韓国貿易 12月の経常収支かろうじて黒字…今年は輸出不振で見通し暗鬱ー商品収支が3ヶ月連続で赤字!【動画】

韓国貿易 韓国政府の楽観論では貿易赤字が続いても、経常収支が黒字なら問題ない。確かに2023年は半導体特需もあり、上半期で経常収支はかなり増えたので、下半期に急激に落ち込んでもなんとか年間の経常収支を黒字で維持することは出来た。

まずはそこから見ていこうか。12月の経常収支は昨年12月の経常収支は26億8000万ドルの黒字となった。これで11月の経常収支赤字から抜けだせたわけだが、その黒字規模は一年前より36億9000万ドル減った。しかも、全体の黒字幅は2021年の852億ドルから3分の1の298億ドルである。

実は昨年より、コロナ禍であった2021年の方が経常収支が大幅に増加していた。2022年の貿易額は世界6位だとか喜んでるが、実際の所は本当の成績は2021年の3分の1以下だった。しかも、472億ドルの過去最大の貿易赤字まで出していた。これで輸出額が増えたからと、それを自慢するのは世界でも韓国政府だけだろうな。この時点で無能な集団としかいいようがない。

しかも、輸出額が増加したのは資源・エネルギー価格の高騰で製品に上乗せした結果に過ぎない。しかし、米国の利上げを機に世界は同時不況に突入、韓国輸出は上半期まで好成績だったが、下半期まで在庫を抱えてバナナのたたき売り状態と。

そもそも、昨年の上半期に輸出額が過去最高に増えても、輸出量は増えてないから「錯視」だと何度も突っ込んだ。そして、2023年1月の成績を見れば貿易は462億7000万ドルと大幅に落ち込んだ。これは輸出額単価が減った。増えすぎた在庫を格安で処分した結果である。せっかくウォンは1250付近まで戻しても、韓国輸出は振るわないので逆にドルを使った大規模介入でウォン高にした意味がないという。

しかも、エネルギー輸入は高騰したままである。現在の原油価格は80ドル台で推移しているが、なかなか、これが70ドルに下がるのは難しい。これは中国のリオープニングで原油需要が増えるという見通しもあるので、韓国にとっては中国の原油需要が増えれば良いのか、減ればいいのか。どちらが良いかは判断できないな。韓銀総裁は原油価格高騰を気にしていたが、まだまだ流動的すぎるといったところだ。

では、記事の要点を整理していく。

■記事の要点

1.輸出入状況を示す商品収支が4億8000万ドルの赤字を記録した。半導体景気が悪化して輸出が急減した影響などにより3カ月にわたり赤字が続いた。商品収支が3カ月以上連続で赤字になったのは通貨危機前後の1996年1月から1997年4月まで16カ月連続で赤字を記録してから初めてだ。

今年1月の貿易収支が126億9000万ドルの赤字で過去最大規模であることを考慮すれば商品収支は4カ月連続の赤字となる可能性が大きい。「万年赤字」のサービス収支も赤字幅が拡大した。13億9000万ドルの赤字で1年前より赤字幅が6億3000万ドル増加した。

2.赤字の穴を埋めたのは投資所得などを集計する第一次所得収支だ。1年前より13億ドル増加した47億9000万ドルを記録した。これは韓国企業が海外現地法人から受け取った配当収入の増加によるものだ。具体的には配当所得収支が前年比17億1000万ドル増えた44億9000万ドルだった。

3.昨年の経常収支黒字規模は298億3000万ドルで、2011年の166億3800万ドルから11年ぶりの低調さとなった。商品収支黒字規模が2021年の757億3000万ドルから昨年は150億6000万ドルに減ったのが最大の要因だ。

4.だが輸出が前年比6.3%増えたのに対し輸入は17.7%増えた。価格急騰の影響で石炭が92.6%、ガスが84.0%、原油が57.9%など原材料輸入が30.1%増え、昨年の輸入もやはり過去最大の6754億ドルとなった。

5.問題は今年も輸出不振にともなう経常収支悪化が予想されるという点だ。韓国銀行は昨年11月に出した修正経済見通し報告書で、今年の商品輸出はIT景気萎縮などで前年比0.7%の増加にとどまるものと予想する。これに伴い、上半期の経常収支は20億ドルの黒字にとどまるが、下半期には景気が改善し年間では280億ドルの黒字で昨年と同水準を維持するものと韓国銀行はみている。

以上の5つだ。

凄いよな。5は笑うしかないぞ。なんと下半期には景気が回復して280億ドルも経常収支が増えるそうだぞ。どこまでお花畑なんだろう。成長率予測が1%程度しかないのに、いきなりそんな一気に輸出が増えるわけないだろう。

思わず突っ込んで絞まったが、では、順番に見ていく。

さて、昨年12月の経常収支はなんとか黒字を維持したわけだが、問題は貿易収支となる商品収支が赤字であるということ。韓国は貿易で食べているのに、その商品収支が赤字ということは物を作って売っても利益が出てないことになる。それ以上に輸入代金の方が多いてことだ。これが薄利多売の辛いところだ。半導体という付加価値が高い製品が売れなくなれば、後はどれだけ売っても二束三文にしかならない。

しかも、その半導体で大きな動きがある。それは日本とオランダがチップ4同盟に正式に加入したことである。これによって最新鋭の半導体装置を中国輸出が事実上不可能となった。そしたら何が起きているか。中古市場の半導体装置の価格が高騰しているという。つまり、中国が中古に流れた半導体装置を買いあさっているのだ。これは引用しておこうか。

韓国聯合ニュースは9日、香港サウスチャイナモーニングポスト(SCMP)報道を引用し、日本とオランダが米国主導の対中国半導体輸出統制に参加すると伝えられるなか、中国で日本製半導体中古装置への問い合わせが殺到していると報じた。

SCMPは「米国が先週、対中輸出統制に対して日本とオランダを説得することに成功したことが分かったが、現在具体的にどの日本産機器に禁輸措置が下されるのかについての公開された情報はない」としつつ、「こうした不確実性は生産拡大とアップグレードのために外国機械が必要な中国工場の間で不安感を呼び起こした」と伝えた。

そうしたなか、深?のある中古製造装置企業で働く人物は、過去2週間の間に、特定の日本製半導体装置の価格が急騰し、顧客の問い合わせも大きく増えたとSCMPに証言した。

日本ニコンとキヤノンの中古装置を売る寧波市のある販売業者も最近、顧客の問い合わせが急増したと明らかにしている。

これに先立ち、日本の共同通信は政府消息筋を引用し、日本が今春に輸出統制を改正し、それに伴い先端半導体装置の輸出は当局の承認を受けることになると報じていた。

https://korea-economics.jp/posts/23020906/

まさに抜け穴から輸入しようというやつだ。もちろん、このような穴はすぐさま埋める必要がある。日本政府が即座に対応して中国企業が絡んでいる業者には売らないように指導するべきだ。もっとも、その装置を買っただけで、誰がメンテナンスをするのかという問いもあるが。半導体規制して、メンテナンスは別なんてことはあり得ないからな。

米国がこのような抜け穴を許すはずもなく、当然、埋めてくだろう。この前、中国の観測気球が米国の戦闘機に爆破されたことを取りあげたが、どうやら、中国は世界中に気球を飛ばして各国を監視していたことがわかった。これはやってはいけない領域に踏み込んでいたことになる。

もう、欧米と中国の対立は決定的。ロシアは中国に付くので、この先、米中対立は世界中の国家を巻き込んで激化していく未来しかない。そして、韓国さんは未だに蝙蝠外交。米国側に付こうとすれば、中国からきついお仕置きが待っているという。経済崩壊させて安全保障を取りたいならご自由にどうぞといったところだ。

しかし、中国の気球は許せないよな。知らないところで我々を上空から監視して、一体何をするつもりなのか。世界征服でも企んでいるのか。それで米国に撃破されたら逆切れとか。随分、みっともないよな。

話がずれてきたので戻すが、2は経常収支が黒字になった理由だ。商品収支は赤字だけど、投資所得などを集計する第一次所得収支が増えたからと。でも、今年はこの配当収支は減るんだろうな。なんせ商品は売れないのだから。どこで配当を出すというのだ。

それで3の商品収支の減り具合に注目して頂きたい。商品収支黒字規模が2021年の757億3000万ドルから昨年は150億6000万ドルに減った。つまり、5分の1である。2023年、韓国の上半期は過去最高の貿易額を叩き出していたが、実際は2021年の5分の1以下しかないという現実。貿易額だけで有頂天になっていたら、実は2023年は全然、稼げていませんでした。うん。さすがだよな。

それで韓国は輸出世界6位になったとか喜んでるんだぜ。馬鹿も休む休み言えと。現実は2021年の5分の1位。一体、韓国は何を勘違いしているんだ。資源とエネルギー価格が上がって製品上乗せしただけで、韓国製がよく売れるようになったわけではない。なのにそれを指摘した韓国の専門家は皆無という笑える事実。だから、こちらが真実を指摘しておくのだ。2022年は全然ダメだったとな。

しかし、2022年は輸出額が増えたわけではない。それ以上に輸入額が増えた。だから、貿易赤字が過去最大である。それが4の内容だ。そして、今年の1月だけで貿易赤字が127億ドル。もう、2022年の過去最高を軽く塗り替えるようなスタートダッシュである。

それで5は最初に少し突っ込んだが、すげえ、楽観論である。今の現実を何も見てないのか?サイコロ転がして予測を決めた方が当たるんじゃないかというぐらいメチャクチャだ。なんで、そこまで楽観論なんだ?それで2022年はその楽観論が全て外れただろう。いつ中国の景気が回復したんだ?いつ半導体が復調したんだ?もう、韓銀も韓国政府の展望もいらないんじゃないか。99%当たらないんだから。

では、最後は専門家の意見を見ておこうか。

延世(ヨンセ)大学の成太胤(ソン・テユン)教授は「貿易収支赤字を反映して経常収支黒字幅が大幅減少する傾向だが、こうした状況が続けば海外依存度が高い韓国は困難に直面することになる。法人税引き下げを含んだ租税負担緩和と各種規制緩和で韓国企業の国際競争力強化に努力しなければならない」と話した。

なるほど。言っていることは正しいが、無能なユン氏と楽観論が蔓延する状況ではたいしたことはしないだろうな。危機感が感じられないものな。今の韓国輸出は極寒。羅針盤もなく北極の海を彷徨っているのにそれを自覚しないで、まあ、なんとかなるだろうという発想そのものだ。

韓国の昨年12月の経常収支は26億8000万ドルの黒字で、かろうじて赤字を免れた。昨年年間でも298億ドルの黒字を記録したが、黒字幅は2021年の852億ドルから3分の1水準に縮んだ。昨年輸出は過去最大だったが原油やガスなどの輸入がさらに多く増えたためだ。

韓国銀行が8日に発表した国際収支暫定統計によると、昨年12月の経常収支は26億8000万ドルで11月の2億2000万ドルの赤字から1カ月ぶりに黒字に転換した。だが黒字規模は1年前より36億9000万ドル減った。

細部項目別に見ると、輸出入状況を示す商品収支が4億8000万ドルの赤字を記録した。半導体景気が悪化して輸出が急減した影響などにより3カ月にわたり赤字が続いた。商品収支が3カ月以上連続で赤字になったのは通貨危機前後の1996年1月から1997年4月まで16カ月連続で赤字を記録してから初めてだ。今年1月の貿易収支が126億9000万ドルの赤字で過去最大規模であることを考慮すれば商品収支は4カ月連続の赤字となる可能性が大きい。「万年赤字」のサービス収支も赤字幅が拡大した。13億9000万ドルの赤字で1年前より赤字幅が6億3000万ドル増加した。

赤字の穴を埋めたのは投資所得などを集計する第一次所得収支だ。1年前より13億ドル増加した47億9000万ドルを記録した。これは韓国企業が海外現地法人から受け取った配当収入の増加によるものだ。具体的には配当所得収支が前年比17億1000万ドル増えた44億9000万ドルだった。

昨年の経常収支黒字規模は298億3000万ドルで、2011年の166億3800万ドルから11年ぶりの低調さとなった。商品収支黒字規模が2021年の757億3000万ドルから昨年は150億6000万ドルに減ったのが最大の要因だ。世界的景気鈍化にもかかわらず、石油製品が63.3%、乗用車が16.7%、半導体が1.3%など輸出が増え、昨年の輸出規模は過去最大の6904億6000万ドルを記録した。だが輸出が前年比6.3%増えたのに対し輸入は17.7%増えた。価格急騰の影響で石炭が92.6%、ガスが84.0%、原油が57.9%など原材料輸入が30.1%増え、昨年の輸入もやはり過去最大の6754億ドルとなった。

韓国銀行経済統計局のキム・ヨンファン副局長は、「昨年経常収支黒字規模が大幅に縮小したが高い水準のエネルギー価格、主要国の成長鈍化とIT景気下降など厳しい条件を考慮すれば予想より良好と判断される」と話した。

問題は今年も輸出不振にともなう経常収支悪化が予想されるという点だ。韓国銀行は昨年11月に出した修正経済見通し報告書で、今年の商品輸出はIT景気萎縮などで前年比0.7%の増加にとどまるものと予想する。これに伴い、上半期の経常収支は20億ドルの黒字にとどまるが、下半期には景気が改善し年間では280億ドルの黒字で昨年と同水準を維持するものと韓国銀行はみている。

延世(ヨンセ)大学の成太胤(ソン・テユン)教授は「貿易収支赤字を反映して経常収支黒字幅が大幅減少する傾向だが、こうした状況が続けば海外依存度が高い韓国は困難に直面することになる。法人税引き下げを含んだ租税負担緩和と各種規制緩和で韓国企業の国際競争力強化に努力しなければならない」と話した。

韓国貿易 12月の経常収支かろうじて黒字…今年は輸出不振で見通し暗鬱ー商品収支が3ヶ月連続で赤字!【動画】」への2件のフィードバック

  1. その気球の話なんだが、何年か前、日本で騒いでいた頃y基地北で白くて丸い物を見たんだ、
    位置的には飯能か秩父方向あたりかな?、俺は気象観測用かな?と、高度も低いし大きさも、
    すぐスマホで写真撮ったが白い雲と重なって写らないんで消した、
    動かないんだ、しばらく見てた、
    あそこだと入間基地とy基地、両方見れる、
    飯能、秩父あたりの方、見た事あるんじゃないかな。。。

  2. 民主主義陣営と権威主義国との対立は、先の大戦後からの宿題であり、いずれは決着を付けなくては成らない。半導体等のハイテクは欧米の勝ちだが、此れを補うためロシア、中国、北は核兵器の充実で対抗している。レーザー兵器など確実にミサイルを仕留める兵器か、核を上回る兵器を開発せねばならない。

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