韓国は世界的な大企業にちなんで、韓国版〇〇という表現をよく使うのだが、問題はその〇〇という表現に達しないばかりか、途中で挫折して巨額赤字だけ残して消えていくことが多い。今回の韓国版エヌビディアを育てるというのも、記事を読む限りでは絶望的に大失敗する未来しかみえない。
確かに李在明の言っていることは正論だ。韓国にエヌビディアみたいな企業があれば、エヌビディアのわざわざ高いチップを韓国企業が買わなくて済む。これは、大きくコスト削減ができる。だが、エヌビディアと、その韓国版エヌビディア「フュリオサAI」の投資には大きな差がある。たった8000億ウォン程度の投資で、エヌビディアのような企業など造れるわけない。二桁以上違う。80兆ウォンぐらい投資しろ。まずはここから突っ込める。
それでは韓国経済の専門家の視点で、韓国版エヌビディア計画がどれだけ無謀で、巨額赤字を形成することになるかを解説しよう。
韓国の「韓国版〇〇」は成功した試しがない
まずは韓国版〇〇が成功した試しがないことを紹介しようか。
韓国版Google → 失敗
韓国版Amazon → 失敗
韓国版Tesla → 消滅
韓国版SpaceX → 消滅
このように色々あるんだが、一つぐらい事例を見ておこうか。韓国版Teslaの消滅を見てみよう。この失敗した理由が韓国版エヌビディアの構想にそのまま当てはまる。
韓国版Teslaは「存在した」が、完全に消滅した
韓国は2010年代前半〜中盤にかけて、「韓国版テスラを育てる」と大々的に宣言し、複数のEVベンチャーを国家支援で立ち上げた。特に韓国政府が推したのがCT&T(シーティーアンドティー)という企業。
韓国政府や韓国メディアの宣伝は当時凄まじかった。
「韓国版テスラ」「世界EV市場の覇者になる」
「韓国がEVで日本を追い越す」
だが、現実は酷いものである。ここで朝鮮日報の記事を引用しよう。
同社は世界的な電気自動車ブームを受け、忠清南道唐津郡の工場で、韓国初の近距離用電気自動車「イーゾーン」の量産に入り、昨年3月には韓国政府から近距離低速電気自動車の道路走行許可も得た。
しかし、需要に比べ、過剰な投資を行ったことで、自己資本割れを起こしていた。同社は昨年、情報技術(IT)関連機器メーカーCMSとの合併を通じ、店頭市場コスダックへの上場を果たしていた。
韓国メディアによると、韓国初の近距離用電気自動車「イーゾーン」は日本でも大人気だったそうだ。ええ?聞いたことない?当たり前だ。だって誰も知らないんだから。
それでは驚くべき性能をごらん入れよう。
イーゾーン(eマイナスZone)の基本スペック
イーゾーンは 「近距離移動専用EV」 として設計されました。
■ 主な特徴
最高速度:時速60km前後
航続距離:60〜80km程度
2人乗りの超小型EV
鉛バッテリーまたは低容量リチウムバッテリー
軽自動車よりさらに小さいサイズ
つまり、ゴルフカートと軽自動車の中間のような車。なんだよ。このへぼ性能と思うかもしれないが、実際の当時のTeslaが販売していたEVのスペックと比較すると差は絶望的であった。

まず、航続距離が「6倍以上」違う、最高速度なんてイーゾーンはたった60キロしかでない。まさにゴルフカート。確かに価格はイーゾーンの方が遙かに安いが、それでもこんな性能で売れるわけないんだよな。
しかも、面白いのはバッテリー技術の差である。今では大容量リチウムイオンはEVの基本となっているが、韓国ではそれすら搭載できてない。つまり、バッテリー技術は世代どころか、時代が異なっていた。どう見ても当時のEVではないんだよ。
さらに、イーゾーンは量産ラインすらまともに構築できなかった。先ほどの記事を続きを見ようか。
CT&Tは今年第3四半期(7-9月)に売上高88億ウォン(約6億600万円)に対し、営業損益が220億ウォン(約15億1500万円)の赤字、純損益が269億ウォン(約18億5000万円)の赤字に陥っていた。
当初は政府機関に対し年内にイーゾーン約100台を納入する予定だったが、部品の調達費用が不足し、生産ラインの操業を中断している状況だ。350人いた従業員も10分の1に減少した。累積赤字の拡大を受け、出資者を募ったが、不調に終わった。
政府は必死に韓国版Teslaだと推して、約100台購入したが、それすらも生産できなかった。従業員は十分の1まで減った。
だが、まだまだこんなものじゃないんだ。ええ?まだ何かあるの?あるんだよ!
同社は韓国取引所に対し「粉飾会計の可能性がある」として、収益計上に誤りがないかどうかを確認していると報告した。
なんと粉飾会計までやってました!
そして、この記事の冒頭に戻ろうか。
電動ゴルフカートを生産する中小企業、CT&Tは1日、ソウル中央地裁に法定管理(日本の会社更生法適用に相当)を申請した。
実はこの記事はイーゾーンが「完全消滅」したことを書いたものであった。
なぜ、韓国版Teslaは失敗したのか
イーゾーンは、韓国がよく使う「韓国版〇〇」 の典型的な失敗パターンをすべて備えている。
投資規模が小さすぎる
技術力が足りない
市場が無い
政府主導で無理に作る
補助金が尽きたら終わり
企業が倒産して消滅
今回の「韓国版NVIDIA(フュリオサAI)」も、イーゾーンと同じ構造で、同じ未来が見えるというわけだ。
では、本題に戻ろうか。
投資規模が桁違いで話にならない
最初に突っ込んだが、韓国版NVIDIA(フュリオサAI)が投資規模が8000億ウォンではお話にならない。二桁違うてやつだ。それはエヌビディアを見ればわかる。エヌビディアが世界トップ企業になるまで、累計で数十兆円規模の投資をしている。
8000億ウォンでNVIDIAを作るというのは、軽自動車の予算でロケットを作るようなものである。つまり、次元が異なるんだよ。韓国は世界トップ産業や次世代技術がうちにも必要だとかよく述べるが、実際、それが成功することがないのも、そもそも投資規模が最初から桁外れに少ないのだ。
じゃあ、なんでこんなことするのか?簡単だよ。選挙票目当てだよ。韓国政府は次世代産業育成にも力を入れている。そう宣伝するためだ、中身スカスカでも、記事を読まない韓国人は鵜呑みにするからな。
ここで終わっても失敗する理由は5割ぐらい解説したことになるが、次を見ていこう化。
では、技術力が足りない視点で見ようか。韓国版NVIDIA(フュリオサAI)はどうなのか。
記事ではフュリオサAIが、2nmプロセス、HBM4、次世代NPU「STOCK」を開発すると書かれている。
はあ?としかいいようがない。技術ロードマップが絵に描いた餅ですらない。
たった8000億ウォンで世界の最先端技術を開発するつもりなんだよ。つまり、韓国はTSMC・Intel・Samsung・SK hynix・Micronといった世界トップ企業に挑むんだよ。これは無謀とかじゃない。象とアリの戦いにすらならない。
次に市場がないをみていこうか。
記事によると、今回のデータセンターは、スマイルゲート自社の需要だけでなく、韓国国内のゲーム会社など中小・中堅企業にもAIインフラを貸し出す構造となっている。
市場が国内向けの中小企業のAIインフラらしい。中小企業のAIインフラがエヌビディアになる?そんなわけないという。韓国政府は「国産化率51%」と喜んでいるが、誰にも見向きもされないことを理解しているのだ。
これは何を意味するのか。市場は国内の中小企業のAIインフラ。つまり、外需がないんだよ。
政府が「デスバレー克服」と言っている時点で危険
記事によると、金融委員会は、今回の投資がAI半導体企業の「デスバレー」を克服することを支援する意味があると強調している。
デスバレーとは、技術はあるが市場が無い企業が死ぬゾーンのことを指すが、つまり、政府は市場がないから補助金入れるということ。でも、政府が補助金入れて市場開拓しても、顧客がつかなければイーゾーンみたいになるだけである。補助金尽きたら倒産が目に見えている。
まさにイーゾーンの失敗例がそのまま使えるとか。ええ?これどういうこと?韓国政府は前回の失敗を活かすどころか、同じ所をぐるぐる回っているだけである。つまり、立派な計画だけ立てて、中身に関心がない。韓国人は計画立てたら成功と思っている認知バイアスである。
韓国人の「計画立てたら成功したと思う」認知バイアス
これは韓国社会というか。韓国経済を見る上で役立つ知識みたいなものだが、まとめておこう。

韓国では、政府が大きな計画を立てたり、立派なスローガンで未来ビジョンを語る。さらに派手な発表である。
これらを提示すると、「もう成功した」と錯覚する文化がある。
でも、実際には投資規模が圧倒的に足りない。技術も足りない。ロードマップ事態がおかしい。市場がない。顧客もいない。外需もない。挙げ句の果てに量産もできない。
つまり、成功の条件が何一つ揃っていない。
こんな政府発表に騙される外資など1人もいないてことだ。
韓国ネットの反応
🔥1. 「また韓国版〇〇かよ」系(最も多い)
「韓国版テスラ、韓国版Google、韓国版Amazon…全部失敗したのにまたやるのか」
「韓国版NVIDIA?どうせ数年後に倒産して終わり」
「政府の“韓国版〇〇”は成功例ゼロ」
背景:
韓国では“韓国版〇〇”というスローガンが乱発され、
ほぼ全てが失敗してきたため、国民の間で強い不信感がある。
💸2. 「8000億ウォンでNVIDIAを作れるわけない」系
「NVIDIAは数十兆円投資してきた企業だぞ」
「8000億ウォン?桁が2つ足りない」
「軽自動車の予算でロケット作るようなもの」
記事内容の根拠:
政府はフュリオサAIに 8000億ウォン投資 と説明()。
しかし韓国ネット民は、NVIDIAの投資規模を知っているため、
「成功するはずがない」と冷笑する傾向が強い。
🧪3. 「技術ロードマップが現実離れしている」系
「2nm?HBM4?そんなのSamsungでも苦戦してるのに」
「ファブレス企業が2nmとか無理」
「NPU市場はNVIDIA・AMD・Googleが独占してる」
記事内容の根拠:
フュリオサAIは
2nmプロセス
HBM4
次世代NPU「STOCK」
を開発するとしている()。
韓国ネット民はこれを「夢物語」と見ている。
🏭4. 「外需ゼロでどうやって勝つんだ」系
「国内ゲーム会社向けに売るだけでNVIDIAに勝てるわけない」
「韓国のAI半導体は外需が無いのが致命的」
「内需だけで世界企業は作れない」
記事内容の根拠:
政府はスマイルゲートのデータセンターに5000億ウォン投資()。
→ つまり国内企業向けの“内需循環”であり、外需戦略が無い。
🧨5. 「デスバレー=市場が無いって自白してる」系
「政府が“デスバレー克服”と言ってる時点で市場が無い証拠」
「市場が無い企業に補助金入れても意味ない」
「イーゾーン(CT&T)の失敗を忘れたのか?」
記事内容の根拠:
政府は
「AI半導体企業のデスバレーを克服するため」
と説明()。
韓国ネット民はこれを「市場が無い企業に金を入れる」と解釈している。
🗳6. 「選挙用パフォーマンス」系(政治的反応)
「選挙前になると“次世代産業育成”が増える」
「どうせ票集めのためのショー」
「中身スカスカの計画だけ立てて終わり」
韓国では、政府の産業発表が選挙前に集中するため、
ネット民は非常に懐疑的。
🧊7. 「どうせ数年後に倒産して税金が消える」系
「韓国版テスラ(CT&T)も補助金尽きたら倒産した」
「今回も同じ未来が見える」
「税金を燃やすだけのプロジェクト」
韓国ネット民は過去の失敗例(イーゾーンなど)をよく覚えているため、
今回も同じパターンと見ている。
📌 総括:韓国ネットの空気は“冷笑・諦め・不信”が中心
韓国ネットの反応は総じて:
成功すると思っている人はほぼゼロ
政府の“韓国版〇〇”に対する不信感が強い
投資規模の小ささを嘲笑する声が多い
イーゾーンなど過去の失敗を思い出す人が多い
選挙用パフォーマンスと見ている人が多い
つまり、韓国ネット民は政府の発表を全く信用していないというのが実態。
そりゃそうですよね。いくら韓国人でも同じことだらけじゃ信用しないよな。
韓国版NVIDIA(フュリオサAI)問題のまとめ
韓国政府が「韓国版エヌビディアを育てる」として 8000億ウォン投資。しかし NVIDIAは数十兆円規模の投資で成長した企業で、桁が2つ足りない。技術ロードマップ(2nm・HBM4)は 中小ファブレスが扱える領域ではない。市場が無く、政府も「デスバレー克服」と認めており、補助金頼みの構造。
これは過去の 韓国版テスラ(イーゾーン)失敗パターンと完全一致。韓国ネットも冷笑的で「また韓国版〇〇」「選挙用パフォーマンス」と批判多数。結論は簡単だ。
成功する要素がなく、イーゾーンの再来になる可能性が極めて高い。