火星探査機インサイト、掘削を断念…土壌の特性が予想外だったため

火星探査機インサイト、掘削を断念…土壌の特性が予想外だったため

記事要約:火星の探査機インサイトが火星の地面を掘っていた掘削を断念したようだ。土壌の特性が予想外だったためというが、どうやら3m掘る予定が30cmで駄目になったようだ。掘るならドリルだろうと思うわけだが、インサイトにはドリルはついてないようだ。

>通称「モグラ(mole)」と呼ばれるプローブは長さ40cmほどで、内蔵されたハンマーで先端を杭のように打ち付けて掘削する仕組みになっている。これは、過去に火星で走行した探査車が明らかにしたように表面がさらさらした土砂で覆われていることを前提としていた。土砂がプローブを包み込んで支えることで、反動で戻ってしまうのを防ぐはずだったのだ。

全くドリルじゃないな。なんか測量するときに地面に打ち付ける杭みたいなやり方だな。これを読む限りでは失敗しそうな感じはするな。表面がさらさらした土砂に覆われているといっても中も同じとは限らないものな。こんなこともあろうかとドリルを用意しておくべきだった。

>ところが、2019年2月28日に掘削を開始したプローブは地下30cmほどで止まってしまった。どうやらインサイト周辺の土壌は、互いにくっついたままでまとまる性質が予想外に強かったらしく、プローブが穴を掘ってもそこに土が流れ込まないため、反動を防ぐ支えがなくなってしまったようだ。対策として、インサイトのロボットアームに取り付けられたスコップでプローブの周りに土を流し込んだりプローブを直接押さえたりしたが、それでもプローブ全体をなんとか地面に埋めるのが精一杯だった。

なんと、ドリルではなくスコップが付いていました。それで頑張ってもプローブ全体を埋めるぐらいで断念したと。

>HP3は本来の目的を諦めることになったものの、インサイトに携わる研究者たちは、今回の試みで得られた土砂に関する知見は将来の探査に役立つだろうとしている。また、ロボットアームを想定外の形で操作することは、インサイト運用チームにとっても糧となる貴重な経験だったという。

本来の目的はできてないけど失敗じゃないからねという言い訳に聞こえるが、知見や経験は大事だからな。火星の地面の下がどのようになっているかは興味あるな。地球とよく似た惑星といっても、違う星の探索だからな。

アメリカが火星に探査機を飛ばして調査している間、韓国では2週間潜行可能と自慢する1800トン級潜水艦が航海中に推進システムの異常警報で航海中に立ち往生して、タグボートに曳航され帰還という素晴らしい技術を披露した。

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火星探査機インサイト、掘削を断念…土壌の特性が予想外だったため

2018年11月に火星に着陸したNASAの探査機「インサイト」は、従来の火星着陸機が表面の地形や岩石を調べていたのに対して、地震計など火星の内部構造を調べることに特化した観測装置を搭載している。その一つである熱流量測定装置「HP3(Heat Flow and Physical Properties Package)」は、プローブで地下を最低3m掘り進んでから火星内部の温度を計測する予定だった。

通称「モグラ(mole)」と呼ばれるプローブは長さ40cmほどで、内蔵されたハンマーで先端を杭のように打ち付けて掘削する仕組みになっている。これは、過去に火星で走行した探査車が明らかにしたように表面がさらさらした土砂で覆われていることを前提としていた。土砂がプローブを包み込んで支えることで、反動で戻ってしまうのを防ぐはずだったのだ。

ところが、2019年2月28日に掘削を開始したプローブは地下30cmほどで止まってしまった。どうやらインサイト周辺の土壌は、互いにくっついたままでまとまる性質が予想外に強かったらしく、プローブが穴を掘ってもそこに土が流れ込まないため、反動を防ぐ支えがなくなってしまったようだ。対策として、インサイトのロボットアームに取り付けられたスコップでプローブの周りに土を流し込んだりプローブを直接押さえたりしたが、それでもプローブ全体をなんとか地面に埋めるのが精一杯だった。

HP3は本来の目的を諦めることになったものの、インサイトに携わる研究者たちは、今回の試みで得られた土砂に関する知見は将来の探査に役立つだろうとしている。また、ロボットアームを想定外の形で操作することは、インサイト運用チームにとっても糧となる貴重な経験だったという。

インサイトは当初2020年までの運用を予定していたが、NASAはこれを2022年12月まで延長することを決めている。今後も活躍が期待されるのは、これまでに480回以上の「火震」(火星の地震)を記録している地震計だ。着陸機本体と地震計をつなぐケーブルは外に露出しているため、気温の変化に伴う雑音を拾いやすかったが、今回の件でスキルアップした運用チームは、ロボットアームを使ってケーブルを埋める計画だという。

http://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/11811_insight

火星探査機インサイト、掘削を断念…土壌の特性が予想外だったため」への1件のフィードバック

  1. 土遁の術、水遁の術、いずれも敗れたり。 こっぱずかしいので、木の葉隠れの術。

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