【イタリア】 変異ウイルス、猛威・・・「飲食店の規制緩和は時期尚早だった」

【イタリア】 変異ウイルス、猛威・・・「飲食店の規制緩和は時期尚早だった」

記事要約:新型コロナウイルスのワクチン接種が始まってからイギリスが最初で4ヶ月ぐらい経過したわけだが、世界はどのように変わったのか。結論から述べるとワクチン接種は増えるも状況は何も変わっていない。むしろ、ブラジル、インド辺りはこれからもっと酷くなりそうだという。まあ、今回はイタリアの話ですが。まずは基本のデータから確認しよう。管理人が最初に紹介するのは概要や流れを掴んでもらうためだ。

https://graphics.reuters.com/world-coronavirus-tracker-and-maps/ja/countries-and-territories/italy/

イタリアでは1日辺りの新規感染者数が前回のピーク時から25%増加したと。このピークというのが昨年の11月15日なのだが、その後、ロックダウンなどして減らしてきたのだが、ここに来て感染者が増えている。なぜなのか。飲食店の規制緩和とイギリスの変異種らしい。

>イタリアでは2月から多くの州で飲食店の昼間の店内営業を認めた。しかし、変異ウイルスが想定以上に拡大し、規制緩和は「時期尚早だった」との声もある。

実にわかりやすいだろう。2月に飲食店の規制緩和が解かれた。そして、解かれた瞬間にコロナや死者が増えるわけではなく、20日間と40日間のタイムラグが発生する。グラフを見れば一目瞭然だ。

2月に飲食店の規制緩和がなくなり、感染者数が3月には再び増加。死者数も2月20日ぐらいは300人以下だったのが増え始めている。問題はタイムラグが40日ほどあるのに、死者数がピーク時の半数ぐらいでことだ。つまり、このまま死者数は40日のタイムラグが加算されて一気に増大する。どう見ても時期尚早だったという声がある以前に時期尚早すぎるのだ。なんで、死者数をもっと減らしてから規制緩和しなかったのだ。イタリアはここから地獄を迎えるぞ。

そして、イタリア政府はアホなので,またワクチン頼りという。今度はロシア製のワクチン「スプートニク」を7月からイタリア国内で製造するという。

>イタリアのロシア商工会議所は9日、ロシア製の新型コロナのワクチン「スプートニクV」をイタリア国内で7月にも製造すると発表した。実現すればEUでの生産は初めて。スイスの製薬会社の工場で、年末には1000万回分を生産するという。ただ、EUの当局はスプートニクVの審査を始めたが、安全性のデータが不十分との声もあり、予定通りに計画が進むかは不透明だ。

ということで、イタリア政府が間抜けすぎてどうしようもない。これだけ死んでいるのに頼みはワクチン接種とか。ワクチンに希望的観測を抱いて,結局,大惨事。まずは緊急事態宣言をしてロックダウンして、感染者が減っているうちにワクチンだろう。2月の規制緩和とか間抜けすぎるな。

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【イタリア】 変異ウイルス、猛威・・・「飲食店の規制緩和は時期尚早だった」

イタリア保健省が10日発表した新規感染者は、2万2409人と前日から2660人増加した。
イタリアは欧州で新型コロナがいち早く流行し、2020年3月や10~11月に感染者が急増し、現在は「第3波」が押し寄せている。

累計死者数は10万人を超え、欧州では英国に次いで2番目に多い。

足元で脅威となっているのは、英国型の変異ウイルスだ。イタリア国立衛生高等研究所によると、2月中旬の調査では新規感染者のうち54%を占めた。変異ウイルスは「特に若者の間で広まっている」(スペランツァ保健相)と分析し、感染リスクが高い地域ですべての学校をオンライン授業に切り替えるなど対策を急いでいる。

一部の地域では医療体制が再び逼迫している。南部モリーゼ州では集中治療室(ICU)の占有率が7割近くに達した。北部ロンバルディア州ブレシア県の病院で働くある医師はAP通信に「救急外来の患者がいても、どこに収容していいのか」と述べ、病床が一杯だと説明。他の病院に患者の受け入れを要請しているとした。

イタリアでは2月から多くの州で飲食店の昼間の店内営業を認めた。しかし、変異ウイルスが想定以上に拡大し、規制緩和は「時期尚早だった」との声もある。

欧州連合(EU)のワクチン供給の遅れも響き、不満を強めるドラギ首相はEUの輸出制限措置の厳格化を求めている。

イタリアのロシア商工会議所は9日、ロシア製の新型コロナのワクチン「スプートニクV」をイタリア国内で7月にも製造すると発表した。実現すればEUでの生産は初めて。スイスの製薬会社の工場で、年末には1000万回分を生産するという。ただ、EUの当局はスプートニクVの審査を始めたが、安全性のデータが不十分との声もあり、予定通りに計画が進むかは不透明だ。

【イタリア】 変異ウイルス、猛威・・・「飲食店の規制緩和は時期尚早だった」」への1件のフィードバック

  1. 確かに、政治的判断とそれによる結果は一定のタイムラグをもって現れます。なので、付和雷同して右往左往する軽挙妄動は、厳に慎むべきであることを、我々も肝に銘じておかなければなりません。
     それで今後世界はどうするのかしら?従来のように、ワクチン接種頼みで、嵐が過ぎ去るのを息を殺して待つのか?、それとも積極的に打って出るのか?考えられる武器としては、自己増殖能を完全に潰した、ダミーウイルスを作って、これを大量に市中にばら撒けば、本物の強毒ウイルスの感染を撹乱できるはずです。我が国で使える手法であるかは、少し微妙なのですが(一部法律改正が必要かも…)。
     もっとも、ダミーウイルス(ウイルスと呼ぶのは不適当かな?『ウイルス様のモノ』と言った方が適当か)を作るにも、それなりの時間とコストはかかる訳ですので、それまでは従来の受動的対策で凌がざるを得ませんが。既に世界の何処かで同じ発想で開発が進んでいることを切に願っております。

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