ここからは韓国経済の話題だ。
数年前から、韓国の自営業が景気悪化で苦しんでることは何度も伝えた通りだが、ここにイラン戦争も加わってますます酷くなってるというのが今回の記事でわかることだ。
そりゃ、ガソリン価格が215円だったか。ここまで高騰したらそうなりますよね。
では、記事を引用しよう。
自営業者の体感景気が急激に冷え込んでいる。 所得と消費期待は同時に弱まった反面、物価·金利·負債負担は急激に大きくなり景気認識が全方位に悪化する流れだ。 特に物価上昇に対する不安は約3年5ヵ月ぶりに最高水準まで急騰した。
29日、韓国銀行(韓銀)の経済統計システム(ECOS)によると、自営業者の現在の景気判断CSIは今月61で、前月(78)より17ポイント急落した。 昨年5月以後、最も低い水準で、体感景気の下落速度が激しくなるようです。
現在の生活状況に対する認識も悪化した。 現在、生活状況CSIは82で前月より2ポイント下落し、1年ぶりに最低水準を記録した。 中東発の不確実性が本格化する前の2月(91)以降、2ヵ月連続で下落している。
今後への期待も急速に冷めている。 生活状況展望CSIは85で前月比6ポイント、今後の景気展望CSIは74で10ポイント下落し、いずれも1年ぶりに最低値を記録した。 短期不振を越えて景気回復の期待自体が弱まる流れだ。
所得と消費指標も共に悪化した。 家計収入展望CSIは88に下がり、1年ぶりに最低水準を記録し、消費支出展望CSIは97で基準線(100)を下回った。 消費支出展望が100以下に下がったのは昨年4月以後初めてだ。
細部的には耐久財(88)、外食費(84)、旅行費(83)などで支出縮小が現れ、教養·娯楽·文化生活費(84)も減少した。 一方、医療·保健費(112)は維持され、必須支出を中心に消費構造が再編される様子だ。
逆に負担要因は拡大した。 金利水準展望CSIは117で前月対比7ポイント上昇し、金利上昇に対する警戒心理が強化され、実際の家計貸出金利も年4.51%で上昇傾向を示した。 現在、家計負債CSIと家計負債展望CSIはそれぞれ104に上昇し、債務負担が大きくなる流れを示した。
貯蓄余力も急速に減っている。 現在、家計貯蓄CSIは82に下落し、1年ぶりに最低を記録し、貯蓄展望も小幅下落した。 所得は減って費用負担は増える構造が固着化する様相だ。
特に物価不安が核心変数に浮上した。 1年後の物価水準展望CSIは153に上昇し、約3年5ヵ月ぶりの最高値を記録した。 反面、賃金水準展望CSIは125に下落し費用上昇を相殺する所得改善期待はむしろ弱まった。
このような流れは中東発地政学的不安にともなう原油高·為替レート衝撃が自営業者に集中的に作用した結果と解釈される。 原材料とエネルギー費用は急騰する反面、景気鈍化で需要が萎縮し、価格引き上げは容易ではない構造だ。 費用は上がるのに売上は増えない「二重圧迫」が本格化しているという意味だ。
当局は、サプライチェーンの不安とインフレーションの懸念が体感景気悪化の主要背景だと診断した。 実際、全体消費者心理指数(CCSI)も99.2で前月比7.8ポイント下落し、1年ぶりに基準線を下回った。 自営業者を越えて全般的な家計に景気萎縮心理が拡散する流れが現れている。
ニュースは以上。
これは中々面白いデータが揃った記事である。しかも、かなり韓国経済の現状を読み取れる。簡単に自営業がさらに深刻な景気悪化に直面している。ええ?韓国政府は景気は緩やかに回復しているとかいってなかったけ。そんなわけないんだよな。
だってこれだぞ。自営業者の現在の景気判断CSIは「61」と、前月から17ポイントも急落した。これはかなり危険水準である。
さて、韓国の総合消費者信頼感指数は、2026年4月に107.0から99.2と大幅に低下している。つまり、基準値100を下回ったことで景気回復どころか、消費者は景気を悲観的に見ているてこと。そして、景気に一番左右されるのは自営業者なので、「61」というとんでもなく低い数字が出てきた。
それで、もう一つ重要なのが韓国の企業景況感なんだが、これもKDIレポートのよれば3月以降というか。イラン戦争が始まってから急激に悪化している。既に何度か述べているが、韓国は半導体以外は全滅なのである。イラン戦争とか関係なく。
そこに原油高、サプライチェーン不安、輸出環境の悪化、投資の停滞などで企業の景況感がさらにダウンと。
さて、この3つをまとめれば今の韓国経済がどういう状態なのかを正しく俯瞰することができる。
まず、企業景況感指数の悪化は実体経済の悪化。さらに原油高や輸出鈍化は景気の先行きも悪化。CSI、消費者心理士数が100以下を割れたので、庶民の心理も悲観。さらに自営業者CSIが61という数字を出した。
つまり、韓国経済は「実体・方向性・心理」の3つが同時に悪化する。これはどう見ても景気後退のシグナルである。ここから韓国は景気後退する。さらにウォン安や原油高によるインフレ加速。さあ、皆様、これを経済用語で表せばなんといいますか。
おわかりですよね。そう「スタグフレーション」である。ただ、スタグフレーションを構成するには3つの必要条件がある。
実は上の記事では2つまでしか満たしてない。スタグフといえるにはインフレ、成長鈍化、雇用悪化の3つがいる。しかし、韓国は高齢者の短期雇用急増で失業率は米国よりも低い。韓国の公式失業率は 3.0%前後である。
だから、雇用悪化してるとは現時点では公式データからは解説できないが、実際、韓国の統計データの失業率について基準があまりにもおかしいことは有名だ。
1週間に数時間働ければ雇用カウントされる。就職活動を諦めた人は「非労働力人口」扱い。青年層の「求職断念者」が急増している。自営業者の廃業・休業は失業にカウントされません。しかも、政府の雇用補助金で“統計上の雇用”が作られる。
つまり、体感失業率こそが韓国の雇用実体なのだ。それによれば青年層は失業率20%。さらに自営業が15%程度なので、だいたい15%程度が本当の失業率だと分析できる。
つまり、雇用を公式失業率で見ればスタグフの3要素を満たしていないが、実際は体感失業率が本当の雇用実態なので、雇用も悪化している。おめでとうございます。3要素を満たしたことで、韓国は「スタグフレーション」であると分析できました。
5月に入りましたが、韓国はこれからスタグフの恐怖が押し寄せる。原油枯渇も5月に迫る。おまけにサムスン電子のストという大規模イベントもある。あらあら、韓国さん。7月危機以前に5月も生き残れますか。見せてもらおうか。韓国の底力というやつよ。
もっとも5月を生き延びても7月危機に変更ありませんが。
本当、韓国政府のいうこととは真逆ですね。知ってましたけど!