韓国 過去にない金利差・貿易赤字…1ドル=1400ウォン台も覚悟すべきー自営業多重債務者のローン720兆ウォン…全体の70%を超える(動画)

韓国 5月3日にFOMCがあり、金利が0.25%引きあげられた。それによって韓国との金利差は1.75%までに拡大した。金利差が拡大すれば外資撤退が加速するので、ウォンや株は売られやすくなる。だが、6日現在の時間外では急上昇して1317ウォンとなっている。

もちろん、こちらは韓銀による大規模な介入を疑っているわけだが、実際の所の真相は定かではない。しかし、重要なのは今週からどう動くかといったところだ。それで、FOMC後に出てきた記事を漁ると、このまま1ドル=1400ウォン台も覚悟すべきという記事が中央日報に掲載されている。

まずは冒頭を見ていこうか。

韓米の金利逆転幅が過去最大となり、今後の為替レートの動きが注目されている。韓国銀行(韓銀)は物価高に対応して踏んだ緊縮ペダルを景気不振懸念から米国より先に離したが、韓米間の金利差拡大による資金流出とウォン安ドル高が進む場合、韓銀がまた利上げカードを取り出すしかない状況を迎えることも考えられる。ただ、景気不振懸念から韓銀は25日に政策金利を据え置くという見方が優勢だ。

https://japanese.joins.com/JArticle/304056?servcode=300&sectcode=340

韓銀が政策金利を上げることはかなり難しい。既に14ヶ月連続貿易赤字、設備投資も減少。消費も落ち込んでおり、どこをとっても不況である。だから、韓銀が利上げする可能性は低いだろう。しかも、消費者物価も3.7%まで落ちている。これは原油価格70ドルぐらいまで下がっていて、輸入物価が低くなっていることが原因だ。

といったところで記事を整理していこう。前半は今後のウォン動向について。後半はコロナ禍で倍増した自営業多重債務者のローン720兆ウォンに膨れ上がったという。

■記事の要点

1.金融圏によると、韓国と米国の政策金利の差は1.5-1.75%ポイントに広がった。米連邦準備制度理事会(FRB)が3日(現地時間)の連邦公開市場委員会(FOMC)定例会議で政策金利を年5-5.25%に引き上げたからだ。韓国の政策金利は年3.5%。最近、韓銀が2回連続で政策金利を据え置いた一方、米国は利上げを継続し、金利逆転幅が広がった。

2.過去にない韓米間の金利差のため、外国人資金の流出およびウォン安ドル高の懸念がまた強まっている。秋慶鎬(チュ・ギョンホ)副首相兼企画財政部長官は4日、米国の利上げに関連し「内外の金利差が拡大した状況で金融・為替市場の不確実性が高まる可能性と共に、市場かく乱行為および変動性拡大の懸念が今も残っている」と診断した。

3.すでに韓国ウォンは不安定な動きを見せている。2日の外国為替市場では1ドル=1342.1ウォンで取引を終えた。2月2日の今年の最高値(1ドル=1220.3ウォン)と比較すると10%もウォン安ドル高が進んだ。通常、ドル安になればウォン高になるが、むしろウォン安が進んだ。主要6通貨に対する米ドルの価値を示すドルインデックスは先月基準で101.5だ。3月末(102.14)より0.6%下落した。

4.最近のウォン安は貿易赤字の影響が大きい。産業通商資源部によると、今年1-4月の貿易赤字累積額は250億2000万ドルにのぼる。年間最大赤字となった昨年1年間の貿易赤字(478億ドル)の半分を4カ月間で超えた。貿易赤字はドルの流出を意味し、ウォン安ドル高につながる。当分は輸出不振が続く見通しであり、ウォン安ドル高も進むと予想される。ウリィ銀行は最近、「悲観的な輸出景気見通しのため、韓国ウォンのリスク資産に対する需要不振が懸念される」とし、1次的心理抵抗線の1ドル=1350ウォン線が崩れる場合は1ドル=1400ウォンまでウォン安ドル高が進む可能性があると診断した。

5.一方、ウォン高ドル安に転じるという見方もある。市場ではFRBの緊縮が近く終了するという見方が多いため、昨年のようなドル高にはならない可能性が高いということだ。実際、FRBの政策金利引き上げ発表直後の4日、ソウル外国為替市場で韓国ウォンは前日比15.4ウォン値上がりし、1ドル=1322.8ウォンで取引を終えた。

6.融資を受けている自営業者10人のうち7人が多重債務(3つ以上の金融機関から融資を受けている場合)者であることが分かった。高金利現象が続く場合、国内経済に悪影響を及ぼす可能性も排除できない。7日、国会の企画財政委員会所属のチン・ソンミ議員(共に民主党)が韓国銀行から受け取った「自営業者貸出現況」資料によると、昨年第4四半期の自営業者への融資残高は1019兆8000億ウォン(約104兆2890億円)となった。このうち多重債務者の融資残高が720兆3000億ウォン(約73兆6600億円)に達した。

7.特に2021年第4四半期の全自営業者融資残高909兆2000億ウォン(約93兆円)のうち630兆5000億ウォン(約64兆5000億円)だった多重債務者融資規模は、1年間で89兆8000億ウォン(約9兆1830億円)増加したことになる。自営業者全体のローンに占める割合も70%を超えた。

8.全体借主増加率17.1%より返済能力が脆弱な自営業借主の増加率が20.3%とより高い増加傾向を見せた。非銀行圏融資残高は全体の39.4%である401兆3000億ウォン(約41兆円)で、全自営業者融資残高のうち非銀行圏融資残高が占める比重も1年で35.5%から39.4%に増えた。インフレと金利引き上げが深刻化し、多重債務者中心に不良債権が発生する可能性があるという懸念も出ている。自営業の返済延滞率は2021年第4四半期までに0.16%から2022年同時期0.26%へと増加し高い上昇を見せた。多重債務者の延滞率も2021年第4四半期の0.8%から、2022年の第4四半期の1.1%と重加した。

以上の8つだ。それでは順番に見ていこうか。

1はただの確認事項だ。FOMCで利上げがあって米韓金利差が拡大したと。

次に2だが過去にない韓米間の金利差のため、外国人資金の流出およびウォン安ドル高の懸念がまた強まっている。実際、ウォンは1345まで落ちて、必死に韓銀が大規模介入して1350到達を防いだ。しかし、韓銀が利上げが出来ない以上、米韓金利差は縮まらない。FOMCが年内に利下げするという予測もあるが、それは真実かは難しい。こちらは年内に利下げはないと見ているが。

GWあければ本格的に証券市場も開く。ウォンとコスピがどうなっていくのか。楽しみではあるな。ええ?早くウォン・ザムがみたい?いつになるかわからないが、意外と速いかも知れない。

それで3は2日に1340まで落ちたことが書いてある。ただ、FOMC前なのでそこまで重要な動きではない。

次に4でウォン安ドル高の原因が「貿易赤字」だとようやく気づいたらしい。14ヶ月貿易赤字でドルを放出している状況でウォンが高くなるはずなかろう。しかも、サムスン電子やSKハイニックスも半導体低迷で苦しい。唯一、自動車が好調だがそれだけで貿易赤字から抜け出せない。

さらにウリィ銀行が1次的心理抵抗線の1ドル=1350ウォン線が崩れる場合は1ドル=1400ウォンまでウォン安ドル高が進む可能性があると。これはそうだ。1350は第4のマジノ線だ。ここを突破されたら一気に急落する恐れがある。だから韓銀はずっと1340防衛しているわけだが。

それで5はドル安ウォン高に進む可能性があるとか。そうだな。韓銀のドルパワーならできるかもしれないぞ。それはそれで面白うだから是非とも、頑張って頂きたい。1200まで上げたら本物だが、頑張っても1250止まりだろうな。

では、ネットの意見を見ていこうか。

1.大丈夫ムンムン信じるんだ地上の楽園まであとすこし。

2.大丈夫!大丈夫!日本超えたんだからドッシリ構えてなさいな。

3.今まで以上に年金で介入する必要が有る。将来真っ暗。

4.韓国の場合、輸出が復活して貿易黒字、経常黒字にならないとねぇ…。企業と家計の借金体質も改めないと。今度くらい自力で頑張ってね。

5.日本のかわりにG7に入ると自分で言ってたね。

以上の5つだ。韓国さん。日本を超えたからこれぐらいのウォン安は楽勝ですか。しかも、日本の代わりにG7にはいるんですか。でも、その前にウォンは基軸通貨はどうなったんですかね?早くIMFに催促してくださいよ。もう、一年ぐらい経過しているのに、いつウォンが基軸通貨にになるんですか。

次に6だが、融資を受けている自営業者10人のうち7人が多重債務者と。酷いな。これは。多重債務というのは自転車操業てことだ。もう、さっさと店を畳んだほうがいいんじゃないか。この先、韓国の内需が回復することはまずなさそうだしな。

でも、多重債務者の融資残高が720兆3000億ウォン(約73兆6600億円)とか。これ下手したら銀行の貸し倒れ損失になるんじゃないか。銀行の連鎖倒産の可能性すら普通にありえるよな。でも、銀行は商業用不動産とか色々ヤバいものもありましたよね。

そして8は延滞率が増えていると。でも、本番は9月末からですよね?元本利息凍結解除されたとき、これらの多重債務者は凄まじい速さで借金を増加させていくだろうな。なら、また一年延長ですか?でも、それは悪手だぞ。銀行がますます融資をしなくなるだけという。では、議員はどう見ているのか。

チン議員は「自営業多重債務者と脆弱借主を中心とした自営業者ローンの質の悪化が確認される」とし「2022年の1年間に続く基準金利引き上げによる自営業者の利子負担を軽減し、自営業者の返済能力を高めるカスタマイズ型支援策の策定が緊急だ」と強調した。

うんうん。なるほど。確かにその通りだ。でも、自営業者の返済能力を高めるカスタマイズ型支援策というのが元本利息凍結だったんだろう?コロナ禍での処置だった。ところが、コロナが終わってもインフレで金利上昇、値上げラッシュで原材料価格も高騰。自営業者は稼げない。借金返すどころか増やすしかないという事態となったと。

どう見ても多重債務者7割は詰んでるよな。この先、奇跡的に内需が回復して儲けて借金返すことが出来るはずないだろう!

では、ネットの意見を見ていこうか。

1.これもう末期症状なんでは。

2.そう言えば韓国の借金は変動金利なんでしたっけ?

3.家計債務100%超えは世界でも韓国だけ。

4.なんか、もう少ししたらもの凄いもんが見られるんじゃないか?

5.不況型のインフレようするスタグフレーションだな。インフレなら普通なら有効求人倍率あがるのだけど加熱しているからね・

そうだ。4はなかなか鋭い。このまま行けば自営業者の多重債務は徳政令以外では救う方法がない。そして、徳政令は国の「税収」が不足しているのでわりと使えない手段である。さあ、韓国さん。いよいよ追い詰められてきてますね。ユン氏、必死に日本へすり寄っても岸田総理に土下座しても、日韓通貨スワップしても自営業は救えないぞ。

しかし、岸田総理には呆れて物が言えない。石川県能登で震度6強の地震があったにも関わらず、韓国は訪問とか。さすがに日本国民が地震で苦しんでいるのに韓国へ行って焼き肉を食べるような総理は正直、いらないです。岸田総理、そろそろやめた方がいいんじゃないか。

ええ?首脳会談の内容?どうしてたいしたこといってないだろうな。仕方ないから引用はしておくが。

就任後初めて韓国を訪れている岸田総理大臣は、ユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領との首脳会談に臨みました。日韓関係の改善の流れを加速させるため、緊密な意思疎通を続けていくことや、安全保障面での連携強化を確認したものとみられます。

16:00前 首脳会談が始まる

首脳会談は7日午後4時前から始まり、同席者を限定した少人数会合と人数を増やした全体会合を合わせて2時間近く行われました。

冒頭、岸田総理大臣は「シャトル外交を本格化できることを大変うれしく思っている。3月の会談から2か月足らずの間に、さまざまな対話がダイナミックに動きだしており、2国間関係の進展について意見を交わしたい。また、G7広島サミットも見据え、北朝鮮を含むインド太平洋地域の最新情勢やグローバルな課題における連携についても議論したい」と述べました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230507/k10014059461000.html

こっちの関心事は日韓通貨スワップとかそういうあり得ない日本側の支援だからな。それがないなら、ただの意見交換会で終わりだな。共同声明もないからな。

金融圏によると、韓国と米国の政策金利の差は1.5-1.75%ポイントに広がった。米連邦準備制度理事会(FRB)が3日(現地時間)の連邦公開市場委員会(FOMC)定例会議で政策金利を年5-5.25%に引き上げたからだ。韓国の政策金利は年3.5%。最近、韓銀が2回連続で政策金利を据え置いた一方、米国は利上げを継続し、金利逆転幅が広がった。

過去にない韓米間の金利差のため、外国人資金の流出およびウォン安ドル高の懸念がまた強まっている。秋慶鎬(チュ・ギョンホ)副首相兼企画財政部長官は4日、米国の利上げに関連し「内外の金利差が拡大した状況で金融・為替市場の不確実性が高まる可能性と共に、市場かく乱行為および変動性拡大の懸念が今も残っている」と診断した。

すでに韓国ウォンは不安定な動きを見せている。2日の外国為替市場では1ドル=1342.1ウォンで取引を終えた。2月2日の今年の最高値(1ドル=1220.3ウォン)と比較すると10%もウォン安ドル高が進んだ。通常、ドル安になればウォン高になるが、むしろウォン安が進んだ。主要6通貨に対する米ドルの価値を示すドルインデックスは先月基準で101.5だ。3月末(102.14)より0.6%下落した。

最近のウォン安は貿易赤字の影響が大きい。産業通商資源部によると、今年1-4月の貿易赤字累積額は250億2000万ドルにのぼる。年間最大赤字となった昨年1年間の貿易赤字(478億ドル)の半分を4カ月間で超えた。貿易赤字はドルの流出を意味し、ウォン安ドル高につながる。当分は輸出不振が続く見通しであり、ウォン安ドル高も進むと予想される。ウリィ銀行は最近、「悲観的な輸出景気見通しのため、韓国ウォンのリスク資産に対する需要不振が懸念される」とし、1次的心理抵抗線の1ドル=1350ウォン線が崩れる場合は1ドル=1400ウォンまでウォン安ドル高が進む可能性があると診断した。

一方、ウォン高ドル安に転じるという見方もある。市場ではFRBの緊縮が近く終了するという見方が多いため、昨年のようなドル高にはならない可能性が高いということだ。実際、FRBの政策金利引き上げ発表直後の4日、ソウル外国為替市場で韓国ウォンは前日比15.4ウォン値上がりし、1ドル=1322.8ウォンで取引を終えた。

新韓投資証券のキム・チャンヒ研究員は「5月のFOMC会議で予想通り追加利上げ中断の可能性を示唆したことはドル安要因として作用するはず」とし「韓国の3月の経常収支も黒字に転じる可能性があり、1ドル=1300ウォン台序盤で安定化する可能性がある」と説明した。

為替レートの行方に対する見解の違いはあるが、25日に開かれる韓銀金融通貨委員会では政策金利が据え置かれるという見方で市場はほぼ一致する雰囲気だ。韓銀の李昌ヨン(イ・チャンヨン)総裁も政策金利の差が機械的に為替レートに影響を及ぼすのではないと繰り返し話している。李総裁は3月、「金利差が為替レートの動きを決めるというより、ドル高がどれほど持続するのかなどがさらに大きな影響を及ぼす」と説明した。

延世大のキム・ジョンシク経済学部名誉教授は「景気が振るわない状況で韓米間の金利差拡大と為替レート問題に利上げで対応する場合、金融問題拡大および景気沈滞の深刻化など副作用を招きかねない」とし「金利を過度に引き上げるよりも、輸出を増やして経常黒字を維持することで資本流出を防ぐ案を用意しなければいけない」と述べた。

融資を受けている自営業者10人のうち7人が多重債務(3つ以上の金融機関から融資を受けている場合)者であることが分かった。高金利現象が続く場合、国内経済に悪影響を及ぼす可能性も排除できない。7日、国会の企画財政委員会所属のチン・ソンミ議員(共に民主党)が韓国銀行から受け取った「自営業者貸出現況」資料によると、昨年第4四半期の自営業者への融資残高は1019兆8000億ウォン(約104兆2890億円)となった。このうち多重債務者の融資残高が720兆3000億ウォン(約73兆6600億円)に達した。

特に2021年第4四半期の全自営業者融資残高909兆2000億ウォン(約93兆円)のうち630兆5000億ウォン(約64兆5000億円)だった多重債務者融資規模は、1年間で89兆8000億ウォン(約9兆1830億円)増加したことになる。自営業者全体のローンに占める割合も70%を超えた。

同期間の融資者、首都262万1000人から44万9000人増えた307万人となった。このうち多重債務者であり、低信用(7~10等級)または低所得(下位30%)の脆弱(ぜいじゃく)借主が28万1000人から33万8000人と5万7000人増加している。

問題は高金利か 脆弱借主の融資増加傾向が大きいという点だ。

全体借主増加率17.1%より返済能力が脆弱な自営業借主の増加率が20.3%とより高い増加傾向を見せた。非銀行圏融資残高は全体の39.4%である401兆3000億ウォン(約41兆円)で、全自営業者融資残高のうち非銀行圏融資残高が占める比重も1年で35.5%から39.4%に増えた。インフレと金利引き上げが深刻化し、多重債務者中心に不良債権が発生する可能性があるという懸念も出ている。自営業の返済延滞率は2021年第4四半期までに0.16%から2022年同時期0.26%へと増加し高い上昇を見せた。多重債務者の延滞率も2021年第4四半期の0.8%から、2022年の第4四半期の1.1%と重加した。

チン議員は「自営業多重債務者と脆弱借主を中心とした自営業者ローンの質の悪化が確認される」とし「2022年の1年間に続く基準金利引き上げによる自営業者の利子負担を軽減し、自営業者の返済能力を高めるカスタマイズ型支援策の策定が緊急だ」と強調した。

韓国 過去にない金利差・貿易赤字…1ドル=1400ウォン台も覚悟すべきー自営業多重債務者のローン720兆ウォン…全体の70%を超える(動画)」への1件のフィードバック

  1. 「はやく1ドル=1400ウォン台になあれ」って祈っているんですが、なかなか韓銀も頑張っているようですね。時間の問題かと思いますが。

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