8月も今日で30日ということで、いよいよ月末を迎えることになった。しかし、今年の夏は暑くて、こちらは多少の夏バテ気味である。皆さんも体調管理にはくれぐれも注意してほしい。まだまだ暑い日は当分、続くだと思われる。
さて、今回は8月の韓国市場の話題になるのだが、こちらが何度も述べているコスピ9000。第2のエルドラドの夢に再び韓国アリは向かうのか。7月の全滅から彼らは立ち上がれることは出来たのか。サムスン電子やSKハイニックスの株価はどうなったのか。
9月の市場に向けて色々と整理しておきたい話題は多いのだが、とりあえず、韓国の証券会社は9月にコスピ7000を回復するらしい。ええ?本当かよ。
それでは韓国経済の専門家の視点で解説しよう。
証券会社が相次ぎ目標株価を引き上げ KOSPIは7,000回復を視野に
韓国株式市場で、証券会社による目標株価の引き上げ(アップグレード)が再び増加している。KOSPIは1か月以上にわたり狭いレンジでの停滞が続いているものの、企業収益の改善やボラティリティの低下を背景に、来月にも7,000ポイント台の回復が視野に入ったとの見方が強まっている。
目標株価の「引き下げラッシュ」から転換へ
FnGuideのデータによると、8月に入って証券会社は355件の目標株価引き上げを行い、562件の引き下げを記録した。月間では依然として引き下げが多いものの、直近1週間(8月22〜28日)ではアップグレード47件、ダウングレード42件と、流れが逆転した。
先月は市場急落に伴い、827件の大規模な目標株価引き下げが発生し、アップグレード(411件)の2倍以上に達していた。これに比べると、今月は明らかに落ち着きを取り戻しつつある。
KOSPIは7,000割れで停滞も、改善の兆し
KOSPIは7月23日に7,096.89で引けて以降、7,000ポイントを上回って取引を終えていない。最新の終値は6,788.88(-1.79%)。
しかし市場には複数のポジティブ要因が浮上している。
小型株・中型株が大型株を上回る動き
半導体中心だった上昇モメンタムが他セクターへ波及しつつあり、小型株・中型株が大型株をアウトパフォームしている。
企業収益見通しが改善
KOSPIの12か月先行EPSは、
半導体輸出の回復
DRAMスポット価格の上昇を背景に、先月末から約6%上昇した。
一方、株価の先物PERは低下しており、株価が収益改善に追いついていない=割安感が強いとの指摘もある。
ボラティリティ指数が急低下
単一株レバレッジETFの登場で急騰し、2008年金融危機時の水準を超えていたKOSPI200ボラティリティ指数(VKOSPI)は4月中旬の水準まで低下。市場安定への期待が高まっている。
半導体株の投資家センチメントが改善
サムスン電子とSKハイニックスが相次いで大規模株主還元プログラムを発表し、半導体セクターへの投資家心理が回復している。
ただし「楽観はまだ早い」との声も
一部アナリストは、アップグレードが増えているものの、「市場が楽観に転じたと判断するには時期尚早」と警告する。
直近1週間では、
目標維持:150件
引き上げ:47件
引き下げ:42件
と、依然として「様子見」が多数派だ。
サムスン先物のチョン・ヒチャン氏は、
「現在のVKOSPIは長期平均を大きく上回っており、ボラティリティ低下だけで市場正常化とは言えない」と述べ、今後は株主還元拡大や外国人投資資金の流入が市場の基礎体力を改善できるかが焦点だと指摘した。
総括:KOSPIは“割安+収益改善+ボラ低下”で反発余地拡大
記事全体を総合すると、現在の韓国株市場は以下の構図にある。
【プラス材料】
企業収益(特に半導体)が改善
ボラティリティ指数が急低下
小型株・中型株に資金が回り始めた
サムスン・SKの株主還元強化
目標株価の引き上げが増加
【懸念材料】
依然として「目標維持」が多数派=強気転換には至らず
VKOSPIは歴史的平均より高い
外国人資金流入の本格回復は未確認
結論として、KOSPIは7,000回復の条件が整いつつあるが、決算シーズンと外資動向が最終判断の鍵となる。
なるほど。証券会社はこれで半導体が回復したといえるわけか。そうか?サムスン電子とSKハイニックスの株価を見て、7月より多少、ましな程度だよな。
SKハイニックスの株価の3ヶ月を振り返るとすぐわかる。

赤いラインはサムスン電子の株価。これを見ればわかるが、6月25日のピークから、両社の株は下がり続けて、底を打ったのが、7月31日ということになる。
それから8月が始まり、こちらが8月予測したときにサムスン電子やSKハイニックスの差がどう出るのか。そんな話題をしたわけだが、今のところ、サムスン電子の方があげている。SKハイニックスはマイナス28%だが、サムスン電子はマイナス16%程度である。
これの違いについても解説したが覚えているだろうか。
トレンドフォースの半導体動向によれば、DRAMは2028年前で供給不足だが、NANDは2027年で供給過剰になるという予測だ。これによってSKハイニックスよりも、サムスン電子のDRAMの方が需要あるとみた投資家が、SKハイニックスよりも、サムスン電子を重視した。それが1ヶ月のチャートからでもよくわかる。サンディスクショックも影響しているんだろうな。
このように見れば半導体は底を打ったという見方はできるが、回復?とまでは行かないんじゃないか。しかも、9月は米利上げの恐怖が待っている。韓銀だって連続利上げに踏み切った。韓国の半導体には逆風ですよね。しかも、エヌビディアの決算で見えてきたエヌビディアの一人勝ちで、韓国の半導体は下請けにされる恐れ。
それもウォッシュ議長の発言でエヌビディアの決算で上がった分の半分は消えた。
そもそも、視聴者さんもエヌビディアの決算でコスピ7000回復を予想した人も多いはずだ。しかし、実際はコスピは6788だ。明日に220も上げる材料は絶対にない。だから、8月に7000は絶望的。
では、9月なら7000回復はいけるという。
もの凄く甘いと思われる。エヌビディアの決算で7000回復できなかったのが、相当痛いと思われる。この先、半導体の決算で重要なのは直近だとブロードコムだが、それからマイクロンとなってくる。しかし、その間にはむしろ、悪材料しかないですよね。
そもそもだ。韓国は単一レバレッジETFの規制強化して、市場はボラティリティ低下したから健全な方向に向かっているとか。どういうシナリオなんだよ。理想と起きたことは完全に真逆だぞ。
① 韓国政府の描く“理想シナリオ”
韓国当局はこう考えている。
単一レバETFを規制
個人投資家の過度なレバ依存が減る
市場のボラティリティが低下
市場が健全化
外国人資金が戻る
KOSPIが安定して上昇する
つまり、
「レバ規制 で ボラ低下して健全化。コスピ 上昇」
という一本道のシナリオ。
しかし、これは“机上の空論”であり、現実の市場では全く逆のことが起きている。
② 実際に起きたことは真逆
現実はこうだ。
単一レバETFを規制
個人投資家は規制されていないレバ商品へ移動
SOXL(半導体3倍)へ資金が殺到
米国株の取引の43%がレバ商品に
韓国市場のボラティリティは一時的に低下
しかし、需給はさらに歪む
KOSPIは7000を回復できず
外国人はむしろ売り越し
「規制でレバ依存強化。需給悪化で市場は不安定化
という“逆シナリオ”が進行している。
③ ボラティリティ低下は「健全化」ではなく“取引量の減少”
韓国政府はVKOSPIが下がったことを喜んでいるが、これは健全化ではなく、
個人投資家が韓国市場から離れた結果の“閑散相場”にすぎない。
単一レバETFが死んだ
個人は米国レバETFへ移動
韓国市場の出来高が減少
ボラティリティが「見かけ上」低下
これは健全化ではなく、市場の活力が失われた“静かな危機”である。以前にのべたが「凪市場」である。
このようにボラティリティの低下は確かに事実だが、それはレバレッジETFの規制強化で、韓国アリが西洋アリにクラスチェンジじて、米国の半導体3倍レバレッジ、SOXL(半導体3倍)に資金が殺到した。これは韓国政府からすれば、取り締まりの対象外で、さらに手数料すら入手できない最悪の動き。
ここ1ヶ月の市場の動きは活性化なんてほと遠い。半導体株は底を打ったと判断はできるが、それから上昇が期待できる単一レバレッジETFという武器がもう存在しない。他のレバレッジETFに韓国アリは分散したが、それはバランス型なので、値動きそのものが小さい。つまり、儲からないんだよ。
だから、エヌビディアの決算で7000越えてない事実がこの先、絶望的な雰囲気を漂わせる。
ギャンブル好きの韓国アリが、規制された韓国市場で取引を活発化させることはない。だとすれば、この先はシナリオはどうなのか。3つのシナリオを見ておこうか。
シナリオ1:停滞(最も可能性が高い)
半導体は底打ち
しかし上昇の武器がない
韓国アリは戻らない
外国人は売り越し
KOSPIは7000を回復できない
つまり、底打ち後の横ばい。上昇トレンドに入れない。
シナリオ2:外資依存化(進行中)
韓国市場は今後、
外国人の売買だけで動く市場になる。
これは非常に危険。
外資が売れば暴落
外資が買っても上昇は限定的
韓国アリがいないので需給が弱い
つまり、市場の主導権が完全に外国人へ移る。
シナリオ3:市場縮小(長期的に確定)
レバETF規制で韓国アリが消えた結果、
証券会社の手数料減少
税収減少
ETF市場の縮小
新規投資家が入らない
市場の活力が消える
つまり、韓国市場は長期的に縮小する。
半導体は底打ちしたが、上昇トレンドには入れない理由
半導体は底打ちした可能性が高い。
しかし、
レバETFが死んだ
韓国アリが消えた
外資は慎重
米利上げリスク
韓銀の連続利上げ
NVIDIAの一人勝ち構造
韓国半導体は下請け化リスク
これらが重なり、底打ち後の上昇が作れない。
最終結論:韓国市場は“活性化”ではなく縮小して外資依存化へ
ギャンブル好きの韓国アリは戻らない
レバETFという武器が消えた
バランス型レバETFでは儲からない
韓国市場は空洞化
半導体は底打ちしたが上昇できない
KOSPI7000は8月も9月も難しい
外資依存化が進む
長期的には市場縮小
つまり、韓国市場は“活性化”ではなく“衰退の入り口”に立っている。
韓国証券会社は9月にコスピ7000回復を期待するが、9月の米利上げの恐怖から市場で半導体株が売られる可能性が高い。ただ、底を打ったのでここから大きく下げる展開はあまりない。徐々に下げていく感じかもしれないし、現状を維持もありえる。
9月の動向を見るにはまだまだ材料が足りないが、楽観的なムードにはなれない。韓国の証券会社の予測なんて当てにならんよ。さらに韓国アリは韓国株なんて捨てて、ドル預金に向かっているようだ。
韓国のドル預金が初の1,000億ドル突破
韓国のドル預金が史上初めて1,000億ドルを突破した。
2026年7月末時点で、韓国居住者が国内銀行に保有するドル預金は1,089億ドルに達し、前月比で111億ドル増加という過去最大の伸びを記録した。
外貨預金全体でも1,283億ドルと、統計開始以来の最高値となった。
ウォン高が急速に進んだ7月、企業・個人が一斉に「ドルの先払い買い」に動いたことが背景にある。
ドル預金が“過去最大の月間増加”企業が主導、個人も急増
韓国銀行のデータによれば、7月の外貨預金は1か月で150億ドル以上増加し、2012年の統計開始以来最大の増加幅となった。特にドル預金の増加が全体を押し上げた。
ドル預金の増加(7月)
残高:1,089.2億ドル
前月比:+111.2億ドル(過去最大)
初の1,000億ドル突破
韓国銀行は、ドル預金急増の理由として以下を挙げている。
大企業の経常収入増加
外貨建て債券発行による資金流入
証券会社の顧客預金増加
ウォン高による“ドル先払い買い”需要の急増
ウォン高がドル買いを刺激──1か月で125ウォンの急騰
7月のウォンは急騰し、ドル安が進んだ。
6月末:1ドル=1,549.4ウォン
7月末:1ドル=1,424.0ウォン
1か月で125.4ウォンのウォン高
この急激なウォン高が、企業・金融機関にとって「ドルを安く買えるチャンス」となり、ドル先払い買いが一気に増えた。
企業のドル預金が爆発的増加。3か月連続で過去最高
外貨預金の増加を牽引したのは企業だ。
企業の外貨預金(7月)
1,125.6億ドル(+135.7億ドル)
過去最高を更新
そのうち、企業のドル預金は:
956.9億ドル(+101.1億ドル)
3か月連続で過去最高
企業がドルを積み増した理由は、
金利低迷期のドル保有強化
海外取引の増加
外貨債券発行の増加などが挙げられる。
個人の外貨預金も増加
個人の外貨預金も増加した。
157.7億ドル(+14.4億ドル)個人投資家もウォン高を受けてドル買いを進めたとみられる。
韓国経済の専門家からいわせてもらうと、実に正しい選択である。ウォン高は長くは続かない。だから、今のうちにドルを手に入れておく。それだけで確実に儲かるからな。