日別アーカイブ: 2026年5月13日

AIバブルの反動で米半導体株が急落──SOX指数下落が韓国市場に与える衝撃

ここからは韓国経済の話題だ。

今、ちょうどお昼を過ぎたところなんだが、ウォンとコスピが大暴落している。一体何があったんだよ。それを今から解説していく。

結論を先に述べたら、今まで超高騰していた米半導体株が急激に売られているのだ。それではフィラデルフィア半導体指数が一時-7%ほど近く落ちたことでもわかる。

半導体株に何が起きているのか。

記事を引用しよう。

(ブルームバーグ): これまで上昇を続けてきた半導体関連株が12日、大きく値を崩し、年内有数の下げとなった。好調だった銘柄の一部で、流れが反転した。

ブロードコム、インテル、マイクロン・テクノロジーはいずれも、S&P500種株価指数やハイテク株中心のナスダック100指数の構成銘柄の中で下げ幅上位に入った。今年に入って60%超上昇しているフィラデルフィア半導体株指数(SOX)はこの日、一時6.8%安と、1年超で最大の下げを記録。その後、下げ幅を縮めたものの、終値は3%安だった。

アイアンサイズ・マクロエコノミクスのマネジングパートナー、バリー・ナップ氏は「下げのペースが非常に速く、投資家を不安にさせた。ここまで上昇した後に持ち高を減らすのは、妥当なリスク管理だ」と指摘。「業績見通しが鈍化するような根本的な要因は見当たらない」と話す。


半導体株の上昇は、人工知能(AI)インフラへの旺盛な投資に支えられている。演算用やメモリー用などの半導体はそうしたインフラの中核を担う。2026年にインテルの株価は227%上昇し、マイクロンも169%上昇しており、いずれもS&P500種の上昇率上位6銘柄に入っている。

サスケハナ・インターナショナル・グループのデリバティブ戦略共同責任者クリス・マーフィー氏は「半導体株の歴史的な上昇が永遠に続くことはない」とする一方、「記録的な上昇の後、今回の売りはむしろ遅すぎたほどだが、FOMO(乗り遅れ恐怖症)が根強く、調整は短期間にとどまる可能性が高い」との見方を示した。

下落続くとの見方も

一方、下げの継続を見込む向きもある。SOXの逆方向に3倍の運用成果を目指す上場投資信託(ETF)「ディレクション・デイリー・セミコンダクターズ・ベア3X ETF(SOXS)」は9.2%上昇。半導体株の下落に賭ける同ETFのコールオプションは12日午後に29万2000枚に急増した。

SLCマネジメントのマネジングディレクター、デック・マラーキー氏は「下げは幅広い銘柄に及び、今週の米中協議を前に利益確定売りが出ている可能性が高い」と指摘。「半導体は米中協議の焦点となっており、持ち高を減らしておけば、会合後の値動きに備える余力を確保できる」と述べた。

この日はSOXのほぼすべての構成銘柄が下落し、クアルコムが12%安と最も下げた。唯一上昇したのは、今年に入って同業他社に出遅れているエヌビディア。同社は来週、決算発表を控える。

BTIGのチーフマーケットテクニシャン、ジョナサン・クリンスキー氏は12日の顧客向けリポートで「ここ数週間に確認されたテクノロジー・半導体・AI株の放物線的な上昇に対し、同程度の反動が見られるだろう」と指摘。過熱感の強い相場の勢いで、上昇は行き過ぎの様相を呈しており、SOXは約20%下落する可能性があると警告した。

強気姿勢根強く

もっとも、ウォール街では強気の見方が根強い。AI関連投資が市場にあふれる中、これら銘柄のファンダメンタルズは依然として強固との見方だ。

ウェイブ・キャピタル・マネジメントのチーフストラテジスト、リース・ウィリアムズ氏は「強気派が主導権を握っている状況に変わりはない」とし、「投資先が市場全体に広がるか、他に魅力的な投資対象が現れない限り、この分野への資金流入は続くだろう」と分析した。

ニュースは以上。

このように記事では、「AIバブル崩壊」ではなく“健全な調整” のように書いてある。ただし、 SOXがさらに20%下落する可能性も指摘されている。

確かに今まで超高騰していたので挑戦局面に入った可能性は大いにあるとおもう。ただ、こちらは韓国経済の専門家なので、米半導体株、フィラデルフィア半導体指数が韓国経済の生命線であることをよく理解している。

だが、実はもう一つコスピを下げる「韓国発」の大きなニュースがある。今回は韓国発というのが大きなポイントだ。

では、記事を引用しよう。

韓国総合株価指数(KOSPI)が12日の取引時間中に5%急落したことと関連し、ブルームバーグは「韓国の高位政策関係者が人工知能(AI)収益に税金を課し国民に配当金を支給すべきと主張して韓国証券市場の急激な変動を起こした」と指摘した。

この日のKOSPIは午前中に一時7999.67まで上昇した。しかし午前10時ごろから下落して5.12%安の7421.71まで値を下げた。サムスン電子とSKハイニックス株価も下落した。青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)の金容範(キム・ヨンボム)政策室長のAI国民配当金提案の話が広がるタイミングだった。

ロンバー・オディエ・シンガポールのストラテジスト、イ・ホミン氏はブルームバーグに「急落の原因は金室長の『AI配当金』に対する予想できない発言のため。金室長が超過利潤税ではないと一歩後退し投資心理は多少回復するとみられる」と明らかにした。KOSPIはこの日午後に下げ幅を回復し前日より2.29%安の7643.15で取引を終えた。

フィナンシャル・タイムズも韓国企業ガバナンスフォーラムのイ・ナム会長の話として「金室長の発言は市場秩序に反する政策と解釈され、投資家は政府が市場とガバナンス改革を後退させないか懸念している」と伝えた。

日本経済新聞も国民配当金について、アジア4位の経済大国である韓国が半導体輸出にますます大きく依存していることを示す発言だと評価した。

保守野党圏からは批判があふれた。改革新党の李俊錫(イ・ジュンソク)代表は「2022年初めから始まったサムスン電子とSKハイニックスの半導体好況に李在明(イ・ジェミョン)政権が寄与したことはない。仕事ができるロバに過剰積載して腰を折ったり黄金の卵を産むガチョウを揚げて食べる話をたびたびしている」と指摘した。

ニュースは以上。

この記事を読んで専門家として突っ込むなら、大馬鹿ものとしかいいようがない。それで一言で済ましてもいいんだが、具体的にはAIで利益を儲けている企業に課税するということだと思われる。

だから、サムスン電子やSKハイニックスを筆頭に、ネイバーやカカオとったいAIクラウドやAIサービスなども対象となるだろう。当然、企業から利益を奪う行為というのは外国人投資家からすれば、想定外の負のサプライズである。例えば、サムスン電子の時価総額はコスピの20%である。さらに外国人保有比率はコスピの約3割だ。このことからコスピの急落を見れば一目瞭然である。

外国人投資家というのは予想外の出来事に対して極めて過敏である。そして、韓国政府の述べたことは韓国政府がAI企業の利益を奪うつもりか?政策が予測不能で、いつでも税金を変えるのか?「半導体企業の利益に直接課税するのか?などの政策リスクは外国人の撤退を加速させる。

ただ、最初に述べた通り、コスピが落ちた理由は米半導体株が売られてることもあるので、後で韓国政府は否定したが、その影響が何処まで及んだかは分析できない。

でも、そういう理由やイラン戦争の長期化によるエネルギー危機などもあって、ウォンは急落している。なんと14時過ぎには1493ウォンまで下げている。

こちらは1480ウォン程度まで下がるのは予測したが、それよりも遙かにヤバイ1500ウォン目前である。ただ、コスピの方は上の混乱から7400までさがっていたのだが、持ち直して7800となっている。

朝日の“白黒パッケージ報道”は本当か? オイルショック時と矛盾する説明、インド比較の不適切さ

イラン戦争の行方が混沌しており、世界ではエネルギー危機が現実化している。インドでは在宅勤務や金購入を控えるように政府が伝達。日本でもカルビーのポテトチップスがパッケージが白黒になるなど、ナフサ危機が叫ばれている。

しかし、イラン戦争から70日経過して、カルビーのポテトチップスの色が変わるだけで危機感を煽ろうとしている日本のオールドメディアやカルビーには笑えるという。実際、カルビーにはポテトチップスのステルス値上げをしてきたことはネタに良く取り上げている。

今は55グラムまで落ちて、中をあけてもほとんど空気しか入ってないのに、パッケージまで白黒にするとか。どこまでステルス値上げをしようとするのか。

とりあえず、どこから見ていこうか。今回のテーマは現状のエネルギー危機なので、インドから見ていこうか。

記事を引用しよう。

インドのナレンドラ・モディ首相が2026年5月10日、中東情勢の悪化による世界的なエネルギー価格の急騰に対応するため、インド国民に向け緊縮策を呼びかけたとする報道が波紋を広げている。

「在宅勤務の再開、金の購入抑制、海外渡航の制限」モディ首相による緊縮策は、各国の主要紙が相次いで伝えている。

英BBCは11日、「モディ首相、インド国民に在宅勤務や渡航控えを呼びかけ イランでの戦争続く中」として、具体的な内容に触れた。

モディ首相の呼びかけは、インド南部のハイデラバードで行われた公開イベントで行われたものだ。

石油の90%を輸入に頼っているインドでは、中東情勢の悪化を受け、原油の輸入額が数十億ドル規模で急増している。ガソリンとディーゼル価格の引き上げは回避してきたものの、経済への負担も増加。工場などでの雇用への影響や、農作物の収穫量低下の懸念もみられるという。

こうした状況下において、モディ首相は国民に向け「日常生活で責任ある行動を取り、国家への義務を果たすこと」こそが愛国心であると呼びかけた。「在宅勤務の再開、金の購入抑制、海外渡航の制限」などを通して燃料使用量を減らし、外貨の節約につなげる目的があるとみられる。

モディ首相は12日、自身のXで演説の様子を公開した。

「14億人の国民が一歩前進すれば、国全体も14億歩前進することになります」とし、「したがって、世界的な危機に直面している現在の局面において、私は国民の皆様にいくつかの特別な呼びかけをしたいと思います」とつづっている。

「『日本全体として必要となる量』を確保できています」


モディ首相が緊縮を呼びかけた一方、日本の高市早苗首相は「平常通り」の暮らしを続けるよう呼びかけている。

4月17日のX投稿では、「原油や石油製品については、代替調達や備蓄石油の放出により『日本全体として必要となる量』を確保できています」と説明。

ガソリン価格の高騰を抑えるための補助を行っているほか、各所で資材不足などの問題が起こっていることについては、「一部で供給の偏りや流通の目詰まりが生じていることも認識しています」としていた。

「日本とインド 危機対応が違いすぎる…どっちが正解なの!?」


Xでは、3月末頃から他言語投稿を自動翻訳してタイムラインに推薦する新機能が本格的に始動した。モディ首相の呼びかけに反応する現地投稿も日本語に翻訳されていることから、日本のSNSユーザーのあいだでもこのニュースが注目を集めた。

さらに、BBCは日本語版の記事も配信。日本と対照的なインドの緊縮策に困惑の声が上がった。

「日本も燃料節約を呼びかけなくて良いのだろうか。このイラン情勢下、ガソリン代補助で寧ろガソリン使用を促すなんて愚策にも程があると思う」


「日本とインド 危機対応が違いすぎる…どっちが正解なの!?」


「日本は石油の備蓄半年分位あるんだっけ? とはいえ、後数ヶ月 今はこうならない事を祈るしかないのかね…」


一方で、インドの人口約14億7000万人に対し、日本の人口は約1億2000万人だ。こうした違いから、「14億人のインドと1億人の日本の政策を比較するのが、まず妥当なのか教えて欲しい」「日本の10倍の人口あるインドと日本と事情が全く異なるのでは?」といった指摘もある。

ニュースは以上。

この記事のソースは毎日新聞、実に危機感を煽るためにインドを出汁に使った感がある。そもそも上に書いてあるが日本の人口は1億2000万人。インドは14億7000万だ。それで比較するのは明らかにおかしいだろう。

日本とインドでは一日のエネルギー消費量が違い過ぎる。つまり、日本は石油備蓄と調達で凌ぐことができても、インドは同じ方法では桁外れな量を要求されるので難しい。

以前に人口が多い国には労働力が豊富なので、成長が軌道に乗っている場合、労働生産力を大量投入して急成長させることが可能だと述べた。しかし、危機時には人口の多さ逆にショックを増幅し、危機を加速させることに繋がりやすい。

これを経済学用語で「規模の非線形性」や「規模の脆弱性」あるいは「人口ボーナスの裏返し」などという。

つまり、毎日新聞の記事はこの経済学用語で説明できる事象を完全に無視しているんだよ。だから、危機感を煽るためだけの比較と述べた。

仮に比較したいなら、インドと同規模、つまり、中国などの人口が多い国と比較することで、インドと中国のエネルギー危機がより鮮明になる。

上の記事では日本も危機的状況だと煽るためだけに書かれた駄文である。

それで、中国とインドがどちらがエネルギー危機なのかを簡単に比較しておくと。確かに中国ではガソリン価格は高騰しているのだが、インドと比べたら遙かにましな状況といえる。

これはどうしてなのか。それは中国もインドもエネルギーの多くを石炭に依存しているのだが、インドの石炭輸入は中東依存が高い。さらにLNG依存度も高い。中国は石炭を国内で大量に産出もできる。

さらに言えば中国は中東依存しなくてもロシアからエネルギーを購入できる。一方、インドはロシアからは買える量は限られている。

まとめると、中国は危機に強い構造を持つが、 インドは人口規模 × 依存度 × 備蓄不足 × 外交力不足が重なり、 危機が“加速しやすい国”の典型例である。

このインドと日本を比べてる時点で、対象の選定がおかしいわけだ。マスコミの危機感を煽った駄文である。普通に考えて比較するなら、日本とエネルギー事情がそこまで変わらない「韓国」と比較するべき何だが、それをオールドメディアがすると韓国の危機的な状況が露呈してしまうので、あえてしないんだろうな。

でも、こちらは韓国経済の専門家なので、むしろ、韓国の状況について日本人の中でもトップクラスに詳しく理解している。既に過去記事何度も述べてきた通り、韓国のエネルギー危機は日本のオイルショック級である。

カルビーの白黒パッケージ採用について専門家として見解

次はカルビーのポテトチップスのパッケージデザインが白黒になった理由である。

記事を引用しよう。

東危機をきっかけに、ポテトチップスの袋がカラーから白黒になり、パスタを束ねている帯から「ゆで時間」の表記が消える。ナフサ由来のインクの供給が滞り、価格が上昇。食品包装の見直しが進みつつある。

 カルビーは12日、ポテトチップスやかっぱえびせんなど計14商品の包装について、カラー刷りから白黒に変えると発表した。25日以降に順次切り替える。その理由について取引先に「中東情勢の緊迫化に伴い、印刷インクをはじめとする一部原材料の調達が不安定な状況となっている」と伝えた。12日午後には、カルビーの担当者が農林水産省を訪れ、パッケージの変更について説明した。

 食品の包装や家具、壁紙向けのインクにはナフサ由来の有機溶剤が使われることが多い。業界団体「印刷インキ工業会」の4月2日付の需要家向け文書によると、中東情勢の緊迫化に伴い、有機溶剤の需要をまかなえないケースが出ている。インクの価格を3割以上、引き上げた企業もある。

後は有料。ソースは朝日新聞

ニュースは以上。

このようにカルビーのパッケージを白黒に切り替える。でも、今の日本は当時のオイルショックみたいなことになっているのか。答えはノーだ。そもそもだ。カルビーはオイルショックの時に、今回みたいにパッケージを白黒にして乗り越えたのか。まずはそこからみていこうか。

結論を述べると、カルビーはオイルショックの時に白黒パッケージなどにしていない。カルビーがしたことは、内容量削減・原材料変更や値上げといった正攻法のコスト対応であった。

じゃあ、どうして今回は値上げもしないで、白黒パッケージに変更したのか。疑問に思わないだろうか。本当にエネルギー危機が理由なら、まず値上げや内容量を減らすのが先に来るはず。そう考えると、これは明らかにインク代をケチってコストを下げて、消費者にはエネルギー危機だからと納得させて、実は裏で利益を増やそうとしているのではないかと疑いがもたれても仕方がない構造になっている。

もちろん、カルビーのやった違う対応の理由についてはコスト削減のためとは断定できないが、明らかに過去の行動と矛盾している。

まとめると朝日の記事では、「中東危機 → ナフサ不足 → インク不足 → 白黒化」という因果関係は、記事内で十分に検証されていない。有料記事の後に書いてるかもしれませんがね。もちろん、読む気にはならない。

では、これについてのネットの反応を見ていこうか。

ネットの反応は大きく分けて4つ

1. 「本当にインク不足なのか?」と疑う層(最も多い)
この記事の核心部分は
「中東情勢の緊迫化でインク原料(ナフサ由来溶剤)が不足」
という説明ですが、ネットではこれに強い疑念が向けられています。

主な声:

「値上げしないで白黒化?どう考えてもコスト削減だろ」

「オイルショックの時は白黒にしてないのに、なんで今?」

「“エネルギー危機だから仕方ない”と消費者を納得させたいだけでは」

「企業の利益確保のための方便に見える」

特に、
「オイルショック時に白黒化していない」
という歴史的事実との矛盾が指摘されている。

2. 「企業努力として理解できる」派(少数だが一定数)
「インク価格が3割上昇したという業界資料があるなら仕方ない」

「包装を簡素化して価格維持するのはむしろ良心的」

「白黒でも味は変わらないし問題ない」

この層は、
「値上げよりはマシ」
という現実的な受け止め方をしている。

3. 「朝日新聞の“危機煽り”では?」と批判する層
「また朝日が“中東危機で日本が大変だ”と煽ってる」

「ホルムズ海峡が止まってないのに大げさ」

「インク不足を中東危機のせいにするのは飛躍しすぎ」

この記事は
「中東危機 → ナフサ不足 → インク不足」
という因果関係を示しているが、
ネットでは「本当にそこまで影響あるのか?」という疑問が多い。

4. 「白黒パッケージの方が逆に好き」という軽い反応
「白黒の方がレトロで良い」

「ミニマルデザインでむしろオシャレ」

「限定版みたいで面白い」

SNSでは、
白黒パッケージの写真(記事内の画像)
に対して「意外と悪くない」という声もある。

ネットで特に多い“3つの疑問”
① なぜ値上げではなく白黒化なのか?
→ オイルショック時は値上げで対応していたため、今回の対応が不自然。

② 本当に中東危機が原因なのか?
→ 「企業のコスト削減を“危機”のせいにしているだけでは?」という疑念。

③ なぜ農水省に説明に行ったのか?

記事には「カルビー担当者が農水省を訪れ説明した」とあるが、これも「大げさでは?」という反応が多い。

総合評価:ネットの空気は“疑念が優勢”
この記事に対するネットの反応を総合すると:

疑念・不信感:60%

理解・容認:20%

メディア批判:10%

デザイン評価:10%

という構図。

特に強いのは、「オイルショック時に白黒化していないのに、なぜ今?」という歴史との矛盾を突く声。

以上のようになっている。こちらが一番、疑問に思った過去の対応と違うことを多くの日本人も疑問に抱いていることが確認できた。

サムスン電子スト、仲裁案を拒否──黄色い封筒法で労組が“強硬化”、緊急調整権の可能性も

ここからは韓国経済の話題だ。

韓国のサムスン電子のストは韓国経済の破滅だけではなくて、世界の半導体供給に大きな影響があるために、こちらは何度も特集してきた。そして、ストの予定は5月21日からであり、残り8日と迫っていた。

それで、12日と13日にスト前の最後の労使交渉が行われた。何と時間に直せば28時間だ。28時間もよくやるなと思うんだが、結果だけを先に伝えると、成果給(PS)制度の透明化・上限撤廃をめぐる対立で最終決裂した。

つまり、カウントダウンしてもいいよね?もはや、ストの可能性はかなり高いと思われる。

では、記事を引用しよう。

サムスン電子の労使が夜明けまで続いたマラソン交渉にも成果給支給を巡る異見を狭めることができず、交渉が最終決裂した。

サムスン電子最大労組である超企業労働組合サムスン電子支部(超企業労組)チェ·スンホ委員長は13日明け方、政府世宗庁舎中央労働委員会で2026年賃金協約締結のための2次事後調整会議を終えた後「成果給上限廃止·透明化·制度化を要求したが貫徹されず最終決裂を宣言した」と明らかにした。

チェ委員長は「労使の異見が狭まらず調停案を要請し、12時間以上待ったが調停案はむしろ要求より退歩した」と説明した。

労使は2日間の日程で事後調整の手続きを踏んだ。 1次会議は11日午前10時から11時間30分程度進行され、2次会議は前日午前10時に始まり深夜12時を過ぎてこの日午前2時53分まで17時間にわたり徹夜交渉を継続したが結局合意に至らなかった。

これ以上の調整はない予定だ。 交渉決裂で21日に予定されたゼネストが秒読みに入った。 チェ委員長は「違法争議行為をするつもりはなく、適法で正当に進行するだろう」とし、ストライキ参加規模を5万人以上と見通した。

一部では政府が最後のカードとして「緊急調整権」を発動できるという観測も出ている。 事案が急迫する場合、雇用労働部長官が発動でき、この場合、争議行為が中断されるが、政治的負担が大きく実際に発動するかどうかは未知数だ。

ニュースは以上。

なるほど。ストライキが起こる。つまり、このサイトの格好ネタが21日から、現実味を帯びてきた。それで今回の論点は二つである。

前者は政府の最後カード「緊急調整権」について。後者は李在明が可決した黄色い封筒法がどのような影響を及ぼしたか。この二つを中心に見ていく。もちろん、後でこの記事を読んだ韓国人の反応などをまとめよう。

緊急調整権とは何か

では、緊急調整権とは何か。簡単に述べると韓国政府が出せる最後の切り札といえる。なんせ、これによってストを無条件で30日も一時停止できるのだ。これは、韓国の 労働関係調整法第12条 に基づく制度で、 政府(雇用労働部長官)が発動できる。

その効果は凄まじい。例えば、ストライキ・ロックアウトなどすべての争議行為が即時停止。さっきも出したが、一定期間(通常30日)強制的に交渉を継続。その間、労働者はストを続けると違法行為扱い。企業側もロックアウトなどの対抗措置は禁止。

確かに抜群の効果があるわ。

では、発動条件はなんだ。国家経済に重大な被害が出る恐れ。国民生活に深刻な支障が生じる恐れ。争議が長期化し、公共の利益を著しく害する場合などだ。

3つ見てきたが既にサムスン電子のスト時点で全ての条件は満たされている。

で、実際に過去にあったのか。こちらも二つ取り上げた記憶があるんだが、まず2011年の貨物連帯ストである。物流大混乱してましたものね。次に2013年の鉄道公社のストでもある。これも物流に大きく影響した。鉄道は人を運ぶだけではなくて、物を運ぶことも重要だからだ。

どれも、国家インフラが麻痺するレベルのストライキだった。

じゃあ、今回のサムスン電子のストはどうだ。まず、国家インフラは崩壊しない。サムスン電子の売上や、今後の利益は確実に落ちるだろうが、それで韓国が破滅するほどのダメージを食らうとは韓国経済の専門家としてノーだ。SKハイニックスが埋めてくれるんじゃないか。

それで、発動されるとストライキが違法になるので、すぐさま労働側が業務復帰をしないといけなくなる。まあ、当たり前だよな。

では、専門家として今回のサムスン電子のストライキは発動される可能性について検討しておくと、50%ってところだ。ただし、これはストが長期化した場合である。

確かに発動条件は満たしているとおもう。サムスン電子は韓国最大の輸出企業であり、半導体でしか韓国は稼げない。ストが長期化すれば韓国経済に甚大な影響も出る。労組は五万人規模だと述べている。

しかし、あくまでも国家インフラを破壊するとまではいえない。なぜなら、困るのはサムスン電子のスト関連者であって、他は無関係だからだ。物流ストみたいに物資が届かずに生命の危機に陥ることもない。しかも、李在明は労働者の票を得て選挙で勝ったので、緊急調整権は“労組弾圧”と批判されやすいことはできないだろう。発動すれば確実に労働側からの票を失うからだ。

選挙前に李在明がそんなことするとは思えない。

次に黄色い封筒法の影響を見ておこうか。

黄色い封筒法の影響

まずは黄色い封筒法とはなにかをおさらいしておこう。簡単に言えば、「労組が違法ストをしても、企業が巨額の損害賠償を請求できないようにする法律」である。

正式名称は労働組合法改正案。内容は企業が労組に損害賠償を請求できる範囲を大幅に制限。ストによる損害を「不法行為」と認定しにくくする。下請け・非正規労働者の争議も保護対象となる、つまり、労組が“法的リスクなしでストを打てる”ようになった。

さらに補足すると、企業側がストを止めるために、損害賠償請求、仮差押え、不法争議の認定などの法的手段があるのだが、黄色い封筒法でほぼ使えなくなった。

こちらも可決したときにこれでスト頻発すると警告したのだが、李在明は多くの反対意見をスルーして可決したものな。

つまり、サムスン電子のストで強硬姿勢に出た理由の間接的な原因となっている。

特にサムスン電子のような巨大企業では、 ストによる損害額は数千億ウォン規模になるため、 従来なら労組は絶対に踏み切れなかった。黄色い封筒法はその“心理的ハードル”を完全に取り払ったわけだ。

だからこそ、こちらは黄色い封筒法によって韓国のストライキが何が変わるかを見てきた。そして、サムスン電子のストはまさに試金石となった。

今回の記事で追加に取り上げた二つの内容は真逆なのも面白い。ストを止めるために持っている韓国政府の最終手段「緊急調整権」はそれ。しかし、逆に黄色い封筒法はストに歯止めを効かなくした。

実際、政府からサムスン電子のストの懸念はでている。でも、それを作り上げた根本の原因は韓国政府にあるのだから、実に皮肉な結果といえよう。もちろん、専門家としては想定内のことだ。自分らで火を付けたものがどのような最悪な結果を生み出すのか。目の当たりにするべきだ。

韓国人の反応

最後に韓国人の反応をまとめておこう。

  1. 「サムスンは儲かってるのに成果給が低すぎる」派(労組支持)
    特に20〜30代のサムスン社員・IT労働者に多い。

主な意見:

「今年の業績でPSがこれ?そりゃストになる」

「成果給の計算式がブラックボックスすぎる」

「サムスンは無労組経営のツケが回ってきただけ」

「透明化は当然。会社が隠してるのが問題」

背景:
サムスンの成果給(PS)は部署ごとに差が大きく、
「経営陣の裁量で決まる不透明制度」として社員の不満が強い。

2. 「今ストしたら韓国経済が死ぬ」派(スト反対)
40〜60代の一般国民・保守層に多い。

主な意見:

「半導体が回復してるのにストとか正気か」

「サムスンが止まれば韓国が止まる」

「労組は国益を考えろ」

「成果給より国の未来が先だろ」

背景:
サムスン電子は韓国GDPの約20%を占めるため、
スト=国家経済への打撃と考える層が多い。

3. 「黄色い封筒法のせいで労組が暴走している」派(法改正批判)
これは今回特に増えている意見。
絆さんが指摘した通り、黄色い封筒法が“労組を強気にさせた”という認識が広がっている。

主な意見:

「黄色い封筒法のせいで労組がやりたい放題」

「損害賠償できないからストが乱発される」

「企業は守られず、労組だけが強くなる社会」

「サムスンのストは黄色い封筒法の副作用だ」

背景:
韓国では黄色い封筒法が「企業を弱体化させる法律」として議論が激しい。

4. 「成果給よりも、労組同士の内紛が問題」派(冷笑系)
サムスン内部の労組は複数あり、
今回のストは 労組間の主導権争い という見方もある。

主な意見:

「労組同士のケンカで会社を巻き込むな」

「成果給より組織争いが目的だろ」

「誰が一番大きな労組か競ってるだけ」

背景:
サムスン電子には複数の労組があり、
今回のストは“最大労組の存在感アピール”という分析もある。

韓国ネットで特に多い“3つのキーワード”
① 「黄色い封筒法」
→ 労組が強硬化した原因として頻出。

② 「国家経済」
→ サムスンのストは国全体に影響するという危機感。

③ 「成果給のブラックボックス」
→ 社員側の最大の不満点。

韓国人の反応を総合すると…
労組支持:30%
スト反対:40%
黄色い封筒法批判:20%
労組内紛批判:10%
という構図。

つまり、

韓国社会は“成果給の透明化は必要だが、ストはやりすぎ”という空気が強い。
そして黄色い封筒法が労組を強気にしたという認識が広がっている。

韓国人の反応は普通だと思う。こちらは財閥搾取の構造を知ってるので、ストには賛成である。サムスン電子のやり方には専門家の視点でも辟易するからな。

アンデス株ハンタウイルス9人確認 誤情報と事実を整理する

先週辺りから、こちらは嫌な予感がするので取り上げているハンタウイルスの感染拡大なのだが、どうやら感染者が増えている。感染者が8人から9人となり、感染疑いが2となって、症例は11となった。

ただ、最初の8人以外、下船後に各国で検査された乗客から新たに1人の感染者と2人の疑い例が報告されたも、個人が特定される情報は公表されていないようだ。

つまり、憶測を避けるためにWHOが公開を避けていると。わかっていることはどちらもクルーズ船の関連の乗客といったところ。

記事を引用しよう。

WHO=世界保健機関のテドロス事務局長は、ハンタウイルスの感染者が増え、9人になったと明らかにしました。

テドロス事務局長は日本時間午後5時すぎにスペインのサンチェス首相と共同で会見を行い、ハンタウイルスの集団感染が疑われるクルーズ船「MVホンディウス号」から乗客を下船させる任務が成功したと報告しました。

そのうえで、ハンタウイルスについて、これまでに9人がヒトからヒトへの感染が稀に起きるとされている「アンデス株」への感染が確認され、2人が感染の疑いがあり、症例はあわせて11となったと明らかにしました。

WHO テドロス事務局長


「現時点では、大規模な流行の兆候は見られない」

テドロス氏はこのように強調した一方、「潜伏期間が長いことを踏まえると、今後数週間でさらなる症例が確認される可能性がある」と指摘しています。

また、サンチェス首相は、クルーズ船が寄港していたスペイン領カナリア諸島テネリフェ島の住民に「忍耐力、寛大さを示してくれた」と感謝を述べました。

クルーズ船をめぐっては、日本人1人を含む乗客全員を下船させた後、27人の乗組員らを乗せてオランダのロッテルダムに向かっています。

ニュースは以上

ハンタウイルスはアンデス株以外はひとからひとへの感染はないのだが、その症例はあわせ11となった。じゃあ、今回はひとからひとへの感染がないと言い切れるのか。これがまた難しいところなんだよな。

一応、アンデス株の情報について補足しておくと、アンデス株は南米特有で、他のハンタウイルスとは性質が異なる。それでもヒト→ヒト感染は“限定的”で、持続的な感染拡大は起きにくいとされている。

しかも、新しい情報が出てこなくなったので、推測することもできない。船には船員と乗客あわせて144人のっていて、その中で最初に8人感染して3人が死亡した。

ただ、潜伏期間は最大8週間と長いので、この先も何人か出てくる可能性はWHOも言及している。

問題は、船外での二次感染か、船内での曝露かはまだ解析中とのこと。今のところは船内の可能性が高そうだが、船外だと被害拡大が恐ろしい。

コロナ禍のこともあり、WHOのテドロスを信用するのは難しい。そもそもWHOを信用するのも難しい。しかし、情報を出さないのは悪手じゃないのか。知らずのうちにひろがっていたら、WHOは責任取れるのか。いや。コロナ禍の惨状でWHOが責任なんて取った記憶が全くないわ。

とにかくヤフコメのコメントを見るまでもなく、情報を隠すのは色々な憶測を生むだけなのでやめてほしい。

もちろん、情報を出さない理由についても色々と推測できる。普通に個人情報保護(国籍・年齢・性別を伏せるのは通常)だったり、船や飛行機の乗客数なら人数が少ないので特定されやすい。各国の調査がまだ進行中で、確定情報も少ないだろう。

それはわかるんだが、情報を出すことで安心させるメリットもあるんじゃないかとおもう。

こちらは時事ニュースとして取り上げているが、別に日本人を不安にさせるために取り上げてるわけじゃない。しかし、情報が出ないんじゃこれ以上、話を広げるのも難しいよな。

では、ネットの突っ込みを見ておくか。

ネットの突っ込み

1.WHOのテドロス、まだいたのか?コロナの悪しき対応がまた繰り返されるのではないか? 最初の頃は稀に人同士で感染と言っていたが、9人も感染した状況を稀と言えるのか?そのうち感染が広まると変異したとか言い出してコロナの時のように逃げそうですね。

2.テドロス氏が出てきて「感染拡大はない、ヒト・ヒト感染は稀」みたいなことを言ったときから、ヤバい気がしてたよ。 あの人の言うことと真逆のことが起きたからね、新型コロナ感染拡大のとき。 まだ事務局長やってるのかと驚いたよ。 がんがんインバウンド客が入ってきてるけど、少しの間この船に乗ってた人が来日しないとは限らないからね。

3.感染している可能性のある人は船から降ろしてはならなかった。潜伏期間が長いウイルスならば、船こそが隔離場所になる。なのに彼らを 隔離せず、移動させる事は今はなりません。 接触者が増え続ける恐れがあるのに彼らを帰国させたり、他国へ移動させてはならない。 船にいる人自身は巻き込まれたと思う方もおられると思いますが、彼らがキャリアになったら 世界は大変な事にはなります。

4.コロナの時と一緒ですね。ハンタウイルスに関しては韓国の大学とモデルナが2024年にワクチンを共同研究していたそうですが、2025年9月にアメリカで特許出願がされています。 前の時もそうでしたが本当にタイミング良く準備されてるんだなと思います。きっとたまたまですよね。 テドロスさんはアルゼンチンがWHO脱退したので恨み節でしたね、そんなアルゼンチンから何故か珍しいウイルスが珍しく人人感染しているのはきっと偶然ですよね。パンデミック条約が可決されたすぐ翌年に起きているのもきっと奇跡的な偶然でしょう。 偶然って本当にすごいですね。

5.人から人への感染はしにくいと言われていたが、クルーズ船の乗客乗員150人のうち9人も感染者が出てしまった。 ハンタウィルスの潜伏期間は6週間と長いから、まだこれからじわじわと増えていくかもしれない。 感染者を乗せた飛行機内で応対したCAも2人感染していることから、飛沫感染だけではなく空気感染も起きているのではないかと不安が募る。

こちらは間違った情報をそのままにしない。まずは飛行機内で応対したCAも2人感染しているというのはデタラメである。それについて以前に陰性と伝えた気がする。だから、感染疑いがあった二人は陰性だったので、飛行機内での感染は現時点では確認されてない。空気感染の証拠は現時点でないこともWHOを何度も述べている。

6.船に乗っていた人にとっては下船したかったと思う しかし、防護服を着て下船した方々は全員ホテルなどで隔離されてるんだろうか? 致死率の高い感染症は、コロナで懲りたので、下船した人には申し訳ないですが、潜伏期間と言われる間は隔離をお願いしたい

7.色々と調べると、この船の乗客乗員だけで推測される最終感染者の総数は20〜30人くらいと推測されるらしく、10〜15%つまり7人に1人。 これは流行時期のインフルエンザと同等。コロナウィルスの初期と同様になる。感染力が低い、ヒトtoヒト感染な稀といいながら、かなりの感染力なのでは? そして、降船して接触率の高い街の中へ野放ししたとなると。

それで情報を探したがこれも嘘である。勝手な憶測で総数30人とか増やさせないでほしい。もちろん、感染者と同じ船に乗った船員や乗客を下船して野放しなどしていない。

各国で健康チェックしているし、症状があれば隔離。検査もしている。濃厚接触者は追跡調査している。まあ、憶測で語るのがヤフコメだが、それを否定するのも情報をもってくるこちらの役目だ。

8.感染力は高くないんかもしれないけど、カナリア諸島に入港に検査したら他に感染者はいないと言ってたのに下船後に2名判明 入港前の検査が甘かったのか、船内での隔離が甘かったのか、潜伏期間がそれだけ長いのか。

それで、潜伏期間の時は検査しても、症例が出てない場合は引っかからない可能性があるな。これはどうなんだろうか。

これも調べると、潜伏期間に検査しても症例が出ない場合は確かにある。それはウイルス量が少ないから。逆に言えば、ウイルス量が少ない期間はそこまで危険ではないとも言い切れる。つまり、感染して発症している状態なら、感染拡大する可能性があり、隔離が必要だが、現時点で症例も出ていないなら、その人が街に出ても特に心配するレベルではないという話だ。ここがコロナとは違う。

しかし、ヤフコメは一人感染者が増えただけで、もうパニックになってるな。とりあえず、日本がするべきことは水際対策だろう。

クルーズ船の乗客リストを共有化して、船や飛行機などで日本を訪れる場合、必ず検査してしばらくは隔離して潜伏期間が過ぎるまでは様子を見る。これをやるしかないな。さすがに不法入国とかしないだろうしな。

では、各国の対応について見ておこう。

各国の対応──MVホンディウス事案はどう処理されたのか

今回のハンタウイルス事案では、各国がそれぞれの役割を担いながら、国際協調で乗客の保護と感染拡大防止を進めた。対応は大きく「受け入れ国」「本国送還」「医療搬送」「監視体制」の4つに分かれている。

1. スペイン(カナリア諸島)──“受け入れハブ”としての中心的役割
MVホンディウスが最終的に寄港したテネリフェ島では、
スペイン政府が 乗客の上陸・検疫・本国送還の調整 を一括して担当した。

乗客を小型ボートで段階的に上陸

健康スクリーニング(症状確認・検温)を実施

各国政府と連携し、専用チャーター機で帰国させる国際ハブとして機能

地元自治体の反対もあったが、中央政府が受け入れを決断

スペインは、国際的な危機対応の中心地として重要な役割を果たした。

2. WHO(世界保健機関)──全体オペレーションの司令塔
WHOは今回の事案を「グローバルリスクは低い」と評価しつつ、
潜伏期間が最大42日と長い点を重視し、各国に監視継続を要請した。

テドロス事務局長がテネリフェ現地入り

乗客の下船・搬送・チャーター機出発を直接指揮

各国に「帰国後42日間の健康観察」を要請

二次感染の証拠はないと明言

WHOは、パニックを抑えつつ、最大限の警戒を維持する“バランス型対応”を取った。

3. アメリカ──“バイオコンテインメント”による最も厳格な対応
米国は乗客18人を帰国させ、そのうち数名を バイオコンテインメントユニット(高病原体対応施設) に収容した。

専用チャーター機で帰国

ネブラスカ大学・CDCの高レベル隔離施設に搬送

各州(アリゾナ、カリフォルニア、ジョージア、ニューヨークなど)で
曝露者の健康監視を実施

米国は、最も厳格な感染症対応プロトコルを適用した国の一つである。

4. オランダ・EU──船籍国としての責任と欧州側の調整
MVホンディウスは オランダ船籍であるため、
オランダ政府とEU(ECDC)が欧州側の調整を担当した。

重症者の一部をオランダへ医療搬送

EU域内の乗客についてはECDCが各国と連携し送還

欧州全体で「曝露者の追跡と健康監視」を実施

欧州は、域内連携による“広域対応”を取った。

5. オーストラリア・カナダなど──自国民の回収と国内隔離
これらの国は、自国民を専用チャーター機で回収 → 国内で隔離・健康観察
という標準的な危機対応を行った。

オーストラリア:パースに搬送し州政府が隔離管理

カナダ:帰国後に健康監視を実施

いずれも、WHOのガイドラインに沿った対応。

6. 英領セントヘレナ・南アフリカ──途中寄港地としての対応
セントヘレナ(英領)

最初の死亡者の遺体搬出

下船した乗客30人を英国保健安全庁(UKHSA)が追跡調査

南アフリカ

重症の英国人患者を受け入れ、ICUで治療

これらの国は、医療搬送と初期対応の“前線基地”となった。

まとめ:各国は“過剰反応ではなく、合理的な危機管理”を実施した
今回の事案では、どの国も「一般市民へのリスクは低い」と明言しつつ、
曝露者に対しては極めて厳格な管理を行うという共通方針を取った。

商業便ではなく 専用チャーター機で帰国

帰国後は 隔離または42日間の健康観察

二次感染の証拠はなし

空気感染の兆候もなし

パンデミックリスクは低いとWHOが評価

つまり、“必要な部分は最大限厳しく、一般社会には過度な制限をかけない”という理想的な危機対応が実施したようだ。

テドロスが信用できないのはわかるが、それで各国対応までを疑心暗鬼になる理由にはならない。だから、現時点でベストの対応しているとは思う。まだまだ様子を見ればいいとおもう。