昨日、世界で半導体株が売られている原因がSKハイニックスの決算によるものだった。さすがにサイドカー、サーキットブレーカー発動してマイナス12%までコスピが落ちたのは韓国だけであり、その時にSKハイニックスはマイナス20%と近く売られていた。
それから、終値はまさかのコスピは5.98%まで急回復したが、投資主体別売買動向を見れば、外国人だけではなく、個人も売っていたので、こちらはインチキ相場だと述べた。
しかし、SKハイニックスが大きく売られてキオクシアも全面安となったわけだが、今朝の気になるFOMCの金利動向は市場の予想通りの据え置きとなった。こちらも据え置きだと予測したが、これによってフィラデルフィア半導体指数がマイナス4%から急回復して、マイナス1%台まで戻した。さらにS&P500はプラス圏内に戻った。
金利据え置きで半導体株は少し持ち直したが、マイクロンなどはSKハイニックスの影響で下げている。
それではまずはFOMCから見ていこう。
韓国経済の専門家の視点で解説しよう。
米FOMC、政策金利を3.50–3.75%で据え置き
9対3で声明を承認、3名が利上げを主張
米連邦公開市場委員会(FOMC)は29日、フェデラルファンド(FF)金利の誘導レンジを 3.50–3.75%で維持 することを決定した。今回の決定は 9対3の賛成多数 で承認され、前回の「12対0」から大きく構図が変化した。
景気は堅調、設備投資と生産性が力強い
声明によると、中東情勢の不確実性が高まる中でも米経済は堅調に拡大 している。 設備投資と生産性の伸びが強く、雇用の増加は労働人口の増加に追いついており、失業率は大きく変化していないとした。
インフレは依然高水準、供給ショックの影響が残る
インフレ率は依然として 目標の2%を上回る高水準 にあり、エネルギー価格を含む特定分野の上昇は供給ショックの影響が残っていると分析。 委員会は「物価安定の実現に向けて取り組む」と強調した。
3名の委員が利上げを主張
ハマック、カシュカリ、ローガン氏が0.25%利上げを要求
今回の会合では、ベス・ハマック、ニール・カシュカリ、ローリー・ローガン の3名が反対票を投じ、0.25%ポイントの利上げが望ましい と主張した。
これは前回声明にはなかった新規の記述であり、委員会内の見解の分岐が明確になった。
FOMC内部で「利上げ派」が台頭、政策スタンスは転換点へ
今回のFOMCは、政策金利の据え置き自体は予想通りだったものの、3名の利上げ主張 が明記されたことで、委員会内部の温度差が鮮明になった。
景気は堅調
インフレは依然高い
地政学リスクは継続
委員会内で利上げ論が再浮上
これらを踏まえると、次回以降の会合では 利上げ再開の可能性 が市場で議論される展開が予想される。
このように金利は据え置かれたが、反対票が前回よりも3名増えている。その3名は利上げを要求したので、9月のFOMCで利上げについて議論もでてくるということが予想されると。9月に利上げするかどうかはわからないが、なんか朝の4時過ぎに急に米株は軒並み下がりだしたぞ。
まだ、マイクロソフトやMetaの決算は5時と書いてあるので出ていない。しかも、ダウがマイナス1000ドルだ。嫌な予感しかしない。
米主要株・半導体株まとめ(7月29日)
1. 市場全体:主要指数は全面安、特に半導体が急落
指数 終値 前日比 下落率
NYダウ 51,594.14 −1,153.18 −2.18%
NASDAQ 24,442.94 −433.97 −1.74%
NASDAQ100 27,192.31 −570.82 −2.06%
S&P500 7,316.15 −112.63 −1.52%
NYSE FANG+ 16,483.50 −293.21 −1.75%
PHLX 半導体(SOX) 10,447.49 −588.19 −5.33% ← 最大の下落
結論:半導体が市場全体の下落を主導。
SOXは−5.33%と突出した急落で、AI関連株に強い調整圧力。
2. メガテック主要株(GAFAM+Tesla)
● 下落した銘柄(市場の重し)
Microsoft(−0.71%)
Apple(−0.56%)
Amazon(−1.82%)
Meta(−1.31%)
Tesla(−2.97%)
● 上昇した銘柄(市場を下支え)
Alphabet(+0.90%)
Netflix(+1.71%)
GAFAMは総じて弱いが、GoogleとNetflixが唯一のプラス。
広告・コンテンツ系は底堅い一方、クラウド・消費は軟調。
3. 半導体株:全面安、特にメモリ・装置が壊滅的
● GPU・AIサーバー
NVIDIA:−3.55%
AMD:−5.52%
Intel:−5.08%
→ AIサーバー関連は一斉安。投資過熱の修正局面。
● メモリ(HBM・DRAM・NAND)
Micron(MU):−10.10% ← 最大の下落
SanDisk(SNDK):−7.32%
Western Digital(WDC):−0.32%
→ Micronが10%安と崩落。メモリは最も売られたセクター。
● 製造装置(EUV・エッチング・検査)
AMAT:−8.40%
LAM(LRCX):−6.42%
KLA(KLAC):−10.80%
ASML:−2.04%
→ 装置株も大幅安。設備投資の減速懸念が強い。
4. その他の主要株(ダウ構成銘柄)
● 大幅安
キャタピラー(CAT):−6.91%
ゴールドマン(GS):−5.09%
JPモルガン(JPM):−3.53%
ボーイング(BA):−3.41%
→ 景気敏感株・金融株が弱い。リスクオフが鮮明。
● 上昇した銘柄
コカ・コーラ(KO):+0.92%
ビザ(V):+0.58%
セールスフォース(CRM):+3.79% ← ダウで最強
→ ディフェンシブ(生活必需品)とソフトウェアは堅調。
5. 今日の市場の“要点3つ”
① 半導体が市場の下落を主導(SOX −5.33%)
Micron −10%、装置株 −6〜10% と、AI関連の調整が最も深い。
② メガテックは総じて軟調だが、Google・Netflixは上昇
広告・コンテンツ系は底堅い。
③ 景気敏感株・金融株も売られ、リスクオフが広がる
ダウ構成銘柄の下落幅が大きい(CAT −6.9%、GS −5.1%)。
SKハイニックス ADR(SKHY)まとめ(7/30 早朝時点)
終値:126.79(−2.60%)
出来高:63.81M(非常に大きい)
アフターマーケット:125.70(−0.86%)
韓国本体(000660)は1,401,000(−9.61%) と大幅安で、ADRも連動して下落。
このように軒並み売られる展開である。
しかし、今日はこれだけじゃない。マイクロソフトとMetaの決算もある。
マイクロソフト、4–6月クラウド売上高が43%増(予想上回る)
1. Azureの売上が前年同期比+43%、市場予想(+39.98%)を上回る
マイクロソフトが発表した第4四半期(4–6月)決算で、
Azureの売上高が+43% と強い伸びを示した。
予想は +39.98% だったため、明確に上振れ。
AI需要がクラウド成長を押し上げている構図が鮮明。
2. 時間外取引で株価は約+3%上昇
好決算を受け、時間外で MSFT株は約+3%上昇。
市場は「AIクラウドの成長持続」を評価。
3. Azure売上が初めて“1000億ドル”を突破
CEOサティア・ナデラは
「今年、Azure売上高は初めて1000億ドルを突破した」 と発言。
Azureは完全に“巨大インフラ企業”の規模へ。
4. Microsoft 365 Copilotの有料ユーザーが3000万人突破
ナデラCEOは、
Microsoft 365 Copilotの有料ユーザーが3000万人を超えた と説明。
「顧客がAI変革の推進において当社に寄せる信頼を反映している」とコメント。
AIアシスタントの商用化が急速に進んでいる。
5. 記事の背景:AI関連半導体株の下落が市場の不安要因
記事後半では、FOMCが金利据え置き
AI関連半導体株の下落が市場全体の重しと説明されている。
マイクロソフトの好決算は市場の不安を一部相殺する材料。
決算は悪くない。だから、時間外でプラス3%だ。
メタプラットフォームズ 2Q増収減益 売上高28%増608億ドル、営業益8%減187億ドル、EPS6.18ドル
メタ・プラットフォームズ<META>の2026年度第2四半期(4-6月)の業績は増収、営業減益だった。
米現地7月29日の通常取引終了後に公開された8-K(重要事項報告書)によると、第2四半期は売上高は前年同期比28.0%増の608億ドルとなった。営業利益は8.2%減の187億ドル。営業利益率は30.9%へ低下した。前年同期は43.0%だった。1株利益(EPS・希薄化後)は6.18ドル(前年同期7.14ドル)となった。
Metaの決算は悪い。だから、時間外で一時マイナス8%下げている。
マイクロソフトとMetaの決算は好材料と悪材料だな。
韓国半導体への影響について
長期:HBM需要はさらに強まる(ポジティブ)
Azure+43%
Copilot3000万ユーザー
Google Cloud+82%
→ AI推論サーバーの増設が続く
→ HBM需要は増加し続ける
② 中期:設備投資は加速(SK・サムスンに追い風)
SKハイニックス:竜仁クラスター、米インディアナ先端パッケージ
サムスン:平沢・華城のHBMライン増設
クラウド企業のAI投資が続く限り、設備投資は止まらない
◆ ③ 短期:株価は不安定(ネガティブ)
韓国市場の急落
半導体セクターの利益確定売り
Meta決算の悪材料
短期はボラティリティが高い
結論:長期は明るいが、短期は荒れる
Microsoft=好材料、Meta=悪材料
この“決算の明暗”が半導体株の短期の揺れを作っている。