Temuの販売業者ら、「不当な」罰金と販売代金差し止めに反旗 「本当に絶望」

先週、韓国大手ECサイトをティモンやウィメプを巡る一連の取り付け騒ぎと倒産まで紹介したわけだが、今回の話は急成長を見せている中華製アプリ「Temu(テム)」である。日本でもネットを調べたときに広告が出てくるので、利用している人もいるかもしれないが、急成長している理由が一体、どこにあるのか。後、この海外販売のサイトがどれだけ危険なのかも注意喚起しておく。

ティモンやウィメプが倒産してからそっちの方面も面白いんじゃないかと思っている。何しろ、我々の生活にも今後、影響してくるからな。日本でもテレビCMに流れたそうじゃないか。こちらはテレビは数十年見てないので全く知らないんだが。

もちろん、韓国でも中華製のアプリは急激に利用者を拡大している。ティモンやウィメプが事業拡大のためのチキンレースに巻き込まれたことを何度か指摘したが、韓国でも利用者が多いが、その分、それの被害を急拡大している。

今回は中華製のアプリの利用ついて消費者とアプリに登録して商品を販売する販売者の二つの視点で見ていく。最初は消費者側だ。

まずは韓国で何が起きているのか。韓国で起きたことは日本や米国でも起きているはずなので、無関係ではない。どうやら子供用の浮き輪やビーチボール・ゴーグル・水着などに有害物質が検出されたようだ。

では、記事を引用しよう。

【KOREA WAVE】ソウル市が8月第1週に海外オンラインプラットフォームで販売中の子ども用浮き輪・ビーチボール・ゴーグル・水着など25製品を対象に安全性を検査した結果、7製品から国内基準値を超過する有害物質が検出された。市が1日明らかにした。

子ども用浮き輪3種はフタル酸エステル系可塑剤、重金属、物理的要件(本体の厚さ不足)などで、韓国国内の基準値を満たすことができなかった。2つの製品では、フタル酸エステル系可塑剤が基準値に比べそれぞれ最大290倍、219倍検出され、ある浮き輪は空気注入口からはカドミウムが基準値の1.44倍検出された。

フタル酸エステル系可塑剤は内分泌系障害物質で、精子の数の減少・不妊・早産など生殖機能に影響を及ぼし、接触時に目、皮膚などに刺激を起こすことがある。カドミウムは骨に異常を起こしたり、肝臓と腎臓に蓄積されたりする発ガン性物質で、呼吸系、神経系、消化系などに問題を発生させる。

物理的試験では3つの製品とも浮き輪本体の厚さが国内基準値(0.25㎜以上)より薄い(厚さ0.1~0.06㎜)ことがわかった。

子どもたちが水遊びを楽しむ時に使う「玩具ビーチボール」では空気注入口からフタル酸エステル系可塑剤(DINP)が基準値の100倍検出された。ビーチボール本体では、DEHPが基準値の最大148倍検出され、有害物質検査でも鉛、カドミウムが基準値比それぞれ9倍、2.72倍検出された。

安全基準以上の鉛にさらされれば、生殖機能に害を及ぼす恐れがあり、癌の危険も高まる可能性がある。特に妊娠中には脳の発達に影響を及ぼし、子どもの学習と行動に問題を起こすこともある。

子どもの肌に直接触れる水着2種もフタル酸エステル系可塑剤、重金属、物理的要件(装飾性コード長さ超過)などで国内基準値を満たしていない。男児水着は、ジッパー部分で鉛含有量が基準値比最大6倍検出され、フタル酸エステル系可塑剤が基準値比25倍検出された。

一部の製品では、カドミウムや鉛などの有害物質のほか、フタル酸エステル(フタレート)系可塑剤が基準値の最大290倍検出され、物理的特性試験でも多数不適合判定を受けた。

ソウル市は「SHEIN」「Temu」「Qoo10」「AliExpress」で販売中の子ども用水遊び器具、ゴーグルなど25製品で有害化学物質検出の有無、耐久性(機械的・物理的特性)項目を検査した。

海外オンライン販売の「子ども用・夏の遊具」から基準値の最大290倍超の有害物質…ソウル市検査 (msn.com)

おいおい、安いからと海外のオンライン販売に飛びついて購入したら、超危険な有害物質が基準値の290倍とか。まあ、安いというのは安全性なんて問題視してない大量生産というやつなのか。そもそも彼らがそういう安全基準なんてものを理解しているかも怪しいよな。別に今回、初めて有害物質が見つかったわけではないのだ。

ただ、この記事だと、どのECサイトの業者から見つかったかが判断しにくい。むしろ、その業者が登録しているサイトが上の4つかもしれないが。しかし、子供が使う玩具にここまで酷い有害物質が含まれるとか。中国製品の技術は19世紀なんですかね。玩具は機械でもないので、たいした技術は必要とないとおもうが、さすがにこんな有害物質を多数入れるとか。どういう理由でこうなったか知りたいぞ。

それで調べていくとどうやらアメリカではTemuは有害アプリに指定されていることがわかった。

では、記事を引用しよう。

国際ジャーナリスト・山田敏弘さんが、自身のYouTubeチャンネル『スパイチャンネル』にて29日に動画を更新。YouTube動画内の広告でも頻繁に見る中国の激安ECサイトの「Team」の危険性を説明し、反響が寄せられています。

アプリにウイルスを入れていた中国ECサイト

以前、山田さんは「Team」が日本上陸する直前に、その危険性を話しています。※「Team」は、アメリカのボストンに本社を置いていますが、運営しているのは中国の企業。

昨年5月、中国ECの大手「ピンデュオデュオ(拼多多)」は、アプリが所有者の権限に入り込み、すべての情報を好き勝手に持っていけるマルウェア(悪意のあるソフトウエア)が入っていたことが明らかに。Googleは「ピンデュオデュオ」の公式アプリの配信を停止。すでにインストールしたユーザーに対して警告を行っています。

山田さんは「Temu」は「ピンデュオデュオ」の傘下であることを伝え、「消費者にとって非常に危険なものという感じがする」と懸念を示し、「アプリをダウンロードした瞬間から、写真・メール・通話記録は間違いなく取ります」と警戒が必要であることを伝えていました。

■発がん性物質の検出も

2023年4月、米中経済および安全保障審査委員会は注意喚起を行っており、6月にはアメリカ・アーカンソー州司法長官は「アプリがマルウェアであり、欺瞞的な取引慣行をしていると訴訟。

また今年2月、韓国の個人情報委員会は「Team」に対して、ユーザーデータの取り扱いについて調査を開始。4月には韓国関税庁は「Team」が販売している子供向け商品252品目を調査。結果38品目から発がん性物質が検出されたことを発表しています。

韓国やアメリカでは問題視されている「Team」ですが、日本では『オールスター感謝祭』(TBS系)ではコラボCMを放送、『THE SECOND』(フジテレビ系)内でCM放送、『FNS27時間テレビ』(フジテレビ系)でもCMを流し、危険性を懸念している視聴者からは批判の声もあがり、物議を醸しました。

■激安と引き換えに…

フェイスブックやインスタグラム、YouTubeなどで大規模なオンライン広告を展開している「Team」。人気YouTuberも案件として紹介していることも多いため、迷いなくインストールしてしまうファンも少なくない様子。

同じく中国のECサイト「SHEIN」と同様に、「Team」も低品質・期限切れや古くなった商品の在庫を販売。山田さんは「消費者サイトを見ると、買った服で肌が荒れちゃったりとかも結構出てるので、質は結構ヤバい」とその品質についても言及。

激安と引き換えに、カラダに影響があってもいいのか…個人情報が抜かれててもいいのか…抜かれたら自分だけではなく、スマホに連絡先が入っている友人知人にも迷惑がかかる可能性があることは、会員登録する前に考えたいですね。

日本で人気の中国ECサイト アメリカでは“有害アプリ”認定・韓国では発がん性物質検出の発表も (msn.com)

さすが中国企業だな。Temuに登録すれば個人情報が抜かれるだけではなく、スマホに連絡先が入っている友人知人にも迷惑がかかる可能性がある。なんと勝手に連絡先にまで被害を増やすようだ。まるでウイルスじゃないか。いや、アプリにウイルスを実際に入れているのか。

人気YouTuberも案件として紹介していることも多いため、迷いなくインストールしてしまうファンも少なくない様子。

こちらはYOUTUBEで動画投稿しているが、実際、そういう案件が来ないわけではない。でも、さすがにこちらは自分が怪しいと思っているサイトの商品を紹介することはしない。彼らは金のために案件を引き受けるかもしれないが、それは情報商材を売るのと大して変わらないじゃないか。しかも、有害物質が見つかっている業者が複数あるようなサイトを紹介するなんて登録してくれる視聴者に申し訳ないと思わないんだろうか。

後、日本のテレビ局も落ちたな。お金さえ入れば怪しいサイトの宣伝すらお茶の間に流すのか。テレビ時代の終焉を感じさせるな。しかし、こんな危険なアプリがアメリカで大人気なんだな。アメリカも経済格差が進んでいるんだろうなと思う。ここまでは消費者側の視点だ。次は販売者の視点で見ていこうか。

実際、アメリカ市民は高物価でドル高なので、元安・デフレで苦しんでいる中国企業が商機をアメリカに向けたことは想像に難くない。問題は中国企業がまともな経営しているかどうかというやつだ。それで今回のニュースはECサイトの問題点というか。Temuが店側に対してどのような仕打ちをしているのか。そういったことが色々出てくる。これは取り付け騒ぎというよりはデモに近い。

では、記事を引用しよう。

香港(CNN) 中国発のネット通販サイト「Temu(テム)」はこれまでもビジネス慣行について厳しく追及されてきたが、今、新たな問題に直面している。中国に拠点を置き、同サイト上で販売を行っている独立系業者からの反発だ。

数百人の販売業者が今週、中国南部の広州市にあるテム関連企業の建物でデモを行った。デモ参加者は、同社が課した「不当な」罰金や、販売済みの商品に対する支払いの差し止めなどに抗議していた。

週半ばまでにほぼ落ち着いたこの抗議活動は、中国の電子商取引大手PDDの所有するテムが野心的で費用のかかる世界展開を続ける中で直面する無数の課題を浮き彫りにしている。

オンラインストアのテムでは自営業の販売業者が安価な商品を販売している。調査会社によると、そのうち10万人以上が中国に拠点を置いている。

デモ参加者が先月29日に撮影した動画には、デモ参加者が集結し、金銭を要求するスローガンを叫んでいる様子が映っていた。何十人もの参加者がオフィスに立ち入り、座り込みを行った。騒々しく緊迫していたものの、雰囲気は平和的だった。

報復を恐れて名前を伏せた2人の販売業者はそれぞれCNNに対し、顧客サービスが不十分だったとしてテムが課した「不釣り合いに高額な」罰金について苦情を申し立てるために来たと語った。不十分とされる理由には、配送の遅れ、商品説明の不正確さ、異なる商品の発送が含まれる可能性がある。CNNが取材した4人によると、罰金は卸売価格の1~5倍に及んだ。

日用品を販売している業者の1人は、給与や事業運営の支払いのために引き出そうとしていた販売済みの金額、約200万元(約4100万円)がテムに凍結されたとも主張した。

この人物は、テムから商品が「規則に違反している」と言われたが、何が悪いのか理解できなかったという。「本当に絶望している。家族と仕事を失いそうだ。(プラットフォームに参加したことを)本当に後悔している」と嘆いた。

テムの広報担当者は抗議活動の規模について異議を唱え、「12人の販売者」が集まったと説明した。販売者らの大半は競合サービスの「SHEIN(シーイン)」でも活動している衣料品販売業者だという。

広報担当者は「彼らは、販売後の商品の品質とコンプライアンスに関連する問題を処理するテムのやり方に不満を抱いており、数百万元相当の金額について異議を申し立てていた」と説明。販売者は販売契約に記載されている通常の仲裁と法的手段による紛争解決を拒否したと付け加えた。

状況は安定し、解決策を見つけるために販売業者と積極的に協力しているという。

「億万長者のように買い物をする」というキャッチフレーズを掲げたテムは2022年9月、ほぼ宣伝することなく米国でサービスを開始した。しかし、6.5ドルの水着や90セントのアイブロウトリマーなどの製品であっという間にファンを獲得。数カ月後にはスーパーボウルに広告を出したことで話題になった。

市場調査会社によると、テムのアプリはサービス開始以来、6億回以上ダウンロードされている。世界では昨年、8番目に多くダウンロードされたアプリとなり、米国では今も1位を守っている。

Temuの販売業者ら、「不当な」罰金と販売代金差し止めに反旗 「本当に絶望」 – CNN.co.jp

このTemuの裏に中国政府がいるかどうかは判断出来ないが、個人情報を抜いてくるところを見れば、普通にいそうだよな。6億回以上のダウンロードか。これだけの人数ならアメリカでも幅広い工作とかできそうだよな。

上の記事はTemuが規約違反ということで、売上金を凍結していることで販売側が困っているという話だ。

日用品を販売している業者の1人は、販売済みの金額、約200万元(約4100万円)がテムに凍結された。テムから商品が「規則に違反している」と言われたが、何が悪いのか理解できなかったという。

うーん。これはどっちなんだろうな。理解できない店が悪いのか。Temuが不当に販売金を凍結しているのか。この記事だけでは判断はつかないな。

広報担当者は「彼らは、販売後の商品の品質とコンプライアンスに関連する問題を処理するテムのやり方に不満を抱いており、数百万元相当の金額について異議を申し立てていた」

販売後の商品の品質か。上の記事を見ている限りでは賞味期限切れたものを販売している可能性があるな。服なんてどこからか格安で見つけてきたものを販売してそうだよな。まあ、この手のサイトが急に拡大したのはアマゾンから追い出されたのだろう。それで自分らでやるようになったが、その結果、無法地帯が完成していると。

Temuの販売業者ら、「不当な」罰金と販売代金差し止めに反旗 「本当に絶望」」への4件のフィードバック

  1. 安すぎるには理由があるから、おれはド貧乏でもこのサイトは使わないでいた。やっぱし中国製だったか?段ボール肉まんや餃子、側溝に捨てた油の利用だけにとどまらず発ガン性物質とはな。倫理も良心の欠片もないな。ま、国自体が終わっているもんな。なにせ、事故をおこした鉄道も埋めちゃうくらいだもんね。おしえてくれてありがとうだな。

  2. あ~あ暇だな。今女子バトミントンをみている。日本の山口茜選手が劣勢だ!相手は韓国のアン.セヨン選手。バトミントンはスタミナ競技だ。頑張って欲しいけど勝負事だから。ただ不可解な誤審判が多い今大会。どうなるかな~

  3. 負けた~。山口茜選手。それも親の敵より嫌いな韓国人に。でも仕方がない。阿部詩選手が柔道団体戦で復活。合わせ技一本で勝利した。チームも勝って笑顔も復活だな。しかし、二日でよく立て直したな。回りもの大変だっただろう。勝ちも有れば負けもある。永い柔道人生。頑張れ阿部詩!

  4. 卓球3位決定戦、早田ひなvsシン.ユビン戦をみた。結果は悲願のメダルを手にした、早田ひな選手が勝ち取った。破れたシン.ユビン選手も精々しかった。悔しい敗戦なのに、直ぐに早田を祝福しにいった。東京オリンピックとパリオリンピックあと2回はチャンスがあるかもしれない。その愛くるしい表情をまたみたい。早田ひな選手、、銅メダルおめでとう。君は世界第3位、、立派でした。

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