韓国では若者の就職難が年を追うごとに酷くなっている現状をこちらは毎月のデータが更新されるときに、毎回、記事にしている。ただ休んでいるの人口が過去最多というフレーズも既にお馴染みである。
こちらからすれば「また増えているのかよ」という感想しか出てこない。そもそも増えるしかない現状だからだ。理由は簡単だ。韓国経済の状況が「絶望的」であるからだ。
ええ?何言ってるの?韓国は世界一位の成長率とか、主要国トップとか、先日に記事で扱っていただろう?それなのにどうして若者が就職を諦めているんだよ。
簡単だ。韓国で好調なのはサムスン電子とSKハイニックスだけだから。これは株価の時価総額でもわかる。この二社だけでコスピの47%である。まさに韓国経済の「光と影」である。
そういえば、先日に最新科学で「光よりも闇が速い」という面白い事象を見つけた。ええ?どういうことだって?闇は光より速く見えるが、実際には「情報」は超えていないそうだ。これは「闇の速度」と呼ばれる現象らしい。記事には月面上のレーザースポットは 光速を超える速度で移動してしまうとか。
それは韓国経済にも当てはまる。サムスン電子やSKハイニックスの半導体という光が強すぎて、他の領域は全て影となる。そして、その影が光速を超えて広がっている。しかも、その光ですらサムスン電子のストという闇に覆われようとしている。
もっとも闇の部分があまりにも多すぎてサムスン電子のストだけではないんだが・・・。今回のその闇の一部である若者の就職難に、韓国経済の専門家の視点で突っ込んでいこう。
『休んでいる』とは何か
ただの復習であるが、韓国の統計でいう“休んでいる”とは、働いていない、求職もしていない、学業もしていない。つまり、完全に労働市場から離脱した状態を指す。これはただの無職ではない。就職を諦めた若者が急増しているてこと。
仕事探しを諦めた若者は失業率にはカウントされない。だって仕事を探してないから。またわけのわからないことを言い出したと思うかもしれないが、韓国ではそういう扱いなんだよ。
一応、解説しておくか失業者の定義というのがある。これは国際労働機関の基準で「働いていない+求職活動をしている」ものを失業者と呼ぶ。
だから、韓国若者は働いていない。でも、仕事を探していないから失業者ではない。韓国ではこの層を「非経済活動人口」として扱う。だから、求職を諦めた若者が増えるほど、失業率は“改善したように見えることになる。
つまり、働くことを諦める若者が増えるほど韓国の失業率は低くなるんだよ。あくまでも統計の話で実際はその逆である。まさに闇が広がったてやつだ。
過去最多に至るまでの推移
では、ただ休んでいるだけの若者はどれだけ増えているのか。2022年には62.2万人だと記事にある。それから3年後には増えて71.7万人と過去最多となった。記事に2021年~2025年の数字があるのでデータとしてまとめておく。

このように見れば2022年には一時期減ったが、それから3年で増えている。なぜ、増えているのか。その3年で韓国経済が恐ろしく衰退しているからである。それは韓国経済の成長率をみればわかる。
201年は韓国経済の成長率は4.3%だった。これはコロナ後のリバウンド効果大きい。しかし、2022年から韓国経済のほぼ止まって低成長時代にはいった。
最新の予測だけ記事を出しておくとジェトロにはこう書いてある。
韓国銀行(中央銀行)は2025年8月28日、経済展望報告書を発表した。それによると、2025年の実質GDP成長率の予測を0.9%とし、前回5月に発表した予測値0.8%から0.1ポイント上方修正した。これは建設投資が-8.3%と大きくマイナス予測だからである。つまり、上方修正しても0%台から抜け出せないんだ。

つまり、若者のただ休んでいるだけの急増と韓国経済の低成長には密接な関係があるわけだ。ここから導き出される結論はいくら半導体で儲けても、若者の就職率が改善されることはないてこと。ええ?どういうことだって?
半導体が絶好調でも若者雇用が増えない理由
簡単に述べれば半導体で雇用がほとんど生まれないから。言い換えれば、サムスン電子やSKハイニックスが雇用をほとんど増やさないてこと。なぜなのか。理由はサムスン電子やSKハイニックスを労働人口を比較したときに取り上げたが、SKハイニックスの半導体工場はオートメーション化が進んでいる。だから、若者の雇用を増やす意味はない。
サムスン電子の場合はDS部門という専門職は増やしたいが、お荷物であるDX部門の雇用は減らしたい。昨日、取り上げた中国からサムスン電子の家電事業を撤退させるニュースでもわかるが、もう、DX部門は頭打ち産業であり、雇用を増やすどころか減らす方向にしか動かない。
だから、2024年の二つのデータに注目してほしい。
2024年の韓国経済の成長率は半導体で2%と持ち直したが、2024年のただ休んでいるだけは69.1万人と前年より増えてるのだ。さらに2025年は増えてるわけだから、ここだけ見ても半導体好調でも雇用は増えないことが導き出される。
もっと突っ込めば、そもそもGDPを押し上げた光が半導体だけであり、本来、成長率として大事な建設業が不動産PFなどで死んでいる状態なので闇が拡大しているという。だから、2025年の成長率0.9%は半導体だけが押し上げた数値で、それがなければ米ス成長だったわけだ。言い換えれば半導体は雇用は生まない光である。
ちょっと光と闇が中二病くすぐる表現で格好良いからと多用しすぎだとか思うかもしれないが、実際、韓国経済を見る上でとても的確な表現だと感じている。
若者が「休んでいる」急増の理由は“雇用の質の崩壊”
さて、ここからは真相に迫ろう。半導体がいくら好調でも若者の雇用が生まれないことはわかった。じゃあ、若者が休んでいる理由の本質はどこにあるのか。最初に述べた不況が一番の理由であるのだが、それ以外の理由をあげておこう。簡単に述べれば雇用の質の低下である。
経済が絶望的な状況なので、韓国企業が正規雇用を減らす。基本的に新人を育ている余裕がないので、即戦力となる経験者を中途採用するスタイルとなっている。つまり、若者を育てるんじゃない。使い捨てだってこと。非正規や短期契約で回すことが多い。
そもそも会社が大学卒業して仕事もできない若者を採用する理由とは何だと思うだろうか。それは未来への投資のためである。新人を育てて、いつかは会社の中核になってほしいという思いで、会社は新人を育てるのだ。
しかし、ここにAI・自動化の波が襲ってきており、そもそも新人いらないよね?になっている。皮肉にもAIの劇的な進化によって半導体需要が好調の韓国において、逆に若者の雇用を奪っていることになる。まさに半導体の光は若者には届かない構造となっている。
これをまとめるとこうなる。
AIの進化は半導体需要を激増させているが、 サムスンやSKハイニックスが儲かるだけ。一方でAIは若者が仕事を代替するようになって採用が消えるため、若者が休んでいる人口に流れている。それが過去最大となった一つの理由。
つまり、半導体の光が強くなるほど、若者の闇が広がる。「光より闇のほうが速い」が成立するのである。いやあ、我ながら綺麗に纏まった。
韓国ネットの反応
【韓国ネットの反応まとめ】
- 「若者のせいではなく、社会のせいだ」という声が圧倒的
記事では、若者の離脱が 71万7000人(過去最多) と報じられている 。
韓国ネットでは、これを「若者の怠慢」と見る声はほぼなく、
“社会構造が若者を追い出している” という意見が多数。
「働きたくないんじゃない。働ける環境がないだけ」
「中小企業の待遇が地獄。誰が行くんだよ」
「若者を責める前に、労働環境を改善しろ」
特に、記事が指摘する 中小企業・臨時職からの大量離脱 に共感が集中 。
- 「就業経験者が83%」に衝撃
記事では、休んでいる若者の 83.4%が就業経験者 とされている 。
これに対して韓国ネットでは、
「一度働いて地獄を見たから戻らないんだよ」
「ブラック企業が多すぎる」
「若者が逃げるのは当然」
という“現場を知る若者の悲鳴”が多い。
- 「労働条件への不満」が30%に共感の嵐
記事では、退職理由の 29.9%が労働条件への不満 とされている 。
韓国ネットの反応:
「賃金が低いだけじゃない。人間関係と文化が最悪」
「上司のパワハラ、長時間労働、休みなし。そりゃ辞める」
「韓国の職場文化は若者を殺す」
特に ワークライフバランスの悪さ への不満が多い。
- 「ミスマッチが深刻」という指摘に賛同
記事では、若者が再参入できない“構造的問題”が指摘されている 。
韓国ネットでは、
「求人はあるけど、若者が望む仕事はない」
「企業は経験者しか採らない」
「新卒が入れる入口が消えた」
という“入口の消失”を嘆く声が多い。
- 「国の成長潜在力が低下」という指摘に危機感
記事では、若者の離脱が 国家の成長潜在力低下につながる と警告されている 。
韓国ネットの反応:
「若者がいない国に未来はない」
「出生率0.7で、若者が働かない。終わってる」
「政府は何をしているんだ?」
特に 少子化+若者離脱=国家の崩壊 という危機感が強い。
- 「休んでいる=失業にカウントされない」ことへの怒り
韓国では「休んでいる」は失業率に含まれないため、
失業率が実態より低く見える。
韓国ネットでは、
「統計マジックだ」
「失業率が低いのは若者が諦めてるから」
「政府は数字だけ良く見せている」
という“統計への不信感”が非常に強い。
- 「AI・自動化で若者の仕事が消えている」という指摘も多数
記事には直接書かれていないが、
韓国ネットでは AIによる初級職の消滅 を指摘する声が急増。
「AIが新人の仕事を全部奪った」
「企業は経験者しか採らない」
「若者が入る入口がない」
これは記事の 「若者が再参入できない構造」 と完全に一致する 。
【総合まとめ】
韓国ネットの反応は、以下の3点に集約される。
✔ 若者が働かないのではなく、働けない
✔ 韓国の労働環境・企業文化が若者を追い出している
✔ 半導体が好調でも若者の雇用は改善しない
特に、
中小企業の待遇の悪さ
経験者採用偏重
AIによる入口の消滅
統計に現れない“隠れ失業”
これらが若者の絶望を生んでいるという認識が強い。
韓国ネットの反応は正しい。働きたくないんじゃない。働ける環境がないだけである。
まとめ
韓国では、20〜30代の「休んでいる」若者が 71万7000人で過去最多。これはただの無職ではなく、働くことを諦めて労働市場から離脱した若者を意味する。
一方で、韓国経済は半導体好調で“光”を放っている。サムスン電子とSKハイニックスの2社だけで KOSPIの47% を占め、AI需要の爆発で業績は絶好調だ。
しかし、この光は若者には届かない。
半導体は超自動化産業で、雇用をほとんど生まない。さらにAIの進化は、真っ先に 新人の仕事=入口 を消していく。企業も低成長で新人を育てる余裕がなく、経験者採用に偏る。
その結果、若者が入る“ドア”そのものが消えた。
半導体が儲かるほどGDPは上がるが、若者の雇用はむしろ奪われていく。
まさに最新科学の「光より闇が速く広がる」という現象そのものだ。
韓国経済の光は強い。だが、その光は若者の未来を照らさない。むしろ光が強くなるほど、若者の闇はさらに速く広がっている。
つまり、「ボクは影だ…でも、影は光が濃いほど濃くなり、光の白さを際立たせる」なんていう黒子のセリフは韓国経済では通じないんだよ!