昨日と今日でコスピに関連する話題を3本ほど解説した。
わりと充実した内容になったと思うが、次は来週のウォン動向を見ていこうか。韓国経済の専門家として、コスピナイアガラよりも、1530ウォンを超えた通貨安の方が絶望的な状況である。ええ?どういう違いがある?
コスピ9000からナイアガラしても、養分になるのは韓国アリのみ
ウォンが1600突破したら、犠牲になるのは韓国全体。
これだけ違いが株価と為替には大きな違いがある。
それでは韓国経済の専門家の視点で解説しよう。
コスピ暴落(ナイアガラ)は「資産価格の調整」
誰が死ぬのか→韓国アリ(個人投資家)だけ
■ なぜか
韓国アリは借金(信用・レバETF)で株を買う
外国人は現物と先物で吊り上げ→空売り→利確
下落するとアリは追証→強制ロスカット
外国人は安値で買い戻して終了
つまり、韓国アリの財布や財産が焼滅するだけで、国家は焼滅しない。
もちろん、国家経済への影響はある。例えば、消費は多少冷える。金融不安も出るだろう。しかし「国家破綻」には直結しない。
株価は資産価格であり、国の信用そのものではない。
だから、日本の民主党政権で日経平均株価1万円わっても、日本国家そのものには何の影響もなかった。しかし、通貨暴落は異なる。
ウォン暴落(1530→1600)は「国家信用の崩壊」
誰が死ぬ?→韓国国民全員(企業・家計・政府)
■ なぜか
ウォン安は輸入物価の上昇 → 物価高 → 金利上昇 → 景気悪化 → 外資流出 →さらなるウォン安という“国家破壊スパイラル”を引き起こす。
特に韓国は
エネルギー輸入依存度 93%
食料自給率 45%
原材料のほぼ全てを輸入
外貨建て債務が多い
家計負債世界1位
このような絶望的な状況でウォン安はそれを全て悪化させる。国民生活・企業収益・政府財政のすべてを直撃する。
1530ウォンを超えた意味

ここで今週のウォンを振り返っておこう。目立つ赤いラインが1530の目印である。
FOMCが年内利下げどころか、利上げ示唆したことでウォンは1540を突破した。それから必死に韓銀砲を撃って押し戻しているが、18日からウォン売り圧力が増えて再び1630を越えてきた。
ここで外国人の売り越しが無関係ではないと気づいた人は、昨日の動画の内容をよく理解している。なぜならウォン安と外国人の売り越しは大きく関連がある。19日は1540ウォンを超えており、それからギザギザになってるのは必死に韓銀砲で介入を繰り返している証である。1540ラインと1530ラインからあげたいんだよ。
最後は1529.89で韓銀大勝利である。1530は死守した。米国市場は休みでしたけど。
なぜ1530が防衛ラインなのか
1530を割ると、外資は韓国の通貨防衛能力に疑問を持つ。
外貨準備の枯渇リスクが出てくる。
韓国債の信用低下を意識し始める。
外資が逃げると、ウォン安 → 株安 → 債券安 → 金利上昇のトリプルクラッシュ”が発生する。だから、ここをなんとか死守したい。
1530を割ると、韓銀はドル売り介入を増やさざるを得ない。
しかし、韓国の外貨準備はスワップ分を除くと実質的に少ない
介入余力は限界に近い
介入しても効果が短時間しか持たないという問題がある。これは日本の円も同じ。結局、ドル円も162円まで落ちている。だから、介入効果は限定的。それでも介入しないとウォン安は止まらないジレンマがある。
1530を割ると、韓銀の弾切れが早まる。
ここで重要なのはもう韓銀は1500の防衛ラインを守る気がないてこと。
マジノ線はもう1530に後退していると。
ここを突破されると韓国企業がきつくなることはやったとおり。
韓国企業の多くは、原材料、エネルギー、部品を輸入に依存している。
1530を割ると、輸入コストが急増し、企業収益が一気に悪化する。
特に航空、化学、食品、小売、中小製造業は致命傷になる。
これらは為替の影響をモロに受けるため、 1530→1550→1600と進むほど致命傷になる。
1500でも絶望的なのにさらに30ウォン分の負担増と考えればいい。
廃刊寸前の中央日報によると
ここで廃刊寸前の中央日報でも19日のウォン動向を確認しておこう。
19日のソウル外国為替市場で韓国ウォンは前営業日比10.3ウォン値下がりした1ドル=1537.4ウォンで取引が始まった。1ドル=1540ウォンに迫った為替レートは取引場で1ドル=1530ウォン台で推移し、1ドル=1527.0ウォンに取引を終えた。この日、午前2時には1ドル=1540.0ウォンをつけ、夜間取引を終えた。前日比で26.60ウォンもウォン安ドル高が進んだのだ。
この理由は簡単。米利上げするなら、新興国の通貨は売られる。
さらにスペースエックスのIPO後でも、韓国人が米国株に投資するためにドル交換していると。
ウリィ銀行のエコノミスト、ミン・ギョンウォン氏は「今週に入って国内居住者の米国株式投資規模が拡大し、ドル需要が増えている点がさらなるウォン安ドル高圧力として作用している」と分析した。
来週は米国の5月の個人消費支出(PCE)物価指数上昇率の発表
コスピは24日の米マクロン決算に注目だが、ウォンの場合は米国の5月の個人消費支出(PCE)物価指数上昇率が注目となっている。
記事によれば、市場の予想より上昇率が高ければ、追加緊縮の懸念が高まり、さらにドル高が進む可能性がある。
だから、ここで1530を突き抜けて1550に到達する可能性もある。
ただ、米国のインフレ具合(米CPI前年比 4.2%)を見ると、5月の個人消費支出は高い数値が出てくると思われる。それが予想を上回るのか。実際、確認してみないとなんともいえない。
しかし、最悪の場合、ここで1550突破した後、介入で押し戻しても1530が固定化してしまう恐れがある。固定化するというのはニューノーマルということで、ここが新たな基準となる。そこから1550を目指すのは必然である。
だが、廃刊寸前の中央日報には最後にとんでもない妄言を繰り出した。
ただ、最近のウォン安が金融市場に大きな不安要因として作用しないという見方もある。iM証券のパク・サンヒョン研究員は「ウォン安は経済ファンダメンタル(基礎体力)とは乖離がある、やや独特な現象」とし「むしろウォン安ドル高が輸出企業には追い風になるという点で株式市場にプラスの影響を及ぼす可能性がある」と分析した。
さっきも見てきたが、ウォン安で儲かるのはウォン安効果を受けにくい業種。例えば輸出中心の食品産業である。だから、最近は韓国のインスタント麵の市場が急拡大しているというニュースをよく見かけるだろう。アレは全部ウォン安効果である。
だが、他の多くの業種はさっき上げた通り、輸入依存である。ウォン安効果なんてマイナスにしかならない。さすが廃刊寸前の中央日報さんですね!現実逃避しても中央日報が存続できるかは絶望的ですよ!
でも、こんな的外れな分析しているんじゃ、経済紙として致命的じゃないですかね。廃刊しても誰も困らないかもしれない・・・ああ、でも、こちらは困るかもしれない。廃刊してもいいので、ネット記事の配信は続けてくださいね。
韓国ネットの反応まとめ
1. 「世界のせいにするな。韓国の政策が悪いだけ」
最も多い反応がこれ。
「ドル高であれ、中東問題であれ、世界共通の事柄。韓国経済が悪いのは韓国の政治や経済政策が悪いからだ」
韓国ネットでは「外部要因のせいにするな」という批判が圧倒的。
特に今回の記事はFRBの利上げ示唆、中東リスクAI投資ブーム
など“外部要因”を並べているため、韓国ネット民は強く反発している。
2. 「責任転嫁ばかりの政府とメディアにうんざり」
「何でも責任転嫁するのは止めて、もうちょっとまともな国家運営をしないと、韓国は崩壊するだろう」
特にウォン安が進むと
政府
韓銀
メディアが外部要因ばかり強調するため、
ネット民は「また責任転嫁か」と冷めている。
3. 「ウォン安は輸出企業に追い風? どこの国の話だ」
記事の最後にある中央日報の“妄言”部分
「ウォン安は輸出企業に追い風」
これに対して韓国ネットはほぼ全員が否定的。
典型的な反応は:
「輸入依存の国でウォン安がプラスになるわけがない」
「食品企業だけ儲かって他は死ぬ」
「現実逃避の分析はもうやめろ」
「中央日報は経済を理解していない」
特に“輸入依存の韓国でウォン安は地獄”という認識が強い。
4. 「韓銀の介入は限界。1530は時間の問題」
ネットでは
韓銀の外貨準備不足
介入の限界
1530ラインの崩壊
を懸念する声が多い。
典型的な意見:
「韓銀砲はもう弾切れ」
「1530を守れないなら1550はすぐ来る」
「政府は何もできない」
ウォン安は“国家危機”として受け止められている。
5. 「韓国アリの米株買いがウォン安を加速している」
記事中のこの部分
「国内居住者の米国株式投資が増え、ドル需要が増加」
これについては、韓国ネットも同意。
「アリが米株に殺到してウォン安を加速している」
「韓国人自身がウォンを売っている」
「韓国市場に魅力がないから仕方ない」
という“自虐的な分析”が多い。
6. 「PCE次第で1550突破は普通にあり得る」
来週のPCEについての記事内容
「予想より高ければドル高が進む」
これに対して韓国ネットは悲観的。
「PCEは高く出るだろう」
「1550は時間の問題」
「韓銀はもう守れない」
という声が多い。
総合すると:韓国ネットの空気は“絶望と怒り”
この記事に対する韓国ネットの反応をまとめるとこうなる。
外部要因のせいにするな
韓国の政策が悪い
ウォン安は輸出企業に追い風という分析は嘘
韓銀の介入は限界
PCE次第で1550突破は現実的
韓国経済は崩壊に向かっている
つまり、韓国ネットは中央日報よりはるかに現実を見ている。
全体まとめ
1530は韓国の“国家生存ライン”
PCE次第で1550突破もあり得る
韓銀の介入は限界
ウォン安で儲かるのは食品産業だけ
韓国経済の大部分はウォン安で苦しむ
韓国ネットは中央日報より現実的
中央日報の分析は“現実逃避”
来週のウォン相場は、
韓国経済の未来を左右する“本番”になる
コスピ9000からナイアガラしても、韓国はまだまだ大丈夫だが、ウォンはここからナイアガラしたら、あらゆる意味で死ぬしかない。つまり、崖っぷちである。