韓国企業 韓国第3位の大手企業の営業利益が9割減!サムスン電子は7割減【動画】

韓国企業 1月に入って韓国企業の2022年10月~12月期の決算が続々と発表されているのだが、どれも惨憺たる有様である。例えば、韓国第3位の大手企業であるLG電子はなんと営業利益が9割減という。さらにサムスン電子の営業利益も7割減ということで韓国経済が危機的なのかを数値で語っている。

サムスン電子はさすがに赤字にならないだろうが、それでも7割減だからな。在庫が相当、たまってそうだな。この決算が出る前に1月4日の中央日報の記事に興味深いことが書かれている。

サムスンとLG電子だけでテレビ在庫が68兆ウォン台という。サムスン電子の在庫資産は57兆3198億ウォン(約5兆8897億円)。LG電子は11兆2071億ウォン。日本円で1兆1862億円。

また、在庫回転率はサムスン電子の場合、2021年末に4.5回だったのに、昨年は3.8回と悪化している。在庫回転率が高いほど商品を捌くスピードが速くなるので、明らかに在庫が貯まってることになる。ただ、これは業種によっても在庫回転率は異なるので、そのまま3.8回というのが悪い数字なわけではない。大事なのは昨年と比べて悪化しているということだ。

それで、LG電子やサムスン電子は工場の稼働率を減らして対応している。LGエレクトロニクスHE事業本部の工場稼動率は2021年末の96.6%から昨年7-9月期には81.1%に落ちている。サムスン電子もテレビ生産工場も同様だ。

このように在庫がたまればクリスマス商戦で在庫一掃セールが発生するわけだ。しかし、テレビは売れないよな。せっかくワールドカップもあったんだが、やはり、五輪が終わって1年後では需要は回復しないか。といったところで、今回はLG電子とサムスン電子の決算内容を見ていく。

では、記事の要点を整理しよう。

■記事の要点

1.韓国のLG電子が6日発表した2022年10~12月期の連結決算(速報値)によると、本業のもうけを示す営業利益は前年同期比91.2%減の655億ウォン(約69億2000万円)だった。売上高は同5.2%増の21兆8597億ウォンで、四半期として過去最高を記録した。

2.10~12月期の業績は、金融経済情報メディアの聯合インフォマックスが集計した営業利益の市場予想(3193億ウォン)を79.5%下回り、前期比でも91.2%急減した。

3. LG電子の四半期ベースの営業利益が1000億ウォンを割り込んだのは、2018年10~12月期(757億ウォン)以来4年ぶり。新型コロナウイルス特需が消えた上に世界的な景気低迷で製品需要が全般的に委縮したためと分析される。

4.韓国のサムスン電子が6日発表した2022年10~12月期の連結決算(速報値)によると、本業のもうけを示す営業利益は4兆3000億ウォン(約4500億円)で前年同期比69.0%減少した。

5.10~12月期の営業利益は、金融経済情報メディアの聯合インフォマックスが集計した市場予想(6兆2483億ウォン)を31.2%下回った。前期比でも60.4%減少した。

以上の5つだ。順番に見ていこう。

まず1と2だが、LG電子が酷すぎる。なんと営業利益が前年同期比の91.2%減だ。しかし、売上高は5.2%増で過去最高を記録。これは原材料価格が上がり、製品単価に上乗せしたためだろうな。でも、製品単価を上げたところで、主力のテレビが売れないんだからどうしようもない。

まあ、既に需要は使い切ったものな。ワールドカップも終わったしな。五輪も数年後だ。世界的なイベントがなければ需要はそこまで増えない。しかも、中国企業が追い上げてきている。

例えば、1月5日のアメリカのラスベガスで開催されている世界最大の家電・IT見本市「CES2023」でも、サムスン電子はテレビのリアルタイムチャット機能を公開して海上を沸かせたのだが、これもテレビそのものを見本市で展示しないで、別の所から中継するという徹底ぶり。これは展示したテレビから得られるデータをライバル企業に知られるのを避けたと言われている。

もっとも、テレビのリアルタイムチャットが凄いかどうかをジンボルトはうーんとはおもうが、未来技術としてはありそうなやつだなと。LG電子も面白いことをやっているので紹介しよう。

昨年実物製品を展示する代わりにアプリと二次元バーコードで仮想体験する方式で展示館を運営したLGエレクトロニクスは今年は2044平方メートルのブースにドアの色を変えられるムードアップ冷蔵庫、購入後も機能をアップグレードできるアップ家電、超プレミアム家電であるLGシグネチャーの第2世代製品5種、ゲーミングテレビとモニター、靴管理機「LGスタイラーー・シューケイス・シューケア」などを展示する。

このようにLG電子はドアの色を変えられるムードアップ冷蔵庫とか。購入後も機能をアップグレードできる家電とか。よくわからない技術を使ったものを仮想体験できるそうだ。冷蔵庫のドアの色を変えられる?それがどうしたと突っ込んじゃダメなのか。それなら、テレビでリアルタイムチャットの方がまだ実用性はあるか。そしてもう一つ気になるのがサムスン電子の超連結だ。これも引用しておく。

サムスン電子が世界で発売する140億個のコネクテッド機器(無線Wi-Fiを通じて作動可能な電子製品)を通じて「超連結時代」を開くという技術ビジョンを提示した。他社が作った製品までひとつ屋根の下でまとめて消費者それぞれに合わせた経験を提供し、炭素排出低減と再生可能エネルギー活用にも寄与するというのが核心

https://japanese.joins.com/JArticle/299605?servcode=300&sectcode=330

まあ、実は似たようなものは既にある。エアコンやテレビの電源をスマホアプリで入れたり、切れたりするやつだ。おそらく超連結はそれを超拡大させたものだろう。

これが欲しいかと言えば、やはり、あまりいらない。そもそも、何で連結させないといけないのだ。スマホ1つで電源オフに出来たり、外でも操作できるなど利点はあるにせよ。使っていたら最後は面倒になるんだよな。新製品のギャラクシーに搭載するそうだが全ての家電をつなげてもなあと。

このような見本市で新型テレビを出すわけだが、正直、これが売れるとはあまり思えない。冷蔵庫もなあ。まあ、このようにガジェット好きにはたまらないのが「CES2023」だ。他にも様々な企業が参加しているので興味あるならネットで調べて欲しい。色々と紹介していたら動画時間がまた長くなるからな。

次に3だが、LG電子の販売が低迷した理由は世界同時不況。アメリカの利上げで、各国が金利を続々と引きあげた。日本ですら事実上利上げした。そりゃ、景気悪くなるよな。

それで、次は4のサムスン電子のほうだが、2022年10~12月期の連結決算(速報値)によると、営業利益は4兆3000億ウォン(約4500億円)で前年同期比69.0%減少したと。これも7割減と酷いものだ。まあ、理由はLG電子と似たようなものだ。ただ、サムスン電子の場合は主力が半導体なので、その利益が大幅に減っていることになる。

それで、サムスン電子は今年の業績予想を出したのだが、それを引用しておく。

サムスン電子が今年の半導体事業の営業利益目標を昨年の半分に下げた。グローバル消費萎縮に伴う半導体需要の減少で、主力製品であるDRAM、NANDフラッシュ価格が相当期間追加下落すると予想されるためだ。

5日、産業界によると、半導体事業を担当するサムスン電子DS(デバイスソリューション)部門経営陣は、今年の営業利益目標値を昨年の半分水準に定めた。昨年のサムスン電子のDS部門の営業利益は25兆4509億ウォン(証券会社推定値平均)と推定される。

https://n-news-naver-com.translate.goog/article/015/0004796408?ntype=RANKING&_x_tr_sl=auto&_x_tr_tl=ja&_x_tr_hl=ja

昨年の半分が目標という。昨年がDS部門の営業利益は25兆4509億ウォンと予想されているので、それの半分は12兆7000億ウォンぐらいか。日本円で約1兆3407億円だ。普通の企業なら1兆円なら凄いと思うが、サムスン電子の企業からすればかなり厳しいだろう。だから株価も冴えない。

では、最後にLG電子とサムスン電子の株価を確認しておこう。

なんだろうか。韓国メディアの記事を読んだら、「CES2023」でサムスン電子やLG電子の展示品は会場を沸かせたとかあるが、実際のLG電子の株価には全く影響がない。そして、1年前は145600ウォンあった株価が、今は95300ウォンだ。半減にまで行かないが4割ぐらい下がっていると。テレビ売れないのでは、むしろ、これでも高いぐらいか。

次はサムスン電子だ。

サムスン電子の株価については数日前にも確認したとおもうが、こちらはわりと株価が動いている。見本市から2000ウォンぐらい上がっている。超連結がサムスン電子の株価をあげた?俄には信じられんな。

【ソウル聯合ニュース】韓国のLG電子が6日発表した2022年10~12月期の連結決算(速報値)によると、本業のもうけを示す営業利益は前年同期比91.2%減の655億ウォン(約69億2000万円)だった。売上高は同5.2%増の21兆8597億ウォンで、四半期として過去最高を記録した。

10~12月期の業績は、金融経済情報メディアの聯合インフォマックスが集計した営業利益の市場予想(3193億ウォン)を79.5%下回り、前期比でも91.2%急減した。

 LG電子の四半期ベースの営業利益が1000億ウォンを割り込んだのは、2018年10~12月期(757億ウォン)以来4年ぶり。新型コロナウイルス特需が消えた上に世界的な景気低迷で製品需要が全般的に委縮したためと分析される。

 LG電子の22年通期の売上高は83兆4695億ウォンで、21年に記録した過去最高額(73兆9000億ウォン)を更新した。年間売上高が80兆ウォンを上回ったのは初めて。22年通期の営業利益は3兆5472億ウォンで、前年比12.6%減少した。

https://jp.yna.co.kr/view/AJP20230106000600882?section=economy/index

【ソウル聯合ニュース】韓国のサムスン電子が6日発表した2022年10~12月期の連結決算(速報値)によると、本業のもうけを示す営業利益は4兆3000億ウォン(約4500億円)で前年同期比69.0%減少した。世界経済の減速や半導体需要の減少などが響き、四半期ベースでは2014年7~9月期(4兆600億ウォン)以来、ほぼ8年ぶりに5兆ウォンを下回った。22年通期の営業利益は前年比16.0%減の43兆3700億ウォンにとどまった。

10~12月期の営業利益は、金融経済情報メディアの聯合インフォマックスが集計した市場予想(6兆2483億ウォン)を31.2%下回った。前期比でも60.4%減少した。

 10~12月期の売上高は70兆ウォンで、前年同期比8.6%減少した。

 同期の業績不振は、新型コロナウイルス特需が消えた上にインフレと高金利で家計の実質所得も減り、完成品、半導体ともに需要が減少したことが影響したとみられる。

 一方、22年通期の売上高は前年比7.9%増の301兆7700億ウォンと、過去最高を記録した。年間の売上高が300兆ウォンを超えるのは初めて。上半期の半導体市場の好調が追い風になった。

https://jp.yna.co.kr/view/AJP20230106000600882?section=economy/index

韓国企業 韓国第3位の大手企業の営業利益が9割減!サムスン電子は7割減【動画】」への3件のフィードバック

  1. 明日から俺は平常生活、
    去年はダウも下がり、日経も下がり、
    しかもこれから東京に中国人がたくさん薬を買いに…

    そういえば最近y基地からあれこれ上がってく、
    気になるのは台湾、何かあれば韓国大復活の可能性…
    何が起こるか分からない…もんなぁー。。。

      1. コメントありがとうございます。

        管理人は広告を選んでるわけではないですが、良くある釣り広告ですね。まあ、自分のPCにセキュリティーソフト入れているなら大丈夫です。
        ただの広告なのでクリックしない限りは影響ないはず。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です