【専門家解説】出光タンカーはなぜ海峡通過できたのか… イランの思惑は? 日本政府の動きは?

本来は普通に通過できるホルムズ海峡を日本の出光タンカーが通過したことで、日本人は喜んで、イランに感謝とか述べているのだが、実にこちらとしてはおかしな話である。イランに通してもらうというのがそもそもおかしい話なのに、それを受け入れて日本とイランの友好関係だとか。

おもいっきりプロパガンダに騙されているんだよな。ここで出光タンカーを最初に通過させて、イラン大使館が出光の話をSNSで述べてる時点で、どう考えても日本人向けのプロパガンダなんだよ。

これでイランありがとうとか。意味不明なことを述べているお花畑連中がたくさんいるのが笑えるという。

それで、専門家は今回の通過についてどう見ているのか。

記事を引用しよう。

日本の大型タンカー「IDEMITSU MARU」が、ホルムズ海峡を通過しました。原油を積んだ日本関係の船舶では、初めてとみられています。ここからは、イラン側の思惑について、中東情勢に詳しい慶応大学・田中浩一郎教授に、そして、交渉に関与した日本政府の動きについて、政治部官邸担当・渡邊翔記者に聞きます。

■通航料もとらず…イラン側はなぜ海峡通過を許可?

日テレNEWS NNN

まず、海峡通過の経緯を整理します。「IDEMITSU MARU」は、サウジアラビアで原油200万バレルを積んだ後、日本時間27日深夜、海峡方面へ移動を始め、イランの許可を得た上で、29日未明には海峡を通過し、オマーン湾に“脱出”しました。日本には5月中旬に到着予定だということです。

田中教授、イラン側は通航料もとらずに許可を出したということですが、なぜ、許可を出したと考えられますか?

中東情勢に詳しい慶応大学・田中浩一郎教授


「ひとつは、アジアの国々で、まあ日本もそうなんですけれども、イラン側といろんな形で連絡をとっていった国に関しては、これまでもタンカーの航行が認められていたケースがありました。それに該当するんだとも思います。また、日本の立場というんでしょうか、これまでいろんな形でイランとつながりを維持してきたということもプラスに働いていると思いますし、また、出光興産という、かつて70数年前にイランからの石油製品を輸入したようなケースも、ここでは大きく取り上げられたんだとみています」

歴史的なつながりも、今回のこの「IDEMITSU MARU」の通行には影響があったとみているということですね。

■「日章丸事件」駐日イラン大使館がSNS投稿 思惑は…

日テレNEWS NNN

森圭介アナウンサー


「1953年の日章丸事件について、駐日イラン大使館がSNSに投稿した文言の中で『友情の証し、遺産だ』と、これ『IDEMITSU MARU』が通過するタイミングで投稿しているんですが、どういった思惑があると思われますか?」

田中浩一郎教授


「日本とイランとの間の長い間の友好関係とされるものにアピールしたい、ということだと思うんですね。また、この出光の船、日章丸がかつてイランから石油製品を運んで帰ってきたんだということは日本とイランの関係を語る上で、日本の関係者にも一番よく知られている事案でもありますので、それを使うことによって、イラン側は、日本に対していろんな意味で優遇や配慮をしているんですよということ。あるいは、70数年前にイランがある意味でいうと助けてもらったので、今回は日本に対しても便宜を図ります、そういうことをやはり訴えたいんだと思っています」

■“日本船”残り約40隻も海峡通過できる?

日テレNEWS NNN

桐谷美玲キャスター
「ペルシャ湾に残っているおよそ40隻の日本関係の船舶も、この『IDEMITSU MARU』と同じように海峡を通過できるようになると考えていいでしょうか」

田中浩一郎教授
「そこについては、まだ何ともいえないと思います。この『IDEMITSU MARU』だけでなく、他の国の船舶に関しても、より多くの船が航行を認められているというような環境であれば、日本の関係している船舶もおおむね航行が自由になったとみなすことができると思うが、現状ではまだそれほど広がっていないようなので、まだ様子をみていかなければいけないのではないかと思います」

■イランとの交渉に日本政府関与 水面下の動きは

日テレNEWS NNN

続いて、政治部・渡邊記者に日本政府の動きについて聞きます。

――イランとの交渉に日本政府が関与したと。水面下ではどのような動きがあったんでしょうか?

日本政府はこれまで、高市首相とイランのペゼシュキアン大統領との電話会談も含め、さまざまな機会を捉えてイラン側への働きかけを続けてきました。

政権幹部のひとりは「ずっと話をしていた、その交渉の成果だ」と話しています。また、複数の関係者が「イラン側が『IDEMITSU MARU』を選んだ」という趣旨の話をしています。出光は日本とイランの友好関係の歴史を象徴する企業ですから、そのタンカーが「通過第1号」になったことも、両国の調整をうかがわせます。

日テレNEWS NNN

――ホルムズ海峡は今、アメリカ側も海峡を「逆封鎖」している状態だと思います。日本政府はトランプ政権とも調整したんでしょうか?

そもそも、アメリカが封鎖の対象にしているのは「イランの港を出港する船」なので、「IDEMITSU MARU」は該当しません。ただ、アメリカとイランが敵対する中ですから、日本政府関係者は「もちろんアメリカとも調整・連携した」と話しています。

日テレNEWS NNN

――そして、ペルシャ湾内に留め置かれているそのほかの日本船舶ですが、今後、同じようにホルムズ海峡を通れるようになるんでしょうか?

政権幹部のひとりは、「IDEMITSU MARU」だけが特別だったわけではないとの認識を示しています。つまり、今後も日本関係船舶がホルムズ海峡を通過できる可能性があるとみているということです。

この幹部は、ホルムズ海峡から原油が再び輸入できる道が開ければ、「国内の雰囲気も変わってくるだろう」と話しています。経済への不安も和らぐのでは、という見方ですね。ただ、停戦合意が破られるなどすれば、事態が振り出しに戻ります。日本としては引き続き、予断を許さない状況が続きます。

ここまで渡邉記者に伝えてもらいました。

■「IDEMITSU MARU」だけ…イラン側の考えは

日テレNEWS NNN

――田中教授、政権幹部のひとりの「IDEMITSU MARU」だけが特別だったわけではないという話もありましたが、この点、田中教授はどう受け止めますか?

田中浩一郎教授


「もちろんそうあってくれればいいんですけれども、何よりも正常化ということを目指す、あるいはそう考えるのであれば、ペルシャ湾の中に留め置かれている船が外に出てくるということだけではなく、外で滞留している、ペルシャ湾の中に入れない状態になっている船も中に入って、そして原油やLNGなど他の貨物なども積んで、改めて自由に出てくることができるんだという、この出入りが保証されて初めて正常化といえます。果たしてそこまでの状態に今近づいたのか、まだちょっと模様眺めのところはあると思いますし、何よりも停戦が破られてしまった時に、また元の木阿弥になるのではないかという、そういう懸念はまだ残っているといえます」

――最後にもう一つ、田中教授、今アメリカとイランの交渉というのはなかなか先行きが見通せない状況にあります。そういった中で今日本のこの船舶、原油を積んだものを通したというのはどう捉えたらいいでしょうか。

田中浩一郎教授


「人道的な配慮もやはりあるんだと思うんですね。船舶に関係している船員などが長い間、湾の中で留め置かれていることで、かなり無理をしていると思います。これをまあ部分的に解放するという意味もあるでしょうし、原油やLNGなどを受け取っている国にも色々なところで物品が足りなくなったりしてショートを起こしていますので、それを危機的な状況にまでは至らせないぐらいのところで、一定の猶予を与えているという感じにもみえます」

――田中教授の中では、このイランとアメリカの情勢というところでは、先行きはどのようにみていますか?

田中浩一郎教授


「まだまだ予断を許しません。やはりアメリカ側が攻撃態勢を強化している、特に原子力空母が3隻態勢になっている時は、我々、中東専門家の間では必ず戦争になるといわれていますので、まあもう既に戦争にはなっているんですが、大規模攻撃が改めて開始されてもおかしくない、この状況はまだ変わってないとみています」

――ありがとうございました。ここまで、慶応大学・田中浩一郎教授、そして渡邊翔記者とお伝えしました。

ニュースは以上。

人道的な配慮とか。よくでまかせをいえるよな。人道的に配慮ならとっくに全員解放してるわ。何万人もの人質をとられていて、数人解放されて喜んだところで、事件は何も解決しないんだよ。

では、ネットの突っ込みを見ておくか。

木村和尊
軍事ライター

1.3月12日に採択がなされた安保理決議2817を再確認する必要があろう。 この決議では、イラン側の軍事行動の違法性に加え、ホルムズ海峡での商船の「航行の自由」「通航の権利」を確認した上で、それを妨害するイラン側のあらゆる行為の停止が要求されている。安保理決議ゆえに、法的拘束力を有する。 すなわち、出光丸の海峡通過は「通して当然」の話なのだ。日本政府としては、今後も粛々と関連船舶の海峡通航を求めていくまでだ。 そこで国民がイラン側の「認知戦」に乗ってしまってはどうしようもない。イラン側は当然の義務を果たしたまでだ。「ありがとう」を言う必要性は皆無である。

神田敏晶
ITジャーナリスト・ソーシャルメディアコンサルタント

今回の事象をIT側からの視点から紐解くと、物理的な『ホルムズ海峡』の通過というニュースの裏側に、現代の『ナラティブ戦略』の縮図が見られる。 イラン側がSNSを駆使し、『日章丸事件』という歴史的コンテキストを意図的に再定義した点は極めて巧妙だ。これは単なる過去の回顧ではない。デジタル空間において『物語(ナラティブ)』を先行して発信することで、国際社会における自国の正当性と、特定の国家との『排他的な信頼関係』をアルゴリズムに持ち込んだ高度な情報戦である。 『日章丸』という『歴史的資産』を現代の地政学的リスクを回避するための対米に対しての『日本』という『トークン』を交渉人に仕立てあげたからだ。 注視すべきなのは、物理的なタンカーの航行以上に、SNS情報の伝達速度と歴史の再解釈が、いかにして物理世界の封鎖を突破する『鍵』になり得るかという点だ。

さすがに今回の記事でイランにありがとうなんていう馬鹿な専門家はいなかったのだが、どう考えてもプロパガンダだよな。情報戦で一隻通した方が有利になると考えての判断であって、どこから見ても人道的な配慮なんて存在しない。

3.イランのホルムズ海峡封鎖の動きに対して、アメリカは逆封鎖という手段に出ました。これにより、イランの石油輸出はストップし、石油貯蔵タンクが限界に近付いているという話です。もし貯蔵が限界を迎え、生産を止めれば、イランの古い油田では、地下の圧力バランスが崩れ、生産能力そのものが失われる可能性があります。
今回、留め置かれていたタンカーが通過できた背景には、イランの海峡封鎖が限界を迎えていることも要因としてあるでしょう。アメリカの同盟国のタンカーを通行させることで、逆封鎖を解かせたい意図があると思われます。
ただし、単にアメリカ寄りの国のタンカーでは、逆封鎖に負けたと捉えられかねません。以前から友好関係だった日本、それもイランとの石油貿易を象徴する出光興産のタンカーであれば、それだけではない意味を表すことができるとの考えがあるのではないでしょうか。

4.これは日本向けタンカーの全通過を認めたとは取らない方が良い。出光という、イランにとっても特別な日章丸という記憶を使ってのイランからのメッセージだと取る方が良い。日章丸は油田国有化での西側の海上封鎖を突破して石油をイランから買って運んだという、日本が米欧西側とは一線を引いて対応したという象徴。これは政府レベルでも昭和自民政権時代は維持され、西側で唯一の友好国だった。そのレガシーのメッセージを送る船は出光の船しかない。つまり米国と歩調を合わせるのではなく、昭和自民政権の様に米国と一線を引いた昭和友好関係に回帰するなら、今回の出光船と同様の対応をする用意があるというイランからのメッセージだと捉えるのが適当。これと同様のメッセージはアラグチ外相からも発信されて来てたが、高市政権はそれを拒絶して米国に完全に合わせる対応を取ってきた。今のトランプ政権に歩調を合わせる事に日本の国益などない。

まさに狙いはこれだよな。日本人にそう思わせることこそ、出光タンカーを通した理由である。まあ、こんなものに騙されるのはお花畑連中しかいないんだが。

5.識者からはずいぶんと楽観的な見方が出されているが、イランが70年以上前のことをいつまでも恩義に感じているはずもなく、今回の件はそれを口実として、日本に大きな貸しを作ったとみるべきです。
イランにとっては、たった1隻程度通すことは痛くもかゆくもありません。


アメリカの同盟国である日本が、トランプがやろうとしている逆封鎖やイラン産原油の輸出禁止包囲網を崩す役割を期待し、あわよくば日米同盟に亀裂を生じさせたいのだと思います。


いずれにしても日本は大きな借りを作ったわけで、今回の件はアメリカも了承していたとはいえ、今後イランとアメリカの間に挟まれてさらに難しいかじ取りを迫られることになりそうです。

以上の5個だ。

日本人は過去の美談は大好きだし、こちらも15年ぐらい前だったか。サイトで取り上げた記憶はある。実際、YOUTUBEが日本ではそこまで普及していない。こちらは歴史好きだから知っていたエピソードではあったのだが、、まさかの2026年に過去のエピソードが現代に蘇った。

問題はそれによって、日本の反米を増やして、イランの味方を増やそうという魂胆が透けて見えるわけだ。でも、彼らを決して信用などしてはいけない。自国民を虐殺するような連中が人道的な配慮なんてするわけないんだ。そもそもイランに感謝するなんてあり得ないし、通過させて当然なんだよ。逆封鎖が聞いてるなら、このままイランが折れるまで続けるだけの話である。