ここからは韓国経済の話題だ。
今回は韓国のガソリン価格の高騰による韓国人の変化である。簡単に述べれば、一番安いガソリンスタンドを探して、そこで満タンする給油が増えてるようだ。
つまり、そのためにわざわざ遠出するんだよ。それで、どのくらい変わるのか。
記事を引用しよう。
7日昼、ソウル新大方洞(シンデバンドン)のガソリンスタンドは混雑が比較的少ない時間帯にもかかわらず、多くの車が出入りした。ガソリン価格が1リットルあたり1969ウォン(約211円)と、この日ソウルで最も安く給油できるところだったからだ。
付近のガソリンスタンドで2010ウォンを超える価格を見てここまで来たというキムさん(61)は「ガソリン代が毎日のように上がるので3日に1回だった給油ペースを2日に1回にしている」とし「最近は運転しながら価格が安いところを覚えておき、そこまで行くこともある」と話した。
ソウル新吉洞(シンギルドン)のセルフガソリンスタンドも平日の帰宅時間帯には車が並ぶ。この日、ガソリン価格は1リットルあたり1997ウォンで、永登浦(ヨンドゥンポ)区の平均(2049ウォン)より安い。
最近は安いスタンドを調べて訪れる客が増えている。このガソリンスタンドの所長Aさんは「ガソリン代がまた上がると思って満タンにしていく客が多い」と話した。60代の女性Bさんは表示価格を指差しながら「あの数字をもう信じることはできない」と言いながら首を振った。
今年2月末に中東戦争が始まって以降、ガソリン価格が上昇し、消費者の給油パターンも変化している。「今日が一番安い」という考えで満タンまで給油する人が増えた。10ウォンでも安いところを訪れる「遠征給油」も増えている。ソウル江西区(カンソグ)に住むチェさん(47)は「2000ウォン未満のスタンドを探して先週は京畿道高陽(コヤン)まで行った」とし「せっかく行ったので10万ウォン分を入れて満タンにした」と語った。
こうした流れは消費者のカード売上の推移にも表れている。BCカードが今年3月に全国のガソリンスタンドで発生した売上件数を分析した結果、満タンにする客が1年間に25.1%増えた。燃料タンクを満タンにするためカードで15万ウォンを先に決済した後、実際の給油金額が承認されて先の決済が取り消された売上を別途に分類して分析した結果だ。今年3月にガソリンスタンドで発生した全体売上件数が1年前より8.7%増えた点を考慮すると、満タンにする客の増加はさらに目立つ。
高額給油の需要も増えた。10万~15万ウォンの価格帯の売上件数が1年で84.0%増え、7万~10万ウォンの価格帯も28.4%増加した。3万ウォン以下、3万~5万ウォンの価格帯の売上件数がそれぞれ31.5%、25.7%減少したのとは対照的だ。
価格が上がり続けると予想するため、給油するたびに多めに給油する傾向が金額にも表れた。実際、4月の全国ガソリンスタンドのレギュラーガソリン平均価格は1リットルあたり1986ウォンで、3月(1836ウォン)より150ウォン上昇した。5月に入ってからは2010ウォンを超えた。1600ウォン台半ばだった昨年3~5月とは大きな差がある。
「遠征給油」パターンも表れている。顧客が普段カードを使っていた居住地を離れて給油した売上件数が1年間で34%増えた。10万~15万ウォンの価格帯の給油は倍以上に増えた。安いところを探して一度に多く給油する消費パターンが統計でも確認された。
一方、居住地域内での給油決済件数は1年で21%増にとどまった。全国226の市・郡・区単位の行政区域内で月平均決済1000件以上のスタンドを対象に調査した結果だ。
非居住者が「遠征満タン給油」した売上件数が特に多く増えたところは京畿道の河南(ハナム、86.5%増)・果川(クァチョン、76.6%)とソウル市道峰区(トボング、72.1%)の順だ。価格が比較的安いソウル郊外に需要が集中した。
これら地域のガソリンスタンドを訪れた顧客のうち30%ほどは満タンまで給油した。半面、価格が比較的高いソウルの中区(チュング)・竜山区(ヨンサング)・江南区(カンナムグ)では満タン給油の決済件数が最大で20%近く減少した。
原油高の長期化でこうした消費パターンの変化はしばらく続くという見方が多い。BCカードのキム・ヒジョン・コミュニケーション本部長は「消費者が給油のために意図的に郊外で出ているとみられる」とし「原油高のため消費が萎縮するというより、消費者がわずかな価格差でも敏感に反応するパターンが表れている」と説明した。
ニュースは以上。
さて、この記事を読んで思うのだが、遠征にしてまで満タンする行動は経済的なメリットのある効果はないてこと。とにかく韓国では直ぐにガソリン価格があがるかもしれないから、入れられるときだけにできるだけ満タンにしておこうという恐怖心理が支配している。
この時点で、パニックになっているわけだ。問題は経済的な視点で語れば、京畿道の河南とソウルの中区での価格差はそこまで高くない。せいぜい10円程度の違いである。
しかも、せっかく行ったので満タンにしたとかある。でも、遠出したときにガソリンだけ入れて返ってくるだろうか。少なくともこちらは、お腹空いたらご飯食べるし、買い物だってするとおもう。でも、近くならガソリン入れて帰ってくることは簡単だ。
それを抜きにしても往復のガソリン代がかかっていて、時間コストもあるし、当然、同じような考えの韓国人だらけなので、渋滞や混雑リスクもある。
それで、実際に得するのは10円ぐらい違いなら、せいぜい高くてワンコイン。500円ぐらいだろう。つまり、経済的には時間消費を考えると明らかに損なんだよ。
つまり、彼らは一円でも安いガソリンスタンドを探すという一見、合理的な行動が、実は損していることに気づかない。それでガソリン代が節約できたぞ。あほですね。
これはガソリン価格に限らない。今、韓国は石油製品が高騰しているので、同じように1円でも安い商品を探して遠出する韓国人が急増していると予想できる。それで調べていくと、灯油、経由、LPGでも似たような行動しているようだ。
ええ?灯油を今頃買っているんですか。しかも、ドラム缶単位で購入しているらしい。馬鹿ですね。そんな古い灯油は危ないとおもうんだが。経由は運送業者が安い地域を探して給油しているようで物流センター周辺のスタンドが混雑している。LPGではタクシー業界が、今なら、アプリでどこが安いかを調べることができるのも遠出して給油してるようだ。
それでなんでこんなことしているのか。簡単に言えば価格変動が激しいから。中東依存しているので当然だが、石油価格は日単位で変動する。しかも、ウォン安が重要だ。ウォンが高いときに入れると安くなる。
つまり、韓国では原油備蓄200日あるはずなのに、どういうわけか、それを誰も信用してないてことになる。それで、既に韓国の原油備蓄は60日過ぎている。実際、カウントダウンはロスタイムに入っているのだが、今のところはまだ尽きてる感じではない。
しかし、韓国人の行動を見る限りでは貴重な休日を無駄な給油のために消費するという集団パニックに陥っている。だから、これはガソリンだけに限らない、韓国の石油市場全体に価格不安が行動を支配している。
つまり、これ日本のオイルショックじゃないのかと思った人は正解だ。でも、日本のオイルショックより、韓国の方が遙かに脆弱ということで危機が深刻化しやすい。
だから、上のような単なる遠征でガソリン満タン記事が、韓国経済の視点では集団パニックにはいってると予想できるわけだ。