米国株が軒並み全滅:金利ショック・原油高・AI投資不安の複合クラッシュ

こちらは金利上昇が怖いと述べていたが、当たってほしくないことが当たるというのは喜ばしいことではない。米インテルの決算がどうとかの前に全滅だよ・・・。ええ?何が全滅だって?米国株だよ。特にハイテク株が軒並み急落している。

今は朝の5時前なのでインテルの決算がどうとかですらない。完全に金利上昇で一気に売られている。

米国債券2年利回り04:364.353+0.051▲1.19%H:4.366L:4.302
米国債券5年利回り04:384.458+0.050▲1.13%H:4.468L:4.409
米国債券10年利回り04:494.702+0.045▲0.97%H:4.715L:4.656
米国債券30年利回り04:375.168+0.021▲0.41%H:5.189L:5.14

確かに米国債権10年利回りのプラス0.97%を始め、四つの債券で大きく金利が上昇している。7月のFOMCは利上げないと見ているが、金利を見る限りでは利上げもあるとみているのか。

前にも述べたが米国債の金利は世界において圧倒的、重要な意味を持つ。ここが崩れると軒並み世界同時株安を引き起こす。既に日経平均先物はもう1000円マイナスだよ。

しかも、ドル円は163.81。164円目前に迫っている。ドルインデックスも101.43である。しかも、原油価格も91ドル。

これはどう考えても厳しい。とりあえず金利上昇においてハイテク株がなぜ売られるかを最初に解説しておこう。

金利上昇 → ハイテク株が崩れる“物理的な理由”

① ハイテク株の「未来の利益」が金利で“割り引かれる”
ハイテク企業は、

研究開発に巨額投資

利益は未来に出る

今の利益より「将来の利益」が株価の源泉

つまり、株価はこう計算される:

株価=将来の利益÷(1+金利)𝑛
金利が上がると分母が膨らむ → 株価が下がる
これは数学的に避けられない。

特にAI・半導体は「未来の利益依存度」が高いので、
金利上昇のダメージが最大。

■② 金利上昇 → 資金調達コストが爆増する
ハイテク企業は設備投資が巨大。

半導体工場:数兆円

AIサーバー:1台数千万円

データセンター:数百億円規模

これらは借入や社債で調達する。

金利が上がると:

借入コスト上昇

社債発行コスト上昇

投資回収期間が伸びる

利益率が悪化

→ 株価が下がる

■③ 金利上昇 → 安全資産(債券)が魅力的になり、株から資金が逃げる
10年債が 4.7% も利回りを出すなら、「リスクを取って株を持つ理由」が薄れる。

特にハイテク株はボラティリティが高いので、資金は真っ先に逃げる。

これは金利が上がると真っ先にハイテク株が売られる原因である。これを踏まえて米主要株が軒並み全滅しているのを見ておこう。

米主要株:全面安(特にNASDAQが壊滅)
主要指数はすべて下落。
特にハイテク比率の高い指数が大きく崩れています。

NYダウ:-520.95(-1.00%)

NASDAQ:-553.21(-2.15%)

NASDAQ100:-543.29(-1.87%)

S&P500:-91.74(-1.22%)

FANG+:-402.81(-2.33%)

👉 ハイテク主導の全面安。NASDAQ系の下げが突出している。

🟥 セクター別:一般消費財・通信・情報技術が壊滅
S&P500 セクター別

一般消費財:-4.92%

コミュニケーション:-5.03%

情報技術:-1.35%

NASDAQ セクター別

コンピューター:-2.23%

工業:-3.48%

👉 金利ショック時に最も弱いセクターがまとめて崩れている。

🟥 個別銘柄:GAFAM+AI関連が大幅安
▼ GAFAM
Google(GOOGL):-7.04%

Amazon:-4.45%

Microsoft:-2.05%

Apple:-1.24%

Meta:-3.20%

👉 Googleの -7% が市場心理を大きく悪化させている。

▼ AI・半導体
NVIDIA:-1.58%

AMD:-2.32%

Intel:-2.28%

しかし例外として:

Micron:+2.56%

SanDisk(SNDK):+0.66%

SK hynix ADR(SKHY):+2.55%

👉 メモリ系だけが逆行高(HBM・DRAM市況改善の影響)。

▼ その他の大きな下落
Tesla:-14.40%(決算悪化)

T-Mobile:-10.80%

🟩 上昇している銘柄(少数)
ハネウェル:+5.55%

アムジェン:+1.55%

シェブロン:+0.75%

👉 ディフェンシブ(医薬・工業・エネルギー)がわずかに上昇。

🔥 最大要因:米金利の急騰(悪い金利上昇)
米国債利回り

2年:+1.19%

5年:+1.18%

10年:+0.92%

30年:+0.47%

👉 短期金利の急騰 → ハイテク株の理論株価が一気に下がる → 全面安

📌 まとめ
NASDAQ系が壊滅(-2〜3%)

Google・Amazon・Metaなど大型株が大幅安

Teslaは決算悪化で -14%

半導体は総崩れだが、メモリ系(Micron・SanDisk・SK hynix ADR)は逆行高

金利急騰が主因(特に2年・5年)

ディフェンシブ株だけが小幅高

👉 完全に「金利ショックによるハイテク株の総崩れ」。。

しかし、この状況でなぜか、マイクロンやサンディスク、SKハイニックスADRはプラスなんだよな。どうなっているんだ。 

また、決算が良かったGoogleもまさかのマイナス7%だよ。Teslaは決算内容見れば納得である。さすがにあの決算じゃ大きく下げても仕方がない。Tesla決算も簡単にまとめておこうか。

今回の Tesla の -14% は「当然の下げ」

本業のEVが伸びない

利益率が崩壊

在庫増

値下げしても需要戻らず

AI投資が重荷

ロボタクシーの収益化が見えない

Teslaの下げも当然、米市場では大きく影響するので、これも金利上昇と同じで悪材料となっている。でも、スペースXは少し買われてるので、不思議なところではある。

韓国コスピへの影響について

このようにインテルの決算がどうかの前に全滅している。さすがにここまで酷いと、SKハイニックスADRがプラスだから、韓国コスピもプラスなんて思えないよな。

まあ、どちらにせよ。韓国アリは今日は絶対に勝てない構造となっていたので同じか。外国人の売り浴びせで急落コースか。

ADRが上げた材料を買うか。金利上昇でハイテク株急落でメモリー需要減と見て売るかのか。判断がわかれるところだ。ただ、マイクロンやサンディスクを見る限りでは同じ動きもあり得る。

ロイターによると、米国株式市場は続落し、ナスダック総合は2%超​の下げを記録した。ハイテク大手‌の決算を受け、人工知能(AI)への巨額投資に対する懸念が再燃したほか、中東情勢を受け​た原油価格の急騰がインフレ懸念​をあおった。

ロイターは「AI投資懸念と原油高」と三行でまとめたが、実際の市場では金利ショック・インフレ再燃・財政悪化・テスラ決算ショックが同時に発生しており、三行では説明できない“複合クラッシュ”が起きている。

では、インテルの決算を見ておこうか。

インテル、2026年第2四半期決算を発表 ― 売上25%増で15年ぶりの力強い成長

■ 売上高は161億ドル、AI需要が牽引


第2四半期の売上高は 161億ドル(前年12.9億ドル) と、AI向け製品の需要増加により大きく伸長した。特にデータセンター&AI(DCAI)部門は 前年比59%増 と急拡大し、クライアント向けCPUを含むCCPG部門も 13%増 と堅調だった。

■ GAAPでは赤字継続、非GAAPでは黒字化


インテルは依然として構造改革コストや投資負担が重く、
GAAPベースの純損失は110億ドル(EPS -2.16ドル) と赤字が続いた。

一方、事業の実質的な収益力を示す 非GAAPベースでは純利益22億ドル(EPS 0.42ドル) を確保し、黒字化を達成した。粗利率も GAAP 40.4% → 非GAAP 41.8% と大幅に改善している。

■ AI向け製品が急成長、Xeon・ASIC・パッケージングが好調


CEO リプ・ブー・タン氏は、AIが「かつてないほどの計算需要を牽引している」と述べ、インテルのCPU、ASIC、先端パッケージング、ファウンドリー事業が成長の中心にあると強調した。

製品面では以下の進展が報告されている:

Xeon 6+(Intel 18A) の投入

物理AI(Physical AI)向けCore Ultra Series 3 の採用拡大

OpenVINO Physical AI の提供開始

Arc G-Series によるハンドヘルドゲーム市場への展開

■ ファウンドリー事業も回復、ASMLのHigh-NA EUVで量産入り


インテル・ファウンドリーは、次世代プロセス Intel 18A-P がリスク生産に入り、
ASMLの High NA EUV を用いた「Panther Lake」プロセッサの量産を開始した。

さらに、Fortinetとの協業により新たなセキュリティプロセッサ開発にも着手している。

■ 第3四半期見通し:158〜168億ドル、AI需要で強気継続


インテルは2026年第3四半期の売上を 158〜168億ドル と予測し、
AI向け製品の需要継続を背景に強気のガイダンスを示した。
非GAAP EPSは 0.38ドル を見込む。

🧭 総括:インテルは“AI復活”を鮮明に示した決算
今回の決算は、

売上25%増(15年ぶりの強い成長)

非GAAP黒字化

粗利率の大幅改善

AI向け製品の急成長

ファウンドリー事業の回復

という複数の好材料が揃い、インテルが「AI時代の再成長軌道」に戻りつつあることを示す内容となった。

一方で GAAP赤字は依然として大きく、構造改革・投資負担の重さという課題も残る。

これが好決算であり、サプライズであるのは時間外でインテルが9%も上げている時点でよくわかるという。AI関連に需要があることは確認できたが、まさかGoogleの正反対の動きをするとはな。

同じハイテク株ではあるが、インテルの場合はサプライズが強かった。まあ、そんなところだろうか。さすがに売上高25%増は強かったと。

米国ネットの反応

🟥 ①「金利が全部上がってる。終わった」系(恐怖)
「2年も10年も全部上がってる。これは本物の金利ショックだ」

「株が死ぬときの典型パターン。逃げろってことだろ」

「金利が落ち着くまで何も買えない」

背景:
原油高 → インフレ懸念 → 債券売り → 長期金利上昇という連鎖が確認されている 。

🟥 ②「ハイテクは金利に弱すぎる。Googleが7%落ちるとか異常」系(怒り)
「Googleの決算良かったのに7%落ちるとか意味不明」

「AI投資してる企業ほど金利に殺される」

「金利ショックは決算を無視する。ハイテクは地獄」

背景:
中東情勢の緊迫化 → 原油高 → 長期金利上昇が大型テック株の売りを誘発したと分析されている 。

🟥 ③「またインフレかよ。FRBは利下げできない」系(諦め)
「原油が上がってる限りインフレは終わらない」

「FRBは利下げできない。むしろ利上げの可能性まで出てきた」

「7月FOMCは据え置きでもタカ派だろうな」

背景:
原油高がインフレ再燃を招き、金利上昇を促しているという分析が複数の市場レポートで示されている 。
また、7月FOMCで利上げ提案の可能性があるとの指摘もある 第一生命経済研究所第一生命経済研究所. 2026年7月FOMCプレビュー ~利上げ提案の可能性~ | 前田 和馬 | 第一ライフ資産運用経済研究所。

🟥 ④「中東が全部悪い。原油が上がれば金利も上がる」系(地政学への怒り)
「イランとの交渉がこじれて原油が上がってる。これが全部の元凶」

「ホルムズ海峡が不安定だと株は絶対に上がらない」

「原油高→インフレ→金利高→株安の地獄ループ」

背景:
米国とイランの和平交渉停滞が原油高を招き、インフレ懸念を増幅させていると報じられている 。

🟥 ⑤「小型株は死んだ。ラッセルは金利に耐えられない」系(悲観)
「ラッセル2000が一番やばい。借金多い企業は金利で死ぬ」

「小型株は金利上昇の直撃を受ける」

背景:
ラッセル先物が金利高でアンダーパフォームしていると分析されている 。

🟥 ⑥「半導体は強いのか弱いのか分からん」系(混乱)
「ハイテクは死んでるのに、メモリだけ上がってるの意味不明」

「MicronとSK hynix ADRが強いのはAIサーバー需要か?」

「インテルは決算で爆上げ、Googleは決算で爆下げ。何これ」

背景:
半導体は買い戻しが入る一方、大型テックは売られたという市場分析がある 。

🟥 ⑦「金が上がってる時点で株は終わり」系(リスクオフ)
「金が2%上がってる。完全にリスクオフ」

「債券売り→金買いの典型的な危機モード」

背景:
金先物が1.9%上昇し、安全資産への資金流入が確認されている 。

🔥 総評:米ネットは“金利ショック+原油高+AI投資不安”の複合クラッシュと認識
米国ネットの空気をまとめると:

「原油高 → インフレ懸念 → 金利急騰 → ハイテク崩壊」という最悪の連鎖が発生している。
決算が良くても金利ショックには勝てない。」

Googleの急落(-7%)
Teslaの暴落(-14%)
NASDAQの大幅安
金利の全面上昇
原油高
中東情勢悪化

これらが同時に起きているため、
米ネットは“恐怖・怒り・諦め”が入り混じった非常にネガティブな反応になっている。

【最終まとめ】今回の米国市場は“複合クラッシュ”
今回の急落は、ロイターの三行では絶対に説明できない。

金利ショック
+ 原油高
+ インフレ懸念
+ AI投資不安
+ Tesla決算ショック
+ Google急落
+ 半導体セクター内の分裂
+ インテルのサプライズ決算

これらが同時に発生した結果、
米国市場は ハイテク主導の全面安となった。