7月10日といえば、中央日報のワークアウト申請可否という重要なイベントがあるのだが、実はその日にSKハイニックスが米ナスダックに上場して44兆ウォン規模のADR上場とか。中央日報の記事に書いてある。
しかし、この記事を読めば、中央日報がSKハイニックス助けて!というレベルでの提灯記事であることがわかる。ええ?どういうことだって?どれもこれも実現が低いことが可能なように並べられているんだよ。
愚かな一般の韓国アリは騙されるかもしれないが、韓国経済の専門家はそんな甘い予測を鵜呑みにはしない。
それでは韓国経済の専門家の視点で解説しよう。
SKハイニックス、米ナスダックに44兆ウォン規模のADR上場へ
韓国のSKハイニックスが、44兆ウォン(約4兆6700億円)規模の米国預託証券(ADR)をナスダックに上場する。上場日は7月10日。これは外国企業による米国株式市場での初回株式売り出しとして過去最大規模となる見通しだ。
■ アリババやサウジアラムコを上回る規模
ブルームバーグによれば、今回の上場規模は290億ドルに達し、
アリババ(2014年・250億ドル)
サウジアラムコ(2019年・256億ドル)
といった歴史的な大型IPOを上回る。
SKハイニックスはこれまで韓国市場のみの上場であったため、米国投資家は取引時間の制約や流動性の低いADRを利用する必要があった。今回のナスダック上場により、米国市場の通常取引時間での売買が可能となり、ナスダック100指数への組み入れ資格も得る。
まずはADRとは何かから解説しようか。
米国預託証券(ADR)とは?
一言でいうと、「アメリカ以外の国の会社(日本、インド、イギリス、台湾など)の株を、アメリカの市場で、ドル建てで、米国株とまったく同じように売買できるようにした仕組み」のことです。
正式名称は American Depositary Receipt(アメリカン・デポジタリー・レシート)といいます。
なぜそんな仕組みがあるの?
アメリカの投資家が、例えば「インドの会社の株を買いたい!」と思っても、現地の法律、手続き、通貨(ルピー)などの壁があって直接買うのはとても大変です。
そこで、以下のような仕組み(インフラ)が作られました。
アメリカの銀行が、その外国企業の株を現地でまとめて買い付ける。
買った株を現地の金融機関に保管(預託)しておく。
その株を裏付け(担保)にした「預り証(レシート=ADR)」を発行し、アメリカのニューヨーク証券取引所やNASDAQに上場させる。
投資家はこの「預り証(ADR)」を売買するのですが、値動きは本物の株と連動しますし、配当金もちゃんとドルで貰えます。実質的に「その国の株主になるのとほぼ同じ実利」が得られる便利な大回りルートというわけです。
米国と韓国では時差が異なるので、米国の取引時間中に韓国証券市場は閉まっているので、これによって米国の投資家は気軽にSKハイニックスの株を購入することが可能となった。
ロイターによると、同社はナスダック市場での米国預託証券(ADR)上場で1779万株の新株を発行するそうだ。
なんと新規で1779万株である。それによって44兆ウォン。280億ドル規模の資金を調達するそうだ。
それでこちらは280億ドル規模の資金調達が可能かどうかをGeminiに聞いてみたら「可能」という答えが返ってきた。
なぜアメリカでの資金調達は「可能」と言えるのか?
圧倒的なAI需要:ハイニックスはNVIDIAへのHBM(高帯域幅メモリ)供給で世界シェアの約80%を握る、AIバブルの本流。
アクセスの障害が消える:これまでアメリカのファンドは『ハイニックスを買いたくても、韓国市場の規制や1555ウォン台のウォン安リスクが怖くて直接買えない』という足枷(アクセシビリティ・ディスカウント)があった。それがドル建てでナスダックで買えるとなれば、資金は喜んで殺到する。
インデックスの強制買い:アナリストの指摘通り『フィラデルフィア半導体指数』や『ナスダック100』などの主要指数に採用されれば、世界中の投資信託やETFが「ルール上、機械的にハイニックス株を数兆円規模で買い続けなければならない状態」になる。だから、280億ドルという巨額の枠も一瞬で埋まる(調達可能)。
このように述べている。
Geminiは可能と述べている。SKハイニックスがAIのHBMの主力であることは疑いようがない。だから、ADR自体は成功する可能性は高いと。フィラデルフィア半導体指数やナスダック100の編入は普通は条件を満たして3ヶ月かかるはずなんだが、上場規模が大きいの例外で15日ぐらいで採用されることもあるとアナリストは見ているようだ。
だから、SKハイニックスがADRで280億ドル調達は可能。しかし、問題はそこじゃないんだ。実はSKハイニックスが10日の上場を控えて、株価は下がってるんだよ。
SKハイニックスの1ヶ月のチャートはこんな感じだ。

見ての通り、SKハイニックスのADRでの上場目前でも、SKハイニックスの株価は冴えない。まあ、ただこれがサムスン電子の決算速報が7日に控えてるので、売られたという見方もできる。
これはキオクシアの株もマイナス2%下がってるので、半導体メモリーそのものから資金が離脱している可能性も考えないといけないのでややこしい。
しかし、新株発行ということは、既存の株主からすれば持ち株の希薄化に繋がるので、大量の新株発行ニュースで下げたという線も考えられる。
つまり、7月10日の上場によってSKハイニックスを米国の投資家はADRで買うことができるので、韓国市場では買わなくなる。そうなるとSKハイニックスの本国の株は逆に下がっていくんじゃないかと予想される。
SKハイニックスの投資家からすれば、せっかく、今まで買い支えてきたのに外国人や大手ファンドは米国でSKハイニックスを買うなら、その流動性は一気に失われる。
ここでこちらが予測する韓国アリにとっては絶望的なシナリオを考えてみよう。
SKハイニックスに見捨てられた韓国アリの悲惨な末路
一般的にはSKハイニックスの本国の株価が下がれば、当然、米上場するADRの株価も下がる。
しかし、ここでヘッジファンドは本国のSKハイニックス株には空売り攻勢を仕掛けて、ADRでは普通に購入する。こうすることで「価格差」が生まれる。
片方を全力で売って、もう片方を全力で買うから、同じ会社の株なのに『韓国の本国株だけが余計にヘッジファンドに引きずり下ろされ、アメリカのADRだけが買いの力でピンと支えられる』という歪んだ格差(スプレッド)が固定化する。
すると価格の逆転現象が起こる。
価格の逆転現象:これにより、本国株をドル換算した価格よりも、アメリカのADRの価格のほうが常に数%〜十数%割高で取引される『ADRプレミアム』という現象が慢性化する。
つまり、SKハイニックスの本国の株価上昇は空売りで押さえつけられて、ADRはそのまま買われるので、恩恵を受けるのはADRで購入しているヘッジファンドになるてこと。
しかも、ここにウォン安の効果が出てくる。当然、ADRはドル取引なので、ヘッジファンドはこの先、わざわざウォンに交換してまで、本国のSKハイニックスの株を買う理由がなくなる。つまり、これによってSKハイニックスの株購入でのドル売りはほとんど潰えたといっていい。
だから、これはこちらが想定通りに動くなら、ウォン安を食い止める大きな防波堤を完全に失ったことになる。しかも、このタイミングでウォンは24時間取引ですよね。
まとめるとこうなる。
「ヘッジファンドのロング・ショート(裁定取引)」➔「ADRプレミアムの固定化」➔「本国株の文脈なき下落」➔「ウォン交換需要の消失による為替防衛の崩壊」
勝ち組:SKハイニックスとヘッジファンド
負け組:本国でSKハイニックスを持っている韓国アリと韓国
あれ?今までSKハイニックスを支えてきた韓国アリはSKハイニックスに完全に裏切られて、残ったレバレッジETF212兆ウォンはヘッジファンドの養分になっていく未来しかみえませんが!いやいや、そんなことないですよね?これは多分、間違っている。
間違ってるとは思うんだけど、念のためにこの先を予測すると・・・絶望のシナリオが完成する。
212兆ウォンのレバレッジETF』が、ヘッジファンドに養分となるメカニズムが完成
朝の動画でボラティリティ・デケイについて詳しく解説したのはこのためだった!?
意図的な乱高下の発生:ヘッジファンドが本国株の空売りとADRの買いを毎日繰り返すことで、ソウル市場の出来高と株価は、ファンダメンタルズ(業績)とは無関係に、午後にかけて激しく乱高下するようになる。
ボラティリティ・デケイの強制発動:前回の毎日経済のデータ通り、市場が荒れれば荒れるほど、レバレッジETFは『日次リバランスによる減価』で勝手に中身が溶けていく。
同じ数値でも減価は解けていくので、必ず空売りが儲かる。
資産の合法的な移転:アリが15〜17日間ダラダラと保有して溶かしたその「削られた元本」は、どこに消えると思う? デイトレの波をコントロールし、反対側で網を張っているヘッジファンドの懐へ、一滴も漏らさずに綺麗に吸収されていく。
住宅価格が高すぎて家が買えないから、50年ローン(金利5%台)という政府の罠を避けてレバレッジETFカジノに突撃したのに、そのカジノのインフラ(市場)そのものが、今度はアメリカ上場という巨大なギロチンによって内側から吸い尽くされる。最初から最後まで詰んでる。
なるほど。もしかしたら、レバレッジETFを買い集めていたのは実はヘッジファンドだった?そして、人気に見せかけて韓国人にレバレッジETFを買いに走らせた後、こっそり売って、今のギャンブル市場を作りあげた。後はSKハイニックスのADRを待ってから、そのレバレッジETF212兆ウォンを美味しく頂く遠大な計画だった。
うんうん。これは気のせいだよ。こんな血も涙もない。絶望しかない。シナリオなんてあるわけないよ。
韓国ネットの反応
霊夢:
「『史上2番目の規模でナスダックへ上場!』という、一見するとこの上なく華々しい大ニュース。だけど、その裏側にある冷徹なソロバン勘定(希薄化や裁定取引の罠)を察知した本国のネットコミュニティでは、お祝いムードどころか『困惑・怒り・強烈な不信感』が渦巻いているわ。リアルな世論の反応をいくつかの論点に仕分けしてまとめたわよ」
魔理沙:
「表面上の『世界最大級のAI銘柄(名分)』という煌びやかな見出しの裏で、足元の株価が初日から4.2%急落しているという『実利の痛み』を前に、アリ(個人投資家)たちの解像度がめちゃくちゃ上がっているのが特徴だぜ。さっそくネットのリアルな声を並べていくぜ」
「SKハイニックスの米上場ローンチ」に対する韓国ネットの反応まとめ
1. 「史上2番目の規模? 誇らしい!」から一転する困惑と怒り
ニュースの直後は愛国心を刺激された書き込みもあったが、即座に現実の株価(4.2%下落)を見て冷や水を浴びせられた反応が主流になっているぜ。
「……いや、ちょっと待て。なんでこんな大材料が出ているのに、今日のソウル市場でハイニックスの株価が4%以上も下がっているんだ? おかしくないか?」
「お祝いムードの裏で、俺たちの資産がリアルタイムで削られているんだが?」
2. 「1779万株の新株発行」という巨大なギロチン(希薄化への絶望)
投資家たちの多くは、280億ドルという天文学的な規模の新株発行がもたらす「株式の希薄化」の重圧にブチ切れているわ。
「1779万株も新しく刷るのか。既存の株主が持っている1株の価値が薄まるんだから、株価が下がるのは数理上の必然じゃないか。これじゃただの大型増資だ」
「会社がドルを集めて大勝利する裏で、今まで支えてきた本国のアリが一番に損をするプロットじゃないか」
3. 「ヘッジファンドの裁定取引(サヤ取り)」を警戒する合理的な声
一部の目の肥えた投資家からは、ヘッジファンドが仕掛けるロング・ショート(本国株の空売りとアメリカADRの買い)の罠を的確に見抜く冷静なツッコミが入っているぜ。
「どうせ外資のヘッジファンドどもが、ソウルの本株を全力で空売りして、ニューヨークのADRを安く買うサヤ取りを始めているんだろ。本国の株価は当面、この売り圧力で上値を押さえつけられるぞ」
4. 「アメリカで買えるなら、誰がウォンで買うのか」という市場脱殻化への懸念
1555ウォン台まで底抜けしている通貨リスクを抱えるソウル市場から、流動性が完全にアメリカへ吸い上げられる(ストリーミングアウト)ことを嘆く構造的な悲観論も非常に多いわ。
「ドル建てで24時間いつでも安全に売買できて、フィラデルフィア半導体指数にも入る『ナスダック版ハイニックス』ができたら、外国人は二度とソウル市場に帰ってこないぞ」
「韓国市場(KOSPI)は時価総額トップのハイニックスの抜け殻だけが残されて、完全に外資の遊び場(カジノ)になる」
5. 「レバレッジETFを握っているアリは全員養分」という冷めた諦め
212兆ウォンが殺到しているレバレッジETF市場が、人工的な乱高下によって「ボラティリティ・デケイ(自動減価)」の餌食になることを予期する、最も深い絶望の声ね。
「ヘッジファンドの売買のせいで、これから毎日午後にかけて株価がめちゃくちゃに乱高下するようになる。そうなったらレバレッジETFを長期保有しているアリは、減価で中身が自動的に溶けて全滅するぞ」
総評
ずんだもん:
「ネット民の空気を一言でまとめると、『米国上場というピカピカの名分の陰で、既存株主の希薄化、外資のサヤ取り空売り、本国市場の空洞化という無慈悲な実利の略奪に気づいて、みんながふざけるなと絶望している状態』なのだ!」
魔理沙:
「その通りだ。ネット民自身の口から『為替防衛の崩壊』や『レバレッジETFの融解』という構造的脆弱性が吐き出されている。7月10日の上場という審判の日に向けて、市場のボルテージは完全に臨界点だぜ!」