韓国ウォン相場 6.8%下落、英国ポンド・日本円よりも落ちた【動画】

昨日、9月の米消費者物価指数発表があり、ウォンが面白い動きとなったのでウォンニャス速報の動画を朝に作成して投稿してきた。まずはリンクを張っておく。

今回のニュースは中央日報から。どうやら韓国ウォン相場がユーロや英国ポンド、日本円よりどれも下落しているというもの。

韓国政府や韓銀総裁は韓国経済は大丈夫だと述べているが、その理由は大きく分けて3つある。

1.今回の経済危機は米国初の問題だから韓国経済に問題があるわけでない。

2.外貨準備高はIMFが適正した水準があるので通貨危機が起きても大丈夫

3.貿易収支は赤字が続いてるが、経常収支は年間を通して黒字達成できる

これらの楽観論はどれも韓国政府や韓銀総裁が述べていることだが、彼らには大事な点が抜けている。それは何か。なら、なんでここ数ヶ月で500億ドル以上、大規模な為替介入したのに1447ウォンまで売られたのか。そして、日本の円や、ユーロなど先進国の通貨も下落しているのは見ての通りだが、それよりもウォンが売られている理由は何なのか。

そして、その疑問を突き詰めていくと1の楽観論が間違っているんじゃないかという結論にたどり着くわけだ。ジンボルトが単刀直入を答えを出すと韓国経済に問題があるからウォンが売られているのだ。特に輸出の状況が芳しくない。年間で既に貿易赤字は300億ドルを超えた。

10月10日までの累積貿易赤字幅は327億1400万ドルだ。韓国は輸出で成り立っている国なのに、貿易赤字がずば抜けて多い。これは1996年の当時の200億ドルを遙かに超えている。もちろん、当時よりも韓国経済の規模は拡大しているので、当時の貿易赤字を超えたからとすぐにアジア通貨危機みたいなことが起きるわけではない。

そして、この10月10日までの輸出を見ていればどれだけ韓国輸出が深刻な状況なのかがよくわかる。まずは引用しよう。

半導体(-20.6%)、石油製品(-21.3%)、鉄鋼製品(-36.1%)、無線通信機器(-21.0%)など10大輸出品目のうち8品目の輸出額が前年同期比減少した。乗用車(5.4%)と船舶(76.4%)などだけ増加した。国別に見ると、10大国家のうち欧州連合(11.1%)以外の輸出額が全て減少した。中国(-23.4%)、米国(-21.4%)、ベトナム(-11.9%)、日本(-35.5%)などに対する輸出がいずれも不振だった。

https://www.kedglobal.com/jp/%E9%9F%93%E5%9B%BD-%E8%BC%B8%E5%87%BA%E9%A1%8D-%E7%B4%AF%E7%A9%8D%E8%B5%A4%E5%AD%97/newsView/ked202210110026

韓国の主力製品といえば半導体。鉄鋼製品。。無線通信危機、自動車や船舶などだろう。この中で増加したのは自動車と船舶だけ。国別ならEU以外は全てダメ。得意先の中国、米国を始め、ベトナム、日本の輸出も減少。

まず、ベトナムの輸出が減るのはベトナムにある現地企業が過剰在庫を抱えているてことだ。在庫を抱えているのに素材や部品を送っても邪魔になるだけ。そして、米国も高物価に苦しんでおり、中国経済も失速。日本の場合はよくわからないがとにかく減ったと。

この状況を見て韓国経済に問題がないなんていう話に到底ならない。しかも、輸出低迷はまだ序盤である。半導体が好調だったことで今年の上半期は貿易額だけ見れば600億ドルと過去最高だったが、それも陰りが見えてきた。決定付けたのは8月の経常収支が-30億ドルの赤字となったことだ。

このように韓国経済の状況は2021年をピークにどんどん深刻化している。とても緩やかに景気回復とか述べている場合ではない。

こんな状況が続けば、次は韓国にとって最悪の信用格付けの格下げ恐怖が迫るわけだが、それよりもニュースを見ていこうか。

ウォン価値の下落幅は先進国と新興国の通貨をあわせても目立って大きかった。先進国通貨中、ユーロ(-3.4%)や英国ポンド(-5.6%)、日本円(-4.7%)はどれも下落を継続しているが下落幅はウォンより小さかった。

韓国政府や韓銀総裁の言うとおりなら、ウォン下落が他の通貨に合わせても目立っている理由に説明が付かない。つまり、アメリカの責任しているが、韓国経済そのものに大きな問題が生じているので、機関や外国人投資家は韓国株を売った後、入手したウォンを証券市場でドルに交換しているのだ。

その証拠にコスピは2200を割れている。そして、ウォンはCPIの発表で1447ウォンまで落ちた。さて、最後に今後のウォン動向について専門家の視点を見ておこう。

延世(ヨンセ)大学経済学部のソン・テユン教授は「韓銀が金利をもうこれ以上は上げるのは難しいという信号を与え、韓米金利逆転に対する懸念がはるかに大きくなった」とし「金利逆転幅が大きくなり、外国人の資金流出が本格化する場合、衝撃が大きくなるかもしれない」と話した。市場は年末までウォン相場が「1ドル=1500ウォン」線までおされる場合があるかもしれないと予想している。

先日の韓銀の利上げ0.5%は悪手だと述べたが、つまり、ヘッジファンドに韓銀がこれ以上の金利を大きく上げることはできないとばれたわけだ。頑張っても0.5%止まり。そして、米韓金利差が逆転して差が拡大すればキャピタルフライトは加速する。

これは予想だが、年末に1ドル=1500ウォンもあるかもしれないと。ジンボルトが懸念していた最悪のシナリオ通りに事が運んでいると。でも、韓銀に0.75%の利上げなんて果たしてできるのか。まあ、そんな勇気はないだろうな。なぜなら、もうこうなってるからだ。

基準金利が3%となったので、預金金利は5%。貸出金利は8%になる恐れが出てきた。特に貸出金利の上昇は不動産価格の暴落を招くので、不動産バブルを崩壊させる可能性がある。先ほど、韓国のマンション価格の下落が過去最大幅というニュースがあったが、不動産バブル崩壊も金利をこれ以上上げていくなら現実のものとなる。

そして、今年の韓国経済破綻はないと予測するが来年以降はわからない。

下落する韓国ウォン価値が「マイウェイ」中だ。世界の他の通貨と比較しても下落が特に速い。米連邦準備制度理事会(FRB)の緊縮が呼び起こしたドル高に歩幅を合わせて下がっていたウォン価値が軌道を離脱した格好だ。先月には株式と債券ですべての外国人投資資金が回収されてウォン安をあおっている。さらなるウォン安で資本流出の懸念も高まった。

13日、韓国銀行が発表した「9月以降の国際金融・外国為替市場動向」によると、11日基準でウォン相場(1ドル=1435.2ウォン)は8月末(1ドル=1337.6ウォン)より6.8%下落した。同じ期間、主要6カ国通貨に対するドルの為替レートを指数化したドルインデックス(1973=100)は4.2%上昇した。ドル価値の上昇幅よりウォン価値の下落幅のほうが大きかったことになる。

ウォン価値の下落幅は先進国と新興国の通貨をあわせても目立って大きかった。先進国通貨中、ユーロ(-3.4%)や英国ポンド(-5.6%)、日本円(-4.7%)はどれも下落を継続しているが下落幅はウォンより小さかった。

英国は先月の減税政策を巡る混乱でポンド安が急激に進むなどして苦しんだ。景気浮揚のために金融緩和を進めている日本も円安からなかなか抜け出させない状況だ。日本は急激な円安に対応するために市場介入にも乗り出している。

スーパードルの疾走の中で新興国通貨もウォンよりは善戦している。南アフリカ共和国ランド(-5.2%)と中国人民元(-3.7%)、インドネシア・ルピア(-3.3%)、インド・ルピー(-3.2%)、ブラジル・レアル(-2.2%)、トルコ(テュルキエ)・リラ(-2%)などの下落幅はウォンよりは小さかった。

8月までの時点でウォン価値はドル価値の上昇幅に合わせて下がってきた。8月中、ドル価値は2.6%上昇する一方でウォン価値は2.9%下落した。当時でも円(-4.1%)やポンド(-4.6%)に比べて通貨価値はそれほど下がっていなかった。だが、FRBなど緊縮強化と世界景気の鈍化憂慮、貿易収支の赤字幅拡大などで先月のウォン価値は他の通貨に比べてさらに落ちた。対外環境の悪化とともに韓国経済の基礎体力が落ちてウォン安が続いている。

新韓銀行のペク・ソクヒョン研究員は「最近の半導体景気の悪化以外にも半導体を巡る米中葛藤の激化など各種悪材料が重なり、市場参加者がウォンをさらに否定的に見ざるをえない」と話した。

中国元安もウォン相場には負担要因だ。韓国銀行の李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁は12日、「9月に入ってウォン安がドル高よりも更に進んだのは事実」としながらも「ウォンは人民元のプロキシ(proxy・代理)通貨としてもみられており、中国が悪化すれば貿易でこのような問題が発生する」と説明した。

外国人資金の韓国エクソダスもウォン安進行をあおっている。韓銀によると、9月外国人証券投資資金は22億9000万ドルが純流出した。6月(-7億8000万ドル)以降、3カ月ぶりの純流出転換だ。特に株式(-16億5000万ドル)と債券(-6億4000万ドル)市場ですべて資金が韓国から出ていった。株式と債券資金が同時に出ていったのは2020年12月以降初めてだ。

延世(ヨンセ)大学経済学部のソン・テユン教授は「韓銀が金利をもうこれ以上は上げるのは難しいという信号を与え、韓米金利逆転に対する懸念がはるかに大きくなった」とし「金利逆転幅が大きくなり、外国人の資金流出が本格化する場合、衝撃が大きくなるかもしれない」と話した。市場は年末までウォン相場が「1ドル=1500ウォン」線までおされる場合があるかもしれないと予想している。

https://japanese.joins.com/JArticle/296487?sectcode=300&servcode=300
Like
Like Love Haha Wow Sad Angry
1
2 Comments
最も評価が高い
新しい 古い
この質問についてのコメント
全てのコメントを見る

zal (@guest_62437)
2022年10月14日 5:23 PM

年末感というか末期感漂う、総決算的な記事ですねぇ。分かり易いまとめだ。以下はどうでもいいですが、蛇足的私見。

韓国ウォンの下落については、上述の事柄以外にも韓国人勢力自身による外貨資産熱があると見られますね。対ドルでは厳しいでしょうが、対円やポンドならば(相対安で)等価以上で替えられる局面がありましたし、実際に円建て資産はかなり増えていたはずです。

韓銀総裁のコメントはまぁ、額面通りに受け取る必要はないでしょう。これは単に、当初もっと短期で終息すると見込んで口先介入していた結果、そうならずに、こう言わざるを得ない罠に陥っているだけですから。

韓銀の利上げ0.5%は悪手、というのは死体蹴り的意見でちょっと可哀想。上述の通りハゲタカがいるのも負債があるのも韓銀は勿論承知で、しかしこれ以外に手はない。何故ならFOMCは年末までにあと2回あるでしょうから。ここで0.25以下ならキャピタルフライト、0.75なら不動産爆発が懸念される。年末(というか来年明け)までの余力を考えれば、ここで0.5以外に手はありませんよ。

zal (@guest_62438)
2022年10月14日 10:53 PM
Reply to  zal

んん、読み返してみたら、ちょっと間違った文章書いちゃったな。

× 何故ならFOMCは2回あるから
○ 何故ならFOMCに追随して、韓銀は(今回も含め)2回利上げしなければいけないから

と書くべきですね。失礼。

それにしても、次回までは韓銀は何とか追随利上げ出来るのでしょうが、その後はホント手詰まりだなぁ。