今回のG8で管理人が注目しているのが日英首脳会談である。大英帝国というほど、今のイギリスには力はない。だが、イギリスは落ちぶれても世界市場の重要な影響を与えるロンドン市場を持っている。債券取引規模なら日本、アメリカさえ上回る。そして、日本とイギリスが再び関係をよくすれば、第二次日英同盟という構図も見えてくる。
日本もイギリス、ドイツ辺りとくんで、新しい経済圏の成立を目指すと面白いと思われる。今のヨーロッパにはEU体制というものが構築されているわけだが、そのEUも数々の財政危機でいつまで持つかも定かではない。ただ、イギリスの統計は少しは改善してきている。峠を越えたかは定かではないが、イギリス王室と日本の皇室関係も良好だ。アメリカ以外の新しい枠組みを作る。今後の安倍総理の独自外交を楽しみにしている。
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G8で日英首脳会談 第二次日英同盟が始まる?
安倍晋三首相はイギリスのデーヴィッド・キャメロン首相と17日、主要国首脳会議(G8)が開かれている英ロックアーンで会談した。両首相は安全保障についての協力強化で一致し、機密情報を交換する際の情報保護協定や、化学防護服の共同開発について取り決めた。安倍首相は、両国首脳ホットラインの開設なども提案したという。18日付各紙が報じた。
今回の化学防護服の共同開発は、日本が2011年に武器輸出禁止3原則を緩和した後、 アメリカ以外の国との防衛装備品の共同開発で初の案件となる。近年の国際テロ活動の活発化を受けて、化学兵器に対応するための化学防護服は重要さが増している。日本は防護服について先端技術を持っており、イギリスは水や空気を通さない布を作ることのできる、その技術を欲しがっている。
会談では、化学防護服以外の共同開発も視野に入れ、技術の第3国移転に関する協定を結ぶことも決めた。日本とイギリスは、共に大陸に近い島国であるため、国防で必要となる軍事技術が似てくるという点も、 共同開発の利点となるだろう。イギリスの防衛産業の強みのひとつである、 シーレーン防衛などのために必要なソナー技術などに、日本は期待できるという。
また、情報保護協定については、イギリスは中東などに情報網を持っている。 この地域への原発輸出を進めたい日本としては、1月のアルジェリア人質事件のようなテロ対応時に、イギリスからの情報が期待できる。
今年は日英の交流が始まって400年目の記念の年であることも手伝い、日本とイギリスの仲は深まりつつある。 エリザベス2世の2男であるアンドルー英王子は今秋、新たな日英同盟を考える国際会議を提案している。 そこでは日英安保のあり方や、サイバー防衛などについて話し合うという。
遠交近攻ともいうが、共に島国と地理的条件が似ており、かつ強みが異なる日英が協力することで、互いに得るものは多い。 どんどん”日英同盟”を深めたいものだ。(居)
(http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=6187)
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