ここからは韓国経済の話題だ。
今回の記事は4月にコスピが大きく上昇したのに関わらず、個人投資家がインバース2倍ETF大量買いしたことで、40%超損失・上場廃止危機という。
ええ?どういうこと?コスピが上がれば儲かるんじゃないの?
まあ、初心者さんはそう思うかもしれないが、株というのは上がっても、下がっても儲かる仕組みができている。それがよく出てくるのは空売りなんだが、今では金融商品で、半導体株などが上がるのか。下がるのかを予想してレバレッジ2倍や3倍利益がでる金融商品もある。
それで、今回出てくるのはインバース2倍ETFである。今回の記事ではKODEX200先物インバース2Xがこれに当たる。
まずはこれを最初に解説しておこうか。
それでインバースETFというのは対象指数が「下落」すると「値上がり」するETFのことだ。そもそもETFッテなんだよと思うかもしれないが、ETFとは上場投資信託のことだ。大事なのは前にインバースがついてることで逆になる。
つまり、この商品を買うのは下がりそうだと思ったら、選択肢にはいるてこと。つまり、下がれば下がるほど儲かる。逆に上がれば損をするのは投資の世界である。ここでもう一つ覚えてほしいのは「2倍」が何を意味するのか。
これはレバレッジのことだ。つまり、1日の値動きに対して2倍の逆方向に動くように設計されていることを意味する。
簡単な例を出しておこうか。例えばKOSPI200で1%上昇したり、下落したときはどうなるのか。
KOSPI200が +1% → インバース2倍ETFは -2%
KOSPI200が -1% → インバース2倍ETFは +2%
このようにインバース2倍となれば、下がったときの儲けも2倍にもなるが、上がったときの損失も2倍になる。
しかし、これは単純な話であって現実はそう上手くいかないのだ。なぜなら、インバース2倍は指数が上下すればするほど、その方向性に動くということは、同じような数値に戻ってきても、元に戻らないのだ。なぜかというと、日々の変動率に対して2倍を目指す商品であるため。
例えば、今日のコスピ200指数が10%上昇したので、ETFは-20%になりました。二日目は逆にマイナス10パーセントでした。
ここまでわかるだろう。問題はその指数が明日にはリセットされているのだ。そして、リセットされた指数でまた同じように動くように調整される。
だから、二日の動きはこうなる。
1日目:指数 +10% → ETF -20%
2日目:指数 -10% → ETF +20%
二倍に動くんだからこうなりますよね。
問題はETFの値動きなんだ。初日100から上のように動いた場合、どうなっていくのか。
初日:100 → 80
翌日:80 × 1.20 = 96
ええ?なんで-4%なの?これが「逆複利効果」である。簡単に言えば80からスタートするんだから、20パーセント増えても96ですよね?初日と二日目の動きだけみれば指数はマイナス1パーセントしか、実際は下がってないのだが、インバース2倍ETFでは-4%下がります。
これがボラティリティ・デケイと呼ばれる現象である。
一応、専門サイトの説明でレベレッジETFを出しておこうか。
レバレッジETFでの例
例えば、日次2倍のETFで指数が1日目に+10%、2日目に-9.09%動く場合、指数自体は元の水準に戻りますが、ETFは元値より低くなります(100→120→約98.18)。3倍レバレッジETFでは、+30%の後に-30%となるため、さらに価値が減少しやすく、長期保有には不向きとされます。
高値圏はボラティリティが上がりやすく、下落局面では日次リセットのマイナスが複利で効きます。値動きが荒い下落相場で放置すると、指数の下落以上に資産が削られ、回復に時間がかかります。
このように性質があるので、短期売買が基本となる。決して長期でもつものではない。
それで、今回の記事で面白いのはコスピが急騰したことで、日々のインバース2倍レバレッジが恐ろしいことになっていったと。
では、記事を引用しよう。
先月、国内証券市場の急騰傾向にもかかわらず、個人投資家らが市場下落に賭ける商品を大量に買い入れたことが分かった。 特に指数が下落した時に収益を2倍に得る「コプバス(インバース2倍)」商品に投資して莫大な損失を被ったのはもちろん、上場廃止危険にまで露出し二重苦に直面した実情だ。
5日、コスコムETFチェックによると、最近1ヵ月間、個人投資家の買い越し1位の上場指数ファンド(ETF)は、国内を代表する複利バス商品である「KODEX200先物インバース2X」だった。 同期間、個人は5425億ウォン分を買い越した。 4月の1ヶ月間、コスピが30%以上急騰する類例のない強勢場を見せたにもかかわらず、個人は指数方向と正反対に動く投資戦略を固守した。
個人のこのような決定には地政学的不確実性と季節的格言が作用したという分析だ。 中東発休戦交渉が難航している中で「5月には株式を売って去れ(Sell in May)」というウォール街の長年の格言を意識した下落期待心理がインバース商品に集中したと分析される。
しかし、市場が予想とは違って高騰し、投資家らの悩みは深まっている。 コスピ急騰の影響でKODEX200先物インバース2Xの最近1ヵ月の収益率は-43.91%を記録し、事実上半分になった。 コスピが7000ポイント台突破を目前にするなど、上昇の勢いが衰えず、複利投資家の追加損失の懸念も高まっている。
問題は単純損失を越えて商品自体が消える危機に処したという点だ。 先月末基準で国内KOSPI200先物インバース2XETF5種は全て-40%台の収益率を記録した。 続く価格下落に「PLUS200先物インバース2X」を除く4種は1株当り価格が100ウォン台に下がった。 特にRISE·KIWOOM·PLUS200先物インバース2Xなど3種は純資産が50億ウォン未満に急減し、上場廃止の可能性まで議論される立場だ。
上場指数証券(ETN)市場ではすでに上場廃止が現実化した。
先月29日、一日だけで未来アセット·サムスン·KB·新韓証券が発行した「インバース2Xコスピ先物ETN」4種が強制清算された。 ETNは市場価格(指標価値)が一定水準以下に下がれば早期償還される構造だが、該当商品は当日終値基準指標価値が1000ウォン未満に下落し、上場廃止理由が発生した。
大信証券のイ·ギョンミン研究員は「確率上、5月に劣勢の可能性を完全に排除できないが、現在の市場は典型的な実績相場に進入した状態」として「地政学的リスクなどが一時的な売り物消化の契機になりうるとしてもコスピの右肩上がりの方向性自体を変えることは難しいだろう」と見通した。
ニュースは以上。
最初に解説した説明を理解していたら、この記事はとても面白いんだよ。なぜなら超絶フルボッコだからだ。韓国のアリがイラン戦争という地政学的リスクで株価下がると思って、インバース2倍レバレッジETFを大量に買い込んだ。
個人は5425億ウォン分を買い越したとある。コスピは急騰していたので、そろそろ大幅に下がるんじゃないか。さらにイラン戦争で原油価格も高騰している。まさにヤフコメのアホなエコノミストを発言を鵜呑みにしたような投資家だよな。
でも、実際はイラン戦争でコスピが下がったのは最初だけだった。その後、再び上昇しており、今日も凄まじい勢いで上がった。なんと7400まであがっている。

これはAI需要が強くてサムスン電子とSKハイニックスが凄い勢いで買われているためだ。
それで、先月末基準で国内KOSPI200先物インバース2XETF5種は全て-40%台の収益率を記録した。既に先月末よりコスピはさらに上がってるので、KOSPI200先物インバース2XETFは酷いことになってると思われる。
では、今、どうなってるかみてようか。めっちゃ面白いので。

これはKODEX 200 Futures Inverse 2X ETFの動きであるが、1年で-93.94パーセントも下がっている。最初は2125ウォンあったのに、今日はもう129ウォンしかない。
そして、ここまで行ったら上場廃止まで追い込まれていると。そりゃそうだよな。コスピはまだ上がる可能性は高い。これはフィラデルフィア半導体指数が強いからだ。
いやあ、見事に全滅ですね。
まあ、そろそろ急落するなんていう予測でインバースなんかに手を出して、明日は下がる。あさってこそ下がるとか、信じて持っていたら全損の危機である。だから、長期保有は向かないんだよ。