵ月ぶりに上昇転換した。
ニュースは以上。
この記事は数字ばっかりじゃないかよ。一体、こんなの見て何がわかるんだよと思うかもしれないが、色々と面白いことがわかる。
まず、李在明は韓国の景気は回復傾向にあると述べてるにもかかわらず、借金する韓国人は増えており、延滞率も増えている。貸出件数は少し減ってるが金額がさらに増えてるので意味はあまりない。そして、銀行の延滞額が 14兆ウォン に急増してると。
さらに延滞率は2021年0.21% → 2026年0.56% と2.6倍となっている。特に中低信用者が全体の5倍という高い数値。つまり、この層は危機的な状況である。そして、これらを構成する層は自営業が多いてこと。
韓国の中低信用層のうち、自営業者が占める割合は公式統計はないんだが、自営業者の信用低下リスクの高さと全体比率(22.67%)を踏まえると、“約20〜30%”が妥当だとみている。
特に自営業が低所得者に陥りやすいことは、最低賃金の大幅上昇で、バイト以下の時給で働く自営業が多いこと。本業プラス副業しないと成り立たないなど。過去に色々と取り上げてきた。
では、彼らはなぜ借金を返せなくなってるのか。それは一番下に書いてあるんだが、住宅ローン・信用貸出のためだ。
これも書いてあるが、借金の延滞率が増えたのは金利反騰である。そりゃそうですよね。返す金額が増えてるのに時給が上がらないんじゃ、延滞率が増えるわけだ。
なんで時給が上がらないのか。これも簡単だ。景気が悪いからだ。それで、自営業者の景況感が急速に悪化している。
ウォン安による原材料の価格、人件費などが高騰して負債が増える。さらに物価は高騰して値上げするも売上も減少する。金利も上がっているから家賃への負担が増える。韓国の自営業者比率はOECDでも高いので、家計負債問題と関わってくる。
それで、先日取り上げた不動産PF問題もほとんど放置されてるので、不動産市場の資金は行き詰まっている。不動産PFの不良債権化も、IMFが警告した影の銀行60兆ウォンと関わってくる。他にもプライベートデットファンドについては以前に取り上げた。
ここまで語れば次に何が出てくるかわかるんじゃないだろうか。ああ、流れからして家計債務危機の話だな。感づいた人は鋭いとおもう。
今まで見てきた、中低信用層の延滞急増、金利反騰、自営業の景況感が急速に悪化、不動産売買の資金つまり、さらに影の銀行の60兆ウォン。韓国の家計負債はGDP比で世界最悪水準で2000兆ウォンを超えていたか。
つまり、この記事で出てくる延滞14兆ウォンは氷山の一角である。金利・不動産・自営業者・影の銀行が連動し、韓国の家計負債問題は上の要素が絡み合って複合危機の兆候なっている。
韓国経済の最大の弱点である家計負債は、再び韓国金融を揺さぶる可能性が高い。だから、警告している議員は「システミックリスク」について上で語っているわけだ。
結局、韓国は家計債務問題からは逃げられない。逃げることはできないんだよ。そのうち大問題となって金融市場を揺り動かす予測とでもいうのか。でも、韓国政府は無能だから何も解決できないだろうな。
