銀行株急落 米シリコンバレー銀行が経営破綻、リーマン以降で最大…利上げで貸出先の資金繰り悪化[動画]

銀行株急落 米消費者物価指数発表が14日に控えているわけだが、今、こちらのアンテナに引っかかった気になるニュースがある。たいしたことがないという意見もあるのだが、資産規模16位の米シリコンバレー銀行が経営破綻した衝撃は大きいんじゃないかという自分の直感を信じて特集していく。

もちろん、韓国経済に大きく関わるかどうかまではわからない。リーマンショックみたいなことが起きるとは今のところはそこまで危惧してない。ただ、ダウが売られた原因がこれなんだよな。おそらく韓国を扱う動画でこのニュースを真剣に取りあげるのは数少ないと思うが、仮にリーマンショックみたいなことになれば韓国にも当然、飛び火する。世界中の銀行株が売られる可能性だってゼロではない。

市場は何が起こるかわからない。売られるといっても空売りの可能性だってあるし、そもそも、2022年3月から始まった米国の金利引き上げが銀行株にとって厳しい経営をもたらしたことはいうまでもない。

それで経営破綻した米SVBファイナンシャル・グループ傘下のシリコンバレー銀行についてみていこう。この銀行はテック企業が集積するシリコンバレーなどのスタートアップ(新興企業)を主な貸出先とし、22年末の総資産は2090億ドル(約28兆円)。読売によると日本の大手地銀グループに匹敵する規模という。

つまり、この銀行はベンチャー企業に主に融資をしていたと。それで、22年末の総資産は2090億ドル(約28兆円)という。おいおい、わりと規模が大きいんじゃないか。この規模が経営破綻してダウが数百ドル下がって終わる?そんなはずがないというのが個人の見解だ。残念ながら、こちらは米経済について韓国経済のような専門ではないのでニュースを見て分析する程度しかできない。

前置きで、あれ意外と大きなニュースじゃない?と思った人。きっと正しいとおもう。専門家はあまり騒いでないが、それでも1つの動画にする価値はあるはずだ。では、記事の要点を整理をしていく。

■記事の要点

1.米連邦準備制度理事会(FRB)の急速な利上げによって取引先の新興企業の資金繰りが悪化し、預金引き出しが加速したことで預金額が減少した。保有する有価証券の含み損も発生し、市場からの信用不安を招いた。

2.FDICが同行の管財人となり預金を保護する。加盟銀行が破綻した場合、1人当たり原則25万ドル(約3400万円)までの預金が保護される。

3.イエレン米財務長官は10日、シリコンバレー銀を巡りFDICやFRBの幹部らと会談した。イエレン氏は声明で「銀行規制当局が適切な対応を取ることに全幅の信頼を寄せている。銀行システムは依然として弾力的だ」と強調した。

4.ただ、市場では「今後もFRBが利上げを続ければ、同規模の他の金融機関でも破綻が起きる可能性がある」(在米の金融機関関係者)との指摘も出ている。

以上の4つだ。順番に見ていこう。

まず1だが、実は取り付け騒ぎが起きている。ええ?取り付け騒ぎってなんだという人もいるだろうか。最近、そんな恐ろしいことは日本では起きてないものな。言葉を解説しよう。

取り付け騒ぎ、取付騒動(とりつけそうどう)とは、特定の金融機関や金融制度に対する信用不安などから、預金者が預金・貯金・掛け金等を取り戻そうとして(=取り付け)、急激に金融機関の店頭に殺到し、混乱をきたす現象のこと。

つまり、この銀行の経営が危ないんじゃないかという数日前に噂が立ち、預金者が銀行に預けていた預金を引き出した。そして調べていくと、3月8日にシリコンバレーの親会社が財務改善のために有価証券の売却や増資計画を発表したことがわかった。つまり、この発表が発端でシリコンバレー銀行が危ないという噂が預金者の間で広がったのだ。

実はこれこそ経営破綻に最大の要因ともいっていい。仮にこのような噂が立ってなければ経営破綻まですぐに行かなかったと思う。もちろん、資金繰り悪化しているのは有価証券の売却や増資計画でわかるだろう。ただ、この取り付け騒ぎで銀行にあった25%以上の預金が1度に引き出されたという。銀行にとって「信用」というものがどれだけ重要なのかが垣間見た。

しかし、これは米国の制度の問題でもある。なぜなら、2にあるがFDICは加盟銀行が破綻した場合、1人当たり原則25万ドル(約3400万円)までの預金が保護される。逆に25万ドル以上の預金は保護されないのだ。

個人では25万ドル保護ならそうすぐに資産がなくなることはないが、思い出して欲しい。この銀行はテック企業が集積するシリコンバレーなどのスタートアップ(新興企業)を主な貸出先としている。つまり、企業の運営のための資金、従業員の給料などを預けている企業からすれば25万ドルではほとんど保護されないようだ。ヤフーニュースに掲載されているジャーナリストの文章を引用しておく。

シリコンバレー銀行に預金されていた175ビリオンドルがFDICによって保護されることになりましたが、FDICが保護する預金は最大25万ドルであるのに対し、多くのシリコンバレーのスタートアップ企業は、企業運営や従業員への給料支払いのために数百万ドルもの預金をしていたことから、預金の85%以上が保護されていなかったと推定されています。

25万ドル以上の預金があった人がしていた預金を100%受け取ることができるのか、あるいは、ある%しか受け取ることができないのかはまだわかっていません。 テック企業は昨年からレイオフを進めたり、株価も下落したりしていますが、この銀行の破綻により、今後はさらに状況が悪化するという懸念もあがっており、「シリコンバレーのリーマン・ブラザーズ・モーメント」との声が聞かれますが、金融システムにはリスクを与えないという見方もあります。

https://news.yahoo.co.jp/articles/ae42c36d546c156948739c3423ac057caa1a2296

このように述べている。つまり、25万ドル以上が返ってくるか。消えるのかによってベンチャー企業による連鎖倒産に続く可能性があるわけだ。儲かっている企業ならまだしも、運営資金が一気に消滅したら、それは阿鼻叫喚だろう。

後、保有する有価証券の含み損も発生したとあるが、どうやら大量の「不動産モーゲージ債券」を含んでいると国際弁護士が分析している。つまり、リーマンショックを引き起こした不動産関連である。そして、シリコンバレー現地は、パウエル米FRB議長率いるFOMCが、高インフレ退治目的の利上げ継続を開始する以前には、米国内でも顕著な「不動産バブル」だったとか。

おいおい、つまり、これって韓国で今、起きている不動産バブル崩壊のことじゃないか!意外なところで韓国経済に繋がってきたぞ。これは取りあげて正解だったわ。ここからは大胆な予測だが、このシリコンバレー銀行の経営破綻の動向は、そのまま韓国の不動産バブルが崩壊したときに何が起きるかを我々にシミュレートさせてくれるてことだ。

だから、シリコンバレー銀行がこの先にどうなるかを見ていくのは立派な韓国経済の動向を追うことにリンクすると。やはり、こちらの直感は間違っていなかった。結果オーライだがな!

これで視聴者さんも、このシリコンバレーの動向が気になってきただろう。1つの動画の終わるのではなく、まさかの動向を追って行く必要が出てくるとは思いもしないが、意外なところで繋がると。

次に3だが、イエレン財務長官は大丈夫だと。そりゃ、危ないとは言えないわ。ただ、さっき触れた通り、25万ドル以上の預金がどうなるかは注目だな。無くなるならベンチャー企業が倒産していくことになる。85%以上の預金が保護されてないとか本当なのか。でも、シリコンバレーの総資産は2090億ドル(約28兆円)だ。かなりの預金があったのは推察できるだろう。

次に4だが、ただ、市場では「今後もFRBが利上げを続ければ、同規模の他の金融機関でも破綻が起きる可能性がある」と。以前、こちらが日銀を金利を上げない理由について触れたとき、銀行がヤバいと述べたことあるが、それを踏まえると日本ではこのような経営破綻は起きにくいだろうな。逆に銀行株が買われていたものな。明日からどうなるか知らないが。

しかし、仮にこれでアメリカが3月のFOMCで0.5%利上げするなら、ますます銀行の負担が重くのしかかることになるな。では、最後はネットの意見を見ておく。

1.債券買いまくって。利上げで死亡。日本の銀行はこれからやばくね。

2.クレディ・スイスという爆弾があるから。

3.相対的に利率の低くなった銀行からMMFとか債権市場へ金が流れただけじゃないのか?

4.ドル建てMMFは今4パーだからなぁ、そりゃそっちに逃げるかも。クレディスイスが1兆円損失出してヤバい報道あったから。連鎖したらとんでもないな

5.これは案外いいニュースになるかもな。思いの外米国の景気が良すぎて利上げが止められない状況なんだから。これで景気減速してくれればようやく利上げの終着点が見えてくる。

6.日本では起こらないよ。。エコノミスト誌の解説によるとFRBが急速な利上げをする過程で貸出ローンの受け取り金利収入よりも調達資金の支払い金利の方が上回るようになり銀行経営が焦げついたと書いてある。また、シリコンバレーのベンチャー企業は分速で資金を溶かすので、ローンを手仕舞うこともできなかった。

7.アメリカはこのインフレ下で金融機関に大規模資本注入なんてできんだろうな。つぶれるところは潰して、預金保険でカバー可能な預金だけ預金者は返還されることになるんだろう。日本だと1千万円までしかカバーされていないが向こうはその3倍ぐらいカバーされているからな。それ以上預けている連中の預金まで税金で負担する必要はないよね。

以上の7つだ。

1は日本が利上げに動いた場合だ.今のところ、新総裁も動かないはず。2と4はちょっとヤバい案件だ。そのうち、こっちでも特集するかもしれない。でも、クレディスイスだしな。1兆円損失ぐらい。

5についてはどうだろうな。景気減速というのは着陸の仕方が間違えたら過去の失敗みたいになるんだぞ。それをFRBは怖くて必死にインフレを抑えようとしているわけだ。6は結局、金利急騰で回らなくなったと。7はそれ以上預けている連中の預金を負担しないでどうなるかだよな。ベンチャー企業が数百社ほど連鎖倒産しても影響がないのか。

【ニューヨーク=小林泰裕、ワシントン=田中宏幸】米連邦預金保険公社(FDIC)は10日、米SVBファイナンシャル・グループ傘下のシリコンバレー銀行(カリフォルニア州)が経営破綻したと発表した。米メディアによれば、資産規模は全米16位で、2008年のリーマン・ショック以降で最大の米銀破綻となる。

 同行はテック企業が集積するシリコンバレーなどのスタートアップ(新興企業)を主な貸出先とし、22年末の総資産は2090億ドル(約28兆円)。日本の大手地銀グループに匹敵する規模だ。

 米連邦準備制度理事会(FRB)の急速な利上げによって取引先の新興企業の資金繰りが悪化し、預金引き出しが加速したことで預金額が減少した。保有する有価証券の含み損も発生し、市場からの信用不安を招いた。

 FDICが同行の管財人となり預金を保護する。加盟銀行が破綻した場合、1人当たり原則25万ドル(約3400万円)までの預金が保護される。

 イエレン米財務長官は10日、シリコンバレー銀を巡りFDICやFRBの幹部らと会談した。イエレン氏は声明で「銀行規制当局が適切な対応を取ることに全幅の信頼を寄せている。銀行システムは依然として弾力的だ」と強調した。

 ただ、市場では「今後もFRBが利上げを続ければ、同規模の他の金融機関でも破綻が起きる可能性がある」(在米の金融機関関係者)との指摘も出ている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/ae42c36d546c156948739c3423ac057caa1a2296

銀行株急落 米シリコンバレー銀行が経営破綻、リーマン以降で最大…利上げで貸出先の資金繰り悪化[動画]」への2件のフィードバック

  1. 結構ショッキングなニュースですね。日本の金融機関がどの程度影響を受けるか定かではありませんが。米国株に投資しているファンドを持っている人は要注意かも知れません。ただ、これに影響されて米国の利上げが止まるとも思えないのですけど。

    韓国への影響は解りませんが、勧銀の利上げ判断が一層困難になるでしょうね。

  2. これ、韓国国民年金が…
    かぶ〜「アッチョンブリケー」なんてね、数十億、
    日本はどうだろか?。。。

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