韓国経済、憲法裁判所「大統領弾劾の事由すべて審理」 裁判が長期化し国政の空白状態が長引く可能性

韓国経済、憲法裁判所「大統領弾劾の事由すべて審理」 裁判が長期化し国政の空白状態が長引く可能性

記事要約:最近の韓国を見ると三権分立という言葉が怪しくなってくるのだが、それでも韓国は三権分立制度を維持している。今更、三権分立について説明はいらないと思うが、三権分立はフランスの啓蒙思想家であるモンテスキューやロックらが唱えた。

国家権力を立法・司法・行政の3権に分けて、それぞれ独立した機関に任せる原理。近代憲法の基本的な考えである。韓国の場合は大統領という行政の方が強くて度々、裁判所に圧力をかけていたのが例の産経新聞の元ソウル支局長事件でも明らかだった。

そのため、国会や裁判所軽視の傾向があったわけだが、ここに来て国会議員が韓国の朴槿恵大統領の弾劾案を可決した。しかし、まだこれは半分である。あくまでも弾劾案可決したのは立法のみにおいてである。そして、弾劾案はもう一度司法が判断するというのが流れとなる。それが何度も述べている憲法裁判所の役目である。9人中6人(今回は7人中6人)が弾劾に賛成すれば大統領はこの時点で職を失う。今のところは職の権限を停止された状態に過ぎない。

管理人は憲法裁判所の判断は最長で180日というルールを述べたわけだが、憲法裁判所の裁判官がやることは最初からの事件の洗い直しである。だから、裁判所が独自に調査を行い、事情聴取もする。もちろん、検察の捜査資料なども提供される。そして、今回の占い師が関わったとされる全ての事件を洗い直した後、初めて憲法違反かどうか、弾劾を認めるかの判断が下される。だから時間がかかるわけだ。

でも、これをしないと裁判所が3権として独立しているのかという重要な疑惑が発生する。だから、憲法裁判所は「大統領弾劾の事由すべて審理」と述べているわけだ。つまり、これはセウォル号の空白の7時間も弾劾理由に野党が入れたので捜査の対象なのだ。だから、可能性として4月退陣よりはもっと時間がかかるかもしれない。むしろ、管理人はかかると考えている。

事件はまだまだ捜査中のところが多い。大統領がどこまで関わったかも状況証拠のみに過ぎない。そもそも、セウォル号の惨事で7時間姿を現さないのが大統領の弾劾理由にすらならないだろう。7時間も行方不明なのは安全上に色々と問題があるが、大統領は7時間行方不明であってはならないという法律なんて存在しないからな。

だから憲法裁判所の判断は非常に慎重でなければならない。これは朴槿恵大統領だけの問題では済まないからな。弾劾案の処理は今後の全ての大統領に大きく影響する。それが国民が速い判断を待っているとか、情緒主義で短期間で結論出すことはもはや、司法の独立すらないことになる。最悪の選択肢を望んだのは韓国人だろう。我慢できない韓国人が数ヶ月後に抗議デモを憲法裁判所に起こすまでが既定路線だろうな。

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韓国経済、憲法裁判所「大統領弾劾の事由すべて審理」 裁判が長期化し国政の空白状態が長引く可能性

12日、裁判官会議開き、準備手続きを決定
20人が参加する研究TF立ち上げ、進行に拍車
「選別審理」の要求には「当事者の同意なしには難しい」

憲法裁判所が、朴槿恵(パク・クネ)大統領の弾劾訴追の対象のうち、明白な弾劾事由を集中審理すべきという学界の指摘に対し、「一部を選別して審理するようなことはしない」と明らかにした。

これを巡って、朴大統領側が“引き延ばし戦略”を展開する場合、裁判が長期化し国政の空白状態が長引く可能性があるとして、懸念の声があがっている。

憲法裁は12日午前、主審のカン・イルウォン裁判官が参加した初めての裁判官会議を開き、弁論に先立ち、争点などを整理する準備手続きを行うことにした。準備手続きは、効率的な弁論の審理に向けて裁判官のうち受命裁判官を決め、複雑な事件の争点と証拠を整理するものだ。

憲法裁は16日に朴大統領の答弁書が提出されてから、来週頃に主審裁判官を含む2~3人の受命裁判官を決め、準備手続きの期日を決定することにした。同日、憲法裁研究官約20人が参加した弾劾審判研究タスクフォースを構成した憲法裁は、国会と法務部にも意見提出を要請した。

憲法裁は同日、朴大統領の弾劾訴追案に提示された5つの憲法違反と8つの法律違反事項をすべて審理すると明らかにした。

これまで法曹界内外では、大統領職務停止状態の長期化を防ぎ、「即刻下野」を要求する世論を考慮して、憲法裁が弾劾訴追事由のうち“重大な法違反”を中心に選択と集中を行う必要があると指摘してきた。

ペ・ボユン憲法裁公報官は「口頭弁論で行われる大統領弾劾審判は、双方の当事者がいるため、当事者らの合意なしには憲法裁が職権で重要な部分だけを選んで決定することはできない」と話した。

韓国ハンギョレ新聞社 キム・ミンギョン記者

(http://japan.hani.co.kr/arti/politics/25929.html)

韓国経済、憲法裁判所「大統領弾劾の事由すべて審理」 裁判が長期化し国政の空白状態が長引く可能性」への4件のフィードバック

  1. まったく、面白いな、今笑ってしまった、日本の憲法裁判所なんて全く知らないのに、一生懸命反日のかの国の憲法裁判所の勉強してんだ、
    ここで「管理人は日本の憲法裁判所なんて全く知らないが・・・」なんて書いてあったら俺は大爆笑で・・・だから面白い。。。

    1. コメントありがとうございます。

      中々、面白い意見ですが少々違いますね。何しろ日本では日本国憲法76条で特別裁判所の設置を禁じておりますので、日本には憲法裁判所というのは存在しなく、日本の憲法の違憲判決を行うのは最高裁判所となります。

      なので、「管理人は日本の憲法裁判所なんて全く知らないが・・・」ということは書かないです。存在しないものは書きようがないですからね。

    1. コメントありがとうございます。

      わかりました。一応、犯人が逮捕されただけでその理由まで出てないと思いますが、何か進展があれば取り上げますね。管理人も神社や寺にあるご神体を壊したことはとても怒っています。

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