韓国 米国発の景気沈滞恐怖…韓国株価2700割れ

韓国 月曜日が来る前に金曜日に起きた世界同時株安について見ておく必要がある。既に日本経済については知っているとおもうが、ダウが雇用統計悪化で二日で1000ドル近く下落したこともあり、ドル円が146円まで急騰。日経平均株価も一日で2216円ほど下げて終わった。終値は35909円だ。

月曜日にどうなってるのか。反発しているのか。下げているかはわからないが、アメリカの経済指標が悪くなればダウも売られるので楽観視はできないとおもう。でも、日銀が利上げしたことによる日経平均株価の急落であるので、やはり、大勢の投資家から利上げは悪手だとみられていると。

問題は日銀の利上げだけではない。さっきも少し触れたが、これはアメリカの景気後退から来ているものだ。だから、韓国株も無事では澄まないてことだ。特にマイクロソフトエヌビディアなどの半導体関連も急落しているので、サムスン電子やSKハイニックスなどもに影響して大きく下落している。テスラも急落しており、現代自動車なども安い。

日経平均株価やダウは急落したといってもまだまだ高いのでこちらはそこまで懸念していない。3万円でも十分、高いという認識だからな。しかし、コスピに関してはそうはいかない。せっかく2700を越えていたのにそれが2700割れである。アメリカの景気後退は好調だった韓国輸出に打撃を与える。韓国のコスピが本格的に下がるのはこれからてことだ。

そういう意味でこれから大きな調製にはいるのか。いくら空売り禁止したところで外国人がコスピを投げ売りしてるのは数字から判明している。韓国ではブラックフライデーとか述べているが、それが金曜日だけとは限らない。

では、記事を引用しよう。今回の記事は前編と後編に分かれてるので、まずは前編からだ。

韓国株式市場が「ブラックフライデー」を迎えた。12日、米国発の景気沈滞恐怖が金融市場に広がり、KOSPI(韓国総合株価指数)は前日比101.49ポイント(3.65%)下落した2676.19で取引を終えた。指数の下落率は2020年8月20日(3.66%)以来4年ぶりの最大、下落幅は2020年3月19日(133.56ポイント)以来4年5カ月ぶりの最大となった。KOSDAQも前日比4.20%下落の779.33で取引を終えた。

株価を引き下げたのは外国人投資家だった。韓国取引所によると、外国人は現物市場で8461億ウォン、KOSPI200先物市場で2兆1405億ウォンの売り越しとなった。特に人工知能(AI)と関係が深いSKハイニックスが17万3200ウォンで取引を終え、前日比10.4%も下落した。これは2011年8月18日(12.24%)以来の最大下落率。サムスン電子(-4.21%)、現代車(-3.75%)など時価総額上位銘柄の大半が値下がりした。

この日の株価下落は米国の製造業・雇用指標の同時不振が導火線となった。1日(現地時間)に発表された米国の先週(7月21-27日)の新規失業手当請求件数は24万9000件と、昨年8月第1週(25万8000件)以来の最多となった。米国供給管理協会(ISM)が集計した7月の製造業購買者管理指数(PMI)は46.8と、市場の予測値(48.8)を下回った。

ISMが集計した製造業PMIは3月(50.3)に50を上回ったのを除いて、政策金利引き上げが本格化した2022年11月以降ずっと50を下回っている。しかし先月の製造業PMIは予想よりも悪化し、昨年11月(46.7)以降で最も低い数値となった。通常、製造業PMIが42.5を下回れば、製造業はもちろん経済全体が収縮するとみる。

この日に発表された米国の製造業PMIは内容も良くなかった。製造業PMIを構成する5つの下位PMI(新規注文、生産、雇用、供給配送、在庫)のうち前月と比較して数値が上昇したのは供給配送(52.6)だけだった。実際、ISMによると、先月のPMIアンケート調査で多くの回答者は予想より景気が良くないと答えた。飲料およびたばこ業種のある回答者は「予想以上に売上が減少した。消費者が支出を減らし始めたようだ」と答えた。

米国発の景気沈滞恐怖…韓国株価2700割れ(1) | Joongang Ilbo | 中央日報 (joins.com)

この記事は韓国株が投げ売りされた理由がアメリカの雇用統計悪化によるものだと書かれている。証券市場で何が起きたかはこれでわかったとおもうが、ここで中国の製造業についてもついでに取り上げておきたい。

[北京 1日 ロイター] – 財新/S&Pグローバルが1日発表した7月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.8と、昨年10月以来の低水準を記録し、景況拡大・縮小の分かれ目となる50を9カ月ぶりに割り込んだ。

6月の51.8から低下し、市場予想の51.5も下回った。新規受注が減少した。今年下半期の経済成長に対するリスクを示す内容となった。中国国家統計局が前日に発表した7月の製造業PMIは3カ月連続で50を下回った。

財新の調査では、7月は新規受注が1年ぶりに減少したことを受けて生産が9カ月ぶりの低い伸びにとどまった。回答者は需要低迷や顧客の予算削減を理由に挙げた。

新規受注は主に投資財と中間財で減少した一方、消費財ではやや拡大した。

後省略

財新中国製造業PMI、7月は9カ月ぶり50割れ 予想も下回る (msn.com)

このように中国の過剰輸出での成長率引き上げもそろそろ終わりが見えてきている。アメリカの景気後退が加速すれば中国輸出も振るわなくなる。もちろん、中国から韓国への輸入も減る。韓国は輸出好調と述べているが、秋以降にそうなるとはかぎらない材料が色々と数値に出てきているのだ。

韓国の主な貿易相手は中国と米国である。特にドル高でアメリカの韓国製輸入が急増した。サムスン電子やSKハイニックスの半導体が生成AI特需もあって飛ぶように売れた。しかし、それがずっと続くわけでもないので、8月以降に半導体輸出が伸びるのか。落ちるのか。この辺りで生成AIバブルの行く末を見られると思われる。しかし、SKハイニックスとサムスン電子が急落しているのを見ると、どうなんろうな。

SKハイニックスが17万3200ウォンで取引を終え、前日比10.4%も下落した。これは2011年8月18日(12.24%)以来の最大下落率。サムスン電子(-4.21%)、現代車(-3.75%)など時価総額上位銘柄の大半が値下がりした。

アメリカの景気後退で飛ぶ鳥を落とす勢いだったSKハイニックスにも陰りが見えた。それが10%も下落に繋がった。SKハイニックスはAIの設備投資を増やす計画だが、万年ゾンビ企業のSKハイニックスがそんな金を稼ぎ出せるのか。半導体1本足打法の韓国はわりと崖っぷちだよな。

しかも、内需は壊滅的な状態だ。ぶっちゃけ中国と似たようなレベルだもんな。中国の方が規模は大きくなるが、内需低迷で輸出にかけるしかないところは同じだ。

輸出というのは他国の景気悪化にもろに影響を受ける。韓国輸出が好調といっても、米中の景気が悪くなればそれも続くとは限らない。だから、アジア危機の時にIMFは韓国は内需を増やせと何度も警告してきたのだが、韓国は未だに輸出一辺倒であり、内需にはあまり関心がない。でも、その内需も高金利・高物価では回復する見込みはない。

では、後半を見ていこうか。記事を引用しよう。

予想以上に景気沈滞の兆候が強く表れ、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が政策金利引き下げ時点を逃したという声も出ている。米金融情報会社のあるストラテジストは「製造業PMIが予想値より低いのは経済成長環境が冷え込んでいるというもう一つの信号」とし「FRBが7月に利下げを開始すべきだったという信号でもある」と述べた。市場ではFRBが9月に利下げ速度を高めるために「ビッグステップ(政策金利0.5%引き下げ)」を踏む可能性があるという見方も出てくる。

米国発の景気鈍化の懸念から世界主要株価指数もこの日、大幅に値下がりした。日経平均株価は5.81%、台湾加権指数は4.43%の下落となった。前日の米国市場でもダウ指数が1.21%、S&P500が1.37%、ナスダック総合指数が2.30%下がった。

キム・ドンウォンKB証券リサーチセンター長は「製造業指数と新規失業手当請求の余波が景気鈍化の懸念に広がっている」とし「利下げを控えた状況で『利下げは景気鈍化または沈滞』という公式がこのような懸念を拡大させている」と分析した。

景気沈滞恐怖と利下げ期待感から安全資産の債券の価格は上昇した。米財務省によると、1日、米国10年国債の利回りは前日比0.1%下がった3.99%となった。債券に対する需要が増えれば債券の価格が上がり、利回り(収益率)は下がる。

こうした中、米労働省は2日(現地時間)の雇用報告書で、7月の米国の非農業部門雇用が前月比11万4000人増えたと明らかにした。これはウォール街の予測値17万5000人を大きく下回る数値で、12カ月間の平均増加幅(21万5000人)を大きな差がある。

7月の失業率は4.3%と、6月(4.1%)比0.2%ポイント上昇し、専門家の予想値(4.1%)を上回った。労働市場が悪化し、この日、シカゴ商品取引所(CME)フェドウオッチでは9月のビッグステップの確率が一日で22%ポイント上昇して61.5%に高まった。

米国発の景気沈滞恐怖…韓国株価2700割れ(2) | Joongang Ilbo | 中央日報 (joins.com)

後半は米利下げについてだ。確かに7月の雇用統計悪化で9月の利下げする可能性は高まった。ただ、7月のCPIを見ない限りではなんともいえない。確かにこれだけ見れば9月の利下げはほぼ決定だろう。下手したら0.5%もあり得る。でも、9月の利下げするという確定ではない。何より宇アメリカ大統領選挙が控えている。

これが本当に読めない変数なのだ。トランプ氏が勝つか、いきなり担ぎ出されたハリス氏が勝つのか。予測はかなり難しい。気がつけば支持率が拮抗している。これはCNNだけではないのでおそらく若返り効果だろう。米マスコミはハリス氏を勝たせたいようだが、それは米国の弱体化に繋がる。

さて、アメリカの金利動向について突っ込んでも良いのだが、韓国経済のメインとはずれるのでこれぐらいにして、韓国でもう一つ危機的な状況となる半導体のアキレス腱となる「水不足」を見ておこう。

SKハイニックスの広帯域メモリー(HBM)生産の道に「水不足」という暗礁が現れた。用水・電力確保問題が世界の半導体製造を引き受ける韓国と台湾の難題であり新たな勝負所に浮上し、SKハイニックスも公共下水処理場の水を浄化して使うなど解決策探しに没頭している。台湾TSMCの状況はもっと深刻で、年初に米シンクタンクのジェームズタウン財団が「TSMCが日本の熊本に半導体工場を作った理由には台湾の水・電力不足もある」と分析したほどだ。

SKハイニックスが24日に公示した「持続可能経営報告書2024」によると、HBM大型生産基地を建設中の忠清北道清州(チュンチョンブクド・チョンジュ)事業所の水ストレス指数が「高リスク」と現れた。水ストレスとは世界資源研究所(WRI)の基準を基に、その地域の水不足現象を指数化したものだ。清州の水不足は前年度に「中間リスク」だったが1年で「高リスク」に高まった。

清州M15Xファブは人工知能(AI)用メモリーとして脚光を浴びるHBMなどDRAMの新規生産基地としてSKハイニックスが指名したところだ。会社は来年の稼動を目標に5兆3000億ウォンを投じて工場を作っている。SKハイニックスのHBMが来年の生産分まで完売している中で、清州ファブの用水供給に支障が生じればHBM事業に障害となりかねない。水は半導体製造工程のさまざまな段階に使われる主要資源だ。例えばウエハー洗浄には高度に精製された超純水を使用しなければならない。SKハイニックスは竜仁(ヨンイン)のファブ建設過程で用水確保が難航し着工が遅れたりもした。

SKハイニックスは清州の水問題解決に向け昨年韓国の半導体業界で初めて外部の下水処理再利用水を導入した。半導体工場で使った水を再利用するだけでなく、下水処理場など外部の水を浄化して使うという話だ。SKハイニックス関係者は「清州市公共下水処理場から再利用水を確保して半導体工場の大気汚染を減らすフィルターなど必須工程以外のインフラに主に使う」と話した。昨年SKハイニックスが川の水など自然から取水した量は1億655万トンで前年比5%減った。代わりに再利用水は5809万トンで18%増えた。

サムスン電子も半導体に必要な用水が2030年には現在の2倍以上になると予想する。ただ、2030年の取水量を2021年水準で維持するのが目標だ。半導体工場を増やしても川の水や地下水の使用を増やさないという意味だ。サムスン電子は2022年に環境部や京畿道(キョンギド)などと下水処理水再利用活性化に向けた業務協約を結んでおり、水原(スウォン)、竜仁、華城(ファソン)、平沢(ピョンテク)、烏山(オサン)など自治体とこれに向けたインフラ構築などを協議中だ。

SKハイニックスの再生エネルギー使用率は30.0%で、前年の29.6%より小幅に増えた。同社は「韓国の再生可能エネルギー調達環境は劣悪だ」と報告書に書いた。SKハイニックスは昨年初めて太陽光直接電力取引契約(PPA)をSKエコプラントと結んだ。

水と電力の確保は東アジアの半導体業界の共通課題だ。最近発刊されたS&Pグローバル報告書によると、世界の半導体製造は人口750万人が暮らす香港ほどの多くの水を消費している。報告書は「水管理を間違えば、2030年の半導体生産量の10%に支障が出る恐れがある」と警告した。

HBMで上昇に乗るSKハイニックス、生産基地では「水不足」の警告灯 (msn.com)

韓国で述べていることはだいたいは楽観論なので、これでも甘い見通しだと思われる。順番は前後するが、サムスン電子は必要な用水が2倍になるのに、2030年の取水量を2021年水準で維持するのが目標とか。意味不明なことを述べている。しかも、代わりに下水処理再利用とか言い出す。

でも、使う水が二倍になって下水処理施設を活性化して補えるなら、最初からやってるだろう。ただでさえ、地域住民が半導体工場作るときに農業用や家庭用の水不足を懸念して衝突しているのにな。まあ、明らかにやっぱり無理でしたになるだろう。

だから、韓国で半導体の大規模クラスターを作るなんて最初から無理があると何度も述べたじゃないか。しかも、その原因は予算だけではなく、致命的な水不足だと。SKハイニックスもいくら下水処理施設を利用したところで、それで再利用水が2割程度じゃどうしようもないだろう。

韓国 米国発の景気沈滞恐怖…韓国株価2700割れ」への3件のフィードバック

  1. 韓国の主要貿易国は中国で食物から工業製品まではては尿素水にまで及ぶ。しかも、中国自体が○京とも云われる負債を抱えている。尿素水については物流に影響がおよぶから、一国にベットしてると機密漏洩につながるから、アメリカなどは中国と、手を切れというのだができはしない。ここのところ日本政府の冷淡な態度が目にみえて増えた。岸田文雄がサムスンに400億の支援を発表したりするから、外務省-財務省-岸田官邸への不信感が根強い。韓国とはかかわるな。今こそ腹に叩き込め!

  2. 昨日だっけかな。早田ひな選手vsシン.ユビン選手の激闘、、シン選手の早田ひな選手に対する祝福の姿に共感した人が多かったようだ。シン.ユビン選手は弱冠20才なから、アジア大会やオリンピックのメダリストの顔を持つ。加えて所属チームは日本企業だ。反日色が薄い人なのかもしれない。もしかしたら、日本語も少しは理解できるかもしれない。顔つきがいい。邪気のないいい顔をしている。こういう選手には帰化してほしいな。

    1. おれの知り合いが昔20年位前、言っていた。女に選挙権を持たせたのは、間違いだった、、と。あれが未だに頭にこびりついている。石破茂、河野太郎、小泉進次郎、、の3人が何で国民人気が高いと云われるのかわからない。石破の正論、河野太郎の韓国大使を一喝した一件、小泉進次郎の訳のわからんポエム、、わからん、、どうしても、わからん。LGBTだっけ?こころは女だからがとおって女湯に入る奴、柔道に女の部ででるやつ。それを容認しようとする大衆。おかしい。なんか可笑しい。心が女でも身体が男なら、男だろ。変な平等意識は世の中を狂わす。

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