ここからは韓国経済の話題だ。
今回の記事はサムスン電子のストの話でも良かったのだが、それよりも、サムスン電子が中国から家電を撤退するようだ。これがどうしてそうなっているかを見ていこうか。
では、記事を引用しよう。
2026年4月27日、韓国メディア・ニュース1は日本経済新聞の報道を引用し、サムスン電子が中国におけるテレビ・家電販売からの撤退する可能性があると報じた。
記事は、サムスン電子は中国での家電・テレビの販売を終了する方向で調整しており、決定されれば、販売は26年内に完全に終了、中国国内の在庫も順次処分していく計画だと伝えた。一方で、中国で製造している冷蔵庫、洗濯機、エアコンなどの生産体制は維持される見通しとしている。
ただ、この報道についてサムスン側は「決定した事実はない」としており、正式発表はされていない。
記事は、今回の報道が出た背景として、価格競争力の低下があると指摘。「中国企業は低価格に加え品質面でも競争力を高め、世界市場で存在感を拡大している。さらに中国国内での国産ブランド志向の高まりもあり、外国企業にとっては厳しい市場環境が続いている。実際、中国のテレビ市場では海外ブランドのシェアが大きく低下し、調査によっては出荷の大半を中国メーカーが占めている」とした。
記事によると、サムスン関係者も最近、中国市場について「競争環境などを考慮すると厳しいのは事実」「さまざまな選択肢を検討中」と語っており、事業の見直しが進んでいるとの見方が出ていた。記事は「サムスン電子は今後、収益性の高い米国市場やプレミアム製品に経営資源を集中させるとみられる」と伝えた。
これについて韓国のネットユーザーからは「結局、中国市場で勝てなかった」「中国メーカーの実力が上がった証拠」「価格でもブランドでも競争力がない」「中国企業がこんなに成長しているのに、わざわざサムスンのテレビを買う人もいないだろう」「大きな赤字になる前にさっさと撤退した方が良い」などの声が上がっている。
また、「米国市場に集中するのは合理的」「中国は外資企業には厳しい環境だった」「戦略的撤退なら珍しくない」「プレミアム路線への転換は良い案だと思う」「賢明な選択だ」などの声も見られた。
ニュースは以上。
この記事で興味深いのは中国企業が韓国企業を淘汰しているていう事実である。既に韓国の家電よりも、中国製の方がましなレベルにはいってるわけだ。
中国製は韓国と同じで薄利多売商法を引き継いでいる。つまり、大規模な工場で生産して、低価格で大量生産してコストを下げている。韓国の家電が同じことしても駄目ってこと。
これはスマホでもそう。もはや、韓国製なんてスマホですら中国に負けている。しかも、サムスン製のテレビと同等スペックで中国製なら価格が半額以下である。サムスンが勝てるわけない。
そもそも、既にサムスン家電の中国シェアはテレビ市場で0.2%程度。ほとんどゼロである。白物家電でも1%未満。どう見ても撤退レベルで終わっている。
サムスン製テレビの中国シェアがピークなのは2013で5%。それから2018年で1%。2023年で0.2%。中国テレビ市場では、TCL、ハイセンス、シャオミなどが独占している。日本でも中国製の家電が大型電気店でも売られてるので知ってる人も多いだろう。
つまり、撤退は既定路線であって経営判断からすれば遅すぎた。
そもそも、中国市場なんて技術を奪われて最後は捨てられるだけなんだよな。巨大な市場は魅力的に映るかもしれないが、中国人が買うのは最初だけ。すぐにコピー製品が作られて市場を荒らされる。
同じ轍を繰り返すなら最初から中国で売る必要性はないんだよ。アホな日経新聞に騙されて中国に進出した日本企業もたくさんいるしな。
それで、中国から撤退してサムスン電子は今後を経営的にどこを重視するか。これも簡単だ。半導体である。サムスン電子はもう半導体しかないんだよ。なぜなら、今回の営業利益でサムスン営業益57兆ウォンと凄いが、中身は9割超が半導体である。だから、中国のシェアがどうとかいうまえに、もう、韓国はスマホ、家電、ディスプレイなんてただのゴミでしかない。
サムスンの営業利益57兆ウォンのうち、実に9割近くを半導体が稼ぎ出している。スマホ・家電・ディスプレイは利益貢献がほぼゼロで、サムスンは名実ともに「半導体一本足打法」の企業へと変貌した。
だから、中国市場から撤退以前にそもそも、スマホや家電、ディスプレイから完全に撤退するレベルまで追い詰められてるてこと。ただ、韓国のサムスン電子におけるスマホや家電、ディスプレイ事業の清算までは国内の政治事情で難しいだろうな。だから、清算は簡単にできないが、事業縮小していく方向性はほぼ間違いないだろう。
例えば家電事業の外部委託とかありそうだよな。日本企業であるソニーやパナソニックの後追いである。
さらにこちらが将来的なシナリオを考えるなら、サムスン電子は半導体部分のみを米国に移転すると思われる。これは何度も述べてきたが、サムスン電子のストでもわかるとおり、国内にいるリスクがあまりにも高すぎる。
しかし、サムスンの米国移転は韓国政府が絶対許さない。だから、家電やスマホの生産だけを韓国でやっておけばいいんだよ。