「韓国は延命しながら死に続ける──半導体バブルとFOMO投資が生む“統計だけの好景気”」

昨日のテーマは来週のコスピ動向について前後編に分けて特集してきたが、動画1本でまとめきれなかったが、前後編に分けたことでかなり来週の動向についてはわかったとおもう。じゃあ、今日は何を見ていくんですか。

視聴者さんが気になるコメントしていたので現状のコスピをさらに深掘りする。。最初に指摘すると、日本の黒歴史である民主党政権で日経が1万円割れても、日本が破綻しなかったようにコスピが9000から2000になったところで、韓国経済が破綻することはおそらくない。あくまでも2000程度ならだ。

そもそも株を買えるのは勝ち組であって、負け組は借金して株で一攫千金なんて目指したところで、もうヘッジファンドの養分にしかならない。どれだけ積み上げてもボラティリティが高くなるだけで、その乱高下にふるい落とされて損切りするか。追証まで追い込まれる。

それを昨日の動画で色々突っ込んできたわけだが、コスピとウォンの違いは一言で述べるなら、コスピは下がれば下がるほど韓国経済破綻に近づくてことだ。これは歴史が証明している。そして、経済破綻する国で最初に起こるのは通貨暴落なんだよ。そして、通貨暴落によって物価が高騰してハイパーインフレ→IMF行きである。

もっとも韓国はアジア通貨危機で経済破綻して、IMFにお世話になっているし、二度目になるが、そもそも、今の韓国経済の規模ではIMFが助けることは無理なので、資産でも売って自力でなんとかしろで終わる可能性が高い。

まずはこの辺りから整理して、視聴者さんの問いを韓国経済の専門家の視点で解説しようか。

なぜコスピが下がると韓国は破綻に近づくのか

これは簡単だ。今の韓国経済は半導体だけで支えている単極化。そして、0.007%だけが韓国経済に貢献しているというとんでもない状況である。仮に半導体特需がなければ、今頃、韓国は破綻してもおかしくないレベルで酷いのだ。

韓国が破綻してもおかしくない理由は5つだ。

家計負債世界1位

不動産バブル依存

輸出依存

1500ウォン超える通貨安

外貨準備が脆弱

だから、株価下落=資本流出=外貨不足の加速を意味する。

この株価下落が起きてないのがまさに半導体パワーてやつだ。生成AIの進化に感謝するんだな。昨日の動画で生成AIの進化が本物であることを解説したが、そのために韓国のサムスン電子やSKハイニックスは依然として強い。だから、韓国のコスピが2000になるには半導体供給が安定しないと難しい。

実際、この数年で安定供給するにはかなり難しいのは、ニンテンドースイッチ、ニンテンドースイッチ2の値上げなどでもわかるだろう。さらに、最近はアップルまで半導体高騰で、iPhoneの値上げを示唆した。これはpcやスマホの必要な半導体が十分、出回ってなくて価格が7倍以上高騰しているから。

これはAI需要によるデータセンター建設で1枚600万円とかするエヌビディアの半導体(GPU)を大量に使うことで、一気にその価値を押し上げた。これも以前に説明した通りだ。

つまり、韓国の株価は「韓国経済の実力」ではなく“AI半導体バブル”だけで支えられているにすぎない。だから、コスピ2000まで落ちるなら、このバブルが崩壊しないとまず無理だってこと。

こちらが韓国経済の専門家として、コスピの動きを当てるのが難しいと述べるのは、このAI半導体バブルがどうなるかが全く読めないからだ。

だからコスピが2000に落ちる条件はただ一つ

半導体供給が安定した瞬間、韓国は終わる。今の半導体不足は数年単位で解消しない。

データセンター建設ラッシュ

AIモデルの巨大化

HBMの歩留まり問題

供給能力の限界

これらが重なって、半導体価格は高止まりし、韓国企業は“棚ぼた利益”を得ている。

逆に言えば、

■ 半導体供給が安定した瞬間
→ メモリー価格暴落
→ サムスン・SKの利益蒸発
→ コスピ崩壊
→ 外国人資金が逃げる
→ ウォン暴落
→ 韓国経済破綻ルートへ

このように解説できるんだが、実はこれも最近は怪しくなってきた。なぜなら、専門家の間では半導体のスーパーサイクル、つまり、半導体が企業に取って石油と同じぐらい必要になったことで、価格崩壊が起きない可能性が示唆されているのだ。

これを意味するのは何だと思う?輝かしい希望の未来?いいや、全く真逆だ。

半導体スーパーサイクルは韓国にとって“希望”ではない

韓国は「延命しながら死に続ける」状態に入ったことになる。つまり、末期患者に人工呼吸器を付けて、無理矢理、延命してるに過ぎないんだよ。だって韓国は死ぬ権利すら自分らで選べない。まだ半導体が必要だから時代が生かしておいてやるが正解である。

サムスン電子やSKハイニックスは我が物顔でいられるかもしれないが、他は全滅しているので、経済格差が半導体勝ち組とそれ以外でどんどん増えていく。だから、韓国経済は表向きには半導体好調で延命できるが、それ以外のパーツはどんどん症状が悪化して、再生すら困難になっていく。

でも、サムスン電子やSKハイニックスが半導体が莫大な利益を上げればGDPは大きく伸びる。だから、韓国政府はその数値を見てこう叫ぶ。韓国経済は好調そのものだ。世界の機関もGDPだけ見て、韓国経済は好調だと述べるので、それを韓国メディアが取り上げて、韓国は日本に勝ったとか、何度も宣伝することだろう。

しかし、韓国経済の専門家は誤魔化されない。なぜなら、サムスン電子やSKハイニックスが押し上げたGDPは国民生活に反映しないんだ。半導体の設備投資がいくら増えても、ほとんど雇用に影響しないことは以前に述べた。

だから、国民の実質所得は下がり続けており、家計負債は借金投資で爆増するので世界最悪。不動産はサムスン電子やSKハイニックスの社員が釣りあげるので、それ以外は誰も買えない値段となる。若者は就職が難しい。頑張って中小企業に就職しても平均240万ウォンしか得られない。自営業は平均200万ウォン以下、最低賃金すら稼げず、倒産ラッシュ。年金が4万ウォン以下の高齢者もたくさんいる。しかも、ここに1530ウォンという通貨安で輸入物価高騰で、食料品の値上げも凄まじい。

それでも「GDP」は上がるんだよ。

本当かどうか知らないが、今年の韓国経済成長率予測はまさかの3%である。もちろん、その3%の中に半導体以外の国民が得られる生活実感は何もない。そして、半導体需要が安定化すれば「即死」である。サムスン電子やSKハイニックスなど大手は海外に逃げればいいが、他はまず無理だろう。

ここまで解説したら、韓国が置かれている状況は看取る段階であることは言うまでもない。半導体という延命装置が、生きてても死んでる状態。まさにゾンビを大量に作り出す。こんな社会でまともに生きるなんて難しい。だから、若者は一攫千金を夢見て、借金投資でレバレッジETFにかけるんだよ。

なぜ韓国人は借金してまで投資するのか

最近、視聴者さんのコメントで、どうして韓国人は明らかにヘッジファンドの養分にしかなってないことが丸わかりなのに、それでも韓国人が投資をし続けることは不思議といったコメントがいくつかある。これについて解説しよう。

それは韓国社会における環境なんだよ。多くの視聴者さんは日本に住んでいるから、日本の環境から常識を考えてしまう。そこに大きな認識の違いがある。

なぜなら、韓国では日常茶飯事に「投資」の話がでるんだよ。

結論を先に述べておくと、韓国人が投資をやめない理由は「韓国社会そのものが投資を強制する構造」だから。日本の常識では絶対に理解できない。常識とはそこに住むものが培う一般認識なのだ。それを韓国に当てはめても通じないわけだ。

韓国では“投資の話”が日常会話レベルで飛び交う

日本→ 投資は「やる人はやる」「興味がある人だけ」の世界

韓国→ 投資は“生活の一部”であり、会話の中心

職場、友人、家族、SNS、ニュース、YouTube。どこでも投資の話題が出る。

「どの株買った?」

「今週のビットコインどう?」

「レバナスで一発逆転だ」

「SKハイニックスで人生変わる」

これが“普通の会話”。つまり、投資をしない方が異常扱いされる社会。これはデータからもわかる。

韓国金融委員会・韓国銀行・統計庁の複数の調査を総合すると、

■ 韓国人の投資経験率

株式投資:55〜60%

暗号資産投資:30〜35%

レバレッジETF:15〜20%

不動産投資(投機含む):20%前後

重複を除いて統合すると、

→ 韓国人の約60〜70%が投資をしている。これは世界トップクラスの投資率。

年代別では“若者ほど投資依存”特に20〜30代は異常に高い。

■ 20代


株式投資:約70%

暗号資産:約60〜70%

レバETF:20%以上

このような数値が出てくる。つまり、日本と韓国では置かれている環境が全く異なる。

日本でいえば漫画を読まない方がおかしいレベルの文化てこと。

つまり、韓国人からすれば、日本人があまり投資をしないほうがおかしいんだよ。

これを行動経済学で言えば、韓国は「投資依存社会」といえる。

韓国は投資をしないと生きられない社会構造

韓国は「投資をしないと生きられない社会構造」になっている。つまり、投資をしない人間は変人扱いされるし、そのネタで盛り上がっても会話に参加できない。例のiPhone持ってない子供が学校で友達つくれないのと同じ構図である。

行動経済学的には、以下の複合現象をいう。だいたい解説したことだ。

バンドワゴン効果

みんながやっているから自分もやる。 韓国では投資が日常会話の中心なので、投資しない方が異常扱いされる。

社会的証明

周りが成功しているように見えると、自分もやる。
SNSやYouTubeで「SKハイニックスで人生逆転」などの成功談が大量に流れるため、成功者が多く見える錯覚が起きる。

FOMO

「自分だけ儲け損ねる」ことへの強烈な恐怖。韓国では投資しないと家も買えず、結婚もできず、老後も地獄。だから“投資しないこと”が最大のリスクになる。

損失回避

人は利益より損失を避けたい気持ちが強い。 韓国では「投資しない=人生の損失」という構造なので、 負けても負けても投資を続ける。

確証バイアス

自分の信じたい情報だけを集める。 韓国メディアは「韓国は日本に勝った」「サムスン最高益」など、 投資を正当化する情報ばかり流すため、投資行動が強化される。

正常性バイアス

「今まで大丈夫だったから、これからも大丈夫だろう」 韓国人は「今まで投資でなんとかなった」「周りも投資してるから平気」と考え、危険な投資行動を続ける。

即時報酬バイアス

すぐに得られる利益を過大評価し、将来のリスクを軽視する。 韓国はギャンブル依存率が高く、短期で儲かる投資(レバETF・仮想通貨)が大人気。 “今すぐ儲けたい”心理が投機行動を加速させる。

これらが重なり、韓国人は投資をやめるという選択肢を失っている。

だから、韓国人が投資をやめないのは、心理バイアスではなく、 社会構造そのものが投資を強制しているからとなる。

では、少し具体例をあげようか。よく出てくるFOMO典型例である。

コスピが史上最高値を更新した日、韓国のSNSではこんな投稿が溢れた。

「SKハイニックスで人生変わった!」

「サムスン電子で年収超えた!」

「今買わないと一生後悔する」

「乗り遅れたら終わりだ」

これが韓国の“普通の反応”。

そして翌日、証券会社のアプリはアクセス集中で落ちる。若者は給料日と同時に全額投資。中年層は住宅ローンを借り増しして株を買う。高齢者まで退職金を突っ込む。

なぜこうなるのか。韓国では「投資しない=人生の敗北」になるから

コスピが上がる
→ 周りが儲かる
→ SNSで成功談が溢れる
→ メディアが「韓国経済は絶好調!」と煽る
→ 韓国政府が「日本に勝った!」と宣伝する
→ 国民が焦る
→ 投資しないと“取り残される恐怖”が爆発する

これがFOMOの連鎖。

FOMOとは、「自分だけ儲け損ねることへの強烈な恐怖」なので、韓国ではこれが社会全体に広がる。

周りが儲かっているように見える(社会的証明)

SNSが成功者だけを見せる(確証バイアス)

投資しないと家も買えない(損失回避)

今買わないと一生買えない(即時報酬バイアス)

これらが重なり、コスピが史上最高値を更新するたびに、韓国全体が“投資狂乱”に陥る。

だから、コスピが7000、8000、9000と過去最高値を更新していくことで、韓国社会全体のFOMOを最大化する“トリガー”として作用する。信用取引を増えているのはこのためだ。

視聴者さんの問いを丁寧に解説するとこんな感じだ。だから、韓国人の行動は日本人には絶対理解できないんだよ。理解するには韓国に数年ほど住むしかないんだよ。

全体まとめ

韓国は半導体で延命されながら、半導体以外の経済は死に続ける“延命国家”になった。

そして国民は、FOMOに支配された“投資依存社会”に閉じ込められている。