韓国経済、韓国総合株価指数、過去最高値を連日更新するが外国人は9月も売り越し
記事要約:韓国の総合株価指数が過去最高値を連日更新しているというのが今回のニュース。結局、韓中通貨スワップ協定の中国側の発表は今日までない。党大会が終われば何らかの動きはあるかもしれないので、管理人は今日と明日のニュースに注目しているのだが、とりあえず市場で気になる動きがある。
本来、KOSPIが過去最高値を記録するなら外国人の売買動向が増加しているはずなのだが、その動きがない。先週まで1ヶ月の外国人売買動向はこのようになっている。
日付 KOSPI ウォン KOSDAQ 先物 外国人(ウォン)
9月
04日 2329.65 1133.00 650.89 66億
05日 2326.62 1131.00 648.75 -2106億
06日 2319.82 1135.40 652.69 -3269億
07日 2346.19 1129.40 658.48 707億←サムスン電子240万6000ウォン…2.38%↑
08日 2343.72 1127.50 654.29 145億←サムスン電子245万4000ウォン…2.00%
11日 2358.31 1130.80 655.28 -1361億
12日 2365.47 1128.50 660.05 -1824億
13日 2360.18 1128.50 659.09 -299億
14日 2377.66 1132.60 665.41 -2025億
15日 2386.07 1131.70 671.30 -889億←北朝鮮ミサイル発射
18日 2418.21 1126.60 675.87 2145億←)サムスン電子262万4000ウォン…4.13%
19日 2416.05 1131.30 674.48 -1436億
20日 2412.20 1128.30 668.05 -1880億
21日 2406.50 1132.70 661.11 -1880億
22日 2382.53 1136.70 647.58 307億←サムスン電子265万ウォン…0.38%↑
25日 2380.40 1131.80 642.04 316.40 -333億
26日 2374.32 1136.80 642.40 314.29 -3771億
27日 2372.57 1140.70 649.24 313.82 -2847億
28日 2373.14 1149.10 648.09 318.85 -1365億
29日 2394.47 1145.40 642.82 316.27 312億
10月
09日 お休み
10日 2433.81 1135.10 654.59 322.49 8190億←韓中通貨スワップ協定の満期日
11日 2458.16 1135.20 662.31 326.12 4465億
12日 2474.76 1133.20 666.54 328.11 2440億
13日 2473.62 1128.90 663.08 327.35 -349億←韓中通貨スワップ協定の延長報道(韓国側のみ)
とりあえず、単位に億がついているのが外国人売買動向。確かにこうしてみると9月も売り越しているわけだ。
>韓国の株式市場では9月、外国人が1兆1020億ウォン(約1100億円)を売り越したが、依然として時価総額の33.7%に相当する約613兆3000億ウォンの株式を保有している。債券100兆ウォン相当を合計すれば、外国人が韓国で保有する証券は713兆ウォン相当となる。
これどれだけサムスン電子の株を所有しているか知りたいところだが、約3分の1が外国人が保有していると。ただ、それほど大きな売り越しではないので、投げ売りが始まったかと見るには難しい。2ヶ月連続との売り越しということで少し気になるが、とりあえず、半年は様子見というところ。実際、株価は高いのに外国人が売り越すということはKOSPIを年金で支えている資産が増加しているかもしれない。
実際、9月は大型連休も月末にあるので利益確定しておきたいという投資家心理も働く。10月に売り越しが改善される可能性だってある。韓国経済を扱うサイトなので韓国市場の動きは毎日チェックしているが、10月10日、11日に外国人売買動向が大きいのを見るとそこまで憂慮すべき投げ売りには見えないというところだ。
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韓国経済、韓国総合株価指数、過去最高値を連日更新するが外国人は9月も売り越し
韓国の株式市場では9月、外国人が1兆1020億ウォン(約1100億円)を売り越したが、依然として時価総額の33.7%に相当する約613兆3000億ウォンの株式を保有している。債券100兆ウォン相当を合計すれば、外国人が韓国で保有する証券は713兆ウォン相当となる。
金融監督院によると、外国人による売り越しは8月(2兆4170億ウォン)よりも縮小したが、2カ月連続だ。今年夏に韓国総合株価指数(KOSPI)が短期間に急騰し、IT株など株価が上昇した銘柄を中心に利益確定売りが出たとみられる。
外国人が保有する韓国株式を国・地域別に見ると、米国(255兆5000億ウォン、41.7%)を筆頭に、欧州(175兆2000億ウォン、28.6%)、アジア(73兆7000億ウォン、12.0%)の順だった。
外国人は9月に債券も3兆7320億ウォン売り越した。ただ、通貨安定債券約4兆ウォンが一度に満期を迎えた影響が大きかった。9月の大幅売り越しにより、外国人が保有する債券は100兆5000億ウォン(上場債券全体の6.1%)に減少した。
株式と債券の合計で9月に海外に純流出した資金は4兆8340億ウォンだ。金融監督院関係者は「9月には外国人の売りムードが優勢だったが、依然として株式と債券合計で713兆8000億ウォンを保有しており、資金流出を心配する必要はない」と説明した。
(http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/10/17/2017101700640.html)
あくまで私見ですが、
韓国に於けるサムソンていうのは、EUに於けるドイツ大勝のロジック(つまりドイツが輸出で儲けても他国の影響でユーロ自体は強くならない)を巧妙に写し取ったものではないでしょうか。
しかも今後戦争が起きても、通貨は下がるが工場が海外にあれば被害は少ない。
それが本当なら絵を描いた黒幕(ハゲタカ?)は相当悪賢い。
とすると、サムソン株はむしろ戦争勃発前に買いなのか!?
コメントありがとうございます。
鋭いご指摘かと。ただ、管理人が危惧というのか、予想できないのが、朝鮮半島有事が起きて本当に「通貨安」になるのかですね。実際、仮に有事となれば韓国政府は外貨準備高のドルを崩して通貨防衛するでしょう。ヘッジファンドがどこまで投げ売りしてくるかはわかりませんが、逆にウォン高にするかもしれない。何しろ北の悪影響が株価に影響するなら、それが取り払われたらリスクは軽減される。そういったこともあり、市場の動きは起きてからでしか読めないと思いますよ。