韓国経済、韓国の就職断念者、過去最多の53万人

韓国経済、韓国の就職断念者、過去最多の53万人

記事要約:今回の朝鮮日報の記事は韓国の労働者に雇用の最新情報なのだが、良い材料と悪い材料がある。読者様はどちらから読むのか好みかはわからないのだが、まずは良い材料から見た後に、悪い材料と移ろう。

>韓国統計庁によると、11月の就業者数は前年同月に比べ16万5000人増え、5カ月ぶりに伸びが10万人を超えた。しかし、非経済活動人口のうち特別な理由なく働かなかった人と就職断念者が大幅に増えたことが分かった。長期失業者も過去最高の水準となり、「雇用情勢悪化→長期にわたる就職活動に失敗→就職断念」という悪循環が表面化している。

まず、良い材料というのが11月の就業者数は前年同月に比べて165000人に増えて、5か月ぶりに伸びが10万人を超えた。これについては中央日報も取り上げているのだが、さすがに似たような記事を二つ連続で取り上げるので読むの大変だと思うので、管理人が重要な個所を抜き出しながら整理しておくと。まず、雇用が増えた原因である。

■雇用が増えた原因

1.販売促進行事、マンション入居の増加(一過性)

>統計庁のビン・ヒョンジュン雇用統計課長は「11月は小売業の販促行事が多く、10月以降、中国人観光客が増加し、宿泊・飲食業店などの雇用減少幅が縮小した」と述べた。 

9月というのは韓国で秋夕というものがあった。そして、販促行事が多くて足りなくなった人手を一時的に増やした。さらに、中国人観光客も増加したと。中国人観光客が戻ってきたのは朗報だな。これでファーウェイ製の排除もできなくなると。

>建設業就業者数も10月の6万4000人増から11月には7万3000人増となった。企画財政部は資料「11月の雇用動向評価」で「11-12月のマンション居物量増加などで仕上工事の需要が増えた」と説明した。 

マンションの仕上工事の需要が増えたと。これは何でだろうな。不動産バブルの規制をかけているので駆け込み需要でもあったのか。

2.短期公共雇用創出政策が雇用指標を一時的に引き上げたこと

これについては政策の影響かどうかは確認しにくいそうだ。では、悪い材料を見ていこうか。

■先月の製造業就業者は1年前に比べ9万1000人減少

確かに雇用が増えているのだが長期的に雇用を安定させるには製造業の雇用を増やす必要がある。しかし、その製造業就業者数は逆に減少していると。特に自動車・電気設備の就業者数が減少しているとある。逆に半導体工場は増設で就業数は増えていると。

>専門家は製造業就業者の減少が続く状況で就業者の増加幅を維持するのは難しいと診断する。LG経済研究院のイ・グンテ研究委員は「消費と建設景気が良くないことを考慮すると、今後、サービス業と建設業の雇用状況は悪化するだろう」とし「また、投資不振、輸出増加傾向の鈍化で製造業の雇用事情はさらに悪化する可能性がある」と懸念した。 

(https://japanese.joins.com/article/085/248085.html?servcode=300&sectcode=300)

これはそうだなとしか言いようがない。雇用の改善は一過性のものであるということは上の解説からわかる通りで、雇用を維持する製造業は半導体以外は死んでいる状況。設備投資も減少しているので、雇用悪化は避けられないと。さらに、今度は失業率がどうなったのか。ようやく朝鮮日報の記事へと入る。

>11月の非経済活動人口は1619万2000人で、前年同月を4万1000人上回った。うち育児、家事学業、介護・心身障害、就職準備などの明らかな理由がないまま、単に働かなかったと答えた人も9万人増え、182万人となった。2003年に統計を取り始めて以来、11月としては最多だった。特に本来ならば働き盛りで、就職活動を積極的に行うべき30代では2万1000人増の28万1000人だった。就職断念者も前年同期に比べ8万5000人急増し、53万5000人に達した。現在の基準で統計を取り始めた2014年以降では、就職断念者の数と増加幅が過去最高だった。

働きたくても雇用が少なく雇ってもらえない韓国人が就職そのものを断念している数が85000人と急増していると。その数が535000人。それは政府があれだものな。手厚く福祉を充実させてくれたから、働かなくても食べていけるものな。むしろ、働くよりも手当の方が多かったものな。金があるうちはそれができるのだが、韓国てそんな財政に余裕があったのか。

>その結果、11月の拡張失業率は10.7%で、前年同期よりも0.7ポイント上昇した。青年層の拡張失業率は21.6%に達し、0.2ポイント上昇した。理由なく働かなかったり、就職を断念したりした人は公式な失業率統計には含まれないが、拡張失業率には算入される。公式統計の失業率が3.2%で、拡張失業率と大きな差が生じるのは、いわゆる「ニート」の増加によるものだ。

韓国の公式統計の失業率は3.2%と超優秀なのに、拡張失業率だと若者の失業率は21.6%に達するそうだ。まあ、どう考えても公式統計がおかしいんだよな。大体公式統計の3倍が現状なので、この拡張失業率はわりと信用できそうだよな。

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〔北朝鮮、韓国、朝鮮半島有事〕のまとめ

韓国経済、韓国の就職断念者、過去最多の53万人

韓国統計庁によると、11月の就業者数は前年同月に比べ16万5000人増え、5カ月ぶりに伸びが10万人を超えた。しかし、非経済活動人口のうち特別な理由なく働かなかった人と就職断念者が大幅に増えたことが分かった。長期失業者も過去最高の水準となり、「雇用情勢悪化→長期にわたる就職活動に失敗→就職断念」という悪循環が表面化している。

 11月の非経済活動人口は1619万2000人で、前年同月を4万1000人上回った。うち育児、家事学業、介護・心身障害、就職準備などの明らかな理由がないまま、単に働かなかったと答えた人も9万人増え、182万人となった。2003年に統計を取り始めて以来、11月としては最多だった。特に本来ならば働き盛りで、就職活動を積極的に行うべき30代では2万1000人増の28万1000人だった。就職断念者も前年同期に比べ8万5000人急増し、53万5000人に達した。現在の基準で統計を取り始めた2014年以降では、就職断念者の数と増加幅が過去最高だった。

 その結果、11月の拡張失業率は10.7%で、前年同期よりも0.7ポイント上昇した。青年層の拡張失業率は21.6%に達し、0.2ポイント上昇した。理由なく働かなかったり、就職を断念したりした人は公式な失業率統計には含まれないが、拡張失業率には算入される。公式統計の失業率が3.2%で、拡張失業率と大きな差が生じるのは、いわゆる「ニート」の増加によるものだ。

(http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/12/14/2018121480007.html)

韓国経済、韓国の就職断念者、過去最多の53万人」への1件のフィードバック

  1. なんだか、サムスン電子の株価が、1年前の3分の2近くまで下がってますね。

    サムスン電子って、ここ最近の営業利益は過去最高って話だったと思うんですけど、この株価の下落ってどう見ればいいんでしょう。
    今後、時価総額も、下がってきちゃうんですかね。

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